FAIRY TAIL 妖精の凍てつく雷神 作:タイトルホルダー
フェアリーテイルの小説、トラブルツインズを読みました。結構面白かったです。
大分前に買っていたんですが、なかなか読む機会がなかったのでちょうどの機会ということで。
あと、禁書のトールを再確認してました。新訳の5巻と6巻、10巻のトールの戦闘を見てました。
もちろんここのトールと全く一緒じゃないんですけどね。
ウォーリーとミリアーナを撃破したトールとナツ。その二人は現在、
ナツ「ぬおおお!」
トール「もげるーー!」
猫の被り物を取っていた。
二人は相棒の猫に被り物を引っ張ってもらっていた。だがなかなか取れず、首がとれそうな痛みに思わず二人は叫ぶ。
すると、スポーン!、と言う音と共に被り物が取れ、二人の顔が露になる。
ナツ「とれた!」
トール「よっしゃー!」
ようやく被り物が取れた事に喜ぶ二人。その被り物はというと、トールの被っていた白い被り物は壁に当たってコロコロと地面に落ちる。ナツの被っていた黄緑色の被り物はくるくると宙を舞い、
ウォーリー「ぬ?」
起き上がろうと顔をあげていたウォーリーの顔にスポン!と、綺麗にはまった。
ナツ「今度は四角にはまった!」
トール・アニス「「ぶはははは!」」
ハッピー「あのマスクの被り口はどうなってるんだろう?」
それを見たナツとトールとアニスは爆笑し、ハッピーは被り物に驚いていた。
ウォーリー「まだ勝負はついてェゼ、テメェら……ぐっ!?」
被り物をはずしてウォーリーは立ち上がる。しかしナツから受けたダメージが大きく、再び膝を着いてしまう。
ナツ「もうカリも返したし、エルザもハッピーも無事ってんなら、これ以上やる意味はこっちにはねーんだけどな」
トール「だな。目的は果たしたし、ぶっちゃけだるいし、さっさと帰りてぇんだけどな。まあそんなわけにはいかねえけど」
ナツとトールがそう言い、ハッピーもうんうんと頷く。
ウォーリー「オレたちは……楽園へ行くんだ………」
アニス「楽園……?」
ウォーリー「ジェラールの言う真の自由。人々を支配できる世界へ……」
怪我に堪えながら呟くウォーリー。
トール「ふん。人を支配する世界か……。そんなのは単なる幻想だ。少なくとも真の自由とは言えねえよ」
ナツ「だよな、全然面白くなさそうだぜ」
ウォーリー「そ、それってどういう……」
すると突然、壁や天井に無数の口があらわれた。
ハッピー「何これナツー!」
ナツ「口!?そこら中に……」
トール「趣味悪すぎんぞコレ……」
アニス「うぅ……怖いよトール」
その現象にナツとハッピーは驚き、トールは顔色を少し悪くし、アニスはトールに飛びつき、怖さを紛らわすように抱きしめる。
『ようこそみなさん。楽園の塔へ』
口から開かれた言葉を発したのは、この塔のボス、ジェラールだ。
そしてこの現象は、エルザたちのところでも起こる。
グレイ「何だこの口は!?」
ジュビア「し、しゃべりましたよ!?」
パオラ「テレパシーみたいね」
マユミ「ここ、この声って、も、もしかして……」
シモン「ジェラールだ。塔全体に聞こえるように話している」
ルーシィ「塔全体にこの口が……」
グレイたちは気味悪さを感じるが、一同はその声に耳を傾ける。
ジェラール『オレはジェラール。この塔の支配者だ。互いの駒はそろった。そろそろ始めようじゃないか』
『楽園ゲームを』
ジェラール『ルールは簡単だ、オレはエルザを生贄としゼレフを復活の儀を行いたい……。
すなわち楽園への扉が開けばオレの勝ち、もしお前たちが阻止できればそちらの勝ち』
グレイ「ふざけやがって」
ショウ「ジェラール……」
ジェラールのふざけた提案に、グレイたちは怒りをあらわにする
ジェラール『ただ……それだけでは面白くないのでな、こちらは五人の戦士を配置する』
ジェラールの〝五人の戦士〟と言う言葉にマユミとシモンが反応する。
マユミ「あれ?わ、私たち以外に強い人なんていたのかな?」
シモン「何者なんだ……?」
ジェラール『そこを突破できなければオレにはたどり着けん、つまりは5対10のバトルロワイヤル』
