ハイスクールD×D 異世界帰りの赤龍帝   作:ヴァルナル

137 / 421
最近忙しくて投稿おくれました。

とりあえず番外編をどーぞ!


番外編 わりと平和な一日を

ある日の休日。

 

少し遅めの朝食を終え、一休みした俺は自分の部屋で外出用の服に着替えていた。

最近は冷えてきたから、これまでのものから少し暖かい服装へとチェンジ。

 

カーキ色の服に紺の薄いジャケットを羽織る。

 

うん、こんなもんかな。

 

財布の中身は・・・・・・十分入ってるな。

 

 

コンコンコン

 

 

「はーい」

 

扉がノックされ、俺が返事を返す。

 

入ってきたのは美羽だ。

 

「ボクは準備出来たよ。お兄ちゃんは?」

 

「俺も準備完了だ。アリスは?」

 

「見てないよ? 部屋にいるんじゃないかな?」

 

「まだ準備してるのか? ちょっと見てくるよ。美羽は先に玄関に行っといてくれ」

 

「うん」

 

俺は美羽を先に行かせて、五階のアリスの部屋へと向かう。

 

準備するって言って結構時間経ってるんだけど・・・・・。

 

アリスのやつ、何してんだ?

 

俺はアリスの部屋の前に立ち、部屋をノックする。

 

「おーい、アリスー。準備出来たかー?」

 

と、声を掛けてみるも返事がない。

 

一応、もう一度声を掛けてるがまたしても返事がなかった。

 

いないのか?

 

「アリス? 入るぞ?」

 

訝しげに思った俺は扉を開けて中に入る。

 

すると――――

 

「お腹から・・・・・背中から・・・・お肉をよせて・・・・・・」

 

自分の脇腹と胸の辺りを掴んで何やら頑張っている下着姿のアリスがいた。

 

よほど集中してるのか、俺が入ってきたことにも気づいていない。

 

「よせて・・・・あげて・・・・・・よし!」

 

何が「よし!」なんだろう?

 

「エヘヘ・・・・」

 

自分の胸をふにふにと揉んでニヤけているアリス。

 

ここで俺は理解する。

 

あー、なるほど。

 

背中と腹の肉を胸に持っていったってことか。

 

僅かにだけど、アリスの胸が大きくなってる。

本当に僅かだけど・・・・・。

 

つーか、そもそもアリスの体は引き締まってるから、そんなに無駄な肉が無いんだよね。

だから、殆ど変化がない。

 

その僅かな変化に喜ぶアリス。

 

・・・・・あれ? 

 

なんだか涙が出てきた。

 

「努力、してるんだな・・・・」

 

「えっ!?」

 

俺の呟きにバッと振り向くアリス。

 

・・・・しまった。

声が漏れてしまった。

 

自分のミスに後悔してももう遅い。

 

アリスは身を守るように肩を抱いて、後ずさる。

 

「な、ななな、なんでここに・・・・・? み、見たの・・・・?」

 

「あ、いや、アリスが中々出てこないから様子を見に来たんだけど・・・・・うん、ゴメン。見ちゃいました」

 

「なっ・・・・・!?」

 

おおっ、耳まで真っ赤に・・・・・しかも、お湯が沸いたヤカンみたいに頭から煙が・・・・・。

 

うん、これは死んだな。

 

アリスはその身にバチッバチッと雷を纏わせ、金髪も純白へと変わる。

 

肩をワナワナと震えさせ、怒りのオーラが爆発しそうになっていた!

 

「イッセー・・・・・言い残すことはある?」

 

 

その問いに俺は合掌して――――

 

 

「俺は小さいおっぱいでも良いよ? とりあえず、美しいお体に眼福です!」

 

 

ドゴォォォォォォオン!!!

