Lがデスノートを拾った世界   作:梅酒24

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26冊:バーン

「おっ。これってあの時のやつか……?」

 

Lはある場面を何度も見返していた。それは、バスジャック事件の時の動画である。Lはウェディという小柄の女性に監視カメラの取り付けから回収までを頼んでいた。

 

――あの男は……

LはFBI捜査官と書かれたファイルを捲り始めた。あるページでその手を止めた

 

――レイ=ベンパーか。日本に入った12人の捜査官の一人。たまたま居合わせたのか……。バスの乗客は少ないにも関わらず敢えて、その前にカップルが座っている後ろの席に堂々と座っている。レイ=ベンパーの調査しているのは夜神家と北村家か……これは夜神月……こんなに近くで座っていたら警戒されそうですね……

 

Lはそのまま見続けた……

 

「乗客は犯人を除いて7人そして空席の方が多い状況。なのにあえて僕たちの真後ろに座るというのは違和感を感じる。例えば電車でも空席がある状況で見知らぬ人の真横に座ることはほとんどない。心理的に空いている所に座る。電車内で空席が多い状況で若い女の子の隣におじさんが座ってくるということも度々報告されている。僕の父も席が空いているのに僕と同じくらいの年ごろの女の子の隣に座りたがる。何か理由があれば空席がある状態でも座る。この状況を考えて空席がまだ沢山あるにも関わらず真後ろに座るのは理由があるから、つまり共犯だからだ、どうしました?図星でした?」

 

――夜神月……するどい洞察力……彼についていろいろ調べてみますか

 

 

 

 

 

FBIが殺された事により警察の人間も殺されるかも知れない……警察にいる誰もが思い浮かべた。総一郎は部下たちに「自分の人生や家族や友人のことを踏まえた上で捜査から外れたい人は外れてくれ」と発言し、結果残ったのは総一郎含め5人であった。命を懸けてもキラを戦っていくという覚悟が認められLの宿泊しているホテルに案内された。

 

 

髪がボサボサで白ロングTシャツに白いズボンを履いた裸足の男性が立っていた。右足の指で左足のかゆい部分をかいている。

 

警察庁のメンバーはそれぞれ挨拶をした。総一郎がまず警察手帳を開き、顔写真と名前を見せた。信用して貰うだめだ。

 

「警察庁の夜神です」

 

同じように他のメンバーも手帳を見せ挨拶した。

「松田です」「相沢です」「宇生田です」「模木です」

 

Lは全員の顔をじっと見た……

 

――警察庁の人間は馬鹿なのか……

 

右手で人差し指をピンと立てピストルのような形を作った。

 

 

そして総一郎に向けて

 

「バーーーン!!」

 

とその手で拳銃を撃つ真似をした。

 

相沢は思わず

 

「何ふざけてるんだ!!」と叫んでしまった。

 

Lは覗き込むようにして

「もし私がキラだったら死んでますよ?夜神総一郎さん」

 

――もちろん殺すつもりはないですが……

 

総一郎は息を飲んだ。その通りだったからだ。警察でもL=キラという噂もあったからである。

 

 




2019/10/2 ここまで修正済

オリジナルストーリーを削除してヨツバ編まで繋げたいが
果たして創作する時間があるのだろうか?

ただ3年前に書いた話に関しては当時の寒いギャグなども多く
できる限り原作に近い形でのL⇔キラの入れ替え話を書きたいために
オリジナルを削り原作に近づけます。

削除したせいで話のつながりがおかしい部分もでてしまうかも知れませんが。。

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