パオラ「バトルロワイヤル………」
ジェラール『最後に一つ特別ルールの説明をしておこう、評議院が
エーテリオンという言葉に全員が驚く
ジェラール『残り時間は不明、しかしエーテリオンが落ちる時、それは全員の死。
勝者なきゲームオーバーを意味する』
するとジェラールは楽しそうな声で言う
ジェラール『さあ、楽しもう』
そう言うと、辺り一面の口が消えた。
ルーシィ「そ、そんな……何考えてんのよジェラールって奴……。自分まで死ぬかもしれない中でゲームなんて………」
エルザ「エーテリオンだと!?評議院が?あ、ありえん!!だって………」
ジェラールの言葉に驚くエルザ。
そんなエルザをショウが突然カードの中に閉じ込めてしまう。
グレイ「エルザ!!」
シモン「ショウ!!おまえ何を!!!」
ショウ「姉さんには誰にも指一本触れさせない。ジェラールはこのオレが倒す!!!」
そう言ってショウはエルザの入ったカードを持って、塔の最上階目指して走りだしていった。
シモン「よせ!一人じゃ無理だ!」
マユミ「ま、待ってよー!」
シモンは走り去っていくショウを追いかけていき、そのシモンを追いにマユミが走っていった。
グレイ「だー!どいつもコイツも!!」
パオラ「落ち着きなさいよグレイ」
勝手に動く二人に怒るグレイをパオラが落ち着かせる。
現在残った4人はどうするかを考えていた。
グレイ「俺はやっぱりエルザのことがほっとけねえからあいつらを追いかける。ナツたちのことは任せたぞ!」
ルーシィ「わかった。無理しないでね!」
ルーシィの言葉にグレイは頷き、シモンたちを追いかけていった。
ジュビア「あ、あの感じ……やっぱり恋敵!」
ルーシィ「だから違うわよ!」
パオラ「はぁ……落ち着きなさいってば」
パオラはグレイのことでまだ揉めている(ルーシィは揉めるつもりはないのだが)二人に呆れていた。
ナツ「何が何だかわかんねーが、ジェラールって奴を倒せばこの喧嘩は終わりか。おし、燃えてきたぞ」
トール「エーテリオンか……なんか引っ掛かるな……」
一方こちらでは掌に拳をぶつけるナツに対してトールは何かを考えていた。
ウォーリー「な、何なんだよジェラール……エーテリオンってよう……。そんなの喰らったら、みんな死んじまうんだゼ。オレたちは真の自由が欲しいだけなのに……」
声を震わせながらそう呟くウォーリー。その様子を見てトールとナツが声をかける。
トール「なるほど、お前らとジェラールとで意見の食い違いがあったようだな。」
ナツ「どんな自由が欲しいかは知らねーけど、
二人のその言葉に、呆然とするウォーリー。
トール「ナツ、こっからは別行動だ。マユミと話すことがある」
ナツ「わかった。でも誰が相手でも負けんなよ!このままじゃ──」
トール「わかってんよ。
そう言うと二人はニヤリと笑い、互いの拳をコツン、とあわせて、トールとアニスは階段を昇っていった。
ナツ「ハッピー!ゲームには裏技ってのがあるよな?」
ハッピー「あい!」
ナツ「一気に最上階まで行くぞ!」
ハッピー「あいさー!」
残ったナツたち二人は窓から最上階に向かって飛んでいってしまった。
グレイと別れた三人はナツたちと合流するために声を出して呼んでいた。というのも、ナツは
その言葉にジュビアはガジルと一緒だから鼻もいいだろうといった。
その際、ジュビアがガジルのことを〝ガジルくん〟と、
パオラ「そういえば、ジュビアってグレイのことが好きなんでしょ?どういうところを好きになったの?」
すると、ふとパオラがジュビアにグレイのことを聞いた。当然そんな話をされると思っていなかったジュビアは顔を紅くした。
ジュビア「ええっ!?そ、それはその………////」
パオラ「ふふっ。可愛いとこあるじゃない」
ルーシィ「そういうパオラはトールのどこを好きになったの?」
今度はルーシィにそう言われたパオラが顔を紅くした。
パオラ「ええっ!?そ、それはその………////」
ルーシィ「あははっ!パオラったらジュビアと同じ反応してるわよ!」
パオラ「もぉー!」
