Lがデスノートを拾った世界   作:梅酒24

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小説の書き方は試行錯誤なので今回はスペースはあまり空けずに詰めて書きました。

トライ&エラーでやらせていただきます。



第8冊:自演

■Lの家■

 

「くくっ良くやるな。」

 

Lはリュークの声を聞きながらもそちらには顔を向けずにマイクに話しかけた。

 

「どうやら私は殺せないようだな」

 

「もしキラがほかの誰かで今回と同じようにリンドLテイラーを利用してたら一番ほっとしていたのはお前自身だったな。そもそも安全だからこういう芝居ができるのであってお前がキラじゃなかったらこんなスタンドプレイしないか」

 

――いいえ。仮に他の誰かがデスノートを拾い凶悪犯を次々に殺し、あくまでいつも通りにLとして捜査をしていた場合でも今と同じようにしたと思います。

 

Lはなんとなくだがそんな気がしていた。またマイクに向かって話す。

「殺せない人間もいる。いいヒントをもらった」

 

「お返しといっては何だがもう一ついいことを教えてやろう。この中継は全世界同時中継と銘打ったが、日本の関東地区にしか放映されていない。時間差で各地区に流す予定だったが、もうその必要もなくなった」

 

Lは一呼吸置いた。

 

「お前は今日本の関東に居る」

 

「くくっ。こんなにベラベラ話す必要あるのか?」

 

――そのうち狙いが分かります

 

「小さな事件で警察は見逃していたがこの一連の事件の最初の犠牲者は新宿の通り魔だ。大犯罪者が心臓麻痺で死んでいく中でこの通り魔の罪は目立って軽い。しかもこの事件は日本でしか報道されていなかった……これだけで十分推理できた」

 

「キラ。お前が日本に居ること。そしてこの犠牲者第一号はお前の殺しの実験台だったということが!!人口の集中する関東に最初に中継しそこにお前がいたのはラッキーだった。ここまで自分の思惑通りいくとは正直思っていなかったが、キラ!お前を死刑台に送るのはそう遠くはないのかもしれない」

 

――日本の警視庁には色々とヒントを与えていたのですが。誰も日本にキラがいるという所までたどり着く人はいなかった。私が想定しているよりも日本は無能だったのかも知れない。この放送ではじめてキラが日本にいるかも知れないと思ってしまうようではこの先が思いやられる。そうではないと願いたいが。

 

警視庁では皆仕事を辞めテレビに注目していた。

 

夜神の部下である松田は口を開いた。

 

「やっぱりさすがですね。Lって……」

 

「うむ。キラの存在……殺人……日本に居ることを証明した……」

 

「キラ、お前どんな手段で殺人を行っているかとても興味がある……しかし、そんなことはお前を捕まえれば分かることだ!!

 

■夜神家■

 

ライトは立ち姿で机に両手を当てて考え事をしていた。

 

「キラを死刑台に送るだと……キラ……」

 

「必ずキラを探し出して始末する!!!!僕が正義だ」

 




L「自演の才能もあるみたいです^p^」
リューク「うほっ」

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