ハイスクールD×D 異世界帰りの赤龍帝   作:ヴァルナル

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5話 早速、波乱です!!

チュンチュンチュン

 

鳥のさえずりが聞こえ、穏やかな風が吹いている。

風な俺の頬をくすぐり、それが心地よくもある。

 

サァァァと木々の枝葉を揺らす音も聞こえた。

 

こういうところでゆっくり昼寝するのも良いもんだよな。

 

・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

「って違ぁぁぁぁぁぁあああああう!!!」

 

俺は上体を起こして叫んだ!

 

ここどこだよ!?

なんで、俺はこんな森の中で横になってんの!?

 

もしかして、アスト・アーデに着いたのか?

だったら、こんな場所知らねぇぇぇぇええ!!

以前はアリスの城に飛ばされたから今回もそうだと思ってたのに!

マジでここどこ!?

 

プリーズ・ヘルプ・ミー!!!

 

周囲を見渡すと皆もいた。

とりあえず、全員で来れたみたいだ!

それだけは良かったぜ!

 

よーし、とりあえずは落ち着こう。

深呼吸だ。

 

俺はゆっくりと息を吐いて心を落ち着かせる。

 

「ここが、おまえが言ってた異世界か?」

 

いつのまにか起きていた先生が周囲の森を見渡しながら尋ねてくる。

 

「う~ん、多分・・・・・?」

 

「多分って・・・・・。おまえな・・・・・」

 

「いや、俺だって、この世界の全てを知ってるわけじゃありませんし・・・・・。むしろ知らない土地の方が多いですよ」

 

「ま、それもそうか。俺だって元の世界の全てを知っているわけでもないしな」

 

「・・・・・どうしましょう?」

 

「とりあえずは寝てる奴らを起こすか・・・・・」

 

あー、いきなりこんなことになっちまって大丈夫なのかね?

先行きがかなり不安だ・・・・・・。

 

美羽ならこの場所のこと知ってるのかな?

とりあえず、美羽から起こすか。

 

俺は美羽の体を揺さぶってみる。

 

「おーい、起きてくれ。美羽~」

 

すると、

 

「・・・・・あと五分・・・・・・ZZZ」

 

そう言って寝返りをうつ美羽。

 

自宅感覚か!

 

それに、おまえのあと五分は五分じゃないだろ!

下手すれば一時間の時もあったし!

 

「こんなところで寝てたら風邪引くぞ」

 

「・・・・んん・・・・・おはよ?」

 

おおっ、起きてくれたか。

つーか、瞼擦って、眠そうだな。

 

「おう、おはよう」

 

美羽は周囲をぐるっと見渡す。

そして、少しの間ボーッとすると、いきなり目を見開いた!

 

「ここ・・・・! 成功したの!?」

 

ようやく、まともに話せそうだ。

 

「うーん、多分? 俺はこの場所には来たことないから、分からないんだよな。美羽はここがどこか知ってるか?」

 

「うん、ここは―――」

 

美羽が答えようとした時だった。

 

 

「「「イヤアアアアアアアアアッ!!!」」」

 

 

突然、複数の叫び声が森に響いた!

今のはアーシアとイリナ、レイナの声だ!

 

何があった!?

 

俺は声が聞こえたほうへと向かう。

 

すると――――

 

 

「はぅぅ・・・・私の服が無くなってますぅ!」

 

「これはどういうことなの!?」

 

「あ、イ、イ、イ、イッセー君!? 見ちゃダメだからね!」

 

 

俺の視線の先にいたのは全裸で踞る三人と小猫ちゃんの姿!

 

 

ブフフッ

 

 

勢いよく飛び出す鼻血!

まさか、こちらの世界に来て早々、こんなすばらしい光景を目にできるとは!

 

アーシアのおっぱいも以前より大きくなっていて、目で見て判別できるほどだ!

よくぞそこまで!

 

レイナとイリナもスタイル抜群だからこれまた!

二人とも恥ずかしがっているところが可愛いすぎるぜ!

