ハイスクールD×D 異世界帰りの赤龍帝   作:ヴァルナル

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黒猫美羽と白猫アリスを描いてみました。
猫パジャマです。


【挿絵表示】


おそらく、前よりは上達した…………と思いたい!


番外編 遅めのクリスマスプレゼント!? 

クリスマスパーティーが行われた、その二日後。

 

俺はグリゴリの研究施設、その一角にある真っ白な実験室の中にいた。

 

『3………2………1………もういいぞ』

 

スピーカーから聞こえてくるアザゼル先生の合図で俺は力の放出を止めた。

 

赤く輝きを放っていた鎧はその輝きを止め、荒々しいオーラも徐々に静まっていく。

完全にオーラが収まった後、俺は鎧を完全に解いた。

 

一度息を吐いた後、俺はその実験室を出る。

 

待っていたのは白衣を着た、いかにも研究者っぽい出で立ちのアザゼル先生。

 

「おつかれさん。計測は終わりだ」

 

そう言って、先生は汗をかいている俺にタオルを手渡してくる。

 

俺はタオルを受け取り、頬を伝う汗を拭う。

 

すると、先生がパネルのようなものを取り出して、そこに映されたグラフを見て呆れたように言った。

 

「ったく、なんだこのデタラメな数値は? おまえ、何したらこんな数値が出るんだよ? 元々、十分すぎる力を持っていたのに、そのスペックを三倍に引き上げるとか無茶苦茶にも程があるだろう?」

 

今日、俺がグリゴリの実験施設を訪れた理由。

 

それはこの間の戦闘で初投入したEXA形態と昇格強化『女王』の組み合わせ―――――トランザムの問題を挙げ、その解決策を考えることにある。

 

アセムとの戦闘では、一瞬とはいえ、あいつを追い詰める程のパワーとスピードを獲得できた。

しかし、元々不安定な力に未調整な力を掛け合わせたことにより、神器が異常をきたす事態に陥ってしまった。

 

リゼヴィムの戦いまでにはドライグが神器の調整を超特急でしてくれたから、良かったものの………今後、あのような事態になれば、色々と不味い。

 

ドライグによると、『女王』の昇格強化の調整は終わったものの、やはりEXA形態との掛け合わせは止めた方が良いとのことだ。

ドライグでもEXA形態だけはどうにもならないらしい。

 

そこで、俺は神器研究の第一人者であるアザゼル先生に助けを求めることにしたんだ。

 

先生はパネルを操作していくつものグラフを画面に出していく。

その内の一つに赤い折れ線グラフがあり、激しく上がり下がりしているのが見えた。

 

先生はそのグラフを指差す。

 

「こいつがEXA形態とトランザムとやらの掛け合わせだ。爆発的に力が上がってはいるが、力の起伏が激しいだろう? 低いときにはほんの一瞬ではあるが、トランザムを使う前よりも出力が下がってる。無茶苦茶な強化の結果、力が安定してないんだよ」

 

先生は懐に手を入れると、黄金の短剣を取り出した。

 

先生がファーブニルと契約していた時に使っていた人工神器だ。

 

「こいつの禁手は神器をバーストさせ発生させた擬似的なものだ。使い捨てってこともあって、通常の神器より不安定なものとなっている。で、おまえがやってるのはそれよりももっと酷い。下手すりゃ、マジで神器が使えなくなっちまうぞ?」

 

うっ………ドライグにも同じこと言われたな………。

 

神器が使えなくなるのはマジでヤバい。

これからの敵を考えると特にだ。

 

「ま、おまえがそこまでせんと勝てそうにないアセムが異常なだけか。生前のドライグ、アルビオンを越えてるんじゃないのか?」

 

「………ですね」

 

アセム………あいつの力は異常だった。

 

ふざけた奴だけど、実力は本物。

あいつと戦うには、やっぱり、それだけ無茶をしないといけない。

 

………ふと、思い出したんだけどさ。

アセムって…………。

 

嫌な予感がしながら、俺は先生の顔を見る。

 

