Lがデスノートを拾った世界   作:梅酒24

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42冊:テニスの王子様

次の日大学で三人はテニスをしていた。そして三人はこれは建前であることを知っていた。このテニスを通じて親睦を深めたと了承し、今後付き合いやすくなる。

 

「夜神月って中学時代の全国チャンピオンみたいです」

「そして渋井丸拓男は高校時代の全国チャンピオンみたいです」

 

 

テニスを終えるとそれぞれ1勝1敗だった。渋井丸は月に勝っていた。

月は総合的な能力が高い……相手を翻弄するための小技も豊富にあり、相手に合わせてどの技を組み立てれば点数が取れるかを知っていた。しかし、月にも苦手な相手がいた……それは自分以上のパワーを持つ相手である。例え、相手の心理を分析したり相手に合わせて小技を使って試合をゲームメイクできても、それを壊すパワーがあると歯が立たないことを知っていた。渋井丸のテニスはパワー勝負である。圧倒的なパワーにより高校時代はねじ伏せてきた。安定はしないがはまったときの爆発力は高い。

 

渋井丸は、家の壁をパンチで穴を開けたという伝説も豪語していた。

もちろん嘘のような話だと周りの友人は思っていた。しかし、それを目の前でも見せて貰った友人がいてそれは伝説となった。壁が古かったとかそういう可能性もあるが

渋井丸はおぼっちゃんであり、裕福な家庭で育っている。当然普通の家よりもむしろ壊れにくい壁である。

 

見た目は悪いが勉強ができ、スポーツもでき、喧嘩にも強い。そしてお金持ちでそのお金を友人の為に使うのが好きだった渋井丸は不良の憧れの存在であり気が付くと慕われる存在になっていた。

 

 

 

 

 

Lと月は喫茶店に行き様々なキラ事件に関する話をしていた。そんな折二人に一通の電話が内容は総一郎が倒れたという話であった。

 

月は目をまんまるにした。

「まさか父が心臓発作……キラが……」

二人は急いで病院へ行った。総一郎は病院で寝ていたが生きていた。総一郎は、彼がLであるということを伝えた。

 

(……父がそう言ってる以上少なくとも今までLとして指揮を執っていた人物だ……つまりキラ……)

 

Lは月を推理力が高く的確であることを伝えた。しかし、レイペンバーの死に不審点が多いことから疑う対象は月しかいないということも。

 

「確かにその理論だと僕しか疑う対象はいないようだけどそもそもキラなら不審点を多く残すかな?Lがキラで僕をキラにする為にあえて不審点を作って罪を被せるという考えもできるよね?」

 

月はニコっと笑ってLの目をじっと見た。心の中では笑ってないのは分かるようになっていた。

 

「なるほどそう言う考えもありますね。そうなるといたちごっこでまた収拾がつかなくなりそうです」

 

「そうだな……まぁとりあえず父がLだと証明してくれたしこれからは捜査本部を手伝うよ」

 

「月……お前は大学生になったばかりじゃないか……就職した後でもいいんじゃないか?」

言葉は少し弱弱しくなっている。無理もない今は体調不良だからだ。

 

「いいや父さん。そんなことしていたら何年後になるかは分からない。それに言ったじゃないか……」

 

月はじっと父親を見つめた。

 

「父さんに何かあったら僕がキラを死刑台に送るって!」

 

そしてそのままLを見た。

 

(この息子がキラであるはずがない……)

 

「キラは悪だ……しかし私は最近こう思うようになっている……悪いのは人を殺せる力だ……そんな力を持った人間は不幸だ」

 

心なしかLは地面の方を見つめていた。

(十分楽しめています……不幸だなんて思いませんよ)

 

Lと月と総一郎で雑談をしたのち二人は家に帰ることにした。

 

 

 

総一郎のいない捜査本部は少し緊張感に欠けていた。松田はいつも以上におちゃらけていた。

 

ワタリから「竜崎……」と伝えられた。どうやらさくらテレビでキラと名乗る人物からメッセージが届いたという話だ。

 




渋井丸のスペック高すぎだわw

高校のチャンピオンの話とか原作で語られてないのでそういう部分に
ぶっこんでいこうと思います(

ちなみに大きな伏線がここの話に……

次回:さくら



「萌えっ娘もんすたぁ」というポケモン擬人化/能力を使った心理戦の小説もスタートしました。ゲームベースでの進行となりますが、デスノートと違いオリジナル要素は多いです。


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