 

小猫ちゃんもロリロリだけど、最高です!

 

ありがとうございます!

眼福です!

 

 

「・・・・スケベ死ぬべし」

 

 

ドスッ

 

小猫ちゃんの毒舌と鋭いストレートが俺の顔面を捉えた!

 

うぐぐ・・・・小猫ちゃん、痛いっす!

日に日に威力が増してるな!

これも修行の成果ということか!

 

つーか、小猫ちゃんの毒舌はどこの世界でも変わらないのか!

なんか逆に安心するな!

 

「・・・・でも、なぜ私達の服だけが?」

 

小猫ちゃんが部長達を見ながら尋ねてくる。

 

確かに部長や朱乃さんといった他のメンバーは全員、来るときに着ていた服で、裸ではない。

ロスヴァイセさんや途中でいきなり参加したティアも普通の状態だ。

 

全員裸だったらもっと最高だったけどな!

 

なんで、この四人だけが・・・・・。

 

あれ?

そういえば、こんな状況以前にも・・・・・・。

 

「ねぇ、小猫ちゃん。アーシア達の担当は小猫ちゃんだったよね?」

 

「・・・・そうです」

 

あちゃー、もしかして・・・・・。

 

俺は恐る恐る小猫ちゃんに尋ねた。

 

「・・・・・もしかして、服に気を流してない・・・・・・?」

 

「・・・・・えっ?」

 

あ、この感じは当たりだ。

 

なるほど、それなら説明はつくな。

俺が美羽を連れて行った時と全く同じだ。

 

どうしよう・・・・・。

 

「えっとね、多分、服に気を通してなかったせいで・・・・・その、途中で脱げたんだと・・・・・思う・・・・・」

 

「・・・・・もしかして、私のせい・・・・・・」

 

シュンとなって落ち込む小猫ちゃん!

 

「いやいやいや、違うよ! 小猫ちゃんのせいじゃないって! きっと俺が伝え損ねたんだよ! うん、俺のせいだって!」

 

「・・・・・いえ、私がイッセー先輩のしていることをしっかり見ておけばこんなことには・・・・・」

 

マズい!

自分を責めだしたよ!

 

俺は小猫ちゃんの肩を掴んで慌てて首を振った。

 

「小猫ちゃんのせいじゃないって! そこまで注意してなかった俺のせいだよ! ゴメン! 全ては俺のせいなんだぁぁぁああああ!!」

 

そうだ!

小猫ちゃんが悪いなんてあり得ない!

小猫ちゃんを泣かせるくらいなら俺が泣くわ!

 

 

 

 

 

 

とりあえず、四人の服は朱乃さんが例のごとく魔力で解決してくれた。

 

来る前と同じ服を作ってもらい、ひとまず事態は収拾した。

 

「朱乃さん、ありがとうございます」

 

「うふふ。これくらいならお安いご用ですわ」

 

いやー、マジで朱乃さんがいてくれて助かったよ。

 

小猫ちゃんも立ち直ってくれたし。

めでたしめでたしだ。

 

「ったく、こんな調子で大丈夫かよ? 不安しかないんだが・・・・・・」

 

先生が嘆息する。

 

いや、本当にすいません。

 

「とにかく、これから行動するにもここがどこなのかをハッキリさせないとな。美羽、ここがどこか分かるか?」

 

先生の問いに美羽は頷く。

 

どうやら、心当たりがあるらしい。

 

「ここはゲイルペインの森だよ」

 

「ゲイルペイン?」

 

「ゲイルペインはボク達、魔族が治める国で、ここはその中にある森。よく、ここには遊びに来ていたから間違いないと思う」

 

そっか、どうりで俺は知らないわけだ。

 

ゲイルペインはシリウスと一騎討ちした時にしか来たことないからな。

その時もこの森は通ってないし。

 

それにしても、のどかな所だな。

 

「よし。それなら、とりあえずは美羽に先導してもらうのが良さそうだ。頼めるか?」

 

「任せてください」

 

まぁ、それが適任か。

 

それに魔族の人と何かあっても美羽がいてくれれば顔が利くだろうし。

 

 

すると、小猫ちゃんが何かに反応した。

 

「どうしたの、小猫?」

 

部長が怪訝な表情で尋ねる。

 

それに対し、小猫ちゃんは厳しい顔で答えた。

 

「血の・・・・血の匂いがします」

 

「「「!?」」」

 

血!?

