ハイスクールD×D 異世界帰りの赤龍帝   作:ヴァルナル

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番外編 ミリキャス君の見学会 前編

ある日の休日。

 

「お久しぶりです、皆さん。ミリキャス・グレモリーです」

 

リュックサックを背負った紅髪の少年が俺達の前で挨拶をしていた。

 

なんとミリキャスが俺の家を訪れてきたんだ。

 

ミリキャスは現魔王ルシファーのサーゼクスさんとその妻で最強の『女王』であるグレイフィアさんの間に生まれた子だ。

現魔王は世襲制じゃないから、今はリアスの次のグレモリー家当主になる。

 

正真正銘のプリンスってわけだ。

 

今日、グレモリー家からお客さまが来訪するとリアスから聞いていたが・・・・・・まさか、ミリキャスとはね。

俺は完全にサーゼクスさんかグレイフィアさん辺りだと思ってた。

 

会ったのは俺の昇格後の祝賀パーティー以来だが、あいさつ、立ち振舞いに気品が溢れていて、まさに良いところのお坊っちゃまって感じだな。

 

まぁ、実際そうなんだけど。

 

「はい、紅茶ですわ。お砂糖は角砂糖が二つでしたわよね?」

 

朱乃がミリキャスに紅茶を出していた。

 

「はい、いただきます、朱乃姉さま」

 

ミリキャスは朱乃のことを『朱乃姉さま』と呼ぶ。

ま、確かに朱乃はリアスの眷属では一番の古株だし、俺達よりも接点は多いのだろう。

 

ミリキャスは紅茶に少し口をつけると目をキラキラさせながら言った。

 

「イッセー兄さま、昇格おめでとうございます! 飛び級なんてすごいです!」

 

おおっ、一気に年相応の雰囲気になったな。

 

ってか、この間のパーティーでも祝いの言葉はもらったんだけどね。

 

「ありがとな。まぁ、俺も飛び級には色々と驚いたけど。まさか悪魔になって日が浅い俺が昇格とはなぁ」

 

「イッセー兄さまは冥界のヒーローですから当然だと思います。僕もイッセー兄さまのようなカッコいい男になりたいと思います!」

 

ヒーローね・・・・・。

いやはや、ここまで真っ直ぐに言われると少し照れ臭いな。

 

頬をポリポリとかいているとリアスが微笑む。

 

「ミリキャスはイッセーに憧れているのよ。ミリキャス、皆に今日ここに来た理由を」

 

「そうですね。今日は見学がしたくて、リアス姉さまと眷属の皆さんのもとに来ました」

 

「見学?」

 

俺が聞き返すとミリキャスは体を前に出して、笑顔で言う。

 

「はい! 人間界での悪魔の在り方が見たくて参りました!」

 

人間界での悪魔の在り方・・・・・・。

つまりは、俺達の悪魔としての仕事を見学しに来たということか?

 

リアスが立ち上がり、ミリキャスの後ろに立って肩に手を置いた。

 

「ミリキャスもいずれは眷属を作って人間との契約をとらないといけなくなるわ。それで、実際に人間界で暮らす私達の姿が見たいと言ってきたのよ」

 

「はい! 冥界でも有名な皆さんの生活を見てみたいです!」

 

そういうことか。

 

次期次期当主さまはこんなにも幼い時から悪魔の在り方に興味を持って、こうして行動に移しているのか・・・・・。

 

俺がこのくらいの時って、将来のことなんざ考えてなかったよなぁ。

年がら年中おっぱいおっぱい言ってたっけ。

 

・・・・・・それは今もか。

 

「すごいね。ボクがこのくらいの時って引きこもってたような・・・・・」

 

「私は勉強が嫌すぎて、城を抜け出して遊んでたっけ。・・・・・後で皆から説教されたなぁ」

 

聞こえてくる美羽とアリスの声。

 

俺の眷属、俺も含めてダメダメじゃん!

