ある夏の日に   作:一級狙撃手

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どうも、一級狙撃手です。

今回はネタが多い、、、かも。



それでは、本編をどうぞ。


第四章 三話(二十六話)【競技にて……】

「出陣じゃぁぁぁあああッ!!」

 

と言うどこぞの『ガン○ム』をパクった青ピの掛け声に、とある高校の出場選手ほぼ全員が全力で

 

「「「「「オォォォォォォッッッ!!!」」」」」

 

と、これまた『ガ○ダム』シリーズの例のあの作品をパクった台詞で応える。そして、青ピはその反応に一つ頷いた後、

 

「では、あと少しで競技が始まる。その前に大将と作戦参謀から言葉をいただこうやないか。……っちゅー事で、大将のカミやんと作戦参謀のツッチー、頼むで」

 

と言う感じにいつものエセ関西弁で俺らに話を振った。ちなみに、土御門が作戦参謀なのは、俺を大将に推したのが土御門だったので(後で分かった)、道連れにするために俺が新しく作戦参謀という枠を作り、大将権限で土御門を指名したのだ。

 

「あー、大将の上条当麻だ。とりあえず、目標は全員生還!誰一人として諦めずに突っ走れ!さっき貰った対戦校の中には俺らと、常磐台、それに▲▲中と、□□高だ。▲▲と□□は任せる。常磐台は俺や土御門に任せろ。美……御坂は俺がとめる。もう一人のLEVEL5とテレポーターも出来ればこっちで相手する。だから思う存分闘おうぜ」

 

「えーっ、作戦参謀にさせられた土御門でーす。舞夏とは闘えないんでー、そこよろし…ブフォォッ」ガンッ

 

「はいはい。と言うわけで、そこの金髪シスコンはおいておいて、絶対勝つわよ!!」

 

最後は、吹寄が土御門を殴りつつ締めくくって、何も決めてない作戦会議が終了した。

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

ーーー

ステージは、大体広さが一辺が東京ドーム1.5個分の正方形のエリアに、木々等の障害物が大量に設置してあり、真ん中の方は、大きく空いていて何もない。

ーーー

ーーーーーーー

 

そして、試合開始の合図があり、とりあえず対▲▲チームと、対□□チーム、それに俺と土御門、紅、翔一の四人(念のためにアリサは別チームにいる)に別れてそれぞれ行動を開始した。

 

 

「で?どうするにゃ?」

 

「そうだな、とりあえず美琴は俺が相手する。で、土御門は他の奴らほぼ全員を相手に闘えるか?」

 

「…………敵が俺らみたいに分散してればなんとかだな」

 

「オーケー、それで充分。で、紅と翔は、ローマの時の闘い方で二人で組んで土御門の手伝いをしつつ御坂との闘いに邪魔が入らないように敵を遠ざけるように闘ってくれ」

 

と、軽く説明をして、俺たち四人はそれぞれ別行動をとる。

 

 

 

ーー俺は魔術を発動させて視力、聴力などを底上げする。

 

 

ーー土御門はその場から前方に全力疾走をして、恐らく経験に基づき単眼で突っ込む。

 

 

ーー紅と翔は土御門の後を追いかけつつある程度進んで止まり、それぞれが能力を展開する。

 

 

 

 

 

そして、戦闘が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初に戦闘が始まったのは全力疾走をした土御門のところ、つまりは土御門VS常磐台である。

 

常磐台の能力者は全員がLEVEL3以上なので、結構キツい闘いになる可能性が高かった。それに加え、土御門が現在闘っているのは恐らく本隊だろう。このままでは、土御門がやられる。

 

 

ーーだが、

 

 

そこに遅れて登場した中津川姉弟。この二人の恐ろしいところは、能力の応用が効きすぎるところである。

 

 

ーー例えば、現在すでに常磐台の何人かが犠牲になっているが、紅の能力、【物体反射(テレポートミラー)】を使って、テレポートさせた鏡やガラスは紅の思い通りに動かせるのを良いことに、常磐台の生徒の服と身体の間に鏡をテレポートさせ、そのあと空中に持ち上げ、更にいくつかの鏡で身体の動きを封じたあと、上下左右に空中で振り回したり、足下にガラスをテレポートさせて転ばせて、上からガラスや鏡で押さえつけたり。

 

 

ーーこの間の検査で【具現精製(オールユーズ)】がLEVEL4に上がった翔も、対能力用の透明な大盾をいくつか作り、そこへ紅の能力でガラスをテレポートさせて、大盾に設置、これでその盾を紅の支配下におき、その上で殺傷能力のない気絶専用の銃を作り出し、射撃で大勢を牽制して、時には気絶させている。

 

 

 

これでもまだ軽い方だ。

 

 

 

 

 

 

そして、俺もそろそろ動かないといけないらしい。

 

俺は、観察していた場所から、ステージ中央に向かって魔術を使って全力疾走し、そしてほぼ同時にそこへ着いた。

 

「やっぱり来たわね、アンタ。しかも大将じゃない」

 

「まぁな、上条さんの唯一の仕事だし」

 

「そ。んじゃあ本気でいこうかしら?」

 

「別にいいけど。俺も本気でいこうか?」

 

