FAIRY TAIL 妖精の凍てつく雷神   作:タイトルホルダー

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楽園の塔
胡蝶の夢


 

 

ナツ「星霊だぁ!?」

 

ロキ「んー……まぁ、そーゆー事」

 

ナツがロキをじろじろと見続ける。

 

 

かつての獅子宮のレオ(ロキ)の鍵の所有者だった青い天馬(ブルーペガサス)のカレン・リリカは星霊を所有物扱いしており、男が言い寄る度に白羊宮のアリエスを呼び出して無理やり相手をさせたり、攻撃の盾にするなどしていた。その扱いの酷さからマスター・ボブに警告を受けるも、これをアリエスが彼に何か吹き込んだからと思い込み、無理やり人間界に拘束しようとまでした。

だがアリエスを救うために無理矢理彼女と入れ替わったレオ(ロキ)は契約解除を強制したがカレンは聞き入れず、自分の仲間であるアリエスをどうしても救いたかったロキは契約を解除するまで星霊界に戻らないという手段をとった。

 

しかし、星霊がいつまでも人間界に留まっていられるはずもなく、ロキは月日が経つにつれどんどん衰弱していった。そして数ヵ月後、カレンは星霊を呼び出せないまま仕事に向かい、死んでしまった。

 

間接的に契約者を殺した罪で星霊界から追放され、命の限界を悟ったロキをルーシィが助け、星霊王に許してもらい、自分を助けてくれたルーシィを守るために新たにルーシィと契約を結んだそうだ

 

 

 

トール「星霊界に帰れなくなる星霊なんているんだな」

 

ナツ「ちょっと待て!!お前牛でも馬でもねーじゃねーか」

 

ロキ「ナツの知ってるバルゴだって人の形だろ?」

 

アニス「でもゴリラにもなるんだよ!」

 

ロキ「そういえばそうだったね……」

 

トール「あれってゴリラか?」

 

グレイ「さあ……ただ処女宮の名前通りだとは言えないな」

 

ルーシィ「ロキは獅子宮の星霊よ」

 

ナツ・ハッピー「「獅子ー!!!」」

 

ロキが獅子の星霊だと聞いたナツたちが声を合わせて驚く

 

ハッピー「獅子って大人になった猫でしょ!?」

 

ロキ「そうだね」

 

ルーシィ「違ーう!!!」

 

パオラ「あんなに女遊びしてたロキが獅子なんて……」

 

グレイ「つーか、お前これまで通りで大丈夫なのか?」

 

ロキ「これからはそうはいかないね、ルーシィが所有者(オーナー)になってくれたからね。ルーシィのピンチに現れる白馬の王子様役ってとこかな。そういうわけで二人の今後について話し合おうか」

 

するとロキがルーシィを抱き上げる

 

ルーシィ「こらこら下ろしなさい!!」

 

ナツ「いいなぁー、俺も星霊ほしいぞ」

 

ハッピー「どんな星霊がほしいの?」

 

ナツ「そりゃドラゴンだろ!!せっかく滅竜魔法覚えたのに本物の竜と闘えねーのは甲斐がねえってモンだ!」

 

ルーシィ「星霊は力比べの為に呼び出すものじゃないの!!」

 

ロキ「そうそう、星霊は愛を語る為に……」

 

ルーシィ「あんたももう帰りなさい」

 

ルーシィは強制閉門する為、ロキにカギを向けるが、それを止め、ポケットからチケットを取り出す。

 

ルーシィ「何コレ?」

 

ロキ「リゾートホテルのチケットさ、ガールフレンドたちを誘って行こうと思ってたんだけど……君たちにはいろいろ世話になったし、これあげるから行っといでよ」

 

ルーシィ「海!!」

 

チケットを見て、満面の笑みをこぼすルーシィ

 

パオラ「これってアカネビーチじゃない!!」

 

ナツ「おおおっ!!!」

 

トール「マジか!?」

 

グレイ「こんな高ェホテル泊まった事ねえ!」

 

ロキ「エルザにもさっき渡しておいた、楽しんでおいで」

 

そう言ったロキは星霊界へと帰っていった。

 