 

 

雷のグーパンチが俺の顔面を捉えた。

 

 

 

 

 

 

「イテテテテ・・・・・。ねぇ、俺の頭大丈夫? 割れてない? 血とか出てない?」

 

俺はズキズキする頭を抑えながら玄関に座り込んでいた。

 

流石はアリスパンチ。

鋭い一撃だぜ。

 

「大丈夫? でも、お兄ちゃんも悪いよ。勝手に女の子の部屋に入っちゃダメだよ?」

 

「一応、ノックはしたんだけどね・・・・・。美羽に行ってもらえば良かったかも」

 

後悔しても遅いけどね。

強烈な一撃はもうもらっちゃったし。

 

ってか、あいつにはもう少し加減を覚えてほしい。

さっきなんて壁に大穴が空いたぞ。

 

美羽が修復してくれたから良かったけどさ・・・・・・。

 

 

まぁ、俺も見てはいけないものを見てしまったからアリスのことを責められない。

 

おっぱいマッサージをやっていると言っていたが、あんなことまでしていたとは。

 

スレンダーな体も良いと思うんだけどなぁ。

 

「お待たせ」

 

階段を降りてきたのはアリス。

 

どうやら、ようやく準備が整ったらしい。

 

格好は白のセーターにグリーンのスカートか。

 

これは母さん達と町巡りに行った時に買ってもらった服らしいが、良く着こなせている。

 

「ど、どう?」

 

アリスが頬を染めながら恥ずかしそうに訊いてくる。

 

俺は親指を立ててそれに返す。

 

「似合ってるよ。スゲー可愛い!」

 

それほど高くない服らしいけど、アリスが着るとブランド物に見えてくる。

 

そういや、リアスや朱乃達も何でも着こなすよな。

 

やっぱり美人が着ると印象変わるのかな?

 

とにかく、三人とも外出の準備は整った。

 

「それじゃあ、行くか」

 

 

今日はアリスの町歩きも兼ねて三人でデートだ。

 

ちなみに他の皆は各々外出している。

 

リアスと朱乃は二人でショッピング、教会トリオは町の教会へ、レイナと小猫ちゃんはスイーツの食べ歩きに行っている。

 

ロスヴァイセさん?

 

あの人は一人で百均に行きましたよ。

 

なんでも近くに店が新しくできたとかで、そりゃあもう張り切ってたね。

 

百均ヴァルキリー・・・・・・美人なだけに勿体無い。

 

 

まぁ、とにかくそういうわけだ。

 

今日はアリスにこの世界を好きになってもらうためにも楽しませるぜ!

 

もちろん、美羽も楽しませるからな!

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、これとか似合うんじゃないかな? あと、これなんかも良いかも」

 

美羽がポールハンガーに掛かっている服をいくつか手に取り、アリスの体に当てていく。

 

「うーん、どうなのかな? 私、こっちに来てから日が浅いから良く分からないのよね。向こうの服とは雰囲気も違うし」

 

アリスは少し困ったような表情でそう返していた。

 

 

家を出てから数時間後。

俺達は商店街やゲーセンといった場所を回った後、近くのデパートにある衣料品専門店を訪れていた。

 

ここに来たのはアリスがまだ数着しか服を持っていないからだ。

 

アリスも女の子のなんだしオシャレしたいよね。

そのためには服も色々必要だと思うんだ。

 

少しばかり苦戦しているようだが・・・・。

 

 

美羽は微笑みながらアリスに言う。

 

「まぁ、ボクも初めはそうだったしね。迷うのも無理はないよ。お兄ちゃんはどう思う?」

 

おっと、俺に意見を求めますか。

 

俺は美羽に服を当てられたアリスをマジマジと見ながら答えた。

 

「どっちも似合うと思うけどなぁ。とりあえず、試着してみたらどうだ? 実際に着てみた方が良いだろ」

 

「それもそうだね。アリスさん、向こうの試着室に行こう」

 

美羽はアリスを連れて店の奥にある試着室に向かおうとするが、俺はそれを呼び止めた。

 

「美羽。おまえも好きな服買っていいんだぞ?」

 

「え? いいの?」

 

「まぁ、せっかく来たんだ。欲しいものがあれば言ってくれ」

 

実際、お金はそれなりに持ってきている。

 

二人の服を数着買っても全く問題ないくらいには。

 

 

俺の悪魔としての口座には悪魔の仕事で得たお金の他におっぱいドラゴンで稼いだお金が振り込まれている。

 

