Lがデスノートを拾った世界   作:梅酒24

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3x冊:ウエディの奇妙な冒険’(特別編)

私の名前はメリー・ケンウッド。通称ウエディと呼ばれている。鍵・金庫・セキュリティ破りの力としては世界でもトップクラスである。しかし、潜入に関してはプロでも他の能力が並みか少し高い程度の為、Lに逮捕された。ただ、この力をLの為に使うという条件でLの依頼が無い時以外は自由の身である。さらに仕事を手伝う際には高額なバイト料も貰える。今回は日本の一般家庭に忍び込むという簡単なお仕事。

 

 黒ずくめの服装にサングラス、銀河鉄道のメーテルにでもなったような気分であった。Lから夜神家不在の時間帯は把握していた為、13時30分に玄関に着いた。確かに人の気配はない。民家の鍵ならこの鍵で十分である。ウエディは民家レベルを開ける鍵の事を『盗賊の鍵』と名付けている。他にもほとんどの鍵を開けられる『魔法の鍵』も作成した。どちらも製作者はウエディであり、それは様々な勇者たちに愛用されるようになるのはまた別の話。

 盗賊の鍵を探すのに時間がかかっただけで鍵を開けるのは一瞬だった。玄関に到着し9秒で鍵を探して2秒で鍵を開けてわずか11秒で鍵を開けた。

 

――ちょろい。せっかくだし日本でも盗賊の鍵めぐりでもしようかしら

 

ウエディはそのまま二階へ上がった。Lから夜神月はかなり頭の切れる人物と聞いていた。だから慎重に細かい点も見逃さないようにと言われていた。

 

――私が見逃す訳ないでしょ……

クスクスと笑っていた。

ドアノブを握りしめドアを開けた。するとひらひらと紙が舞い降りた。そして割れたシャーシンも転がり始めた。

 

――なるほどね。これで誰かが部屋に入ったか分かるようにしてるのね。まぁ高校生で頭が切れるというのはこのレベルでしょう。お姉さんにはこんなレベルは通用しないわ。後でこの紙はドアに挟んでおくとしようかしら。シャーシンも転がってたけど、これは報告する必要はないわね。

 

部屋を一瞥し、怪しいモノがないかを調べ始めた。机の引き出しが開かない所がある。

 

――これは怪しいわね。きっと鍵が必要。

 

盗賊の鍵を使うとその中には「日記帳」があった。好きなアイドルの話などが書かれている。

 

――まぁ真面目な息子と言ってたしアイドル好きも隠したいのかぁ。他には特に気になる所はなし。本棚も調べたけど特に異常はなかった。

 

テレビの横にあるデスクトップパソコンに目がついた。

 

――これは私の専門でもあるし履歴を消していても復元できる。

 

ウエディは月のパソコンのパスワードを破り、現在あるデータと消された履歴を自分の持ってきた小型パソコンへ移した。

 

――これはあとでじっくり解析するとしましょうか。このパソコンは改造されていて私と同じようにセキュリティに潜り込んでも足がつかない仕様になっている……本当にこの高校生がキラである可能性はあるわね

 

 

監視カメラを素早く設置している。昨日の夜はワタリ会が開催されワタリとアイバーとLでスマブラをやっていた。このゲームでは特にカービィが強い。ワタリは昔はマリオだった言っていた。確かに昔の写真を見るとマリオっぽい。去年のワタリ会をLの家で行った時に2mくらいジャンプして天井に頭をぶつけブロック塀を壊していたことを思い出した。マリオも確かジャンプが得意でブロックを壊してキノコを取り出している。

 

――まさか……

 

昨日やったスマブラは任天堂64というハードだったので

 

――64個監視カメラを設置すればいいか

となって原作が64個の監視カメラを仕掛けた理由が証明された。月以外の部屋にも監視カメラや盗聴器を仕掛けた。そしてLに報告した。

 

『なるほど……分かりました……気になった点は、ドアに紙が挟まっている点、パソコンでどこかのセキュリティに潜入した痕跡、鍵のついた日記帳ですね……はい……他には本当に何もないのですね?』

 

 

暫くするとウエディがパソコンのデータを解析してひとつひとつ丁寧に解説した。

――Xは夜神月だったのか……父親のパソコンに侵入・ロシアのサーバーを利用して痕跡を消していた……これはウエディ以外のものでは発見できなかった……

 

Lは目を瞑っていた。何もしていない秀才の高校生に全責任を押し付けていいのだろうか……しかし、今まで生きてきた中で一番自分の求める何かを持っているのは夜神月だと心に訴えかけている。いや、他にLを楽しませてくれる人物はいない。そして夜神月は楽しませてくれる人材であるとウエディの解析結果の話が進むほど色濃くなっていた。

 

――夜神月……君をキラに仕立てあげる。きっと私が君をキラと言えばキラでない君は私をキラと考える……いや、すでに考えているかも知れない。私は夜神月をキラだと認めさせるようにあれこれ仕組んでいく。もちろんデスノートで操って殺すというやり方ではなく、夜神月自身がキラであると認めざるを得ない状況を自分の手で作りあげる。夜神月は、私がキラであると認めざるを得ない状況を作る。どちらが先に到達できるか……勝負しようじゃありませんか

 




LはXを夜神月と断定

そこから、夜神月をあらゆる手を使いキラとして仕立てあげることを決意。


もうすぐLと月が初顔合わせ!!!!

そして第二のキラの登場!!!!ここから盛り上がっていきます。

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