そこへ荷物を引きずりながらエルザがやってきた。

 

エルザ「貴様等、何をモタモタしている。おいていかれたいのか」

 

いつもより多くの荷物を持って。

 

「「「「気ィ早ェよ!!!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロキからアカネリゾートのチケットをもらったトールたちは、リゾートに着いたら水着に着替え、ビーチに来ていた。

 

アカネビーチの海はとても綺麗で、海に浸かっても足が見えるほど透明であった(グレイは相変わらず海パンを履かず、大事なものが他人からも丸見えだった)。

 

トールたちは海で泳いでいたり、スイカ割りをしたり、ビーチバレーをしたりしてそれぞれ休日を楽しんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

それから時が経ち、夜からはリゾートホテルの内部にあるカジノで遊び呆けていた

 

ナツとハッピーはルーレット場で遊んでいたのだが、

 

ナツ「ふぅー……ふぅー……!!」

 

ディーラー「お、お客様困ります!!」

 

ナツ「だって17に入ってたぞ、オレは見たんだ!!」

 

ハッピー「あい!!」

 

ディーラー「そんな事あるわけないでしょ………」

 

ナツのクレームに困るディーラーであった。

 

 

 

 

 

 

トール「お!これやってみねえか?」

 

トールとアニスとパオラはある機械の前にいた。その機械とは、

 

アニス「これって……」

 

パオラ「ホッケー?なんでカジノに?」

 

ホッケーだった。100ジュエル入れることで遊べるものだ。

 

トール「まあいいじゃねえか!早くやろうぜ!なんなら2対1でもいいぜ」

 

アニス「ムッ」

 

パオラ「負かして吠え面かかせてやるわ!」

 

その言葉に二人の目が変わり、真剣な表情になった。

 

 

 

 

 

 

ナツ「見たんだって!!オレの目はごまかせねーぞ!!!」

 

今だに引き下がらずにいるナツにナツたちに一人の男の声がかかる

 

「ボーイ、大人の遊び場はダンディにたしなむものだぜ」

 

ナツ・ハッピー「「か……かくかく!!?」」

 

ナツたちの前に現れたのは全身ポリゴンのような形をした男だった。

 

「ボーイ。一ついいコトを教えてやるぜ、男には二つの道しかねえのサ」

 

すると男は回転式の椅子を回しはじめ、素早くナツに近づき、地面に押し倒して口に銃口を突きつけた。

 

「ダンディに生きるか……止まって死ぬか…だゼ」

 

ナツ「がわ゛っ………」

 

ハッピー「な……何するんだー!!」

 

「二ィ」

 

ナツ「()……がんがごいぐ(なんだこいつ)……」

 

 

 

 

 

 

 

一方、グレイはカジノのバーに来て隣人と酒を嗜んでいた。その者の名はジュビア・ロクサー。元幽鬼の支配者(ファントムロード)のエレメント4であり、先の戦争ではグレイと対戦し、グレイに負けて惚れていたのだった。

 

グレイ「聞いたよ。ファントムは解散したんだって?」

 

ジュビア「はい。ジュビアはフリーの魔導士になったのです」

 

そう言うジュビアの胸元には、妖精の尻尾(フェアリーテイル)のギルドマークの形をした首飾りが輝いていた。

 

グレイ「それで妖精の尻尾(フェアリーテイル)に入りてえっての?」

 

ジュビア「ジュビア入りたい!」

 

グレイ「しっかし、あんな事の後だからなぁ。オレは構わねーが、マスターが何て言うか」

 

グレイとジュビアの二人がそんな会話をしていると、二人を覆う陰が現れる。

 

「「?」」

 

突然二人の背後に巨漢の男が現れ、

 

 

バチィン!