案の定、先生はいやらしい顔をしていてだな………。

 

「しっかし、あれだよな。おまえも大胆になったというか………リアスとアリスの乳をあんな場所で吸っちまうとはなぁ」

 

「うぁぁぁぁぁぁぁっ! なに、しみじみしながら言ってるんですか!?」

 

「いや、教え子の成長が………。この場合、ある意味劣化か? 人として」

 

「俺だって、あの状況であんなことになるとは思ってなかったんですよ! うちの駄女神とか歴代の変態共が訳のわからんこと言うし!」

 

「そんなこと言ってるわりには、結構ガッツリいってたよな? ほら」

 

先生がどこからか取り出したリモコンのボタンを押す。

 

すると―――――

 

 

『んんっ………! ちょ、イッセー! 吸いすぎ………あぁん!』

 

『い、イッセー………。あっ、お尻までそんなに揉んでは………ふぁぁぁっ』

 

 

アセムが見せてきた映像ががががががが!

 

「やめてぇぇぇぇぇ! 流石に俺も恥ずかしいから!」

 

「あーあ、こりゃ、必要以上に吸ってるよな? 少し楽しんでるよな、おまえ」

 

「ちょ、ズームにしないでぇぇぇぇぇ!」

 

ああっ!

リアスとアリスの顔がモニター一杯に!

二人とも恍惚とした表情でビクンビクンしてる!

 

エロい!

二人ともエロい!

 

だけど、こんな二人の映像は俺の脳内メモリーで十分!

態々、モニターに出さないで!

 

「消してください! これバレたら、間違いなく二人に殺される!」

 

「なんだ、まだ二人にこの録画のこと言ってないのか?」

 

「言えるわけないでしょ!? 二人とも恥ずかしすぎて死んじゃいますよ! まず、俺はアリスに殴られる!」

 

「ま、そこんところはおまえが何とかしろよ、ハーレム王。とりあえず、この録画は残す。後で特撮に使うからな」

 

「はぁ!? あんた何するつもりだ!?」

 

「ツイン・おっぱい・システムを特撮でも使うんだよ。それにアリスもスイッチ姫として出す。そうすりゃ、グッズも売れるだろ!」

 

なんで、そんなに目輝かせてるんですか!?

駄女神システム使わないでくださいよ!

 

「おっぱいドラゴンって、子供達向けの番組ですよね!? そんなの使ったらR18指定されますよ!?」

 

「何を今さら。俺達はとことんまでやるぜ! 漫画でも限界ギリギリ狙うやつあるだろ? ハーレム計画のやつ」

 

「ギリギリ過ぎる!」

 

この人、本気で限界狙うつもりだ!

 

親御さんから苦情が出るぞ!

その苦情が俺に向かってきそうで怖いよ!

 

放映したら、リアスとアリスが『恥ずか死』とかなるんじゃないのか!?

 

アザゼル先生は一度咳払いする。

 

「商品化のことは改めて話すとしてだ。今はおまえの無茶苦茶を何とかせにゃならん。………が、どうしたものかね」

 

先生は額にしわを寄せて、唸り始める。

 

暫しの沈黙の後、顎を擦る。

 

「先も言ったように神器が所有者の力に耐えられなくなるなど、あり得ないことだ。神器は所有者の想いに応えて力を発揮するからな。単純に考えるなら、神器側がおまえの想いに、進化の速度についていけていないということになる」

 

「やっぱり、T・O・Sですか?」

 

「だろうな。ベースの三形態は安定しているんだろう? となると、それしかないだろう。だが………本当に神器側の問題なのか? ドライグが言うには神器の調整ではどうにもならんとのことだしな…………」

 

先生はぶつぶつと一人考え始めた。

 

ツイン・おっぱい・システム―――――イグニスが構築した新しい力の理論。

アリスとリアス、二人のスイッチ姫の乳力(にゅー・パワー)を同調させ、乳力を二倍ではなく二乗化するというなんともバカらしい発案。

 

ただ、結果を残しちゃってるんだよなぁ…………。

恐ろしいレベルで。

 

俺と先生が頭を悩ませていると、傍に人影が一つ現れる。

 

「おっぱいの可能性は無限大ということね! あと、新しい理論を構築しちゃう私って凄い!」

 

テンション高めで実体化してきた最強の女神さま。

 

うん、それには同意せざるをえない。

 

この女神さま、マジで半端ないよ。

 

 

―――――なんで、パイロットスーツ着てるの!?