パオラは自分をからかったルーシィに文句をいった。だがルーシィは何のその、という感じで流した。
ジュビア「パオラさんはトールさんのことが好きなんですか?」
パオラ「〝さん〟なんていらないわよ。まあ、そうなんだけど、トールは全く気づいてくれないのよねぇ」
そういってパオラは小さいため息をついた。
ルーシィ「いいなぁ二人とも、好きな人がいて。私にもそんな人が現れないかなぁ」
パオラ「言っとくけどトールのテリトリーには入らないでね」
ジュビア「グレイ様のテリトリーにも入らないでくださいね」
ルーシィ「はいはい。入らないから安心してね」
なんかすごくめんどくさくなってしまった、とルーシィは心のなかで呟いた。
すると突然、激しいギター音が辺り一帯に鳴り響いた
パオラ「何よいきなり!?」
ルーシィ「な、何この騒音!?……ギター!!?」
ギター音が徐々に大きくなる。音程が変わる度に耳にうるさく伝わってくる。
ルーシィ「てか、うるさっ!!」
ジュビア「ジュビアは上手だと思うわ」
パオラ「ズレてるわね、アンタ……っ!来たわよ!」
パオラの声を聞き、二人が音のする方を見据える。
するとギターを弾きながら頭をグルグルと回すことでとても長い髪を靡かせて、こちらに歩み寄ってくる長髪の男が見えた。
「ヘイ、ヤー!!!ファッキンガールズ!!!」
舌を出してパオラたちを見てくる。
ヴィダルダス「地獄のライブだ、デストローイ、アーウッ!!!」
ルーシィ「うわっ、髪ながっ!!」
パオラ「なるほどね……こいつが……」
ジュビア「ジェラールの言ってた五人の戦士?」
ヴィダルダス「暗殺ギルド、髑髏会!オイ、スカルだぜ!!!イカした名前だろ、
ルーシィ「暗殺ギルド!?」
ジュビア「闇ギルドの派生ですね」
だがパオラは別のことに驚いていた。
パオラ「(トリニティ、ってことは三人よね。じゃああと二人はなんなの……?)」
それが同じギルドの者か、または別のギルドか、答えはパオラにはわからなかった。
ヴィダルダス「ロックユー!!!」
先制攻撃として、ヴィダルダスの髪が伸びてパオラたちに襲いかかってきた。
ルーシィ「ひぃっ!」
パオラ「はっ!」
ルーシィとパオラは伸びた髪の毛による攻撃を避ける。
しかし、ジュビアだけは攻撃を避けず、その身を水に変えて受け流した。
ヴィダルダス「おもしれえボディしてんなァオイ!!!キャハハハハ!!!」
ジュビア「ジュビアの体は水で出来ている。ゆえに、いかなる攻撃もきかない………しんしんと」
ルーシィ「すごい!!」
パオラ「今度はこっちからよ!メテオブラスト!」
パオラは両手から流星の魔力を放つ。だがヴィダルダスは動揺せず、不敵な笑みを浮かべる。
ヴィダルダス「ロックターン!」
激しい音による振動で攻撃を反らす。反らされた攻撃は遠くの壁へとぶつかっていった。
ヴィダルダス「ヒャーハー!まだまだいくぜぇー!!!」
ヴィダルダスが再びギターに手をかける。
すると、激しい音とともにヴィダルダスの前に三つの音の塊が現れる。
ヴィダルダス「サウンドバズーカ!」
音の塊は轟音とともに三人のところへ高速で迫ってきた。
パオラ「メテオシャワー!」
迫り来る音の塊に対して、パオラは三つ以上の魔力弾で応戦する。お互いの魔法が相殺されるが、残ったパオラの魔力弾がヴィダルダスに向かっていく。
ヴィダルダスは焦らずに避けていく。避けるたびに長い髪を靡かせるように避ける様子に、ルーシィは「うわ……」と、気味悪がっていた。
ヴィダルダス「なかなかやるじゃねえか」
パオラ「あんたも意外と身軽じゃない」
ルーシィ「私たちも負けてられない!」
ジュビア「ジュビアもいきます!」
今度はジュビアがヴィダルダスに攻撃を仕掛ける。
ジュビア「
ヴィダルダス「ロック!!?お前もROCKか!!?」
喜んでいた割にはあっさりと水の球体に閉じ込められたヴィダルダス
ジュビア「口ほどにもない」
ルーシィ「さすが元エレメント4ね!」
このままいけばヴィダルダスは水のなかで息ができなくなり、戦闘不能になってしまうだろう。
だが、パオラはあることに気づいた。