 

誰かケガしてんのか!?

 

俺は直ぐに全身の感覚を鋭敏化して、探索範囲を拡げる。

 

もし、小猫ちゃんの言うことが本当なら、どこかに人がいるはず・・・・・

 

そして、

 

「見つけた! こっちだ!」

 

俺は気を感じ取った方へと走り出す。

皆も後に続き、駆け出した。

 

数十人くらいの気を感じた。

しかも、何かと戦っている・・・・・?

 

これは急いだ方が良さそうだ。

 

一応、周囲を警戒しながらも俺は速度を上げて、そこの地点へ急行した。

 

小猫ちゃんは俺の隣に来ると猫耳を出して、ピコピコと動かす。

 

何かを感じ取ったようだ。

 

「っ! イッセー先輩、これは・・・・・!」

 

「ああ、何か良くないやつがいるな。なんだこの気は・・・・? 人の気じゃないな・・・・」

 

明らかに人のものじゃない気。

しかも、全く同じ気が複数いやがる。

 

こんなことは通常はあり得ない。

 

何が起こっているんだ?

 

 

『―――――!』

 

『――――――っ!?』

 

『――――――!』

 

 

誰かが叫んでいる声が聞こえる!

 

そして、俺達はその現場に到着した。

 

すると、そこでは――――

 

 

 

グギュアアアアアアアアアッ!!!!!

 

オオォォォォオオオオオオオッ!!!!!

 

 

「くっ、この!」

 

「おい! 救護班は負傷者を安全なところへ運べ!」

 

「くそっ! このままでは!」

 

 

 

十数体の白い怪物とそれと争っている兵士達の姿があった。

 

なんだ、あの怪物は・・・・・!?

 

二メートルくらいの大きさで、ドラゴンのようなものもいれば人形のものもいる。

ただ、一つ目だったり、腕が六本もあったりしてどれも形が歪だ。

 

兵士の方は人間と魔族が混ざっていて、互いを庇いながら、怪物から逃れようとしている。

中には血まみれで、担がれている人までいた。

 

早く助けねぇと!

 

「何かよく分からないけど、皆、助けるぞ!」

 

『おう!』

 

俺達は茂みから飛び出し、怪物に向かっていった!

 

俺は怪物と襲われそうになっていた兵士の人の間に入り込み、その巨大な腕を受け止める。

 

突然の俺の登場に兵士の人は戸惑っていたけど、俺の顔を見て、目を見開いた。

 

「イッセー殿!? なぜあなたがここに!? 元の世界へと戻られたのでは!?」

 

「お久しぶりです、部隊長! 詳しくは後で話すんで、ここは下がってください! 木場!」

 

「分かってるよ!」

 

木場はそのスピードで部隊長を助け出す。

それによって、怪物の意識が木場に向いた。

 

その瞬間を逃さず、俺の背後から飛び出した小猫ちゃんが仕掛ける!

 

「・・・・・そこ!」

 

 

ドゴンッ

 

 

放たれた鋭いアッパーが怪物の顎を捉える!

衝突の音が周囲に響いた!

 

小猫ちゃんは更に追撃する!

気を循環させて体の動きを加速させていく!

 

それは激しいラッシュを生み出した!

 

気を纏わせた拳と蹴りが的確に怪物の体を抉っていく。

中級悪魔クラスが相手なら既にスクラップにしてるほどの威力だ。

上級悪魔でもまともに食らえばかなりのダメージになるだろう。

 

 

しかし、

 

 

ゴァアアアアアアアアア!!!

 

 

怪物は何事も無かったかのように小猫ちゃんに反撃に移った!

