ある夏の日に   作:一級狙撃手

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一級狙撃手です。土日の更新分はこれで勘弁してください。

風邪ひいた。



本編をどうぞ


第二章 二話(八話)【楽しい時間(とき)】

月日は少し動いて25日。今日は青ピや土御門とゲーセンで遊ぶ事になっていた。天気は雲一つない快晴。気温は8時現在で26度。まさに夏、と言った感じである。

 

今は朝食を作っている最中だが、今日の担当は本当は俺ではなくアリサなのだ。じゃあ、何故かって?そんなの、俺がアリサを起こしたいからに決まってるだろ!寝起きのアリサはめちゃくちゃ可愛いからな。やっぱり起こしたくなるんですよ。ええ。

 

と、考えていると朝食の準備が終わる。この後は、アリサとインデックスを起こして朝食にするだけだ。

 

とりあえず、アリサを起こす。

 

「おーい、アリサー、朝だぞ、起きろー」

 

「……んぁ?…あ~、とうまくんだぁ…こっち来てぇ、とうまくん…」

 

どうやらまだ寝ぼけているらしいが、とりあえず指示に従ってみる。

 

「来たぞ。起きろー」

 

「来たぁ。…えいっ……やったぁ、とうまくんゲットぉ」

 

と言いながら俺の腕を掴んで引っ張るアリサ。いきなりの事に抵抗する暇もなく、俺は布団の中に引きずり込まれてしまった。

 

「んふふぅ……ねぇとうまくん…私のこと、好きぃ?」

 

まだ寝ぼけているらしい。とりあえず返答してからデコピンしてみる。

 

「ああ、好きだぞ。だから早く起きろっ!」ピシッ

 

「あぅっ。もぉ~、とうまく…ん?……当麻くん!?」

 

「おはよう、アリサ。飯は作ってあるから。あと、俺を布団から出してくれませんかね?」

 

今の状況を軽く説明すると、アリサが俺を引っ張って、アリサの上に俺がいる状態。しかも、アリサは俺に抱きついて来ている。それに、インデックスの白い歯がむき出しになって…ん?インデックスの歯が?

 

「とうま、何か言い残したことはある?」

 

「あ、あのー、インデックスさん?とりあえずその物騒なものをしまってくれませんかね?」

 

「アリサが寝ているところを襲おうとするなんて最低なんだよ!!」

 

「ふっ、上条さんはそんなことはしてませんのことよ…」

 

ガブっ、ガブっ、ガブっ

 

「ふ、不幸だぁぁぁぁーーーーー!!!!」

 

あの後、俺の声で完璧に目が覚めたアリサがインデックスに状況の説明をして、インデックスも謝って来たので、一応、来月から食事の量と回数を俺と同じにする、という条件で許すことにした。

 

一応、二人とも起きたので、朝食にする。今日のメニューは、昨日の夜飯の残りのカレーだった。

 

「当麻くんって、料理はいつ頃からしてるの?」

 

「そうだな、学園都市(こっち)に来てから割とすぐだった気がするけど。それがどうかしたのか?」

 

「あ、いや、なんか手慣れてるなーって」

 

「まぁ、結構やってるし、ここにいる暴食悪魔のせいで作る種類も増えたしな」

 

「とうま、シスターにむかって悪魔とはなんなんだよ!ちょっと聞き捨てならないかもなんだよ!?」

 

「だったら、少なくともその食欲をなんとかしろ!」

 

「ちょっととうまは言い過ぎかも、でも最近少し味変わったよね?」

 

「ああ、アリサが薄目の味付けのがいいって言ってたからな」

 

「私、そんなこと言ったっけ?」

 

「いや、俺とアリサが会ったときファミレス行ったろ?その時に『少ししょっぱいかな…』って言ってたから。あそこの塩加減と俺の料理の塩加減ってあんま変わんないんだよ」

 

と、こんな事を話しながら朝食を終えた。

 

 

 

朝食が終わって、簡易天気予報を見たあと、少し時間をつぶしてから、インデックスに留守をまかせて俺とアリサは出掛けた。現在、時刻は10時を少し回ったところ。青ピ達との集合時間には余裕で間に合うので、ゆっくり歩いて行く事にした。

 

 

とある高校に着くと、待っていたのは怒り気味の青ピと、一瞬驚いた顔をした土御門だった。

 

「カミやん、集合時間に二十分も遅れるとはなにごとや!このクソ蒸し暑いなか待たせるとかカミやんはわいを熱中症にさせる気かいな!」

 

「いやぁ、悪りい。実は強盗事件に巻き込まれてな…」

 

