ハイスクールD×D 異世界帰りの赤龍帝   作:ヴァルナル

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3話 決意します!!

部長に勧誘を受けてから一週間が経った。

俺は眷属にはまだなっていないけど、オカルト研究部の部員にはなっている。

あ、そうそう。部活に所属したことで、リアス先輩からは先輩と呼ばず、部長と呼ぶように言われたんだ。

そこにすごいこだわりがあるみたいだ。

俺も問題ないので部長って呼んでいるけどね。

 

この間、魔獣使いの取材で三年生の安倍清芽先輩という人のところに行ったんだ。

安倍先輩は部長たちのことは知っているらしく、駒王学園には安倍先輩以外にも特殊な能力を持った人間がいるらしい。

それでその時は安倍先輩が従えている鳥人、人魚、雪女についても取材したんだ。

たしか神戸出身の名古屋コーチンの鳥人で名前が高橋輝空(スカイ)だったのが衝撃だったよ。

安倍先輩曰く、高橋さんの先祖が元々イースター島に住んでいたけど日本に帰化したらしい。

「国も種族も名前もバラバラじゃん!」ってツッコんだのをよく覚えているよ。

あと、衝撃だったのが人魚がマグロに人間の脚が生えたクリーチャーだったり、雪女がただのメスゴリラだったことだ。

俺の中の人魚と雪女のイメージを粉々に破壊された瞬間だった………。

まぁ、取材自体は楽しかったよ。

 

家族のみんなには俺が部長から勧誘されたことはもう話した。

悪魔って言ったら少し驚くと思ったけど全く驚いていなかったよ。

父さんと母さん曰く、

 

「堕天使の次は悪魔か。もう慣れたよ」

 

「そうねぇ。日頃からドライグ君とも話してるし、今さらよねぇ」

 

とのことだ。

 

どうやら、もう人外や超常の存在には慣れたそうだ。

う~ん、パニックになったり、中二病を疑われたりするよりははるかにマシだけど、こうも慣れられると複雑な気分だ。

隣に座っている美羽も苦笑いを浮かべていたのを覚えているよ。

 

とにかく、俺たちが置かれている現状、部長の眷属になることのメリット・デメリット、そして俺とドライグが出した結論を話した。

父さんたちは戸惑っていたけれど、俺の負担を減らすことができるなら、と了承してくれた。

部長は眷属にならなくても守ると言ってくれたけど、部長の眷属になった方が情報の伝達や連携も取りやすく、より確実に守ることができるだろう。これも俺とドライグが出した結論だ。

 

………ただ、俺が不安だったのは、悪魔になった時に家族に受け入れてもらえるか、ということだった。

家族のことを疑っているわけじゃないけど、やっぱり不安だったんだ。

だけど、父さんはそんな俺の考えを聞いて、

 

 

「どこの世界に子供を受け入れない親がいる? たとえ、おまえが悪魔になり、俺たちと全く違う存在になったとしても、おまえは俺たちの息子だ。スケベでバカだが、心の優しい自慢の息子、兵藤一誠だ」

 

 

と言ってくれた。

母さんや美羽も同じことを言ってくれたよ。

嬉しかった。

たとえ俺が変わってしまっても家族だと言ってくれたことが。

 

一週間、俺はこのオカルト研究部で部長たちと触れ合い、そして決断した。

 

「部長、話があるんですけど………」

 

「どうしたの、イッセー? そんな真剣な顔をして」

 

「決断できました。………俺、部長の眷属になります」

 

そう言うとさっきまで笑顔だった部長は表情を真剣なものに変えた。

 

「イッセー。それは真剣に考えてのことなのね? 分かっているとは思うけど、一度転生するともう二度と人間には戻れないのよ?」

 

「分かってますよ、部長。だけど、大丈夫です。たとえ違う種族になったとしても俺を受け入れる。俺の家族はそう言ってくれましたから」

 

「あなたのご家族に話したのね………。もしかして、あなたの神器のことやこの間の堕天使のことも?」

 

「ええ。そのことは家族の全員が知っています。大丈夫ですよ、うちの家族はみんな口が堅いですから」

 

「そう。………最後にもう一度だけ確認するわ。本当に悪魔に転生しても良いのね?」

 