 

 

唖然とする俺と先生にイグニスが敬礼のポーズで言う。

 

「作ってみた!」

 

「作った!? なんで!?」

 

「いえね、歴代の赤龍帝達と新しいシチュエーションでやってみようかなって」

 

「新しいシチュエーションってなに!? なんで、パイロットスーツ!?」

 

「だって、発進シーンとか再現できるじゃない。―――――イグニス、イキます!」

 

「おいぃぃぃぃぃ! 逝ってるのはあんたの頭! バカなの!? ねぇ、バカなの!?」

 

「ちなみに、さっき五人ほど逝かせたわ!」

 

「聞いてねぇよ! 逝かせたってなに!? 死んだ!? 歴代の先輩五人ほど死んだ!?」

 

「ええ、彼らは………真っ白な灰になったわ」

 

「燃え尽きてんじゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

立て!

立つんだ、先輩!

こんなところで燃え尽きて良いのか!?

 

『燃え尽きちゃって――――イイんです!』

 

『ベリーグー!』

 

ベルザードさんんんんんんん!?

エルシャさんんんんんんんん!?

 

何言ってるか、分からん!

ベリーグーって何が!?

 

というか、あんたら、駄女神と仲良いのな!

T・O・Sの時もそうだったし!

 

『私達はイグニス教徒』

 

『女神イグニスの教えを貫く者』

 

『『エロこそ力! エロこそ正義!』』

 

せ、洗脳されたぁぁぁぁぁぁぁ!

歴代のまともな先輩が駄女神に洗脳されたよ!

最悪じゃねぇか!

 

『現在、入信者募集中!』

 

『今なら、イグニスさまのおっぱいが揉み放題!』

 

「入る!」

 

「入るのかよ!」

 

即答する俺にツッコム先生。

 

だって、イグニスの女神おっぱいって、超柔らかいんだもの!

駄女神だけど、女神おっぱいは最高なんです!

 

「良く言ったわ! 流石はイッセーよ!」

 

イグニスが俺の顔に胸を押し当ててくる!

 

ピチピチのスーツ着てるからほとんどダイレクトだよ!

最高です!

 

このまま、暫くおっぱいに顔埋めていても良いですか?

 

『おまえら、さっさと解決策探せやぁぁぁぁぁぁぁ!』

 

ドライグの嘆きのツッコミだった。

 

 

 

 

ドライグのツッコミで一旦落ち着いた俺達は話し合いを再開。

研究室の奥にある和室に移動して、解析したデータなどから現状の確認を行っていく。

 

和室があるのはアザゼル先生の趣味だそうだ。

 

「思ったんだが………神器ではなく、そのT・O・Sとやらの方に問題があるのではないか?」

 

と、ティアが思い付いたように言った。

 

なぜここにティアが来たかというと、

 

「今日は暇なんだ」

 

とのことらしい。

 

今日一日は特にすることがなく、暇で暇で仕方がなかった結果、俺のところに来たそうだ。

 

うーん、ティアも自由だよね。

いや、ドラゴンという種族そのものが基本的に自由な性質なのかも。

 

自由すぎて、今なんか、俺の耳掃除してくれていたりする。

ティアに膝枕してもらって、耳の中を綺麗にしてもらってます。

 

「どうだ、気持ちいいだろう?」

 

「うん、ティアって耳掃除上手いのな」

 

「意外か?」

 

「意外と言えば意外かな。あ、でも、ティアってしっかり者で家事とか出来そうな雰囲気あるし、そうでもないかも」

 