口から炎を吐き出し、尾と何本もある腕を駆使して小猫ちゃんを襲う!

 

マジかよ・・・・・。

あれを受けてもまだ戦えるのか・・・・・。

 

あれは部長達では一人で相手するのは辛い!

 

「部長! 皆はチームを組んで対処してください! アーシアは治療にあたってくれ! 俺と先生、ティアは一人でやります!」

 

「ちっ、仕方ねぇ。俺もいっちょうやるか!」

 

「まさか、こうも早くに戦闘になるとはな!」

 

先生とティアも舌打ちをしながら、それぞれ怪物を相手取る。

 

俺も瞬時に鎧を纏って、目の前の怪物に殴りかかる!

 

「おおおおおおっ!!」

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!!!』

 

倍加と同時に気を循環させて、身体能力を強化!

 

小猫ちゃんのラッシュを受けても倒れなかったってことはこいつらはかなりしぶとい。

少なくとも上級悪魔よりも強いと見た方が良いだろう。

だったら、俺も相応の力を出す必要があるってことだ!

 

突っ込む俺に対して怪物は口から炎を吐いてきやがる!

かなりの熱量だ!

 

ここは避けるのが得策だけど、後ろにはまだ逃げ遅れた兵士の人達もいる。

避けるわけにはいかねぇか!

 

俺はそのまま突っ込み、炎に向かって拳を放つ!

俺の拳は炎を打ち破り、怪物の腹に突き刺さる!

 

直ぐに拳を引き抜き、そのまま畳み掛ける!

小猫ちゃん以上のラッシュで拳と蹴りの嵐を巻き起こし、怪物の体を崩壊させていく!

 

「こいつでどうだ!」

 

 

ドゴォォォオオオオオオンッ!

 

 

渾身のストレートが怪物の顔面を捉え、地面に叩きつける!

それにより、巨大なクレーターができた!

 

 

俺は着地して息を吐き、右腕を閉じたり開いたりして、その動きを確認する。

治療のおかげで右腕も完全に治ってるな。

やっぱ、右腕が使えると戦いやすい。

 

 

すると―――――

 

 

グルァァアアアアアアアアッ!!!

 

 

「!!」

 

 

さっき叩きつけた怪物が俺めがけて炎を放ってきやがった!

 

咄嗟に後方に跳んで、それを回避するが、俺は驚きを隠せなかった。

 

 

おいおい・・・・・・

今のを受けてもまだ動けるのか・・・・・・ッ!!

 

腹が抉れて、腕も数本もげてる状態だぞ!?

どんだけ、しぶといんだよ!

 

見れば、部長達だけでなく、先生やティアもそのしぶとさに舌打ちしていた。

 

「なんだ、こいつらのしぶとさは・・・・・。普通じゃねぇぞ」

 

「力自体はそれほどだが・・・・これは少々、面倒だな」

 

先生とティアが相手している怪物は頭が半分無くなっているにも関わらず、二人に攻撃を仕掛けていた。

 

こうなったら、完全に消滅させるしかなさそうだな・・・・・。

 

『こいつらは頭だけでも向かってくるかもしれんぞ? そう思えるほどのしぶとさだ』

 

ああ、中途半端に加減をしてる場合じゃねぇなこれは。

 

ただ、本気を出せば皆まで巻き込んでしまいそうだ。

先生とティアも俺と同じことを考えているのか、本気は出していない。

 

部長達だけならなんとかなるけど、負傷してる人がいるしな・・・・・。

 

よし、こうなったら・・・・・

 

「先生、ティア! 二人は皆と一緒に防御結界を張ってください! こいつらは俺が纏めて相手します!」

 

「っ! おい、リアス達もそいつら連れてこっちに来い! 巻き込まれるぞ!」

 

「分かったわ! 皆、その人達を避難させるわよ!」

 

先生と部長の指示で皆が一ヵ所に集まり、周囲に強力な防御結界を発生させる。

 

これなら!

 

いくぜ、ドライグ!