リアス先輩は最後にもう一度俺に尋ねてくる。

本当にこれでいいのか、と。

だけど、俺の答えは決まっている。

 

「はい。俺はあなたの眷属になります」

 

「わかったわ」

 

こうして、俺が悪魔に転生する儀式が取り行われることになった。

 

 

 

 

部長は赤いチェスの駒を取り出した。

―――――兵士の駒だ。

 

「今からこの悪魔の駒を使ってあなたを転生させるわ。準備はいいかしら、イッセー?」

 

「いつでも大丈夫ですよ」

 

「じゃあ、今からイッセーを転生させるわ。イッセー私の前に立ってちょうだい」

 

俺は部長に指示され、部長の正面に立つ。

それを確認すると、部長は転生させる言葉を口に出す。

 

「我、リアス・グレモリーの名において命ず。汝、兵藤一誠よ。我が下僕となるため、悪魔と成れ。汝、我が『兵士』として転生せよ!」

 

駒が紅い光を発する。

そして―――――

 

何も起こらなかった。

 

あれ?

これで終わり?

俺の体に何か変化が起こった様子はないんだけど………。

 

「部長、これって転生できたんですか? 特に変化を感じられないんですけど」

 

尋ねると、部長は感心したように俺に言った。

 

「どうやら、あなたは兵士の駒一つじゃ転生できないようね。これはあなたの実力が高い証拠よ。今度は二つ使ってやってみましょう」

 

へぇ、人によっては複数の駒を消費するって仕組みなのか。

 

部長は二つの駒を使ってもう一度儀式を行う。

 

 

………変化がない。

 

 

三つ目

 

 

………変化なし。

 

 

四つ目

 

 

………やっぱり変化がない。

 

 

五つ目

 

 

………変化なし。

部長が少し驚いてるな。

 

 

六つ目

 

 

………同じく変化なし。

あ、部長がちょっと焦りだしたな。

 

 

七つ目

 

 

………やっぱり変化がない。

 

 

「すごいわね。七つ使っても転生できないなんて。まさか私が持ってる兵士の駒を全部使うことになるなんて思いもしなかったわ」

 

どうやら次が最後のようだ。

そういえば、チェスの駒って8つだったな。

 

そして、最後の八つ目。

 

 

………変化がない。

 

 

この瞬間、部室の空気が凍った。

部長と木場は唖然としているし、いつもニコニコ顔の朱乃さんも表情が固まっている。

小猫ちゃんに至っては手に持っていたクッキーを落としている。

俺は地面に着く前にクッキーをキャッチ。

 

「はい、小猫ちゃん」

 

「………どうも」

 

あ、まだ放心しているな。

 

「イッセー。あなた本当に何者? 兵士の駒8つで転生できないなんて聞いたことないわ」

 

そんなこと聞かれてもなぁ。

俺は俺だし………。

 

すると、俺の左手の甲に緑色の宝玉が現れた。

ドライグだ。

 

『リアス・グレモリー。聞きたいことがある』

 

「あなた、赤龍帝ドライグね。まさかあなたと話すことがあるなんて思ってもいなかったわ。それで、聞きたいことというのは?」

 

『この悪魔の駒を使って転生する際、転生者が主よりも強い場合、転生は可能か?』

 

「少しならともかく、かなりの差があるなら難しいわ。やっぱり、イッセーを眷属にするには今の私では実力が足りないってことなのね………」

 

再び空気が凍る。

部長がすごく落ち込んでる!

なんだろう、すごく申し訳ないんだけど………。

 

『相棒、リアス・グレモリーと気を同調させてはどうだろうか?』

 

「気を同調?」

 

『今思ったことなんだが、同調することで相棒と駒との相性が良くなるのではないか、とな』

 

「なるほど。相性を良くすることで力の差による問題を解決するってことか」

 

『そういうことだ。だが、これはただの思い付きだ。上手くいくとは限らん。もしかしたら危険なことかもしれん』

 

「うーん、まぁ、そこは物は試しでやってみるか?」

 

『分かった。なら、俺も付き合おう。だが、決して無理はするなよ』

 

ドライグの意見を採用した俺は部長と向かい会うと、手を差し出した。

 

「部長、俺と手をつないでくれますか?」

 

「手を? いいけど、何をするつもりなの?」

 