なんてほのぼのな会話をしてみる。

とりあえず、言いたいこととしてはお姉さんの膝枕は最高ということだ。

 

アザゼル先生が息を吐く。

 

「おらおら、イチャつくな、そこの二人。ここはおまえらの家じゃねーんだよ」

 

「いいではないか。あまり細かいことを言うと嫁が貰えんぞ、未婚オタク元総督」

 

「んだと、ゴラァ!」

 

「よし、イッセー。次は反対側だ」

 

「無視か!」

 

相変わらず、ティアは先生の未婚を弄っていくのね………。

 

で、話を元に戻していくんだが…………。

 

「なるほど。EXA形態は元々、アリスちゃんとリアスちゃんの乳力によって誕生した形態。乳力が安定すれば、自然と神器の方も調整が可能になるかもしれないわね。イッセーの魂と神器は直結している。そして、イッセーの魂と乳力も直結している。となれば、神器ではなく、それとは別の………乳力の方を何とか調整するのが良いかもしれないわ」

 

イグニスがそう発案する。

 

一見、またまたバカなことを………と、思ってしまうが、それが正しく思えてしまうのが怖いところ。

 

アザゼル先生がイグニスに訊く。

 

「だとしても、そんなもんどう扱えば良い?」

 

「内側からの調整は難しいでしょう。こちらはイッセー自身が変化しないと無理でしょうし。現状、内側からの調整が無理。だったら、外側から調整すれば良いんじゃない? アザゼルくん、あなたは神器を制御する道具が作れたわね?」

 

今度はイグニスがアザゼル先生にそう聞き返した。

 

確かに、アザゼル先生は神器を研究する過程で、それを制御する道具も開発していたはずだ。

それを提供することで、神器を上手く制御できずに困っている人達の助けになっているとか。

 

しかし、なるほど。

内側からがダメなら、外側か。

 

イグニスは続ける。

 

「補助装置を作りましょう。少しは安定するはずよ。もちろん、それで長時間扱えるとか、そういうことにはならないでしょうけど」

 

「無いよりはマシ、ということ?」

 

「そうそう」

 

俺の問いに頷くイグニス。

 

そして、俺は更に問いかけた。

 

「それで、方法はどうするの?」

 

「そうね、まずはスイッチ姫二人の乳力の解析が必要ね。というわけで、イッセーは二人のおっぱい搾ってきてくれる?」

 

…………。

 

……………………。

 

………………………………。

 

…………………………………………はっ!?

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!? ちょ、おま、何言ってんの!?」

 

「だって、あの二人のおっぱいがT・O・Sの要なのよ? イッセーは二人のおっぱい吸って至ったんじゃない。それを改めて解析するのは当然でしょ?」

 

「いやいやいや、だとしても! 他に方法は!?」

 

「ないわ」

 

即答かよ!

 

二人のおっぱいを…………って、どんな顔で頼めば良いんだよ!?

頼んだ瞬間にフリーズする二人が目に浮かぶわ!

 

慌てる俺の肩にイグニスが両手を置く。

 

その表情は慈愛に満ちていて―――――。

 

「大丈夫。イッセーからの頼みならあの二人は喜んで協力してくれるわ。―――――『休憩室』に連れ込みなさい」

 

「結局、そこかよぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

思ったんだけど、アザゼル先生もティアも何も言ってくれない!

 

諦めてるの!?

それとも、納得してるの!?

というか、決定なんですか、これ!?

アリスとリアスのおっぱい搾ってこいってか!?

 

ここで、先生が顔を上げた。

 

「あー、そうそう、今ので思い出した。イグニス、例の物は完成してるぜ?」

 

 

 

 

先生に連れて来られたのは別の研究室だった。

 

先程の部屋と同じく、広くて白い部屋で、あちこちに機材が置かれている。

 

ただ、一つ違うのは部屋の真ん中に大きな金属製の箱があること。

 

箱………というよりは部屋なのかな?