ここに来る途中、いつもの不幸スキルが発動したのか、それともただの偶然か、当麻とアリサは銀行強盗とばったり遭遇してしまい、いつもの説教&アッパーカットをくらわせて、強盗犯を近くまで来ていたアンチスキルとジャッジメントに引き渡しそれから来たのだが、予想以上に時間がかかってしまい、こんな事になったのだった。

 

「で?カミやん、その娘はだれにゃー」

 

「も、もしかして、本物のARIS「おい!青ピ!!お前、約束を忘れてないだろうな」…一切の詮索の禁止と情報拡散の禁止だろ?それがどうしたんや」

 

「はぁ、もしお前があのまま言ってたらどうなってた?それでも俺の約束を守れたか?」

 

「わ、悪りぃ。カミやん。せやな、確かにそうや」

 

「とりあえず、改めて自己紹介しよや!俺は青髪ピアス、名前不詳の謎めいた紳s「「ただの変態だ!!」」ツッチー、カミやん、なんでそんな事言うんや」

 

「そりゃ、本当だからにゃー。ちなみに、俺は土御門元春にゃー。これからよろしくにゃー」

 

「俺はいいよな。次はアリサだ」

 

「わ、私もするの?…えーっと、当麻くんの彼女の鳴護アリサです。知ってのとおりARISAとして活動してました。これからよろしくお願いします」

 

「よし、カミやん、ちょっとこっちゃ来い。スパーリングやろうぜ」

 

「おい、まて青ピ。関西弁はどうした!?土御門!お前も全てを悟ったような顔をこっちにむけるな!!」

 

このあと、上条当麻のお決まりのセリフが大空に響いた。

 

 

とりあえず落ち着いたデルタフォースの三人とアリサの四人はゲーセンに向かう。

 

ゲーセンに着くと、とりあえずいつものカーレースゲームをする。その後、アリサでも楽しめるように、と音ゲーをやったのだが、先輩の意地を見せる、とか言ってた土御門がたった二戦でアリサに敗北。そのあと何回かやったが全戦全敗。完膚無きまでにボロ負けしたのだった。

 

「ねぇ当麻くん、あれ撮らない?」

 

と言ってアリサが指差したのはプリクラだった。

 

「俺は構わないけど、ああいうのやった事ないから全然わかんないぞ?」

 

「私は佐天さん達と何回か撮った事あるけど、男の人とは初めてかな。青ピくーん!私達ちょっと抜けるね」

 

「アリサちゃん帰っちゃうんか!?」

 

「違うよ、当麻くんとプリクラ撮りに行くだけ」

 

なにが『だけ』なのかは分からないがとりあえず俺は死んだな、うん。良き友をもつと彼女出来たときに死ぬ、これMY(マイ)持論。

 

そんなことは気にもしていないアリサは俺をプリクラの中に引っ張り込む。そしてなにやら色々設定して、

 

「撮るよ、当麻くん!もっとよって!」

 

と言いながら俺に抱きついて来る。さすがに慣れたので、赤くはならない。むしろ俺がアリサを赤くしてみようと、少しいたずらを思い浮かべる。

 

「アリサ、好きだぞ」

 

「え!?」パシャッ!

 

ナイスタイミング!正直タイミングわかんなかったから焦ったが成功したぜ。

 

出来上がった写真を見てみると、俺と寄り添いながら耳まで真っ赤になったアリサがしっかりと写っていた。この写真は記念にとっておこう。

 

ーーこの時、俺は忘れていた。青ピと土御門の存在を

 

 

一応、あの後何事もなく、解散して今はスーパーの特売に向かっているところ。

 

「そう言えばアリサ、音楽活動の件なんだけど、あの時は『まだ…』って言ってたって事はいつから始めるんだ?」

 

「一応、九月頃からかなぁ。八月中に2、3回やろうとは思ってるよ」

 

「そうか、あともう一ついいか?学校どうする?」

 

「霧ヶ丘はもう退学扱いになってるだろうし…当麻くんの学校にでも転入する?」

 

「アリサはそれでいいのか?良いなら小萌先生にでも頼んでみるけど」

 

「小萌先生?誰?」

 

「ああ、俺の担任だよ。月詠小萌って言うんだ。先生だけどめっちゃ幼児体k」ブルッ

 

「どうしたの?当麻くん」

 

「あ、いや、何でもない」

 

「とりあえず先生に頼んでみるよ。って…ヤベッ!もう始まる!!」

 

 

 

今日も一日楽しかった、心からそう思えたアリサだった。




熱があったんで文が変な事になってるかもですが、そこはやんわりと指摘していただけると。
今後もよろしくお願いします。

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