ハイスクールD×D 異世界帰りの赤龍帝   作:ヴァルナル

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2話 学園祭の準備です!!

翌日、俺は学校の一年生の教室前にいた。

小猫ちゃんとギャスパーのクラスだ。

 

ここに来た理由は、今日この学園にレイヴェルが転入してきたからだ。

 

リアス以上に生粋のお嬢様というレイヴェル。

 

一般人が通うこの学舎で上手く生活できているのか、それが気になったんだよね。

 

それで、昼休みを利用してここに来たわけだが・・・・・。

 

 

「・・・・・・おい、あの先輩だぞ」

 

「・・・・・むっ、俺達の敵。メンバーに知らせるか?」

 

「問題ない。委員会には既に知らせてある。情報も回っているはずだ」

 

「よし、このまま監視だ」

 

 

という男子生徒の会話が聞こえてくる・・・・・・。

 

ぐっ・・・・やはりここにも『イッセー撲滅委員会』が・・・・・っ!

 

なんか監視されてるし!

 

学園内で俺が安らげる場所は旧校舎しかないんじゃないのか!?

 

 

ちなみに女子の反応。

 

 

「あれが二年のケダモノ先輩・・・・?」

 

「学園のアイドルを皆手籠めにしたって・・・・・怖い・・・・」

 

「でも、二年の先輩が去年、不良に絡まれているところを助けられたって言ってたわ」

 

「あ、それ知ってる。確か―――」

 

「へぇ。じゃあ、良い人じゃない」

 

「いや、でも――――」

 

 

という感じだった。

 

ケ、ケダモノ・・・・・手籠め・・・・・・酷い!

 

まぁ、松田元浜と普通にエロトークはしてるけど・・・・・誰かを手籠めにした記憶はありません!

 

だけど、良い評価も少しはあるみたいだ。

 

それで満足しておこう。

 

木場のようにキャーキャー言われることなんてないだろう。

高望みはいけないぞ。

 

 

「あら、イッセーも様子見?」

 

声をかけられ、振り返ればリアスも来ていた。

 

「部長もですか?」

 

「ええ、ちょっと気になって」

 

と、リアスと共にクラスの中を見てみると小猫ちゃんとギャスパーは教室の隅で会話をしていて、レイヴェルはっと・・・・・・・。

 

あ、いた。

 

女子に囲まれてる。

 

「フェニックスさん、教科書はあるの?」

 

「フェニックスって、珍しい名字だね。かっこいいわ!」

 

「ギャー君に続いて外国の転入生が入ってくるなんてこのクラスで良かったわ!」

 

おーおー、質問攻めにあってるぜ。

 

ま、転校してきたばかりだから、仕方がないか。

しかも、外国からの美少女とあっては尚更だ。

 

 

高飛車なところがあるレイヴェルのことだから、

 

『何でも質問なさい! この私が答えて差し上げますわ!』

 

こんな感じに高圧的な物言いをするかなーって思ってたんだけどね。

 

実際はその真逆。

 

「あ、あの・・・・」とか「え、えーと」と対応に四苦八苦しているようだった。

 

視線も行ったり来たりしてどこに合わせればいいのか分からないみたいだ。

 

その視線が俺達と合う。

 

途端にレイヴェルは「失礼しますわ」と席を立って、俺達の方に近づいてきた。

 

レイヴェルは俺とリアスの手を取ると、そのまま教室を出てしまう。

 

廊下を曲がったところで手を離してくれたけど・・・・。

 

「どうしたんだ?」

 

俺が訊くとレイヴェルは気恥ずかしそうな表情で頬を染める。

 

「・・・・・て、転校が初めてですので・・・・・ど、どう皆さんと接したら良いのか分からなくて・・・・・・。それに、私は悪魔ですし・・・・・人間の方々との話題が見つからなくて・・・・」

 

あー、なるほどね。

 

レイヴェルは悪魔で、その上お嬢様だ。

人間界の平民が通う学校に転校してくれば話題も見つかりづらいか。

 

美羽の時はある程度の期間で、こちらの世界に馴れてから中学に通い始めたからな。

特に話題に困ることはなかったかな。

俺と同じクラスだったから、困ったことがあってもサポートに入れていたし。

 

それにしても、恥ずかしそうにしているレイヴェルってのは可愛いな。

いや、普段から可愛いけどね?

