FAIRY TAIL 妖精の凍てつく雷神   作:タイトルホルダー

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一日に二話投稿しちゃいました。ても今回は少し短いです。
お、お許しを~。


妖精の法律

マカロフ「大したモンじゃ、その若さでその魔力……聖十の称号を持つだけの事はある」

 

復活したマカロフがジョゼと対峙する。

 

ジョゼ「マカロフ……こうして直接会うのは6年ぶりですね、その間にフェアリーテイルはここまで大きなギルドになっていようとは……。ふふっ、もう潰れちゃいましたけどね」

 

マカロフ「その魔力を正しい事に使い、若い世代の見本となっておれば魔法界の発展へとつながっていたであろう」

 

ジョゼ「説教、ですかな?」

 

マカロフ「妖精の尻尾(フェアリーテイル)審判のしきたりにより、貴様に三つ数えるまでの猶予を与える」

 

 

凄まじい魔力があふれ出すとともにマカロフの身体が巨大化する

 

 

 

マカロフ「ひざまずけ」

 

 

ジョゼ「は?」

 

 

 

マカロフ「一つ」

 

 

ジョゼ「ははっ、何を言い出すのかと思えば、ひざまづけだぁ!?」

 

 

 

マカロフ「二つ」

 

 

マカロフの両手に光の魔力が集まる。

 

 

ジョゼ「王国一のギルドが貴様に屈しろだと!!?冗談じゃない!!私もかなりの手負いだが貴様も手負い!これなら互角に戦える!いや非常になれる分私の方が強い!!」

 

 

マカロフ「三つ」

 

 

ジョゼ「ひざまづくのは貴様らの方だ!!消えろ!塵となって歴史上から消滅しろ!!妖精の尻尾(フェアリーテイル)!!!」

 

 

ジョゼの両手に邪悪な魔力が纏まりつく。

 

 

マカロフ「そこまで」

 

 

猶予の時間が過ぎ、準備が終わる。

 

 

ジョゼ「消え去れ!妖精の尻尾(フェアリーテイル)!!!」

 

 

ジョゼはマカロフに最大魔力で攻撃する。

 

しかし、マカロフが両手を合わせるとジョゼの魔法が消え去ってしまう。

 

そして天が渦を巻き、輝かしい光がファントムギルド全体に降り注ぐ

 

 

 

 

マカロフ「妖精の法律 発動」

 

 

 

ジョゼ「!!!」

 

 

マカロフの言葉と共にファントムギルドが光に包まれる

 

 

その光は外にいたジョゼの創り出した幽兵を消し去り、ジョゼ本人をも飲み込んだ

 

 

 

 

 

パオラ「なに……この暖かい魔法………」

 

先程目を覚ましたパオラがマカロフの魔法を見て呟く。パオラに続いてグレイたちもマカロフの魔法によって目を覚ましていく。

 

エルザ「フェアリーロウだ」

 

グレイ「フェアリーロウ?」

 

エルザ「聖なる光をもって闇を討つ、術者が敵と認識したものだけを討つ」

 

トール「あれは伝説の一つに数えられる超魔法だ」

 

 

 

 

妖精の法律を食らったジョゼはその場で衰弱していた。

 

マカロフ「二度とフェアリーテイルに近づくな……これだけハデにやらかしちゃ評議院も黙っておらんじゃろ、これからはひとまずてめえの身を心配する事だ……お互いにな」

 

 

するとマカロフの後ろに気配を殺したアリアが現れた。

 

アリア「(悲しいなぁ。あのときと同じ隙だらけ!もらった!!)」

 

だがアリアは何者かによって殴られ、壁まで飛ばされた。

 

 

それはゼルマだった。

 

ゼルマ「もうやめろ。俺たちは見ての通り“負けた”んだ。これ以上は無駄だ」

 

マカロフ「お主……」

 

ゼルマ「俺は別に戦争のことなんざどうでもいい。ただトールと決着がつけたかっただけだからな。……まあ、あんたの仲間がやられた分はこれで勘弁してくれ。あと、トールにいつか決着をつけるっていっといてくれ」

 

そういってゼルマは気を失っているエミリアを抱えていなくなった。

 

マカロフ「すまんな。さて……ギルド同士のケジメはつけた。これ以上を望むならそれは“掃滅” 跡形もなく消すぞ……ジョゼをつれて帰れ。今すぐに」

 

アリアにそう言ったマカロフはファントム本部をあとにした。

 

 

『勝ったぁ!!ファントムに勝ったぞぉ!!!』

 

 

マカロフ「この勝利……わしだけの力ではない。家族の勝利じゃ………」

 

マカロフは家族に向かって言う。

 

 

 

 

 

 

 

マカロフ「こりゃあ また……ハデにやられたのう………」

 

マカロフがファントムによって崩されたギルドを見て呟く。

 

ルーシィ「あ、あの…マスター……」

 

マカロフ「んー?おまえも随分大変な目にあったのう」

 

穏やかな顔で言うマカロフ。だが、ルーシィの顔は依然として暗いままである。

 

 

 

 

「そんな顔しないのルーちゃん」

 

 

そんなルーシィの元に傷後だらけのレビィたちが声をかける

 

レビィ「みんなで力を合わせた大勝利なんだよ」

 

ドロイ「ギルドは壊れちゃったけどな」

 

ジェット「そんなのまた建てればいいんだよ」

 

リーダス「ウィ」

 

ルーシィ「レビィちゃん……リーダス……ジェット……ドロイ……」

 

レビィ「心配かけてゴメンね、ルーちゃん」

 

ルーシィ「違、う…それはあたしの……」

 

リーダス「オレ…役に立てなくて……あの……ゴメン……」

 

リーダスたちの言葉に対し、必死に口元を押さえて首を横に振るルーシィ。そんなルーシィにマカロフが声をかける。

 

マカロフ「ルーシィ、楽しい事も悲しい事も全てとまではいかないがある程度までは共有できる。それがギルドじゃ。

一人の幸せは皆の幸せ、一人の怒りは皆の怒り……そして一人の涙は皆の涙、自責の念にかられる必要はない……君にはみんなの心が届いているハズじゃ」

 

ルーシィ「………」グスッ

 

マカロフ「顔をあげなさい、君は妖精の尻尾(フェアリーテイル)の一員なんだから」

 

マカロフの言葉を聞いたルーシィはその場に膝をつき、泣き崩れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トール「ふう、これで一件落着か」

 

トールはみんなより少し離れた建物の角にいた。手には寝ているアニスを抱えている。

そして角を曲がったところにいる男に話しかける。

 

トール「助かったぜミストガン。他の支部の奴等を蹴散らしてくれたり、マスターの魔力をかき集めてたんだろ?」

 

ミストガン「……これでも私はギルドの一員だからな。これくらいなら容易いことだ。……今回のことは」

 

トール「はいはいわかってるよ。誰にも言うな、だろ?言わねえから安心しろ」

 

ミストガン「感謝する。……ではまた………」

 

トール「おう、そっちもがんば………っていなくなるの速いな……」

 

トールは既に気配がなくなったのを感じて呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 




次で久しぶりにラクサス登場。昔のトールのこともちょっとだけ明らかに。ちょっとだけ、ほんとにちょっとだけだけど。

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