Lがデスノートを拾った世界   作:梅酒24

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47冊目ということで47に纏わる話……

47と言えば日本人は都道府県を思い浮かべる。

そして都道府県の中に「名古屋」があると勘違いする人も一定数はいる。

実は東京都には「青山」という公称地名は存在しない。

あるときからある一帯を青山と呼ばれるようになったので青山市とか青山区というのはないのである。ちなみに青山は港区に位置する特別区の一つ。


47冊:青山なんとかは死神の生みの親

 

月は友達を連れて親戚の松井太郎さんが東京初めてだから案内してほしいという名目で青山を観光することになった。

 

月は青山にあるブルーノートという店に注目していた。この日クラブのイベントがあり青とノート両方が入っていることからこのイベントに参加している可能性が高いと踏んだのである。

 

スターバックスでストロベリーフラペチーノを飲んでいた。ミサは黒いおかっぱなウイッグに地味な服にメガネをかけていた。元々モデルという職業柄コスプレも良くするし好きであった。おそらくカメラが増設されるであろうことを考えての対策であった。スタバの窓から外を眺めてていると大学生のサークル集団の中に背が高くスラっとしているイケメンを発見した。

 

「やがみ……つきくんかな?……すごいかっこいい。でも寿命あるしキラじゃないね、残念」

 

ミサはキラを見つけられないでいた。多分ブルーノートの方へ来るのかも知れないと考えある程度客が入った所でブルーノートに入った。

 

入口を入りるとカウンターがありそこでお酒やフードを購入できる。イベント日ということもあり人は少しずつ増えていった。するとさっきの「やがみ つき」君も来ているのを発見した。

 

 

(あれ……すごい……偶然……)

 

人ごみの中でウイッグが外れそうになっていた。ウイッグのずれが気になって頭を押さえていると

 

「大丈夫ですか?もしかして具合が悪いのですか?」

身長の高いイケメンなやがみつきくんが話しかけていた。

 

「ここは空気悪いですし、一度外の空気を吸った方がいいかも知れません」

 

月は彼女の手を引いてブルーノートから出た。そして、自動販売機で水を購入して彼女に与えた。

 

「ナンパとかそういうのじゃなくて具合悪いのかなって気になったので気付いたら引っ張っちゃった。特に名前も連絡先も聞くとかそういう軽い真似はしないから落ち着くまではそばにいるね」

 

確かに中は暑かった。ウイッグは髪の上に装着するという意味では普通の人よりも体感温度は高くなる。ブルーノートにキラはいなかったし、外にいてもキラが来れば特定できるからブルーノートに入る人やブルーノートの近くに近づく人などを観察していた。

 

「あれ?誰か探してる?なんか近づく人を探してるって感じだったから……」

 

彼女は答えなかった。

 

(ああ、図星かなぁ。彼女は地味に見えるけど何かオーラを感じる……男の直感が気になってる……聞き方を変えないといけない……相手は初対面であるからまずは打ち解けないと……その為には自分から今日の目的や自分も人を探している話でもしたほうがいいな)

 

「あっ野暮なことを聞いちゃったね。実は僕が人を探しているからもしかしたらそうなのかな?って思ったんだ」

 

ミサとライトはしゃがみながら話していて横をみると体を丸くするつきくんがいる。

 

「えっ、つき君も人を探しているの?」

 

「えっ……?」

(気のせいか……ツキクンモって言ったかな。何かの名前だろうか)

 

「あっ、ごめんなさい。お兄さんも人を探してるの?」

(しまった……つきくんと心の中で叫んでたからつい口に出しちゃった)

 

「そうなんですよね。しかし、見つからなくてね。ここで待ち合わせなんだけど」

(なんだろうナミコとの塾帰りの時の会話の時のようにこの子から何か大事な何かを持っているような感じがする……これが嗅覚っていうやつなのかな)

 

「私も一応ここで待ち合わせをしているのですよ……」

 

(一応……ひっかかる言葉だなぁ……何か隠してる感じはする……)

 

 

 

 




オリジナルは思いついてそのまま書き終えた感じです。

次回その②

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