『王』はおっぱい野郎で、『女王』は脱走娘、『僧侶』は引きこもり娘じゃねえか!

 

美羽は事情があったから良いとしても、アリスは何やってんだ!?

 

下は上がアレだとしっかりすると言うが・・・・・・。

 

ニーナがデキる理由はこれか。

そういや、アリスが溜め込んだ仕事の手伝いをこなしてたっけな。

 

 

 

~そのころのニーナちゃん~

 

 

「クチュンッ!」

 

「どうした、ニーナ。風邪か?」

 

「う~ん、熱は無いんだけどなぁ。誰かが噂してるのかも」

 

「イッセーかもな」

 

「ふふふ、だったらいいなぁ。それはそうとお姉ちゃん、お兄さんと仲良くしてるのかな?」

 

「さてな。ま、あいつのことだから今ごろデレデレなんじゃねぇの」

 

と、談笑しているニーナとモーリスであった。

 

 

 

~そのころのニーナちゃん、終~

 

 

 

「クチュンッ」

 

「アリスさん、風邪?」

 

「おいおい、またかよ?」

 

「うーん、熱はないし・・・・・・誰かが私の噂でもしてるんじゃない?」

 

噂ねぇ・・・・・。

 

まぁ、風邪じゃないならいっか。

 

「そのようなわけで、今日から数日、ここで共に生活することになったの。皆もよろしくね」

 

「よろしくお願いします」

 

ミリキャスの挨拶に皆も微笑んでそれに応じた。

 

拒否する理由もないしな。

何より頑張ってるミリキャスを応援したくなった。

 

「イッセー兄さま、今日からよろしくお願いします」

 

ミリキャスが俺にペコリと頭を下げる。

 

「こっちこそ。俺の眷属共々よろしくな、ミリキャス」

 

「よろしくね」

 

「よろしく」

 

俺に続いて美羽とアリスがそう返す。

 

ちなみに二人はまだ契約したことないんだよね。

悪魔の仕事も始めてはいるが、まずはビラ配りだ。

 

俺も最初はビラ配りだったな。

地味で意外と大変な作業だったが、今となっては懐かしい。

 

二人が契約を取るのはもう少し先のことだろう。

 

そんなこんなで、ミリキャスは少しの間、俺達の仕事ぶりを見学することになった。

 

 

 

 

 

 

「よーし、千本ノックするぞー」

 

「はい、コーチ!」

 

深夜の河川敷。

 

草野球用のグラウンドでバットを振るうゼノヴィアとゼノヴィアが打ったボールを嬉々としてキャッチしていく野球帽にユニフォームという出で立ちの青年。

 

彼はゼノヴィアのお得意様だ。

 

俺とミリキャス、それから美羽とアリスはゼノヴィアの仕事風景の見学をしていた。

二人がついてきたのは後々のことを考えての見学ということで、ミリキャスと同じ理由だ。

あとは俺と共にミリキャスの護衛ってことでついてきている。

 

ゼノヴィアに入る仕事は体を動かす類いのものが多い。

工事の手伝いから各種スポーツの練習相手など。

 

ゼノヴィアにぴったりの仕事だと思う。

本人も元々体を動かすことは好きらしいし。

 

「頑張ってくださーい!」

 

俺達の横ではチアガール衣装のアーシアがゼノヴィアの依頼人に応援を送っている。

どうやら、あの青年は練習相手以外にも『応援してくれるチアガール』を要求したらしい。

 

そこでアーシアが助っ人として参加している。

 

うーむ、アーシアのチアガール姿はたいへん素晴らしいな!

ポンポンを両手に一生懸命応援する姿は可愛らしい!