「今から俺と部長の気を同調させます。もしかしたら、上手くいくかもしれません。まぁ、やってみなければ分かりませんが」

 

そう言って俺は部長の手を取り、錬環勁気功を発動。

俺の気を部長の気と完全に一致させて、

 

「部長、やってみて下さい」

 

「分かったわ」

 

部長は頷くと再び転生の儀式をを行う。

 

すると、机に置かれた八つの兵士の駒はさっきまでよりも強い光を発して俺の胸の位置まで浮かび上がった。

そして―――――俺の中に入っていった。

 

「上手くいったみたいね。イッセーは何とか悪魔に転生できたみたいよ」

 

おお、上手くいったか!

やってみるもんだな!

 

「じゃあ、改めまして。今日からリアス・グレモリー様の兵士になりました兵藤一誠です! これからもよろしく!」

 

俺が改めてあいさつするとみんなは拍手して俺を迎えてくれた。

俺、悪魔になったけどこの人達となら、これからも上手くやっていけるような気がするよ。

―――――そう思った時だった。

 

「っ!?」

 

急激なめまいが俺を襲った。

全身が怠くなり、視界がぐにゃりと歪む。

 

な、なんだってんだ………?

まさか、失敗した?

 

部長たちも突然のことに驚いていて、

 

「イッセー!?」

 

「大丈夫かい、イッセー君!」

 

「イッセー君!」

 

「イッセー先輩!」

 

皆心配してくれているけど、やばい、意識が………。

俺はあまりの倦怠感に耐えられず、その場に倒れた。

 

「イッセー! しっかりして! イッセー!」

 

薄れていく意識の中、最後に見たのは泣きながら必死で俺の名前を呼ぶ部長の顔だった。

そして、俺はそのまま気を失った。

 

 

 

 

「………ん? ここは?」

 

目を覚ますと見知らぬ白い天井があった。

俺は白いベッドに寝かされていてだな。

ここは………病院?

 

俺の意識が戻ったことに気が付いた部長が駆けつけてくる。

 

「イッセー、意識が戻ったのね? 体は大丈夫なの?」

 

「まだ、体が重いですけど、なんとか大丈夫です」

 

俺は上半身を起こしながらそう返した。

俺の無事を確認した部長はほっと息を吐いて、安心してくれたようだ。

 

「部長、ここは?」

 

「冥界の病院よ。あなたが部室で倒れたから急いで連れてきたの」

 

やっぱり病院なのか。

窓を見ると紫色の空が見える。

………明らかに俺がいた世界の空とは違う。

冥界の空は紫色なのか。

不気味だし、慣れるのに少しかかるかも…………。

 

そんなことを考えていると、部長が頭を下げてきた。

 

「ごめんなさい、イッセー」

 

「え? ど、どうしたんですか急に………」

 

「あなたは私のことを信頼して眷属になってくれたというのに、いきなりこんなことになってしまって………」

 

「頭を上げてください。部長もこうなることは想定外だったでしょうし。そもそも、俺が勝手にやったことなんで、悪いのは俺ですよ」

 

俺がそう言うと、部長は頭を上げてくれたけど、表情からはまだ罪悪感が感じられる。

よく見ると頬には涙の跡があって………。

よっぽど心配してくれたんだろう。

むしろ、俺の方が申し訳なく思えてくる。

 

「部長―――――」

 

俺が部長に話しかけようとした時だった。

病室のドアが開き、男性が二人入ってきた。

どちらもイケメンだ。

一人は紅髪の美青年、もう一人は緑色の髪で妖艶な顔つきの美青年だ。

 

共通しているのは二人とも相当な実力者だということ。

和やかな雰囲気だが、佇まいで分かる。

二人から感じるのは強者のそれだ。

 

すると、部長が二人に頭を下げた。

 

「魔王ルシファー様、魔王ベルゼブブ様。お呼び立てして申し訳ありません」

 

魔王!?

この二人魔王なの!?

マジですか!?

俺の中の魔王のイメージっておっさんって感じだったんだけど!

シリウスもおっさんだったし!

というか四大魔王のうち2人も来ちゃったの!?

なんで!?