「望むところじゃない」

 

「では、……」

 

「ああ……」

 

美琴とここまで軽く話した後、互いに後ろへ退き、

 

「「アッシェ○テ!!」」

 

と、今度は某有名なアニメ(N○ ga○e ○o l○fe)を互いにパクって勝負を始めた。

 

 

 

真正面から飛んでくる雷撃の槍。その全てをノーモーション、つまりは身体で受け止め、そのまま直進する。そして、美琴が上に両手を向けるのと同時に全力で美琴に向かって突っ込んだ。

 

そして、一秒もしないうちに、どこからか二本の木刀が、しかもその形はちゃんとした日本刀の形状のものが翔んできて、美琴の両手におさまる。

 

 

ーーなるほど、砂鉄剣じゃ意味がないから木刀にしたわけか。

 

 

だが、そのまま俺は突っ込む。美琴も、迷わず二本の木刀を降り下ろして来る。

 

そして、木刀が当たる直前、俺は左に避けた。

 

 

 

 

ーーーだが、この選択が悲劇をうむことになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー(御坂美琴side)ーー

 

試合が始まり、私は単独で行動を開始した。

 

目的はもちろんアイツを倒す事。

 

だから、思う存分闘う為に周りの人ははらった。

 

 

とりあえず、この広いフィールドで見つけるのは面倒なので、中央に向かう事にした。

 

 

ーーその時、

 

耳に付けた小型インカムから、切羽詰まった黒子の声。

 

『お姉様!?無事ですの!?』

 

「ええ。それがどうかしたの?」

 

『いえ、ならいいんですの。実は最前列にいた数人の生徒がいきなり空中に浮いて、上下左右に動いたり、転んだ後動かなくなった生徒がいまして。黒子はテレポートのし過ぎで動けなくなってしまいましたの』

 

「(紅ちゃんかな?)本当に大丈夫?加勢しようか?」

 

『大丈夫ですの。お姉様が無事なら。では失礼しますわ』

 

「え?あ、ちょっ!」

 

<ツーッ、ツーッ、ツーッ………>

 

そして、いきなり通話は切られてしまった。

 

しかし、戦闘が始まってまだ数分でこんなことに……。

 

 

 

 

 

と、そんなことを考えながら歩いていると、いつの間にかステージ中央まであと少しだった。

 

「よし、着いたわね」

 

と、私が言うのとほぼ同時にいきなり現れた人の気配。

 

目をやると、私がいろんな意味で待ち望んでいた人がそこにいた。

 

[上条……当麻、か]

 

と小声でぼやきながら前に進む。そして、

 

「やっぱり来たわね、アンタ。しかも大将じゃない」

 

と、そう言った。そして、互いに盟約に誓い、戦闘が始まる。

 

 

 

戦闘が開始されると同時に、アイツは歩き始めた。私は、雷撃の槍を数回とばしたが、ノーモーションなのに、当たっているはずなのに、アイツの歩みを止めることができなかった。

 

そして、早々に攻撃手段を変えるため、一時的に攻撃を中断し、バンザイの形をとる。すると、アイツは今度は常人には不可能な速度でこっちに向かって来ていた。

 

(間に合う……のか?)

 

少し焦る、が。

 

アイツがここへ辿り着く前に、それぞれ私が能力の応用で引き寄せた木刀が、両手にそれぞれおさまった。そして、それと同時に降り下ろす。

 

(勝った!)

 

私がそう思った直後、木刀が当たる直前、アイツが右側に避けた。

 

 

 

 

 

 

 

そして、次の瞬間。

 

 

ボフッ

 

 

「「……………………」」

 

気付けばアイツが、彼が、上条当麻が私、御坂美琴の胸に飛び込んで来ていた。

 

「………………えっと、なんかスマン」

 

「な!?な、な、な、な、何してくれんのよーーー!!」

 

「うわっ!?ご、ごめん!!」

 

といいながら、彼はこっちに歩いてきて、漏電状態で座っている私の頭に手をおいて、漏電をやめさせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーしばらくしてーーー

 

「本当にごめんなさい、それだけはご勘弁を」

 

「どうしようかしらね?」

 

結局、あのあとお互いに闘える雰囲気ではなくなってしまい、互いに腰を下ろして会話なんぞを始めた訳だが、その最中で、美琴が、

 

「……この事、アリサさんに報こk「それだけはやめてください御坂様!!」」

 

と、台詞を遮ってまで全力で言われてしまった。

 

「あ、そうだ。なら、言わない変わりに、昼休み付き合ってよ」

 

「え?……あー、でも、昼休みはアリサと予定が………」

 

「そう、残念ね。早くアリサさんこないかな……」

 

「と思ったけど予定なんか無かったな。うん。無いわ。だから、そっちに行くこともやぶさかでは………」

 

「(……必死ね)そ。じゃあ、午前の競技が終わったら○○に来て」

 

「了解。必ず行かせて頂きます」

 

と、そこまで話した時、サイレンがなり、試合が終わった。結果は、俺たちの勝利だった。

 

 




はい、終了しました。あと数話で全部が終わります。

一応、この話が終わって、他の作品も一段落ついたら、これのローマ編を上げようかと思っています。

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