パオラ「ねえ。あの水……どんどん小さくなってない?」
ルーシィ「え!?」
ジュビア「!!!」
パオラが水の球体を指差すと、二人も水球が小さくなっていることに気づく。
その正体は、球体の水がヴィダルダスの髪に全て吸収されていたのだった。
ヴィダルダス「ふっ」
ヴィダルダスは自慢気に髪を靡かせ、不敵に笑った。その姿にルーシィとパオラは体に寒気がはしった。
ジュビア「ジュビアの
ルーシィ「そしてキモい!!!」
ヴィダルダス「寝グセには水洗いがいいんだぜ、朝シャンは良くねえ……髪をいためる」
ジュビア「貴様……どうやって
ジュビアは動揺が隠せないでいた。そんなジュビアにヴィダルダスは得意気に話す。
ヴィダルダス「オレの髪は液体を吸収する。油やアルコールはごめんだぜ?髪が痛んじまう」
ヴィダルダスがそういうと、ジュビアは驚きを隠せないでいた。
ジュビア「水が……効かない……!?」
パオラ「つまり、ジュビアの魔法のほとんどが効かないってことね。厄介なことになったわ」
ルーシィ「そんな……」
ヴィダルダス「それにしてもい女だな、三人とも。へへっ………」
ルーシィ「出たよ!!いつもの!!」
ジュビア「な、何のこと?」
ヴィダルダスの視線を感じ取ったルーシィは即座に戦う構えをとる。
ルーシィ「かわいいってのもトラブルのもとよねぇ」
パオラ「………………」
ルーシィ「ゴメン謝るからそんなに冷たい目線を向けないで!?」
自分に酔っているように緊張感の欠片もないことを言っているルーシィに向けたパオラの目は、パートナーの異名と同じく、まさに凍てつく視線だった。
ヴィダルダス「ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な」
ヴィダルダスが三人を順番に指差す
ヴィダルダス「じ・ご・く・の・あ・く・ま・の・い・う・と・お・り!!」
最後に指先が止まったのは厚着の服を着て青色の髪をしている女、ジュビアだった。
ヴィダルダス「決めたぜ!!お前が今日のサキュバスだ!!!」
ジュビア「サキュバス?」
ヴィダルダス「ロック オブサキュバス!!」
そう叫んだヴィダルダスはギター音を響かせた
ジュビア「あ、ああ………な、何!?この音!?」
音を聞いたジュビアが突然苦しみ出す
ルーシィ「ジュビア!どうしたの!?」
ジュビア「イヤ!やめて!入ってこないで!!!」
悲痛な叫びをあげながら、ジュビアは謎の光に包まれた
ルーシィ「ジュビア!!」
パオラ「ジュビアしっかり!負けちゃだめ!!」
ヴィダルダス「トリコになりな」
そして謎の光に包まれたジュビアが再び姿を現す
ジュビア「地獄地獄地獄ゥ!!!!最高で最低の地獄を見せてやるよメスブタがァ!!!!」
ルーシィ「ジュ……ジュビア?」
パオラ「ど、どういうことよこれ………」
今までジュビアは厚着の服を着ていたが、現れたジュビアの姿はパンク系のファッションでヴィダルダスと似たような格好だった。
そして口調も以前とは別人のようになってしまった。
楽園の塔 最上階
ここではジェラールがただ一人、チェスのような駒と盤が乗った机の前にある椅子に座っていた。
ジェラール「水女はここまでだな」
カツン、と駒で駒を倒す。どうやら持っていた駒はヴィダルダス、倒れた駒はジュビアを指していたようだ。
ジェラール「さあどうする〝流星の巫女〟。ぐずぐずしていると〝星霊使い〟も堕ちてしまうぞ。俺の魔法と似たような魔法 《流星魔法》の力、見せてみろ」
そう言ったジェラールはフードを被っていながらニヤリと笑っていた。
ロックターン:激しい音の振動で魔法攻撃を反らす。
サウンドバズーカ:ギターによる音で音の塊を作り出し、くらうと強い振動が体を襲う。
ポケモン サン・ムーンのアニメ、なんだかんだいいながら結局毎週見ています。絵はともかく、話は面白いですし。
今年の映画はどういうものか分かりませんが、もし良かったら、どこかの大会に出て選抜メンバーを組んでバトルしてほしいですね。ダイヤモンド・パールのときみたいに。
ついでに言えば今までのライバルも出てほしいですね。