特におっぱいドラゴンの方はかなり儲かっているらしく、初めて通帳を見たときには目が飛び出るほど驚いたもんだ。

少なくとも現段階で普通の戸建て住宅を買っても余裕があるほどの貯金はある。

 

なので、ここで二人の買い物に少しくらい使ってもなんら問題はない。

 

「でも、無駄遣いにならない? アリスさんの買い物なのに・・・・・」

 

「構わないよ。美羽って普段あまり物を買わないだろ? たまにはいいじゃないか」

 

美羽が買うものって購読してる漫画くらいだしなぁ。

 

他に何かを買ってるのってあんまり見ないんだよね。

 

俺に何かをねだることもないし。

 

「・・・・じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな」

 

「おう、存分に甘えてくれ。それに今日はデートなんだから、遠慮なんてしなくても良いよ」

 

「うん。ありがとう、お兄ちゃん」

 

嬉しそうにそう言うと美羽は気に入った服を持ってアリスと共に試着室へ。

 

 

ここから美羽とアリスのプチファッションショーが始まった。

 

可愛らしいものから大人っぽいもの、少し大胆なものまで様々。

たまに店員さんのアドバイスももらったりして、結構な数を試着していく。

 

「これなんてどう?」

 

「お、それも良いな」

 

「ちょっとしたアクセサリーを着けてもいいかもしれませんね。少々お待ちください」

 

なんて会話をしながら選んでいくこと一時間と少しが経過。

 

最終的には二人が気に入ったものを数着と店員さんオススメのアクセサリーもいくつか購入した。

 

 

 

 

 

 

服を買った後、次に向かったのは――――下着専門店だった。

 

「あ、あのさ・・・・・。俺がここまでついてくる意味は・・・・・? 店の外で待っていればいいんじゃ・・・・・。お会計の時に呼んでくれればいいからさ・・・・・」

 

うん、俺の言っていることはおかしくない。

 

なぜに男の俺が店内、しかも試着室の前にまで来なければいけないのか。

 

 

さ、流石に辛い。

 

 

いや、店内には恋人同士と思われるカップルの姿もいくつかあるんだけどさ。

 

美羽とアリスが美女美少女で目立つから一緒にいる俺にも自然と視線が集まるんだよね・・・・・。

 

俺の問いに美羽が答える。

 

「だって、お兄ちゃんの好みに合うものを選びたいし・・・・・ね?」

 

アリスの方を見ると僅かに頬を染めながら、小さく頷いていた。

 

「・・・・せっかく買ってもらうんだし・・・・・。それに、その時のために・・・・・私もイッセーも選んでほしい・・・・」

 

ま、マジですか・・・・・。

 

 

またアリスが大胆になってきているような気がするんだが・・・・・・気のせいだろうか?

 

家に住み始めてからというものの、添い寝してきたり、一緒に寝たいとか言い出したりして、日に日に大胆になってきているんだよね。

 

もしやと思うが、周囲の女性陣の影響か?

 

家に住む皆は大胆な娘ばかりだし・・・・・。

 

 

ま、まぁ、何かトラブルがあった時のために俺がいた方が良いだろう。

 

それに、ここまで言われては俺の中に拒否するという選択肢は既にない。

 

「わ、わかった。じゃあ、俺はここで二人の試着を待つとするよ」

 

俺が頷くと二人は選んだ下着を数着持って一緒に試着室へ。

 

俺は試着室の前にある椅子に腰を掛けて息を吐く。

 

いやはや、まさか下着選びまで付き合うことになるとは・・・・・想定外だぜ。

 

 

つーか、その時のためにって・・・・・・つまり、あれだよな?

 

あの時だよな?

 

 

美羽の時は――――

 

あ、そういや、下着つけてなかったわ。

 

浴衣の下は裸だったよね。

 

あれはかなり刺激的な光景だった。

 

 

いかん、思い出すだけで鼻血が・・・・・・。

 

 

これ以上、思い出すのは止めよう。

 

ここで鼻血を噴き出すわけにはいかない。

 

 

 

それから数分後。

 

 

 

「ねぇ、ねぇ、お兄ちゃん」

 

声をかけられたので、顔を上げると扉の隙間から顔だけ出した状態の美羽の姿があった。

 

「どうした?」

 

何事かと思い尋ねると手招きされた。

 

はて?

