今回の投稿で残ったのはこれを除いてあと『二話』です。
たった二話ですが、ちょっとアイデアが不足気味という……。
と、とりあえず本編をどうぞ。
ーー(side by インデックス)ーー
とうまとアリサの天然ボケ話が終わって、その後、二人三脚があるらしい二人は、競技場へと先に向かって行った。美琴と詩奈、美鈴は三人でいろいろ話す事にしたらしい。刀夜は、とうまとアリサの応援に行くため、アリサと一緒に競技場へと向かって行った。
私と、ステイル、火織は、とりあえずまだ競技まで時間があるのでその時間になるまで暇つぶしにぶらぶら歩いてから競技場へ行く事にした。
「どこ行くの?」
と、私が二人に聞くと、火織は、
「私はあなたについてきているだけですが」
と言い、ステイルも、
「ボクも同じようなものだね。どこか行きたいところがあったんじゃないのかい?……もしないならそこら辺の冷房の効いた店に入ってくれるとありがたいね。……流石に夏にこの服装は暑くてね」
と言うので、私も行きたいところは無いので適当な店に入ろうとしたところ、急に頭の中に少し前にアリサとお祭りで会った時に第三区の自然公園が風がよく通り、涼しくて気持ちが良いと聞いた事を思い出し、とうまとアリサの出る二人三脚の会場が三区に隣接していた事もあり、結局そこへ行く事にした。
自然公園に着き、うろ覚えではあったが何とか教えてもらった場所に辿り着き、その近くにあった(と言っても少し離れてはいる)ベンチに三人で腰掛ける。
「なるほど、確かにここは夏でも涼しくていいね。風も絶え間なくよく通るし、地面が芝生だから反射熱もあまりない。更に木陰とは。文句ないね」
と、ステイルが漏らし、確かにその通りだ、と、私も頷く。
そして、何をするでもなくただ時間が過ぎていくのを、とうまやアリサの事を考えながら感じていた。
ある程度時間がたったところで、火織から催促が来て、私たちは競技会場を目指した。
競技会場に着くと、すでに人が結構いて、かなり詰まっていた。
が、何とか運良く前の席が二人分だけとれたため、私と火織で座る事となり、競技開始を待った。
競技が開始され、次々とそれぞれの選手の片方の足を一つに縛った集団が出場して来た。
そして、ピストルの音で第一組の選手がスタートし、闘いが始まった。
この競技は、陸上トラック半周分がコースで、そのうちのカーブを半分曲がった地点からカーブが終了するまでの区間では、能力の使用が認められている。だから、能力を使って妨害する事も可能だし、自分たちを区間終了ギリギリまでテレポートさせても構わない。逆に、妨害されたくなければ、他のチームが最初のストレートから1/2カーブを曲がり切るまでにカーブを曲がり切り、逃げ切れば妨害される事はないし、テレポートされても順位がひっくり返る事はない。ただし、ものすごく体力を消費する。
という感じで結構作戦や能力によって闘い方が変わってくる種目らしい。
そして、第一組の先頭集団が能力使用許可区間に入り、そこでいろんな事が起こる。
あるチームは他のチームの発火の能力者によってゴム製の足を縛っていた紐を切られて反則負けになり、あるチームは区間に入るやいなやテレポートして他のチームを引き剥がし、あるチームはコース上に壁を作ってコース妨害をしたり。と、いろいろやりとりがあった。
そんな中で、第四組に、とうまとアリサのペアが出てきた。
私は、二人に手を振りつつ、能力をもたないとうまとアリサがどうやって闘うのかを考えていた。
結果は、とうまのチームの圧勝だった。
まず、第一組にもいたあの発火の能力者に能力をかけられたが、どういう訳か能力は効かず、仕方なく諦めたらしいその能力者が、他のチームを失格状態にさせてくれたため、そのまま事実上の二チームの闘いになったのだが、相手チームの片方が途中で味方に足かけをして(わざとではないとは思うが)二人とも転び、立ち上がった頃にはとうまとアリサはゴール寸前だった。
そして競技が終わり、二人が客席に戻って来て、いいタイミングで刀夜も合流し、五人で再びあの店に戻った。(赤髪の獄炎の魔術師はいないよ)
ーー(side by 当麻&アリサ)ーー
競技が終わり、クラスの人達と別れて、さっきの店に戻っている途中。
「ねぇ、当麻くん、明日はどうするの?」
「そうだな、明日は確か二つくらい出る種目があった気がする。あ、でも明後日は完璧にないから、俺はとりあえず朝の集合だけ顔を出して家でゆっくりしてる予定ではいるな」
「そうなんだ。じゃあ私もそうしようかな。ゆっくり出来るなら」
「その方がいいかもな。熱中症とか怖えし。外は暑いしな。……もう九月なのか、まだ九月なのか。微妙なところだな」
と、そんな事を話していた。
そして、店に着き、中にはいるとまだ美琴ちゃん達がいた。
とりあえず勝利報告をした当麻くんは、そのまま会話に混ざる。そこへ、神裂さんやステイルさんと別れたインデックスちゃんも入り、会話がどんどん膨らんでいった。
ふと、窓の外、遠くを見ると、ステイルさん達と、シャットアウラちゃんが何やら揉めたような感じで話していた。