「あれりゅうがが学校来てるなんて珍しいね」
「やあ月君が学校来てくれるとうれしいと言ったんですよ」
「そうか。そういえば僕への疑惑は消えたの?」
「そうですね。もう秒読みです」
Lは月をしっかり目で見つめた。それにはL側の方にもしっかりと準備をしている。もう後戻りをしないという意思表示に見えた。
「そうか。僕もりゅうががキラであると確信しているし秒読みだよ」
(大丈夫……Lがこれからしうる事ある程度想定しているし何が来ても対応できるように準備している……決着の時だ)
「月―撮影近いから来ちゃったぁ。あっ、月の彼女のあまねみさです」
「はい、りゅうがひできです」
(あれ?見えてる名前と違う……あっキラかぁ)
Lがじっとミサを見ている。
(なんだ……Lがミサをキラだと気付けるはずがない……)
「いやぁエイティーン8月号からのファンなんです!」
Lは大きな声で言った。すると学内にいた生徒がどんどん集まってきた。するとミサが「誰かお尻を……」と叫んだ。人ごみにまぎれてお尻を触った人でもいるのであろうか……するとマネージャーが迎えに来てミサを連れて行った。
するとLの携帯電話が鳴り始めた。
「はい……やりましたね」
電話を切ると月に向かって何か言った。
「月君に関しては嬉しかったり悲しかったりするお知らせです。あまねみさを第二のキラ容疑で確保しました」
月の顔が真っ青になった……
「一体いつからミサの事を……」
(その発言……やはりミサがキラであることを知っていた……)
「アマネの部屋から第二のキラかのビデオを送った時封をしていた時に使用していた付着部から多数の証拠がでました……もうこっちに戻ってくることはありませんでしょう」
Lは捜査本部に戻った。アマネに対してやりすぎたと他の本部の者が言っていた。アマネは黒いアイマスクに全身が縛られ身動きができない状態にされていた。それに対してLは画面越しに質問を投げかけていた。
総一郎に対しては
「あと重要参考人として夜神月君に来てもらいます。覚悟しておいてください」と一言伝えた。
アマネ捕獲から3日目……
「アマネがついに口を開きました」
相沢の言葉に寝泊まりしていた捜査員とLは飛び起きた。
ミサは「殺して……」「あなたなら殺せるでしょ……」と言葉を発していた。極限状態であると誰もが思った。
『まさか……ミサ……私に殺せと……?』
(そう……あなたなら殺せるでしょ……)
『だったらこんなことを合わせた夜神月を殺す……』
(それは駄目……)
そんなやり取りを繰り返すうちにミサがどんどん弱っていくのを感じた。レムはミサに対して妥協案としてノートの所有権を捨ててノートに関するすべての記憶を消すことで月に迷惑をかけないことを説明した。そして月への愛は忘れないことを伝えるとそうしてと言葉を短く切った。
「ミサを救い出す方法はある……」
月の中でひとつの決心をしていた。
ミサが逮捕されたことから僕もキラであるという主張は通りやすくなる。……僕はミサと過ごして愛着が湧いてきているしLがキラであるにも関わらず平然と今も人を殺しているのは放ってはおけない。ミサが逮捕された以上、僕自身も覚悟が必要でそれを今しなくてはいけない。
美空ナオミの携帯に何度も連絡したがむなしく着信音がこだまするだけであった。
次々に追い込まれる
美空ナオミ デスノートより殺害……
ミサ逮捕……
ライトも重要参考人として呼ばれる……
追い詰められるライト陣営