 

『正直、そこまでする必要はないと思うが・・・・・まぁ、負傷兵がいる以上、早々に片をつけるのが得策か。森を破壊し尽くすなよ?』

 

分かってるよ!

 

俺は全身の気を高めた。

体の周囲にスパークが発生すると同時に鎧も変化する。

 

「禁手第二階層・砲撃特化――――天撃!!!」

 

狙いは怪物共全部。

出来るだけ、周囲に影響を与えないようにしないとな。

 

『ピンポイントで狙えば問題ないだろう。そのあたりの調整は俺がしてやる』

 

サンキュー、ドライグ!

 

『BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBoost!!!!』

 

「消し飛びやがれ! ドラゴン・フルブラスタァァァァアアアアアア!!!」

 

『Highmat FuLL Blast!!!!』

 

六つの砲門から放たれた赤い砲撃!

それらが全ての怪物を呑み込んだ!

俺の砲撃を食らった怪物は跡形も無くなり、チリになっていった。

 

よっしゃ!

 

ドライグのおかげで怪物だけを狙い撃ちできたぜ!

森への被害は最小限に抑えられただろう。

 

俺は怪物の完全消失を確認すると、鎧を解除して、皆のところへ歩いていった。

 

「アーシア、その人達の傷は?」

 

「皆さん、消耗が激しいですが傷は塞がっています。もう大丈夫です」

 

「そっか。サンキューな、アーシア」

 

とりあえず無事なら良かった。

 

俺が皆の無事に安堵していると、

 

 

「姫様!」

 

「ミュウ様! よくぞご無事で!」

 

 

と、魔族の人達が美羽を囲んで歓喜の声を挙げていた。

 

「うん。ボクは元気だよ。皆は大丈夫?」

 

「はい! あの方々に治療して頂いたので傷もこの通り!」

 

一人の男性が、傷があった場所を美羽に見せて自身の無事を示す。

アーシアに治療してもらったおかげで傷は完全に無くなっていた。

流石はアーシア、良い仕事してるぜ!

 

 

一人の中年男性が近づいてきた。

甲冑を身に付け、腰に剣を携えている。

 

さっき助けた部隊長さんだ。

 

「イッセー殿。危ないところ、助かりました」

 

部隊長さんが俺に頭を下げてきた。

 

「礼なんていいって。俺も昔はトリムさんに色々助けられたし。あ、そうだ、皆にも紹介するよ。この人はトリムさん。俺が世話になってた国には騎士団があるんだけど、そこの部隊長をしてるんだ」

 

「トリム・ハルバードと申します。皆さま、先程は本当に助かりました。心からお礼を申し上げます」

 

トリムさんはそう言って部長や先生達に頭を下げる。

 

そして、再び俺と向き合うと尋ねてきた。

 

「それで、イッセー殿はなぜここに? アリス様やモーリス様からは元の世界へと戻られたと聞きましたが?」

 

「まぁね。こっちでも色々あって、もう一度この世界に来ることにしたんだ。詳しく話すと長くなるし・・・・・。先に兵士の人達を休ませた方が良いと思うよ?」

 

アーシアに治療されたとはいえ、体力までは回復していない。

一先ずはどこかで休ませる必要があるだろう。

 

俺の提案にトリムさんも頷く。

 

「確かに・・・・・」

 

すると、魔族の人達と話していた美羽が手を挙げた。

 

「それじゃあ、この近くにある集落で休ませるのはどうかな? そこなら十分な休養が取れると思うよ」

 

「集落? 近いのか?」

 

「うん。ここからなら歩いても十分しないよ」

 

「それならちょうど良いか。じゃあ、案内頼んで良いか?」

 

「うん。それじゃあ、行こっか。ボク達の悠久森林都市、フォレストニウムへ――――」

 

 

 

 

 




と言うわけで、イッセー達は無事に異世界へたどり着くことができました!

オリジナルと言いながら国や都市の名前ははぐれ原作からそのまま流用しましたが、特に気にしないでください(笑)

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