 

リアスが訊く。

 

「会話をしたくないわけではないのでしょう?」

 

「も、もちろんですわ! わ、私だって成長しているんです! 貴族として、平民の方から何かを学ぶことも大切だと思っているんです!」

 

うんうん、良い心がけだ。

 

ライザーとは偉い違いだ。

 

ま、ライザーも今では立ち直って自身を鍛えることに専念しているみたいだし、以前よりはかなりマシになったと言える。

 

レーティングゲームへの復帰も近いそうだ。

 

 

っと、ライザーのことはおいといて・・・・・今はレイヴェルだな。

 

一度会話が出来ればなんとかなるだろうし・・・・・。

 

美羽の時と同じなら誰かがサポートしてやれば良いと思う。

 

となると――――

 

「小猫ちゃんだな」

 

「・・・・・呼びましたか?」

 

俺の後ろに小猫ちゃんとギャスパーがいた。

 

俺達を追ってきたようだな。

 

俺は小猫ちゃんに頼んでみる。

 

「小猫ちゃん、それからギャスパーも。レイヴェルの学園生活が上手くいくようサポートしてあげてほしいんだ。二人は同じ学年で同じクラスだし。どうかな?」

 

小猫ちゃんは学園アイドルの一人だし、クラスメイトとも上手くやっていると聞く。

 

それにギャスパーも何だかんだで上手く会話できているみたいだ。

 

出会った頃と比べると本当に成長したよなぁ。

 

まぁ、この二人が仲介してくれればレイヴェルもクラスメイトと打ち解けることが出来ると思うんだ。

 

「ぼ、僕で良ければやってみますぅ!」

 

おおっ、ギャスパーが気合い入れてやがる!

 

うんうん、良く言った!

 

俺はギャスパーの頭を撫でてやる。

 

 

さて、小猫ちゃんの方は・・・・・・・

 

「・・・・・・・」

 

ん?

 

なんか不機嫌そうだな。

 

眉を寄せて口をへの字にしてる。

 

可愛いけど・・・・・・ダメだったか?

 

そう思っていると小猫ちゃんは小さく頷いた。

 

「・・・・・イッセー先輩がそう言うなら、別に良いですけど・・・・・・」

 

引き受けてくれたか!

 

流石は小猫ちゃん!

 

「てなわけで、レイヴェル。二人がサポートして―――――」

 

「・・・・ヘタレ焼き鳥姫」

 

俺の言葉を遮って、小猫ちゃんがぼそりと呟く。

 

 

・・・・・・

 

 

一瞬の静寂。

 

ほんの一瞬だけど、すごく重たい空気が漂った。

 

レイヴェルがこめかみに青筋を浮かべながら震える声で言った!

 

「い、いま、なんとおっしゃいましたか・・・・?」

 

「・・・ヘタレ」

 

間髪入れずに返す小猫ちゃん!

 

どうしたの!?

 

何があったの!?

 

見ればリアスもギャスパーも状況についてこれていない!

 

そんな中、小猫ちゃんとレイヴェルの戦いが勃発した!

 

「あ、あ、あなたね! フェニックス家の息女たる私にそのような物言い・・・・!」

 

「・・・・そんなこと言ってるから、いざという時にヘタレるんじゃないの? イッセー先輩の手を煩わせるなんて・・・・世間知らずの焼き鳥姫」

 

 

ブチンッ

 

 

何かがキレる音が聞こえた。

 

いや、正確には聞こえてないんだけど、確かに聞こえた気がした。

 

 

うおっ!?

 

レイヴェルから凄まじいオーラが!?

