やはり俺が人外なのはまちがっている。   作:KN HR

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”そうして小町は夢?を見る”の続きです。
なかなか本編を進めずにすみません。
ちなみに本編でない話のタイトルには” ”とつけています。


"比企谷八幡は拒絶される"

比企谷八幡は拒絶される

 

 

 

 

 

 

~八幡サイド~

 

 

 

 

俺の名前比企谷八幡だ

 

といっても名前を呼ばれることはまずないがな。

 

ん?・・・なぜかって?

 

それは俺がいじめを受けているからだ。

 

 

親も近所も総武高校の生徒や先生もと俺を知っている人はみんな

俺のことを”アレ”とか”ゴミ”などで呼ぶ。

 

 

 

例外はほとんどいず妹の小町とかだ。

 

 

小町は俺のことを”お兄ちゃん”と呼び対等に接してくれている。

 

小町がいなければ俺はもう死んでいたと思う。

 

そう思うぐらい小町は俺の生きる希望であり”本物”だった。

 

 

 

 

そして他にも”本物”なんじゃないかと思っていた人たちがいた。

 

それは同じ部活の雪ノ下と由比ヶ浜だ。

 

この2人なら”本物”になりうるんじゃないかと俺は思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・俺は拒絶された。

 

 

 

 

 

それは修学旅行のときだった。

 

俺はいつも通り自分を犠牲にした。

 

それが最善の方法だったと思いそうしたのに・・・

 

あいつらは俺を否定した。

 

俺があいつらとの本物を手に入れられなかったのは、

俺が悪いのだろうか。

 

とちらにしてももうあいつらと対等に話せることもないだろう。

 

それにしても驚いた。

 

まさか裏切られただけで自分がこんなに傷つくだなんて、

思ってもみなかった。

 

あいつらのことを自分でおもっていたよりも

信頼していたってことだろう。

 

もしくはあいつらとの生活で精神がもろくなったのかもしれないな。

 

多分両方なんだろう。

 

本当に久しぶりに涙をながした。

 

というか泣くのは2回目だ、

 

もう本物なのて、あきらめるべきなのだろうか。

 

この世界には俺の求める”本物”はないのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

修学旅行が終わる。

 

やっと小町に会える。

 

もう俺の心のよりどころは小町だけだった。

 

小町に会えば少しは楽になれるだろう。

 

そう思い俺は急いで家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

~八幡の過去3~

 

八幡の過去を少し紹介するコーナーです。

おまけみたいなものです。

 

八幡が小町に出会ったのは小学校の低学年の頃だった。

 

八幡の親は八幡と違い小町を本当に愛していた。

 

だから小町を八幡に会わせないようにしていた。

 

八幡も親が妹と遊んでいるうちはなにもされなかったから、

便利な存在ぐらいにしか考えていなかった。

 

ある日小町は親が見ていないときに部屋を抜け出した。

 

そのときに八幡と小町は初めて出会ったのだ。

 

八幡はどうとも思っていなかったが小町は八幡に話しかけた。

 

八幡はそのとき初めて人に対等に扱われたのだ。

 

八幡はその日初めて泣いた。

 

そこを親に見つかって、いつも以上にボコボコにされたけど

そんなことはどうでもよかった。

 

八幡はその日初めて生きていてよかったと思えたのだった。

 

〜続く〜




~あとがき~

読んでいただきありがとうございます。

更新が遅くなるつもりでしたが時間ができたので投稿しました。

あとなかなか本編を書かずにすみません。

次は本編を投稿するつもりです。

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