Lがデスノートを拾った世界   作:梅酒24

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23冊:歩動

「アメリカの犯罪者が一番多くキラの犠牲になったのは事実だがあなたがキラの潜伏場所を日本の関東と断定してからは犠牲者が日本に集中している。日本で殺されているのは犯罪者だが我々は何の罪もない捜査官を失った。この犠牲は大きい」

 

「L、お前の言うとおり一般論と事実並べてきたなぁ」

 

リュークは続きが気になっている。

「今回急だったので私の独断で捜査官を日本に入れたんだ。私は国に責任を問われる。それに私は顔を公表されているんだ……私も命は欲しい……だからFBIは日本から手を引く……」

 

「本当に命が欲しそうだなぁ、良くわかるな」

 

リュークはが返答をするとは考えてないか話し続ける。

 

「長官日本の警察庁の夜神局長から電話です。2番です」

 

若い女性事務員が電話対応したようだ。

 

「ふふっさっそく日本の捜査本部から電話だ……あなたの指示で我々FBIは動いたと言いますよ……いいですね……L?」

――責任逃れか。

 

「では……」

 

――返答してないですよ。まぁ。これで私も出ていかなければなりませんね。

 

総一郎は声をあらげていた。

 

「FBIはLの指示でここの本部関係者を洗っていた?本当ですか、それは!?」

 

「Lはやはり信用できないな……」

 

「それよりキラはFBIも殺したってことだろ……自分を見つけようとする者は殺すってことだ」

 

「自分に楯突く者は犯罪者でなくとも殺す……本当の殺人鬼だなキラは……」

 

「ああ人間のやることじゃないない……」

 

連日続く残業のイライラはLへと向けられるようになった。そうすると皆それぞれうっぷんをLのせいにしていた。オフィス内で皆それぞれ仕事をミスしてイライラしていたが、それを言うと一層雰囲気が悪くなることを感じていた。そんな折絶好の標的、しかもこの中にはいない相手だったのでLを使って上手くガス抜きができた。

 

ライトは引出に閉まってある黒いノートと山手線で手に入れたFBI12名の個人情報を見比べていた。

 

「日本を調査し殺されたFBIは12人。そのうちバスで出会ったレイベンパーは僕の事を調べていた。だったら近いうちに僕の事を徹底的に調べるだろう。と言っても恐らく監視カメラや盗聴器などを用いるくらいのレベルではあると思うが。現段階でキラ=L説はあるが、根拠のない理由での決めつけだけだ。監視カメラ、いや盗聴器でもどちらかあるいは両方が設置された時は、キラ自身首を絞めることになる。そしてLがキラなら間違いなく僕をキラとしてスケープゴートにするだろう。そうなるとあとは直接対決になる」

 

「キラ、お前は今回大きく動いた。12人のうち誰かに接触し、大きな手がかりを必ず残している。そして今回の件でFBIが怒り日本への増員を考えたとしても、良く練ったうえでずっと先の事になるだろう。今Lの動かせるコマはもうほとんどいないだろう……さあ、そろそろ自分の足で動くんだ……」

 

 

 

 

 

歩道橋の上に彼女は立っていた。そこから風景はきれいだった。数々のビルが光り輝く中で彼女は泣いていた。

 

「死んだ……レイが……いいえ、キラに殺された……」




月、L、ナオミが今後大きく動きだす!

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