 

何か問題でもあったのだろうか?

 

訝しげに思いながらも歩み寄る。

 

 

すると――――

 

 

ガシッ  グッ

 

 

「えっ? おわっ!?」

 

腕を掴まれたと思うと急に引っ張られた!

 

突然のことに抵抗できなかった俺はそのまま試着室の中へ!

 

俺の目の前にいるのは下着姿の美羽とアリス!

 

 

いきなりのことに混乱する俺だが、すぐに思考を取り戻す!

 

 

おいおいおいおい!

 

試着室に男女がいるのは流石にマズいだろう!

 

つーか、マジで何事!?

 

「こんなことバレたら色々ヤバイって!」

 

俺は二人にしか聞こえない声で言う。

 

店の中には店員さんも他のお客さんもいる。

 

そんな中でのこれだ!

 

バレたら即終了だぞ、社会的に!

 

 

すると、美羽とアリスは少し恥ずかしそうに言った。

 

「さっき、言ったでしょ? お兄ちゃんに選んでもらいたいって」

 

「だから・・・・・その・・・・・あんたにはしっかり見て欲しいのよ」

 

 

グハッ!

 

 

美羽はともかく、今日のアリスはどうしたんだ!?

マジで大胆過ぎる!

何があったんだ!?

 

いかん、そんなことを言われたら・・・・・・俺は・・・・・・!

 

 

お、落ち着け、俺!

 

まずは深呼吸だ。

 

心を落ち着かせるんだ。

 

 

一度、二人に背を向けてスーハースーハーと深く息を吸って吐いてした後、もう一度二人と向き合う。

 

美羽はピンク色の可愛らしいデザインの下着。

 

対してアリスは淡いグリーンで花の刺繍がされた大人っぽいデザインの下着。

 

「どう・・・・・なのよ? 私だって恥ずかしいんだから・・・・早く答えて」

 

「二人とも似合ってる! 可愛いです!」

 

即答する俺!

 

大胆なアリスに少し戸惑うが、嘘は言ってない!

 

二人とも本当に良く似合ってる!

 

 

俺の意見にほっとしたように胸を撫で下ろすアリス。

 

そのアリスに美羽はウインクを送った。

 

「ね? だから大丈夫って言ったでしょ?」

 

「うぅ~、で、でも、やっぱり恥ずかしい・・・・・。美羽ちゃんは恥ずかしくないの?」

 

「うーん、お兄ちゃんなら良いかなって・・・・・。アリスさんもお兄ちゃんだから、下着姿を見せたんでしょ?」

 

「それは・・・・・・そうだけど・・・・・・」

 

何やら嬉しそうにしている美羽と涙目のアリスがいるんだが・・・・・・。

 

うん、とりあえず俺はここから出よう。

 

見つかったらマジで色々終わる。

 

扉を開けてそっと出ようとした時―――――俺は服を掴まれた。

 

「ちょっと待って。まだ見せてない下着もあるんだよ?」

 

「え?」

 

美羽の言葉に恐る恐る後ろを振り返る。

 

すると、美羽とアリスの手には他の下着が握られていた。

 

「他にも見て欲しいから、お兄ちゃんはここでもう少し待っててね?」

 

「こ、ここここまで来たんだから・・・・・・最後まで付き合ってもらうからねっ!」

 

 

 

この後、二人に生着替えを何度も見せられた俺は結局鼻血を噴き出した。

 

 

 

 

 

 

「あー、血が足りねぇ・・・・・」

 

一通りの買い物を終えた俺達は帰路についていた。

 

下着売場以降は平和に事が進んだが、あの一件でかなり血を流してしまった。

 

完全に貧血でございます。

 

「今日は楽しかったね」

 

「そうね。・・・・・は、恥ずかしいこともあったけど・・・・・凄く楽しかったわ」

 

買い物もしたし、カフェも行ったし、ペットショップで子犬を見たりもした。

 

 

ボーリングにも行ったけど、アリスが本気だしてピンを破壊しちゃったんだよね・・・・・。

 

あの時はマジで焦った。

 

 

ま、何にしても二人が楽しかったのならそれで良しだ。

 

刺激的だったけど、俺も楽しかったしな。

 

アリスが言う。

 

「イッセー、今日はありがとね」

 

「おう。今度は他の町に繰り出してみるか。アリスが楽しめそうな場所はまだまだあるからな」

 

「うん」

 

なんて会話をしてると美羽がアリスの後ろに回った。

 

何してんだ?