 

「・・・わ、私がイッセー様の手を煩わせている・・・・・? こ、この猫又娘は・・・・!」

 

「・・・焼き鳥姫」

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴッ

 

 

な、なんだなんだ!?

 

二人の背後に猫と火の鳥が見える!

猫と火の鳥の目が輝き、激しく睨み合っている!

 

こ、怖い・・・・!

 

二人とも可愛いけど、その分怖く見える!

 

「あぅぅぅぅっ・・・・イッセー先輩、僕、こ、怖いですぅ!」

 

ギャスパーも女子二人の迫力に恐れを抱き、俺の背後に隠れた!

 

情けないぞ・・・とは言えない!

 

「お、俺だって怖いわ! リアス・・・じゃなくて部長! ここは年長者として何とか収めてください!」

 

「ええっ!? ここで私に振るの!? そう言うならイッセーの方が―――――」

 

「あー! それ以上はストップ! 分かった! 分かりました! ふ、二人とも! 落ち着こう! とりあえず落ち着こう!」

 

俺は二人の間に入り、何とか制止しようと試みる。

 

・・・・が、猫と鳥のバトルに恐々としていた!

 

だけど、先輩としてここは何とかしなければ!

 

「小猫ちゃんもレイヴェルもケンカしちゃダメだぞ? 俺ならいつでも頼ってくれていいからさ」

 

「「どっちの味方ですか!?」」

 

はうっ!

 

二人同時に訊かれてしまった!

 

背後の猫と鳥も俺の方を見てくる!?

 

どっちの味方と言われてもね・・・・・。

 

リアスに救いを求める視線を送るが・・・・苦笑を返されるだけだった。

 

 

この後、なんだかんだで話は纏まり、レイヴェルは二人のサポートを受けることが出来るようになった。

 

小猫ちゃんはレイヴェルの面倒を見てくれていて、レイヴェルは無事クラスメイトと打ち解けることが出来たようだ。

 

不安もあったけど、レイヴェルの学園生活は良いスタートが切れたと思う。

 

 

 

 

 

 

 

放課後。

 

「それでは、作業を始めましょう」

 

『おーっ!』

 

レイヴェルの入部のあいさつが終わった後、リアスの号令のもと、学園祭の準備作業に入っていた。

 

話し合った結果、この旧校舎全体を使って色々な催し物をしようってことになった。

お化け屋敷あり、占い部屋あり、喫茶店あり、オカルトの研究報告ありという風に皆が出した様々な案を採用することとなった。

まぁ、旧校舎全体を贅沢に使えるってのはオカ研ならではの特権だ。

 

これを活かせるよう全員張り切っているんだが・・・・・これが中々に大変だ。

 

旧校舎全体を学園祭仕様に改装するんだけど、魔力には頼らず手作りでやってるんだよね。

 

これはリアスの意見で、それに俺達も賛同した。

 

俺達は学生なんだし、学校の行事くらいは手作業でやらないとな。

 

それに完成した時の達成感もまた違ったものになってると思うんだ。

 

 

・・・・ちなみにだが、アザゼル先生も旧校舎の一室を使って学園祭に参加するそうでUFOを題材にしたものを展示するそうだ。

 

既に作業に入っていて、先ほどその部屋を見た時にはなんか凄いことになっていた。

 

どこで撮ったのかは知らないけど、UFOの写真があったり、自身の持論を書いたポスターを貼っていたり。

更には自作のUFOの模型も置いてあったりして、さながら博物館のようだった。

 

あの人、教師なんだけど・・・・・そっちの仕事は大丈夫なのか?

