ある夏の日に   作:一級狙撃手

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はいどうも皆さん、一級狙撃手です。

今回の次がいよいよラストです。ラストの話しは、あるところから、『ある歌』の歌詞がもとになってます。次回に探して見て下さい。


それでは、本編をどうぞ。


第四章 最終話(三十話)【大覇星祭閉幕】

結局、今年は特に事件もなく、大覇星祭はいつも通りの雰囲気で行われた。

 

そして、今日。大覇星祭の最終日である。

 

ここまでトラブルが全く無かったと言えば100%嘘になるが、それでも美琴曰く例年より事件等の発生件数は下回っていて、かなり少ない方ではあったらしい。

 

そんな大覇星祭の中、最終日を迎えた俺たちは、大覇星祭三日目と同じく競技がないため、本当なら応援しなければならないのだが、とりあえず朝の集合に行き、そのあとこっそり脱け出して、家に帰って来た訳である。

 

ちなみに、アリサは俺が家に着いてから三十分くらい経ってから帰って来て、玄関から中に入って俺を見つけるやいなやいきなり怒りだして、そのあとしばらく怒られていた。理由は、俺がアリサに連絡せずに勝手に帰ってしまった事。そして電話に出なかった事。(携帯は吹寄からの連絡を恐れて電源を切っていたし、電話が鳴ったのは寝ていて気づかなかった)そして、アリサが俺の事をものすごく心配した事が理由らしい。

 

そして、俺はその事を深く反省すると共に、最近アリサとイチャついてないな、と思い、今現在に至る。

 

今の俺とアリサの状況は、

 

エアコンの効いた(大家さんが電力代を払ってくれるらしい。なんでも、自分の寮で病人を出したくないんだとか)部屋。部屋の中央のテーブルに、冷蔵庫で冷やした飲み物と昼御飯。そして、俺とアリサは(エアコンの効いたとはいえ少し暑いが、)くっついて座っていた。

 

「それじゃあご飯食べちゃおうよ」

 

「そうだな。とっとと飯食って、……久しぶりにイチャつくか?」

 

「えっっ!?///」

 

「……あ、いや、何でもない。うん。……と、とにかく飯を食べようぜ!な?」

 

「う、うん///」

 

こうして、気まずい雰囲気の昼御飯が始まった。

 

 

昼御飯が終わり、片付けをして、とりあえずそのまま部屋にねっころがって約数十分。俺はほぼ大の字で寝ていて、その片方の腕の上にアリサが頭を乗っけて腕枕の状態で寝ていた。

 

昼御飯の後、軽くキスなどをして、アリサが眠かったらしいので、俺が大の字になって、頭を乗っけてもらったのだ。

 

そして、ふと、時計を見た。

 

「……………………………えっ!!?」

 

時刻は、大覇星祭の閉幕式まであと三分というところ。しかも、アリサもいるため、俺が魔術で全力疾走する事は出来ない。そんな事したら風圧でアリサの首とかが……。うん、考えなかったことにしないと。

 

………と、一人で考えていると、何かが、部屋の窓にぶつかった。そっちを見ると、ガラスでできた直方体が浮いていた。どうやら紅が作ってくれたみたいだ。そして、電話。間違いない。俺は、アリサを起こして、ガラス製の直方体に乗る準備をした。

 

「アリサ、起きろ。時間がヤバいんだ」

 

「……んぅ?あ、当麻く…ん」

 

「そうだ、当麻くんです。とりあえず早く起きてくれ、アリサ」

 

と言って、俺がアリサの前に時計を持っていくと、

 

「………………えっ!?」

 

と、俺と同じリアクションをしていた。そして、軽く事情を説明して、空中移動する乗り物に乗り、紅に電話をかけると、会話もなしに切られたが、それと同時にものすごい速さで動きだした。

 

 

 

『これにて、大覇星祭の全行程が終了した事を宣言します』

 

結果としては、一応間に合った。ギリギリではあるが。そして、紅と、吹寄、小萌先生に怒られた後、美琴達とパーティーをするらしいアリサと別れ、一人で帰宅中。

 

「いよいよ、明日……か」

 

そう呟きながら、俺はバックから一枚のファイルを取り出し、中身をみる。

 

このファイルは、先日、俺が親父……上条刀夜からある紙を受け取った時にその紙を入れていたファイル。

 

 

 

 

「ふぅ。さて、頑張るか」

 

 

ーー少年は、決意を固めた。




終わりましたね。

いよいよ次回がラストかと思うと、ちょっとくるものがありますね。

それと、


今まで読んで下さった読者様、ありがとうございました。

一度エタったにも関わらず、その後も読み続けてくれた人がいましたら嬉しい限りです。




と言う事で、次回、ラスト。頑張ります。

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