 

俺が少し訝しげに思っていると―――――

 

「えいっ」

 

美羽はアリスの背中を押して、俺の方へと突き飛ばした!

 

ちょうど、アリスが俺に抱きつくような格好になってしまう!

 

「美羽ちゃん!? 何を!?」

 

アリスが戸惑いの声をあげるが、美羽はニッコリと笑みを浮かべていた。

 

「アリスさんにはお兄ちゃんの右腕をあげる。ボクは――――」

 

そこまで言うと美羽は空いている左腕に抱きついてきた。

 

「左腕を貰うよ♪」

 

美羽の意図を理解した俺は苦笑する。

 

「アハハハハ・・・・・そういうことね」

 

「そういうこと♪ 今日はデートなんだし、良いでしょ?」

 

「まぁ、俺は良いよ。アリスは?」

 

「はぁ・・・・・。ま、いっか。イッセー、王女のエスコートはしっかりしなさいよ?」

 

「元がつくけどな。了解だ。それじゃあ帰りましょうか、王女様」

 

「ええ、よろしくね勇者様」

 

俺達三人は腕を組んで微笑む。

 

 

いやー、今日は平和な一日だったなぁ。

 

こういう日もたまには良いよね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら? イッセー?」

 

 

ん・・・・・?

 

 

声をかけられ、振り返るとリアス、朱乃の他、アーシア達教会トリオに食べ歩きに出ていた小猫ちゃん達。

 

別々に行動していたはずの皆がなぜか集まっていた。

 

「あれ? 皆、どうして集まってるの?」

 

俺が尋ねるとアーシアが答える。

 

「帰り道にそこの角で皆さんと出会いまして、今からお家に帰るところなんです。イッセーさんは――――はうっ! 美羽さんとアリスさんがイッセーさんと腕を組んでますぅ!」

 

「まさか三人でデート!?」

 

「「「「えええええええええっ!?」」」」

 

うおっ!?

 

皆の声がハモった!?

 

「ズルいわ、二人とも! 私達もイッセーとデートしたいわ!」

 

「そうですわ! イッセー君も出掛けるなら声をかけてくだされば良かったのに!」

 

「イッセーさん! 今度は私とデートしてください!」

 

「待て、アーシア! 今からという手もあるぞ!」

 

「それって夜のデート!? なんて大胆なの、ゼノヴィア!」

 

「・・・・・イッセー先輩、明日も休みなので美味しいものを食べに行きましょう」

 

「また行くの!? でも、私も行きたい!」

 

詰め寄ってくる皆!

 

ちょっと待とう!

 

落ち着こうか、皆!

 

流石に騒ぎすぎだって!

 

「・・・・・なんだか、いつもみたいになっちゃったね」

 

「・・・・・イッセー、どうするのよ?」

 

「どうすると言われても・・・・・・」

 

どうすればいいの!?

 

頼む!

 

誰か助けてください!

 

 

「あ、皆さん。こんなところで何をしているのですか?」

 

再び声がしたので振り返ると大量の紙袋を両腕に下げたロスヴァイセさんがいた。

 

「今から家に帰るところなんですが・・・・・ちょっと色々ありまして・・・・・・。ってか、その袋は?」

 

「これですか? これは百均で買ったんです! 見てください! これもこれもこれもぜーんぶ百円なんですよ! 凄くないですか! 安いって良いですよね! やっぱり百均は最高です!」

 

 

この人が一番、平和な一日を過ごしたようだった。

 

 

 

 

 

 

 




というわけでイッセーの平和(?)な一日を書いてみました。

次回は新しい章に入ります!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。