 

銀色の壁の一枚に入り口がある。

  

「はいってくれ」

 

先生に連れられて入ると、箱の中は十畳程の広さの空間だった。

天井は三メートルくらい。

 

扉の横には何かの装置らしきものがあって、モニターといくつかボタンがついている。

 

先生が言う。

 

「この部屋はな、イグニスの提案で天界と冥界………つまり、三大勢力の技術力を集めて作ったんだ」

 

三大勢力の技術を集めて作った………それだけ聞くなら、和平が成立したからこそ、完成したものと感動できるのだろう。

 

だけど、イグニスの名前が出てきた時点で嫌な予感しかしない。

 

………まぁ、一応、解説だけは聞いておこう。

 

もしかしたら、真面目なものかもしれない。

 

先生は装置のボタンを押す。

 

すると――――――部屋の中にいたはずの俺達は外に立っていた!

 

俺達がいるのは白い砂利が敷き詰められた場所。

 

「………日本庭園?」

 

そう、ここは見覚えがある。

修学旅行で実際に見た場所だ。

 

転移したのか………?

 

でも、そんな感じじゃなかった。

観光客の気配もないし。

 

先生はニヤリと笑んだ。

 

「こいつはな、この装置を操作することによって、ありとあらゆる場所を再現できる装置さ」

 

「場所を再現?」

 

「おう。レーティングゲームのフィールド技術を応用しているから、建物、フィールドの広さを自由に設定できる」

 

先生が再び、装置を弄る。

 

すると、俺達はどこかの教会の中にいた。

もちろん、人の気配はない。

 

次に草原、その次は山小屋。

更にその次は駒王学園の教室。

教室の机を触ってみるが、感触はある。

窓を開けると、風が入ってくる。

 

本当にありとあらゆる場所が再現されていた。

 

なるほど、この装置がどういうものなのかは分かった。

 

「でも、これがイグニスの提案なんですか? それにこれって悪魔側の技術だけで出来るんじゃないですか?」

 

「そうでもない。この装置には悪魔側のレーティングゲームのフィールド技術と空間系神器の技術、そして、天界のドアノブの技術を投入している」

 

んー…………今、最後に明らかにおかしい技術が混じってたよね。

 

天界のドアノブの技術…………?

 

もしかして…………もしかして――――――。

 

イグニスがブイサインで言った。

 

「ここはね、天使も悪魔も堕天使も関係ない。ありとあらゆるシチュエーションで子作りができる部屋よ! その名も『ラブルーム』!」

 

「だと思ったよ! なんつーもん作ってんだ!?」

 

「私はね、あのドアノブを見て思ったの。あれではイリナちゃんがイッセーとエッチなことが出来る場所が限られてしまう。毎回、同じシチュエーション。美羽ちゃんの時みたく、保健室でなんてことは出来ない。それでは刺激が足りない。だから、私はミカエルくんに直訴したの。―――――ありとあらゆるシチュエーションでエッチできる部屋を作りましょう、と」

 

「ミカエルさんんんんんんんん!? なんで、応えちゃったんですかぁぁぁぁぁぁぁ! 先生も! なんで!?」

 

「おいおい、サーゼクスが抜けてるぜ。いや、技術提供はアジュカか」

 

「あの人もかよ!?」

 

「それだけ、三大勢力はおまえらに期待してるのさ。種の繁栄はおまえらにかかってる。…………つーか、搾り取られていくイッセーとか面白すぎんだろ」

 

なんか悪役みたいな笑顔だ!

 

結局、あんたは楽しんでるよね!?

俺で遊んでそんなに楽しいか!?

 

イグニスが両手を広げる。

 

「この部屋は事務所の倉庫の奥に取り付けるわ。さぁ、イッセー! 存分に使いなさい! これなら、屋外から教室まで、様々な場所を再現できる! 刺激的な子作りをいざ! これがあなた達に送る少し遅めのクリスマスプレゼントよ!」

 

…………俺では駄女神の暴走を止められなかった。

 

 

 

 

後日、『ラブルーム』は本当に事務所の倉庫に設置されることに。

 

イリナも含めた女性陣に、割りと高い頻度で連れ込まれる俺であった。


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