『キラから4日前に4つのテープが送られてきました。なぜキラだと言えるかというと1本目のテープに先日死亡した犯罪者の名前と死亡時刻が記録されておりその通りに死亡したからです』
Lは凝視していた。
(私は殺していない……偶然か……それとも……)
「ワタリ調べてくれ」
『では二本目のテープを流します……私はキラです。メインキャスターの○○を6時ちょうどに心臓麻痺で死亡します……』
チャンネルを変えるとメインキャスターがばたりと倒れた。
「テレビを二台用意してください……」
ワタリは早急にテレビを二台配置した。
『そしてもう一人犠牲になって貰います……』
「辞めさせないと……」
そういうと宇生田が部屋から出て行った。
さくらテレビに拳銃を持ってきた。いざという時の為だ。さくらテレビの前で「開けろ!!」と叫んだ。しかし、扉が開かない。そんな時だった胸に衝撃が走った。確か非常時にはベルトのバックルのボタンを押すとか聞いたっけ……そんなことを思い出しボタンを押そうとしたが永遠に押すことは無かった……。
(……これが偽キラだと分かっているのは私がキラであるが……)
さくらテレビ前のフリーアナウンサーはさくらテレビ前で誰かが倒れていると叫んでいた。
その画面にはさっきまで一緒に居た一人の男が映し出されていた。
(……偽名を使っているのに殺されてた……どういうことだ……元々宇生田を知っている人物がキラだというのか……違う……だったら他の捜査本部の人間も殺されるはず……大事なのはあそこに行ったら死んでしまったということ)
そして猛スピードで護送車がさくらテレビに突っ込んだ。そしてそこに突っ込んだ目の行かれたおっさんは出目川に対して拳銃を突きつけテープを全て回収した。
Lは北村次長に電話をした。これ以上警察関係者の犠牲を増やさない為だと言っていた。
(北村次長は警察を指揮執るだけの権限があるのと同時に、キラ事件とは関わりたくないという考えの持ち主……悪いけど数人ほど犠牲になって貰います)
Lが電話すると北村次長はキラ事件とは関わらないなどとの事を言っていた。
(まぁそうなるでしょうね。下手に手を出して巻き込まれたくないという考えの人だ……しかし、正義感のある警察官ならすでにさくらテレビに何人か向かうだろう。そこでその警察官たちが死亡するならば第二のキラは顔だけで殺せる……私と違うタイプのキラだ……)
さくらテレビに警察官たちが集まってきた。そしてパトカーからでるとパタパタと倒れていった。
「このままだと、正義感で動く警察官がどんどん死にます……どうか指揮を……」
犠牲者を見てここで動かない訳にはいけないと北村次長は考えた。Lから電話を受けたにも関わらずそれを無視して警察関係者の犠牲者を増やした場合責任を問われると考えたからだ。そこでLに言われた通りの指揮を執った。
(やはり……第二のキラは顔だけで殺せる……もしかしたら顔ではなく手や足のパーツなのかも知れないが……第二のキラがでることは想像していなかった訳ではないが、出てきたときにどう立ち回るか楽しもうとしていたというのはある。おそらくリュークからまだデスノートに関する秘密を全て聞いていないのだろう……)
ついに、Lも気付いた。
第二のキラの存在に……。
次回、おじさんの脱出
GWに遊びたいよぉ