 

 

まぁ、それはおいて置こう。

 

それでだけど、女子+ギャスパーは衣装作りや部屋の模様替え作業をしている。

喫茶店とお化け屋敷用の衣装を作りつつ、教室にカーテンを設置したり小物を飾っていく。

 

 

俺と木場は外で大工作業だ。

 

トンカチとかノコギリを使って木材を加工していく。

 

体力には自信あるんだけど、馴れない筋力を使うからか結構疲れるんだよね。

 

肩にかけたタオルで流れる汗を拭う。

 

「イッセー君、そっち持って」

 

「あいよ」

 

なんて感じの会話をしながら作業を続けていく。

 

 

ロスヴァイセさんは職員会議に参加しているんだけど・・・・本来ならアザゼル先生も参加しないといけないんだよね。

 

さっき体調不良を理由に抜けてきたとか言ってたけど、絶対にロスヴァイセさんに押し付けてきたぞ、あの人。

 

 

ノコギリで木材を切っていると木場が話しかけてきた。

 

「ところでイッセー君はディハウザー・べリアルを知っているかい?」

 

「名前だけならな。レーティングゲームの王者だろ?」

 

リアスと朱乃がその人のことで話していたこともあったし、ビデオで研究している姿も何回か見たことがある。

 

俺の答えに木場は頷く。

 

「そう。正式なレーティングゲームのランク一位。べリアル家現当主であり、べリアル家始まって以来の怪物。長きに渡って王座についていることから『皇帝(エンペラー)べリアル』と称されているよ」

 

エンペラー・べリアル、か。

 

魔王でもないのに皇帝って呼ばれるのは凄いもんだな。

 

「トップテンに入れば英雄とさえ称されているけど、ランキング五位から上は不動とも言われているんだ。特に三位のビィディゼ・アバドン、二位のロイガン・ベルフェゴール、一位のディハウザー・べリアルは魔王に匹敵する実力を持つ最上級悪魔。お三方は大規模な戦争でも起きない限りは動かないと言われているよ」

 

「へぇ。それじゃあ、和平が結ばれた今じゃ出番がないんじゃないのか?」

 

「かもしれないね」

 

俺の言葉に木場は笑う。

 

魔王に匹敵する最上級悪魔、か。

 

それが三人も。

 

リアスの夢はレーティングゲームの覇者になることだけど・・・・・・容易にはいかないな。

 

ま、それは本人も分かっているだろうけど。

 

だからこそ、毎日修行に打ち込んでいるわけだし。

 

「仮にイッセー君がお三方の誰かと戦うとして、勝てるかい?」

 

「俺?」

 

聞き返すと木場は頷いた。

 

「イッセー君の実力は魔王クラスと言われているし、それはアザゼル先生もサーゼクス様も認めている。そんなイッセー君ならあるいは、と思ったんだけど」

 

「うーん、それはどうだろうな。俺は三人の能力も戦闘スタイルも知らないし・・・・・。相性しだいだな。あとはその時の状況と運だな」

 

「というと?」

 

「戦いってのはその時で状況が変化する。たとえ相手が格下でも気を抜けばやられるし、一瞬の判断で勝負がつくこともある。だからこそ、その時の状況を正確に把握して的確に対処することが勝利への道に繋がるんだ。運ってのは、その状況ってのはどうにも出来ないことがあるからな」

 

まぁ、根性で乗り切ることもあるけどね・・・・・・。

 

ゼノヴィアなんか正にそれだし、俺もそういうところあるんだよね・・・・・・。

 

「なるほど」

 

木場は納得したようで、トンカチで釘を打ち付けながら頷いた。

 

 

・・・・・・現王者ディハウザー・べリアル。

 

 

俺達がレーティング・ゲームの公式戦に本格的に参戦するとなるといずれはぶつかることもあるだろう。

 

俺達はその時、どう戦うか・・・・・。

 

ま、それも暫く先のことか。

 

「とりあえずはサイラオーグさんとの試合か」

 

木場も大きく頷いた。

 

「今回はイッセー君が参戦するから勝率は高いと思う。それでも油断は出来ない」

 

「だろうな。以前、軽く手合わせしたけど・・・・・あの時からサイラオーグさんの張り切り具合は半端じゃなかったしな」

 

あの時の実力で言えば俺の方が上手だっただろう。

 

だけど、今はどうか?