 

 

ジュビア「あひぃ!!」

 

グレイ「なっ!?ジュビア!!!」

 

いきなりジュビアを叩き飛ばした。

 

グレイ「何だテメェ!?」

 

グレイは巨漢の男を睨みつける。

 

「グレイ・フルバスターだな。エルザはどこにいる?」

 

 

 

 

 

 

 

トール「ちっ……!」

 

アニス「むう……」

 

パオラ「くっ……」

 

三人はこれ以上無いくらい真剣な顔で睨みあっていた。

 

三人の間にあるものはホッケー板。そのすぐ横には9対9と表示されている得点板。

 

そう、このゲームは10点取れば勝ちであるので、両者共にマッチポイントである。

 

トール「いくぞ!」

 

トールは機械から出てきたパックをマレットで全力で打つ。しかも斜めに打ったのでアニスとパオラは跳ね返りを計算して打たなければならない。

 

パオラ「それ!」

 

パオラも同じように打ち返す。トールはどんな風に打ち返そうと考えながらパックを待っていると、

 

 

「みゃあ~!ネコネコだ~!」

 

 

突然現れた茶髪でネコ風の女性がアニスを抱き締めた。

 

アニス「え?なに!?」

 

トール「て、テメェ!アニスに何しやがる!「ガシャン!」ってあー!しまったぁー!」

 

トールがよそ見している間にパックが自分のゴールに入り、アニスとパオラ側に点が入り、負けてしまった。

 

だがトールはそんなことをすぐに忘れ、ネコ少女を睨み付ける。

 

パオラ「ちょっとトール!落ち着きなさいよ!」

 

「そ、そうだよ!ミリアーナも余計なことしないで早くエルザを探そうよ!」

 

パオラがトールを落ち着かせようとするが、そこへ肩までかかるほどの銀髪のオドオドした女性が現れる。

 

パオラ「え?誰?」

 

トール「!?お前……。もしかして……マユミ……か?」

 

マユミ「う、うん。久しぶりだね……」

 

パオラ「知り合い?……ってちょっと待って。さっきエルザを探すって……?」

 

突然現れた謎の二人にパオラはわけがわからなくなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポーカーテーブルの上には5枚のカードが並べられている

 

カードは全てスペードで統一されており、10からAの数字が綺麗にそろっている。

ロイヤルストレートフラッシュという、ポーカーで最も強いカードの並びである。

 

ルーシィ「すごいエルザ!!」

 

エルザ「ふふ……今日はついてるな」

 

勝ち続けるエルザに思わず歓声をあげるルーシィと周りの観客たち

 

そんな中、褐色の肌をした男がエルザの目の前に立つ

 

「ディーラーチェンジだ」

 

エルザ「今なら誰が相手でも負ける気はせんぞ」

 

ルーシィ「だね」

 

「だったら特別なゲームを楽しまないか?賭けるものはコインじゃない」

 

そう言った褐色男はカードをシャッフルした後、テーブルに5枚のカードを並べた

 

そのカードには数字ではなくD、E、A、T、Hの文字が記されていた

 

 

エルザ「?」

 

「命、かけて遊ぼ……エルザ姉さん」

 

エルザ「ショウ………?」

 

エルザは声を震わせながら呟いた。

 

ルーシィ「え?え?」

 

ルーシィはいまいち状況が飲み込めずにいる

 

ショウ「久しぶりだね、姉さん」

 

エルザ「無事……だったのか?」

 

ショウ「無事?」

 

エルザ「あ……いや………」

 

ショウの声を聞くたび、エルザはその身を震わせていた

 

 

 

 

 

 

 

グレイとジュビアも謎の巨漢の男と対峙していた。

 

「エルザはどこだ?」

 

グレイ「ア?」

 

「どこだ?」

 

グレイ「誰なんだテメェ……」

 

巨漢の男にそう問い掛けるグレイ。すると、彼等の間に身体を水にしたジュビアが割り込み、グレイを守るように立つ。

 

ジュビア「グレイ様には指一本触れさせない。ジュビアが相手します」

 

グレイ「ジュビア」

 

ジュビア「エルザさんの下へ…危険が迫っています」

 

エルザの下へ行くようにグレイに促すジュビア。すると、突然巨漢の男が自分の頭に指を翳す。

 

「ん? もう見つかっただと?ほう……そうか。じゃあ片付けていいんだな? 了解」

 

巨漢の男が一人ブツブツとそう呟くと、突如として周りが暗闇に包まれる。そして、周りが一切見えないほどの真っ暗な空間となった。

 