 

「悪魔の仕事ってイメージ変わるわね。もっと、こう呪術的な感じのことを想像してたんだけど」

 

アリスがゼノヴィアとアーシアを見てそう漏らしていた。

まぁ、その気持ちは分からなくはない。

俺も悪魔になりたての頃は同じこと思ってたし。

 

そういう呪いとか魔物を倒してほしいといった大きな案件は基本的に上級悪魔であるリアスのもとに入る。

 

俺は昇格したとはいえ、解呪とかは無理だから出来ることといえば後者の魔物を倒したりするぐらいか。

 

ちなみにだが、お得意様の依頼は受け続けているよ。

変な人が多いけど俺を指名してくれるのは嬉しいし、今後とも契約を続けていきたいと思ってる。

 

ただ、俺の仕事ぶりは出来ればミリキャスには見せたくないかな・・・・・。

変人、変態が多いし・・・・・・ミルたんとかは絶対に紹介したくない。

出会った瞬間にミリキャスは泣く。

 

「おーし! 次は一万本ノックだー!」

 

「はいぃぃぃ!」

 

おいおい・・・・・。

あんまり無茶しすぎると死ぬぞ、依頼人。

 

頼むから変な問題は起こすなよ?

 

「いいなぁ・・・・・。僕も眷属の人には楽しく仕事をしてほしいです」

 

ミリキャスはゼノヴィア達を見てそう漏らしていた。

 

依頼人もそうだけど、ゼノヴィアもいい笑顔してるもんな。

 

俺も美羽達には悪魔ライフを楽しんでほしいと思う。

確かに戦闘にも駆り出されることはあるけどさ、それでも色んな人がいて、たまにはバカなこともあって楽しいこともたくさんある。

 

二人には楽しい経験をさせてやりたいと思ってる。

ま、俺も悪魔になって一年も経ってないけどさ。

 

「そういや、ミリキャスには将来の眷属候補はいるのか?」

 

「いえ、これからです。いいなーって思う目標はありますけど」

 

「へぇ、それってやっぱりリアスの眷属?」

 

俺達の生活に興味を持っての来訪だったから、そう思ったんだけど・・・・・・。

 

ミリキャスは首を捻る。

 

「うーん、リアス姉さまの眷属の皆さんも素晴らしい方々ばかりです。イッセー兄さまも格好よくて尊敬してます。ですが、僕が目標にしたいのは父さまの眷属かなって」

 

なるほど・・・・・・サーゼクスさんの眷属か。

 

それを言われると納得するしかない。

 

冥界最強を誇るサーゼクス・ルシファーの眷属。

魔獣騒動の際に初めて見たが、『女王』であるグレイフィアさんを筆頭に凄まじいオーラを纏う人達ばかりだった。

 

俺を含めたリアスの眷属では現ルシファー眷属には太刀打ち出来ないだろう。

 

あの時の光景を思いだしていると、ミリキャスが訊いてきた。

 

「ところで、イッセー兄さまは残りの眷属をどうするか決めているのですか? 既に『女王』にアリスさん、『僧侶』に美羽さんがいるようですが」

 

そう言われ、俺は美羽、アリスと顔を見合わせる。

 

残りの眷属については二人といろいろ検討中だ。

 

『女王』と『僧侶』を使ったから俺の残りの駒は『戦車』が2、『騎士』が2、『僧侶』が1、そして『兵士』が8だ。

当然ながらほとんど残ってる。

 

「一応、何人かはメンバーを決めてるかな。まぁ、そいつらが了承してくれればの話だけど」

 

「まだオファーはしていないのですか?」

 

「まぁな。そいつらも忙しくてさ。暫くは連絡取れないと思うし」

 

俺は苦笑しながらそう答えた。

 

あのメンバーなら何だかんだで受けてくれる気もするが、忙しいのは事実だからな。

 

「ただ、それでもまだまだ駒は余るんだよなぁ」

 

「ティアさんには声をかけたの? あの人が眷属になってくれれば心強いと思うんだけど・・・・・」

 

美羽が指差す方向にはティア・・・・・・と、その横でアーシアの使い魔であるラッセーとキャッチボールをしているオーフィス。

 

この二人と一匹も暇だということでついて来た。

 

オーフィスがボールを放り、それをラッセーが口でうまくキャッチしてオーフィスに戻す。

それを繰り返してる。

 

「我、ラッセーを鍛える」

 

「ガー」

 

オーフィスの言葉に鳴いて応えるラッセーだが・・・・・ラッセーを鍛える!?

