ある夏の日に   作:一級狙撃手

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どうも。お久しぶりの一級狙撃手です。

あと十話も残っていませんが最後まで頑張っていくので応援お願いします。


それでは、本編をどうぞ。


第四章 二話(二十五話)【競技開始直前】

「行けぇぇぇっっっっ!!!!」

 

「頑張れ~~~!!」

 

「ファイトォォォッッ!!」

 

開会式が終わり、現在は競技中。そして、俺とアリサがいるのは応援席。他にも、吹寄や青ピ、再び合流したインデックス、御坂妹(10032号)、美琴、姫神、中津川家の姉弟、シャットアウラなど割と知り合いが来ている。

 

この中で俺と同じ学校の奴はもれなく全員次の競技、『学校対抗勢力戦』に出場する奴等だ。

 

『学校対抗勢力戦』通称、『学戦』は、出場学校数が五校だけの小さい規模の種目だが、この種目の出場決定権は学校側にはない。学園都市に存在する全ての学校からランダムに五校が選出され、選ばれた学校は強制出場である。

 

そして、規模が小さい割りには人気が高い種目でもある。

 

理由としては、この種目の目的が他の種目とは違い、相手軍勢を直接叩くことにある。綱引きや棒倒しのように何かを使い勝敗を分けるのではなく、純粋な力勝負である。どちらかと言えば騎馬戦に近い。

 

そして、学園都市の科学を使い、選手には聞こえないし見えない、専用機材を装着している人だけが見ることのできる特殊なモニタなど、戦闘状況を詳しく確認できるところも理由の一つらしい。

 

この種目は、各学校からそれぞれ五十名程が選手として出場する。その中から大将を一人選んで、そして、能力や知力を使って敵を倒し、最終的に大将を倒せば勝ちである。点数は、勝利チームは残存人数の三倍の点数が、敗北チームは(大将が倒された時点での)残存人数がそのまま点数になる。

 

俺が知っている限り、今回は常磐台も出場するらしい。つまり、必然的に、美琴ともう一人のLEVEL5(食蜂ちゃんだゾ☆)は出場確定とみていいだろう。もしかしたら白井も来るかも知れない。

 

と、そんな事を考えつつ、アリサや美琴たちと話していると、競技が終わった。

 

「上条当麻、前の競技が終わった。下に降りるぞ。今回はお前が大将なんだ、府抜けてると塵にされるぞ」

 

と言う吹寄のキツい言葉に、ああ、と頷き、そのまま座っていた席を立ち、階段を目指す。

 

………………………………………………………………………………………………………は?

 

いやいや、聞き間違いだろ?と思い、後ろを振り向き、吹寄に声をかける。

 

「……………悪い吹寄、耳が遠ざかったみたいだ、もう一度はっきりと言ってくれ」

 

「お前は何をしてるんだ……。いいか、一度しか言わないぞ、『前の競技が終わった。下に降りるぞ。今回はお前が大将(、 、 、 、 、)なんだ、府抜けてると塵にされるぞ』だ。いいな」

 

 

 

 

 

 

 

…………………………

………

テレレン、テレレレレーン、テレレレレーレレーレン、レーレーレーレーレン、レーレーレーレーレーレン、レレレン、レレーレレレー、レレーレーレレーレーレーレーン、レーレー、レレーレレーレン…………(←ビフォーアフターの某有名な奴)

 

なんという事でしょう。あれほど否定したはずの大将役が、気づけば私、上条当麻さんではありませんか。

 

………

…………………………

 

 

 

「……………………ノォォォォォォォッッ!!!」

 

「何故に!?俺、めちゃくちゃ否定したよね!?なんで!?」

 

「それは、カミやんしか適任がおらんからしゃーないねんな」

 

「青ピは黙っててくれ」

 

「カミやん…………」

 

と、そこにアリサが寄って来る。

 

「だ、大丈夫だよ、当麻くんなら。ね?」

 

と言って俺を慰めてくれるアリサ。

 

「ありがとよ、アリサ。なんかやる気出たぜ」

 

と、俺が言うと、周りは、

 

「「「「「「「「……………………………………」」」」」」」」

 

なぜか全員が黙って、憐れな目線を俺におくっていた。そして、後ろから声をかけられ、振り向いてそっちを向くと、

 

「あのさ、私もいるんだけど?当て付けって考えてもいいってことかしら?」

 

「「ミサカの目の前でいちゃつくというのはミサカへの当て付けと考えます。ちょっと苛立ったのでミサカはどこからともなくライフルを出します」」

 

と、コインを片手にバチバチやってる美琴と、ライフルを構えた御坂妹(10032号と、いつ来たか知らんがなぜか19090号)がいた。

 

 

 

 

 

ーー俺、今日ここで死んじゃうのかな?

 

そんな考えが頭をよぎったが、アリサの事を思い出し、その考えを捨て去る。

 

(そうだ。俺はこの大覇星祭が終わったらアリサに………。だとしたら、そんなことをしたいなら、こんなところで死ぬ訳には!!)

 

「全力ダーッッッシュゥゥ!!!」

 

とりあえず逃げるか。うん。逃げよう。

 

とりあえず全力ダッシュ。後ろからは銃弾と雷撃による弾幕が追いかけ追い越せでビュンビュン飛来してくる。

 

魔術を使っても行動に限界はあるし。

 

仕方ない。久しぶりにおきまりのあの台詞をいっちょいこうか。

 

「スゥゥゥゥッ……………やっぱ不幸だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」




前書きにも書きました通り、残り話数が十をすでに切っています。

今のところの予定では、三十一話で終わる予定です。



一話から続けて読んで下さった方々が居りましたら感謝の言葉もないですね。

では、残り少ないこの話ですが、応援お願いします。

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