ジュビア「え!?」

 

グレイ「な……なんだコレは!?」

 

「闇の系譜の魔法…闇刹那」

 

突然の出来事に二人は対処できなかった。

 

 

 

 

 

 

ナツ「が…がんが(なんだ)!?こんごわ(こんどは)!!」

 

ナツは四角い男に拳銃を口の中に突っ込まれ、さらには辺り一面が真っ暗になったことに戸惑っていた。

 

ハッピー「ナツー!どこー!!」

 

ナツ「ここが(ここだ)はっふぃー(ハッピー)!」

 

暗闇のなかでハッピーはナツを探せないでいた。すると……

 

「グッナイ…ボーイ」

 

 

ダァンッ!!

 

 

ハッピー「ナツー!!」

 

銃声が鳴り、ハッピーの悲鳴が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トール「なんだ一体!?急に暗くなりやがって……アニス!パオラ!どこだ!」

 

トールは暗闇のなかでアニスたちを探していたが、視界が急に暗くなったので目がなれず、周りが見えずにいた。

 

マユミ「ミリアーナちゃん。ショウがエルザを見つけたって。は、早く引き上げよう!」

 

トール「なんだと!?」

 

パオラ「あんたたちエルザをどうする気なの!」

 

ミリアーナ「みゃあ!早くエルちゃんに会いたいから急ぐよ!」

 

パオラの言葉を無視するとミリアーナはトールからは見えないが、トールの身体をチューブが拘束した。身体中のあちこちを拘束し、両手と両足を繋ぐことでエビ反りのようになる。さらに、拘束してからもよりキツくなり、このままでは身体が逆の方へ曲がってしまう。だがこんなものは魔法で壊せればいい話なのだが、

 

トール「くそっ!なんだこれは!?魔法が使えねえぞ!」

 

トールは拘束された途端に魔法が使えなくなってしまった。おそらくチューブに拘束されると魔法が使えなくなってしまうのだろう。それに加えてどんどん絞まっていく。

 

パオラ「トール!どこ!」

 

マユミ「お、お姉さんもゴメンね!」

 

バチバチバチ!!!

 

パオラ「ぐうっ!!これは……雷……!」

 

パオラはマユミにスタンガンの要領で雷をぶつけられ、気を失ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてエルザ達も突然の暗闇に戸惑っていた。

 

ルーシィ「な…なにコレ!? 暗っ!」

 

エルザ「何が起きた!?」

 

戸惑いながら暗闇の中を見渡す。すると、ボンヤリと暗闇が薄くなり始めた。

その時、

 

ルーシィ「きゃあ!!」

 

エルザ「ルーシィ!どこだ!?」

 

エルザの隣にいたルーシィが突然いなくなった。

 

しばらくすると光が完全に戻った。そしてエルザはすぐさまショウの居た場所に視線を向けるが、そこにショウの姿はなかった。もちろんルーシィの姿も見当たらない。

 

エルザ「ルーシィ!ショウ!」

 

ルーシィ『エルザ!』

 

すると足元の方からルーシィの声がした。下を向くと、ルーシィがカードの中に閉じ込められていた。

 

エルザ「な!?ルーシィ!どうなっている!?ショウはどこいった!?」

 

ショウ「こっちだよ、姉さん」

 

声がした方向を向くと、ショウが立っており、彼の足元には数枚のカードが散らばっていた。エルザはルーシィを閉じ込めたのがショウだとすぐにわかった。

 

エルザ「か、カードの中に人が!?」

 

そのカードをよく見ると先ほどまでカジノにいた客や従業員たちも同様に閉じ込められていた。

 

ショウ「不思議? オレも魔法を使えるようになったんだよ」

 

エルザ「魔法!? お前、一体……」

 

ショウ「ククク……」

 

エルザの問いには答えず、不気味な笑みを浮かべるショウ。すると、

 

 

 

「みゃあ」

 

 

ネコのような少女がテーブルに座っていた。

 

 

「みゃあ。元気最強?」

 

エルザ「ミリアーナ!?」

 

エルザはミリアーナを見て驚愕する。そしてよく見ると手に橙色のネコが眠っていた。アニスの身体にもチューブが巻きつけられている。隣にはマユミもいる。

 

