Lがデスノートを拾った世界   作:梅酒24

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44冊:おじさんの脱出

そして総一郎からLに電話がかかってきた。二つの電話を持ち交互に指示を出した。

 

「では夜神さんは5分後にそのまま外へ出て下さい」

 

言われた通りに外へ出るとそこには黒いスモークシールドで顔や体を覆い隠す警察官たち。そのおかげでミサからは人の様子が見れなかった。

 

そして総一郎は本部に戻るとLはテープではなく真っ先に封筒を取り出した。

 

(……大阪の消印か……しかし死の前の行動は操れるから……)

相沢に鑑識に回すように伝えた。そしてテープを何度も見直した。それには日本警察の長官かLの首どちらかを差し出すか決めて下さいという内容だった。

 

 

月は家でその中継を見ていた。

「作り方といいどこからきたか分からない人を次々に殺していることからもこれは今までのキラとは違う……第二のキラとでもいうのだろうか……そして殺傷能力はキラより高い……しかし、これは逆にチャンスではないだろうか……もしLに第二のキラとつながると絶望的な展開になるかも知れない。しかし僕が第二のキラを見つけどのように殺しているか分かればLを逮捕できる可能性はある。テープの作り方やキラからのメッセージの内容といい本物のキラよりははるか劣る。僕が見つけ出せる可能性が高いと同時に警察やLも見つけやすいということになる。これは短期決戦になるな……ここはLを監視しつつ第二のキラも追う……つまり捜査本部に出入りすることが最短だろう」

 

 

次の日Lはケーキを食べていた。総一郎の話では長官の首を差し出すのではなくLの首を差し出すということで合意されたらしい。

 

「んー。キラに便乗された者……いや第二のキラに殺されるのは納得はいかないですね」

 

「第二のキラだと」

「ちゃんと話してくれないか?」

 

「まずビデオで殺すと予告殺人した犠牲者について……この犠牲者は女性週刊誌とワイドショーでしか報道されていなかった……本物のキラならそんなザコでやってみる必要はない……しかし第二のキラ視点本物のキラが殺す可能性のある犯罪者を予告には使えない」

 

ショートケーキの苺を頬りこんだ。そして第二のキラである可能性は70%以上と答えた。そしてこのキラのやり方は一定の基準でキラなりの理由と根拠をもとに殺しをしていたが第二のキラはきまぐれで殺している点が気に食わないことも話した。そしてこのような状況だからこそ総一郎に月君を捜査本部に呼んで欲しいことも頼んだ。

 

 

ただし、今回第二のキラは伏せておいてくださいと釘を打っていた。

 




次回:捜査本部

おじさんがマリオのように俊敏に敵をかわしステージクリアみたいな話はぼつになりました(

ギャグは好きなのですがシリアスベースの方が読者が望んでる感じですもんね。

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