 

紅髪の男性が微笑みながら言う。

 

「リアス。そんなにかしこまらなくてもいいよ」

 

「サーゼクスの言うとおりだ。リアス君、いつもどおりで構わないよ」

 

「はい。イッセーこの方々は魔王様よ」

 

部長がそう言うと二人は俺に向けて自己紹介をしてくれた。

まずは紅髪の男性だ。

 

「はじめまして、兵藤一誠君。私はサーゼクス・ルシファー。魔王をやらせてもらっている。リアスの兄でもある」

 

「同じく魔王をやらせてもらっているアジュカ・ベルゼブブだ。よろしく」

 

「兵藤一誠です。部長の、リアス様の眷属で兵士です。一応、今代の赤龍帝もやっています」

 

俺も自己紹介をしたんだけど…………。

部長って魔王の妹だったの!?

そこにビックリだよ!

 

紅髪の男性―――――サーゼクスさんが言ってくる。

 

「リアスからは聞いているよ。イッセー君と呼ばせてもらっても良いかな?」

 

「あ、はい」

 

「では、イッセー君。赤い竜が我が妹の眷属になったと聞いたときは驚いたよ」

 

「ええ。俺も悪魔に転生するとは思いませんでした」

 

緑色の髪の男性―――――アジュカさんが言ってくる。

 

「兵藤一誠君。今回君が倒れた件なんだが、その時の状況を聞かせてもらえるかい?」

 

「そうですね。あの時――――」

 

俺は転生したときのことを話した。

悪魔の駒を八つ消費しても転生できず、最終的には部長と気を同一化することで悪魔に転生を果たしたことを。

俺の話を聞いたアジュカさんは感心したように頷いた。

 

「なるほど。悪魔の駒は主の実力を大きく上回る者には使えないものなんだが、主と気を同調させることで、それを解決した、か。中々、面白いことを思いついたものだ。悪魔の駒は俺が作成したのだが、その方法は盲点だったよ」

 

悪魔の駒の製作者だったのね、この人。

 

「兵藤一誠君。君の中の駒を調べさせてもらってもいいかい?」

 

「ええ、構いませんけど」

 

「では、少し失礼するよ」

 

そう言うとアジュカさんは手を俺の胸に当てた。

すると、魔法陣が胸に展開される。

アジュカさんは展開した魔法陣から何か情報を探っているようで………。

しばらくすると、アジュカさんは手を離す。

 

「どうやら、悪魔の駒は取り込まれたものの、機能不全を起こしているようだ」

 

「機能不全?」

 

「悪魔の駒が君の力に耐えられなかったらしい。主を超えるものが使うとこうなるか。初めてのケースだな。使用された悪魔の駒は転生者の魂と結びつく。悪魔の駒が機能不全を起こした結果、君の魂が影響を受け、倒れた。こういうことだ。まだ、体が怠いのではないか?」

 

「はい………」

 

「やはりか。だが、心配しなくていい。俺が製作者として何とかしよう」

 

「できるんですか?」

 

「ああ。任せてくれ」

 

アジュカさんは俺に手をかざすと再び魔法陣を展開する。

 

「今から、君の駒を再調節する。本来なら、こういうことはしないんだけどね。折角、赤龍帝がこちら側についてくれたんだ。こういうこともあっても良いだろう。悪魔の駒の問題も分かったしね」

 

アジュカさんが魔法陣を動かして、色々と弄った結果、あれだけ怠かった体調が一瞬で元に戻っていった!

 

「これで問題ないはずだ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

俺がお礼を言うと笑って頷いてくれた。

すると、アジュカさんは時計を見て思い出したように言った。

 

「おっと、こんな時間か。さて、問題も解決したし、俺は帰るよ。サーゼクス、おまえはどうする?」

 

「そうだな。私も仕事があるし、そろそろ帰らないとグレイフィアに怒られる」

 

「あいかわらず、彼女には頭が上がらないようだな」

 

「ははは………。そうだ、帰る前に一つイッセー君に知らせることがある」

 

「俺に? どうしたんですか?」

 

「君のご家族の保護だが、私の手の者に護衛についてもらうことにした」

 

「本当ですか!?」

 

俺が聞き返すとサーゼクスさんは微笑みながら答えてくれた。

 

「ああ。君はリアスのことを信頼してくれたとリアスからは聞いている。ならば、それに応えるのは兄として当然だろう。少なくとも私はそう思っているよ」

 