エルザ「アニス!?」

 

アニス「すぅ……すぅ……」

 

エルザ「お前も魔法を……?」

 

ミリアーナ「久しぶり~エルちゃん♪」

 

エルザ「何をしている! ルーシィとアニスは私の仲間だ!!!」

 

ミリアーナ「みゃあ? 仲間?」

 

ショウ「僕たちだって仲間だったでしょ? 姉さん」

 

エルザ「う…ああ…」

 

ショウの言葉を聞いて、エルザを震える。そして……

 

ショウ「姉さんがオレたちを裏切るまではね」

 

エルザ「…………」

 

 

次のショウの言葉で、エルザは震えながら自分の身を抱き締めた。

 

 

「そうエルザをいじめてやるな、ショウ。ダンディな男は感情を抑えるもんだぜ。すっかり色っぽくなっちまいやがってヨ」

 

 

するとそこへ、先ほどナツたちの前に現れた四角い男が姿を現した。

 

エルザ「そ…その声はウォーリー?」

 

ウォーリー「気付かねえのも無理はねえ。狂犬ウォーリーと呼ばれてたあの頃に比べて、オレも()()くなったしな」

 

エルザ「お前も…魔法を……」

 

 

「驚くことはない」

 

 

続けて、グレイとジュビアの前に対峙していた巨漢の男が光と共に姿を現す。

 

 

「コツさえ掴めば誰にでも魔法が使える。なあ、エルザ」

 

 

エルザ「シモン!?」

 

カードの中に閉じ込められていたルーシィが声をあげる。

 

ルーシィ「エルザ……こいつら何なの!?姉さんってどういうこと!?」

 

エルザ「本当の弟じゃない。かつての仲間たちだ」

 

エルザのその言葉に、ルーシィは目を見開く。

 

ルーシィ「仲間……って、エルザは幼い頃から妖精の尻尾(フェアリーテイル)にいたんでしょ!!!」

 

エルザ「それ以前ということだ。お前たちが何故ここに……ルーシィとアニスを解放してくれ」

 

ウォーリー「あんたを連れ戻しにサ」

 

ミリアーナ「みゃあ」

 

マユミ「………」

 

ショウ「帰ろう、姉さん」

 

ウォーリー「言う事聞いてくれねえとヨォ」

 

そう言うと、ウォーリーはカードのルーシィに銃を向ける。

 

ルーシィ『ひぃい!』

 

エルザ「よ…よせ!頼む!やめてくれ!!」

 

エルザはウォーリーに止めるように懇願する。すると銃を持ったウォーリーの右腕が消え、エルザの背後に出現し、エルザを後ろから撃ち抜いた。

 

ルーシィ『エルザー!』

 

エルザはそのまま力尽きて倒れこむ。

 

ウォーリー「睡眠弾だゼ」

 

シモン「目標確保」

 

マユミ「じ、じゃあ早く帰ろう」

 

ルーシィ『ちょっと!エルザをどこに連れて行くのよ!返しなさいよ!!』

 

拘束されながらもエルザを連れて去ろうとする五人に叫ぶルーシィ。

 

ウォーリー「カードの中じゃなにもできないゼ。……そういやミリアーナ。君にプレゼントだゼ」

 

ウォーリーがそう言うと、彼の手に眠らされたハッピーが現れる。

 

ミリアーナ「みゃあ!ネコネコ~! 貰っていいの~!?これで二匹のネコネコ~!!」

 

ハッピーとアニスを抱き締めながら喜ぶミリアーナ。

 

ショウ「姉さん…帰って来てくれるんだね」

 

そしてショウは涙を浮かべながら口を開いた。

 

ショウ「“楽園の塔”へ。きっとジェラールも喜ぶよ」

 

それを聞いたエルザは、朦朧とする意識の中で驚愕した。

 

エルザ「(楽園の塔!?か…完成していたのか!!?)」

 

そして今度こそエルザは意識を手放したのであった。

 

 

 

 

 




またオリキャラのとおぅじょおう!


次回はオリキャラ?祭りだー!

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