 

それは分からない。

 

恐らく、あの人は俺との再戦に向けて尋常じゃない修行を積んでくるはずだ。

本気で俺を倒すために。

 

「正直言うと、あの時、彼を見て恐れを抱いたよ。君の拳はフェニックスをも打ち倒す。軽い手合わせとは言え、それを平然と受ける彼は若手の中では飛び抜けている」

 

「まぁ、それは前から分かってたけどな」

 

俺は木場に苦笑を返す。

 

グラシャラボラスのヤンキー悪魔とのゲームも圧倒的だったしね。

 

 

ここで木場が話題を変える。

 

「イッセー君。悪いんだけど今日も修行に付き合ってくれるかい?」

 

木場の修行に付き合うことなんて特に珍しいことではない。

 

それなのになぜ、そんなことを聞いてくるのか。

 

それは――――

 

「良いけど・・・・・。おまえも無茶苦茶するな。自分を殺す気で来いなんてよ」

 

実は京都から帰ってきてから木場は全力の俺と修行をしたいと言ってきた。

 

しかも、俺の禁手が回復してからは天武の状態での修行を望んできたんだ。

 

ハッキリ言って自殺行為だ。

 

それでも木場は拳を握り、真剣な顔で言う。

 

「ジークフリートと戦った時・・・・・彼は最後に何かをしようとしていた」

 

英雄派が撤退した後、木場から聞かされた話ではフェニックスの涙で回復したジークフリートは何やら注射器のような物を取り出して、自身に使おうとしていたらしい。

 

一応、アザゼル先生にも報告はしてみたけど、いかんせん情報が少なすぎて何かは分からないと言われた。

 

木場は続ける。

 

「あれは彼の奥の手だったんだろうね。もし、使われていたら僕は恐らく負けていただろう。純粋な実力では彼の方が上手だったからね」

 

あの時は木場の奇襲によってジークフリートに大きなダメージを与えられたみたいだけど、同じ手は通用しない。

 

だからこそ木場は――――

 

「今のままでは彼に勝てない。だからこそ僕は次のステージに進まなければいけないんだ。イッセー君、僕に力を貸してほしい」

 

木場はそう言って頭を下げてくる。

 

次のステージか・・・・・・。

 

木場に見つかった新たな可能性。

 

それは二つある。

 

アザゼル先生の見解だと一つは可能でもう一つは未知の領域で分からないとのことだ。

 

木場はその両方を得ようとしている。

 

 

ま、ここまで言われたんじゃ俺の答えは決まっているけどね。

 

俺は木場の肩に手を置いて言った。

 

「もちろんだ。まぁ、アーシアもいるし、ギリギリ死なない程度に頑張ろうぜ。俺も色々試したいことがあるしな」

 

実はアスト・アーデから帰ってきてから俺にも変化があった。

 

ドライグが神器の深奥に謎の領域を見つけたらしい。

 

それは以前まではなかったものだそうだ。

 

一応、イグニスにも見てもらった。

 

すると、

 

 

『この領域に眠るのは力。これを引き出すことが出来ればあなたは次の領域に進めるかもしれない』

 

 

と言われた。

 

引き出すって言われてもね・・・・・・。

 

それ以来、修行の量を増やしているんだけど・・・・・・今のところは変化はない。

 

うーむ、どうしたものか・・・・・・。

 

 

と、俺が思案していると――――

 

「イッセー、作業は順調?」

 

リアスがこちらへ歩み寄って来ていた。

 

「もう少しかかるかなぁ・・・・・。ゴメンね、少し話をしてたものでさ」

 

手でゴメンとする俺だが、リアスは手を振って「そうじゃないのよ」と返す。

 

監督しに来たわけじゃないのか?

 

怪訝に思う俺にリアスは言う。

 

「サイラオーグの執事がね、個人的にイッセーにお願いがあるんですって」

 

「へっ?」

 

 

 


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