魔王の配下が護衛なら心強い。

俺も安心できる。

 

「本当にありがとうございます!」

 

「さて、私たちは帰るよ。リアス、イッセー君、気を付けて帰りたまえ」

 

俺と部長が頭を下げると二人は笑って病室を去って行った。

二人きりになった病室で、部長が言う。

 

「イッセーが回復してくれて本当によかったわ」

 

「心配かけてすいません」

 

「いいのよ。私の実力不足も原因だもの。イッセー、今のあなたがどれだけ強いのかは分からないけれど、いつかあなたを従えるのにふさわしい王になって見せるわ」

 

「俺も部長の役に立てるよう頑張ります」

 

「ええ。よろしくね、イッセー」

 

 

こうして俺、兵藤一誠は今日この日、悪魔に転生した。

ただ、ドライグ曰く転生の影響でしばらく籠手が使えなくなるとのこと。

しばらくは錬環勁気功だけで戦うことになるか。

まぁ、何とかなるだろ!

ドライグ、調整は任せたぜ!

 

 

 

 

色々あったけど何とか転生できた俺は部室に戻った後、家に帰ることにした。

部員の皆は俺が無事なのを確認して安心してくれた。

本当にいい人たちだ。

 

家に着き玄関を開けると美羽が待っていた。

帰るのが遅くなったから、心配していたんだろう。

俺を見ると飛びついてきた。

 

「おかえり、お兄ちゃん」

 

「ああ、ただいま」

 

「悪魔になっちゃたんだね………」

 

美羽は気配で俺が悪魔に転生したことが分かったのだろう。

 

「まぁな。だけど後悔してないぞ。これで、家族の安全も保障されたしな。それに部長達もいい人だし、今日こっちの世界の魔王にも会ったけど優しい人たちだったよ。だから、安心してくれ」

 

「そっか。お兄ちゃんがそう言うなら大丈夫だよね」

 

美羽は俺から離れると俺の手を引張ってきた。

 

「お腹すいたでしょ? 晩御飯にしようよ。今日はボクが作ったんだ!」

 

おお、今日は美羽が作ったのか!

それは楽しみだ!

 

旨そうな匂いがする。

この匂い………今日は唐揚げか!

 

「イッセー! 帰ったら手洗いとうがい!」

 

うん、俺が悪魔になってもいつも通りの母さんでした。

だけど、それが何より嬉しかった。

悪魔になって父さんや母さんとは違う存在になったけどいつも通りでいてくれたことが本当に嬉しかった。

 

俺は手洗いとうがいを済ませて食卓に着いた。

 

「「「「いただきます!」」」」

 

いつものように学校であった事を話して、笑って、食事をする。

当たり前のことだけど、ここに家族としての幸せがあるんだと俺は思う。

この家族を守れるようにこれからも頑張るぜ!

 

あ、それと美羽の作った唐揚げは旨かった!

 

 

 




皆さんの意見を聞いてさんざん悩んだのですがイッセーは無事悪魔化しました。
とりあえず、解説します。

・イッセーの力量

まず、異世界の魔王シリウスの実力ですが、DD世界の前魔王と同じくらいです。
次に本作のイッセーの強さですが禁手+錬環勁気功でシリウスと同レベルになります。
なので、イッセーの強さ=前魔王クラス ということになります。


・悪魔化が可能と判断した理由
DD原作では竜王タンニーンが女王の駒を使って悪魔に転生しています。
タンニーンの強さは魔王クラスなのでイッセーも転生自体は可能だと判断しました。


・リアスとの実力差
ここをどうするか本当に悩みました。
皆さんが仰るように悪魔の駒は主よりも実力が高い場合、使用できません。
なので、本作ではイッセーとリアスの気を完全に一致させることで駒との相性を高め、転生できるようにしました。ただ、正確には取り込めたものの駒がイッセーのスペックに耐えられず機能不全を起こしています。
そこで製作者であり超越者のアジュカが駒を調整するというシーンを入れました。

つまり、イッセーとリアスの気の同調+アジュカによる駒の調整があってやっと転生出来たということです。


本作のイッセーは悪魔化はしない方が良いのではという意見はありましたが、今後の展開上、悪魔化させることにしました。
色々と設定が甘いところも多いと思いますが、今後とも応援よろしくお願いします。





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