 

元龍神様が直々に!?

 

「ふむ、私もラッセーを鍛えるとするか。鍛え方次第では将来、龍王の一角になれるかもしれん」

 

ティアも鍛えるの!?

そこに最強の龍王も加わっちゃうの!?

 

師匠が豪華すぎませんか!?

 

アーシアの使い魔が本当に未来の龍王になってしまいそうだ!

 

と、ティアを眷属にするかどうかの話だったな。

 

「ティアに話したことはあるよ。結果は断られた」

 

「断られた? なんで?」

 

「私はドラゴンであることに誇りを持ってるからだ」

 

美羽の問いにはティア本人が答えた。

 

聞こえてたのか。

 

ティアはこちらに歩み寄りながら続ける。

 

「確かにイッセーの眷属になるのは面白いと思う。イッセーといるのは楽しいし、安らぐ。だが、それでも私はドラゴンとして生きていきたい。ドラゴンとしての生を全うしたいと思っている。イッセーには悪いがな」

 

苦笑するティアに俺は首を横に振った。

 

「いいさ。何も悪魔にならなきゃ一緒にいられないなんてことはないんだからな。ティアとは今まで通りで良いと思っているよ」

 

「そう言ってくれると私もありがたい」

 

最強の龍王で、俺の使い魔で修行のパートナー。

それでいいと俺も思う。

 

「ま、そういうわけだ。俺もまだ昇格して日が浅いし、そんなに急ぐ必要はないかなって思ってる。そもそも、俺にとっても眷属になる人にとっても一度そうなれば、簡単には変えられないことだ。転生すればそこから元に戻ることなんてできないしな。だからこそ、眷属については慎重に考えていきたい」

 

俺は持ってきていた水筒のお茶を紙コップに注いでミリキャスに手渡す。

 

「そうですね・・・・。一度眷属になってしまえば、トレード以外で主を変える方法は限られます。眷属の人に幸せになってもらうためにも十分に考えないといけないんですね」

 

ミリキャスは受け取りながら何やら考えているようだった。

 

まぁ、ミリキャスならそのあたりは問題ないんじゃないかな?

リアスやサーゼクスさんの背中を見てきたなら、眷属に悲しい思いをさせることなんてないと思う。

 

「ゼノヴィアー! アーシアさん! コンビニでスポーツドリンク買ってきたわー!」

 

買い物袋片手に駆けつけてきたのはイリナ。

 

イリナも俺達と同じようにゼノヴィア達の邪魔にならない程度で見学してる。

 

本来なら悪魔の仕事を手伝ったりすることは天使として背信行為になるらしいが、今のように差し入れする程度なら良いらしい。

 

そのあたりの線引きはよくわからんね。

 

「おっ、自称天使さまからの差し入れが届いたぞ」

 

「自称じゃないもん! 天使だもん!」

 

そういや、イリナは自分から天使天使言い過ぎて、最近では『自称』が頭につくようになっている。

言っているのは主にゼノヴィアだが・・・・・・。

 

で、それを言うとイリナは頬を膨らませてプンスカと怒る。

そこが可愛らしいところでもあるけどね。

 

「さて、ゼノヴィアの方も一段落か」

 

「私、お腹すいたんだけど・・・・・」

 

「お腹すいたって言われてもなぁ・・・・・。この時間で空いてるところって・・・・・・・っ!」

 

俺はその場で立ち上がり、周囲を見渡す。

 

今・・・・・・なにか視線を感じたような・・・・・・。

敵意も殺気も全く無かったけど・・・・・。

 

俺が動いた瞬間に気配も消えたな。

 

監視・・・・・?

