(一応……ひっかかる言葉だなぁ……何か隠してる感じはする……)
「一応っていうことは会えないかもとかってことですか?実は僕も会えないかも知れない相手で実は顔も連絡先も分からないのですよ」
「ええええっ私と一緒だぁー私も連絡先も顔も分からない相手を待っているんですよ」
(いや、ネットの相手とか顔出ししてない何かのファンとかなら会ったことがないとか連絡先が知らないとかは分かるけど連絡先も知らないし顔も知らない相手と待ち合わせっておかしくないか……そういうえばツキクンモって……つき君も……月君?)
「それ僕のことではないですか?」
「えっ新手のナンパですか?」
「いえ、顔も連絡先も知らないと言ってましたが、名前の事は言ってませんでした……そしてさっきツキクンモと言ってましたが、僕の名前を知っていたのではないですか?僕は月と書いてライトと読むのですが僕のことを知らないのならつきと呼んでも納得できるので」
「えっと違います。あとライト君と読むのですね、すみません」
(すみません?いやこれは間違えて読んでたからそういう発言したのもあるしそもそもそう読むんだよりも珍しい名前と言われる方が多いからこの子がなぜか知らないけど僕の名前を知っていたというのがしっくりは来る……でも声を掛けたのはたまたま……んー考えすぎか……ナミコの時もそうだったけどキラの話したら流れ変わったしキラの話でもしてみるか)
「僕の待ち合わせなのは実はキラ事件に関する人なんですよね」
「えっ」
(あれ、これは……ああそうかもしかしたらミステリー系が好きで青山ノートでブルーノートにキラが来るかもしれないから見に来たとかそういうこともあるのか……彼女自身がキラでキラを探しているとか?)
「テレビの青山 ノートをキーワードにブルーノートにキラが来るとか思ったとか実はお姉さんがキラであるかとかそんな感じですか?」
月は冗談っぽく聞いてみた。
「えっえっ……そうです……キラに会えるかなぁと思ってきたのですよ」
『ミサ、あまり余計なことを話さない方がいいんじゃないか?』
レムは心配していた。会話しているときに余計な口を挟まないで欲しいとは言われていだけどこの男は何か探りを入れているような雰囲気を感じ取っていた。
(そうだよね……名前は分かったし最悪また会いに行けばいいしここでばいばいする)
「ありがとうございます。私はそろそろ帰ります」
そういうと彼女は青山から姿を消した。金色の髪が1本ひらりと宙を舞った。
ミサはパソコンを利用して夜神月の情報を調べていた。
すると中学2,3年生でテニスの全国大会を行っていることや東京大学を1位合格していることなを知った。
「すごく優しかったなぁ……あんな風に強く手も握られ引っ張られたし若くてイケメンだし……お礼をしにいきたいな……キラにも会いたいけどライト君の方が会いたいな」
ミサは月の家に行くことを決意した。その理由のひとつにキラを崇拝する理由の一つがストーカーに殺されそうになったときにその相手が心臓麻痺で死亡した。このときミサはキラがしてくれたと思っていた。しかし、レムから死神の殺し方を聞いたときに自分の命を救ってくれたのはジェノスという死神であるということだった。そういう意味でキラに対する盲信は小さくなり、それよりも現実の世界で触れ合い会話をしたイケメンの月に対して興味を持っていた。
いつも読んでくださってありがとうー
丁寧に書きたいけど時間がなくて雑文です。
いつかゆっくり訂正してもう少しコンパクトにしたいですね
次回、
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