ある夏の日に   作:一級狙撃手

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どうもお久しぶりです。一級狙撃手です。

伝え忘れで、実は修学旅行へ行っていました。なので、少し遅れましたが、投稿します。


それでは、本編をどうぞ。


第四章 五話(二十八話)【かつての想い人2】

アリサ達から離れ、店の角まで行くと、親父が赤いファイルを取りだし、俺に渡した。

 

「これが例のものだ。……しっかりやれよ」

 

「サンキュー、ありがとう。……ふぅ、……よし!」

 

俺は一度覚悟を決め、一度ファイルの中身を確認してから、持ってきたバッグの中に紙が入ったそのファイルをしまい、再び美琴達のところへ戻ろうとしたところ、俺の携帯がなったので、親父と別れて店の外へ出る。そこで、画面を見ると、ステイルからのメールだった。内容は、

 

 

『インデックスが君に会いたがっている。今どこにいるか教えてくれないか。安心しろ、昼飯はネセサリウスの経費でなんとかした。……経費がほぼ底をついたがな。とりあえず近くの建物とかそんな感じで分かりやすく説明してくれると助かる』

 

 

というものだった。その文面を見て思わず、

 

(昼飯は食わせないで済むのか。良かった~)

 

と思ってしまった。あいつの口は掃除機だからな。なんでもすいとるように残さず食べる。

 

ーーただ、普通の掃除機と違ってある程度ゴミ(食べ物)がたまらないと電源が切れないんだよなぁ。

 

などとどうでもいいことを考えつつステイルに返信し、店内に戻る。

 

再びテーブルへ向かい、とりあえず美琴の横に座る。アリサが少し悲しそうな顔をしたが、ちょっと時間が経つと、一人で可愛くガッツポーズをして、笑顔に戻った。一人で解決したみたいだ。

 

そして、全員がそろい、再度雑談が開始される。

 

俺は、そんな光景を見ながらステイル達が到着するのを待っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー(インデックスside)ーー

 

ーー昼食後

 

電話が終わったステイルの方を向くと、ステイルは、ついてきてくれ、と、軽く言った後、踵を返して歩き始めた。

 

私は、横にいる神裂火織と一緒にステイルの後をついていった。

 

「あなたは、上条当麻に会いたいんですか?」

 

「うん、会いたいよ。とうまだけじゃなくて短p……美琴やアリサにも久しぶりに会いたいし、後は翔と紅かな」

 

などと雑談をしながら歩いて行った。

 

 

しばらく歩くと、一際高いビルが立ち並ぶところへ出てきた。そして、その中の一つへ入っていく。

 

 

ーー中に入ると、久しぶりに見る、三日前にも見たツンツン頭があった。

 

 

「とうま~~!!アリサ~~!!」

 

気づけば私は、二人に向かってかけていた。

 

 

 

 

 

 

 

ーー(当麻&アリサside)ーー

 

席で座って美鈴さんや美琴、両親と話していると、後ろから声をかけられた。

 

振り返ると、白い修道服を来た青髪のシスター、インデックス(禁書目録)がこっちに向かって突進してきていたところだった。

 

そして、そのままの勢いを利用してジャンプして飛び込んでくるインデックス。

 

 

……………を反射的にかわしてしまい、

 

 

ゴンッ!

 

 

と、いい音を鳴らしてテーブルに激突し、インデックスは撃沈した。

 

 

 

 

 

 

数分後、起き上がったインデックスは、

 

「何で七年振りに再開した『カノ○』の『月宮あ○』ちゃん見たいな木に激突するような事をしないといけないのか説明がほしいかも!」

 

と言ったのだが、それに対して、俺、アリサ、美琴、美鈴さん、両親、ステイル、神裂が、

 

「「「「「「「「今のはインデックス(アンタ)(あなた)が悪い(んじゃ……)(んじゃないの?)(と思うんだが)(わよねぇ)(気がするんだが……)(気がしますね……)」」」」」」」」

 

と、全員が同じ事を言ったので、そのあとのいじけたインデックスを慰めるのがめんどくs……難しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

インデックスちゃんと久しぶりに会っていろいろ話した(主に当麻くんの事を)後、美鈴さんにインデックスちゃんを説明したり、ステイルさん曰くいっぱい食べたのに急にインデックスちゃんが『お腹が空いたんだよ!』って言ってステイルさん達が実費を払っていたりといろいろあったあと、現在次の競技に向けて移動をしているところ。

 

「じゃあとうまはアリサと仲良くしてるんだね」

 

「「うん!(ああ!)」」

 

「ほんっと、この二人は仲が良すぎるのよ……」

 

と、美琴ちゃんも少し呆れ気味に頷くほど、最近の当麻くんと私は仲が良い………らしい。そんなに気にした事は無いんだけどなぁ。

 

朝、家を出て学校に向かう時はどちらかに用事がない限り手を繋いで寄り添うのが普通だし、学校に着いてもとりあえず周りの生徒の邪魔にならないように当麻くんの近くに居るのは当たり前だし。お昼ご飯は一緒に食べて、最近当麻くんの成績が上がって補習もなくなったから授業が終わったら一緒にお買い物に行ってから家に帰って、後は……………。(とりあえずきりがないのでここでストップ)

 

少し不安なのは、美琴ちゃんみたいにまだ当麻くんの事を狙ってる娘かなぁ。……当麻くん人気だから未だに告白されるし、(……まぁ、いつも問いただしてるけど)ちょっと不安かな。

 

……と、考えてから、

 

「そんなに仲良い、かな」

 

と、当麻くんに聞き、当麻くんも、

 

「さぁ?普通じゃないか?」

 

と言ったのだが、それに対して美琴ちゃんが、

 

「……いや、仲良いよね!?[アレだけ見せつけといて無自覚とかちょっと流石に………]」

 

と、後半は聞こえなかったけど、なぜか驚いていた。

 

そして、インデックスちゃんが何があったのか美琴ちゃんに聞き、美琴ちゃんがそのまま話すと、インデックスちゃんも、

 

「流石にそれはないんだよ…………」

 

と、ちょっと困惑した顔で言った。

 

 

 

結局、私と当麻くんは終始理解が出来ないままで、親三人はクスクス笑いながら、ステイルさんと神裂さんは呆れ顔で溜め息をついていた。


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