 

突然の俺の行為に怪訝な表情を浮かべる皆。

 

「イッセー兄さま?」

 

「・・・・・いや、悪い。なんでない」

 

俺は手を振りながらそう返した。

 

ま、気配も完全に消えたし相手は引いたようだ。

無闇に追跡するのもな。

 

ここは一旦、放置しておくか・・・・・・。

 

にしても、なんだったんだ今の視線は?

なんかこう・・・・・・悲しみに満ち溢れた感じがしたんだが・・・・・。

 

気のせいか?

 

「ふぅ、確かに腹が減ったな。やはり体を動かすとな」

 

ゼノヴィアはスポーツドリンクを片手に腹を押さえていた。

 

依頼人なんて大の字になりながら、腹を鳴らしてるしなぁ。

あの依頼人はかなり動いてたから、仕方がないか。

 

「そんじゃ、皆でラーメン食べに行くか? この時間でも空いてる店はあるしな」

 

『賛成!』

 

俺の提案にこの場の全員が拳を上げた。

 

おおっ、全員腹減ってたのな。

 

あー、でも俺も少し腹へったかも。

もう口がラーメンの口だ。

 

こうなったらラーメンを食べるまではこの食欲は収まらないだろうな。

 

「よし! それじゃあ、行くとするか!」

 

「イッセーの奢りで!」

 

「俺!?」

 

「もちろん、我らが『王』だもの」

 

そこに『王』は関係するのか!?

 

まぁ、別に良いけどよ!

 

 

この後、全員で近くのラーメン屋台に入ったんだが、そこには何故か特撮ヒーローの覆面が落ちていた。

 

 

 

 

 

 

[??? side]

 

 

ふぅ・・・・・・危ない危ない。

 

危うくバレるところだった。

 

まさか、この屋台に彼らが来るなんてね。

 

河川敷きの時といい、私の気配に気づくとは流石はイッセー君だ。

 

ミリキャス・・・・・・あんなに目を輝かせて・・・・・・。

 

人間界で学びたいというその姿勢は私もとても嬉しいし、イッセー君のような男にもなってほしいもは思う。

 

しかし・・・・・

 

「うぅっ・・・・・・ミリキャス・・・・・・君もおっぱいドラゴンがいいんだね・・・・・・。私は・・・・・サタンレッドはイッセー君が羨ましいぃっ!」

 

私はテーブルに突っ伏して泣き叫んだ。

 

今でも息子の言葉が忘れられない。

『サタンレンジャー』よりも『おっぱいドラゴン』が好きだというミリキャスの言葉が。

 

んもぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

 

せめてミリキャスには「サタンレンジャーの方がカッコいいです!」と言ってほしかった!

 

やっぱり、今の冥界の子供達は『おっぱいドラゴン』がいいんですか!?

『サタンレンジャー』は駄目ですか!?

イッセー君もずるいよ!

次から次へと新しい鎧なんてつくっちゃってさ!

そりゃあ、商品もヒットしますよ!

冥界の特撮物で関連の商品で売れてるのってほとんど『おっぱいドラゴン』じゃないか!

大人気じゃないか!

それはいい!

 

 

しかし・・・・・しかしだ・・・・・!

 

 

冥界の子供達よ!

『サタンレンジャー』も見てぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!

 

「お客さん。急に隠れたりするから驚いたけど、訳ありかい? 愚痴なら付き合ってやるから言いな。ほら、こいつは俺の奢りだ」

 

私の前に差し出されるグラス。

店主がそこに酒を注いでくれる。

 

「マスター・・・・・・!」

 

「兄ちゃん、たまには酒の力を借りるのも悪くないぜ?」

 

「すまない・・・・・」

 

「それにしても、さっきから気になっていたんだが・・・・・その変な格好はなんだい? 兄ちゃん、売れない大道芸人か何かかい?」

 

「・・・・・・・・」

 

 

 

 

[??? side out]

 

 

 




というわけで今回はここまで!

一話完結にしようと思ったのですが長くなりそうなので前編後編にしました!
次回は後篇です!

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