Lがデスノートを拾った世界   作:梅酒24

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祝50話目!!!!


70~80話くらいで終わるんじゃないかな?


50冊:偽恋

月はある程度は予想はしていた……もし彼女がキラではないのならミサが警察か何かに告発すべきであるからだ。そして嘘をつくためにこんなことを言ってるのではないというのも感じ取っていた。第二のキラに殺されたのは女性ファッション誌などに書かれていた人であることや感情によって揺れ動いてる点からも若く女性であるのではないかという予想もしていたし第二のキラの像に当てはまる何かを感じていた。そして彼女は僕を脅すとか敵意があるということも感じ取れなかった。

 

「君のいう事は信じるよ。正直そういう話だとは思っていた。あっ君を警察に差し出すということは今はしないから安心して」

 

ミサはきょとんとしていてなんで驚かないのという顔をしていた.

だから上に述べた理由をかみ砕いて説明をすると尊敬のまなざしで見つめていた。

 

「もしかして僕の名前が分かったのもキラであるからとか?」

 

「はい、死神の目と言って死神の目で見た人の名前と寿命が見えるのです。振り仮名は書いてないので漢字しか分かりませんでした」

 

月は写真でも名前が分かるということを聞き、本当に名前が分かるのかを確認するため彼女が知るはずもない友人の写真をミサに見せた。

 

するとその友達の名前を答えられた。もしかしたら友人の名前も調べていた可能性はあるかも知れないがおそらく目の話は本当だろうと思った。

 

他にも聞かないといけないことがある。慎重に聞かないといけない。あまり聞きすぎると向こうが話してくれない可能性がある。

 

「君はなぜそんなことを僕に教えてきたの?」

 

「それは私を彼女にして欲しいからです」

(発言を誤ると殺される可能性がある……いや、)

 

「付き合わないと殺すということは言わないかな?」

 

「殺しに必要なのはこの『デスノート』これに名前を書いたら殺せるの。このノートをあなたに渡してもいい。そしたら殺すという事もなくなる」

 

(ノート……それが殺しに必要な道具だったのか……いやそれを深く聞くよりもまずはこの状況を打破しないと)

 

「しかし、そんなことをどうして僕にするんだい?まだ会うのも二回目だし」

 

「私自身ストーカーに殺されそうになったり、親が目の前で殺されたりしたの。そしてその犯人を裁いたのはキラ……そう思っていたの……だからキラを崇拝したし一言お礼を言いたかった……でもレムから……あ、私の死神から聞いて実は私のストーカーから私を守って殺したのはキラではなく他の死神だったの。それを聞いて私の盲信が間違いだったって気付いた。それにあの日、月君が私に優しくしてくれたのがとてもうれしかった……やっぱり実際に会って触れ合った人から優しくされるのは嬉しいから……月君が自首しろというなら自首する。キラに関する話を聞きたいならいくらでもする……だからお願い……彼女にして欲しい」

 

(なるほど……キラへの盲信によりあんな大胆なメッセージをしてきてその盲信がまやかしだったから一気に覚めた。そして本人も罪の意識もある……確かに彼女がしたことは許されることはない……おそらくこのまま自首したら死刑は確実だ……それよりもLに知られて隠ぺい工作をされる可能性もある……そういう意味で自首をさせるならLを逮捕してからだ……そしてまずいことは現時点彼女が家にいること……ナミコはもしかしたら今も外から見ている可能性もある……別の意味で殺されかねないが……)

 

 

ミサは椅子からおりてしゃがんでいる。月はそのミサを抱きしめた。

 

「彼氏にはなれないけど、そばにいるように最大限努力する。それはミサが嫌いとかという訳じゃなくて僕はいきなり恋をするというよりもじっくり愛を育みたいんだ。いきなり会って付き合うというよりもっとお互いを知ってそれで好きと言えるなら付き合う方が素敵だと思う。ただ僕としてもミサを頼りにしたいし頼れることがあるなら頼って欲しい」

 

力強く抱きしめられてミサは目を瞑ると涙がこぼれた……

 

「ありがとう……好きになって貰うようにがんばる」

 

レムは見下すように二人を見つめていた。




次回、キラ

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