ある夏の日に   作:一級狙撃手

24 / 33
どうも、一級狙撃手です。


今回から大覇星祭編に入ります。

予定ではこの大覇星祭編が最後の話となるので、頑張って行きたいです。

先に話しますと、要望があった美鈴さん(美琴のお母さん)や、詩菜さん(当麻のお母さん)、刀夜さん(当麻のお父さん)もでる予定です。
他にもインデックス達や、久々の登場である佐天さんや初春、黒子、もちろん美琴も出てくる予定ではあります。(一方通行は出てこない)


まぁ、予定の話は置いといて、本編をどうぞ。


第四章
第四章 一話(二十四話)【大覇星祭・開幕】


今日は、九月十九日。

 

この数字でピンとくる人も多々いることだろう。だが、そうではない人のために何の日なのか説明しよう。

 

 

 

それは、年に一度の一番大きなお祭りで、

 

それは、学園都市のほぼ全員が参加するイベントで、

 

それは、真の目的は能力の研究にあるという、

 

それは、期間がながく一週間も行われ、

 

それは、学園都市全体が会場となり、

 

それは、学園都市に関係のない一般国民が都市に入れる滅多にない機会で、

 

 

 

 

 

 

まぁ、事実簡単にまとめてしまえば【大覇星祭】という名をもつ学園都市最大のイベントだ。

 

 

大覇星祭。

 

先程も言った通り学園都市最大級のイベントであり、真の目的は科学者や研究員の能力の研究にあり、部外者の立ち入りを認められるまたとない機会。

 

なので、このイベントを待ち望んでいるのは学生だけではなく、科学者達や魔術sideの人間、親、普通の一般人など、いろいろな人がこの祭りの開催を待ち望んでいた。

 

だから、都市の警戒レベルはMaxに上がり、厳重な警戒体制のもと行われる。

 

だが、それだけではカバーできないのもまた事実で、だからこそ去年はオリアナ・トムソン達の【クローチェディ・ピエトロ】の件があった。

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで、今年はそんなことにならなければいい。と、上条当麻は考えながら横にいる同居人であり恋人である鳴護アリサと一緒に全力疾走していた。

 

「と、当麻くん速いよ……」ハァハァ

 

「わ、悪い。でもこのままじゃ間に合わないしな。………そうだ!アリサ、悪いが俺の荷物を持ってくれ。そしてそのまま俺におぶされ」

 

「う、うん。……………えっ!?」

 

「時間がないからできるだけ早くして頂けると上条さん的にも助かります」

 

「う、うん///」カァァァ

 

そして、俺はアリサをおぶさり、アリサに気づかれないように簡略詠唱で魔術を発動させ、集合場所であるとある高校へ急いだ。もちろん、背中にはアリサがいるし、人目もあるためスピードは変えられないので、持久力を強化したのだが。

 

その結果、ギリギリ時間に間に合い、なんとか小萌先生と吹寄からの攻撃を受けずに済んだ。

 

「あっぶねー、時間ギリギリか」

 

「間に合ってよかった。当麻くんもお疲れ様」

 

「別にいいさ、アリサ軽かったし。ちゃんと飯食べてんのか心配になったわ」

 

などと、いつも通り本人達は気付いていないという夫婦漫才をやった後、アリサが上条(当麻)の背中から降り、そのまま軽く手を振ってクラスの女友達のところへ走って行く。

 

そして、残された上条(当麻)は、青ピや土御門のところへ歩いて行く。

 

「よう、青ピ、土御門」

 

と、軽く声を掛けた上条(当麻)は、そのまま歩いて青ピ達の近くでとまる。

 

だが、青ピの返答は予想とは全く違うものだった。

 

その第一声が、

 

「さて、説明してもらわなあかんな、カミやん?」

 

という、何に対して何を説明すればいいのか全くわからない第一声から始まった。

 

当然、何の事か分かる筈がないので、青ピに聞くと、なぜか後ろから返答が返ってきた。

 

「それはもちろん、さっきここに来たときにあなたが上条アリサをおぶって来た理由」

 

振り返ると、そこには体操服姿の姫神秋沙がいた。

 

「……あっ!?」

 

俺はそこでようやく質問の意味に気がついた。なぜ、青ピや秋沙が俺に質問してくるのかと言えば、最初は分からなかったが、今思えば確かにおかしい。一応、アリサと同居してる事は隠してるし、そもそも例え恋人でもそんなことはしないだろう。

 

そう考えた俺は、あわてて頭を抱えた。

 

(まずいまずいまずいまずいまずい!よく考えろ。よく考えるんだ。オーケー、上条さんは超クール。ベリーベリークール。と、とりあえず言い訳を考えねば。当たり障りのない簡単な言い訳………………)

 

などと思考を巡らせ始めた俺に、今まで黙っていた土御門が追い討ちをかけにくる。

 

「上条さーん!」

 

なんと、アリサを呼び出しやがった。

 

「まてまて!分かった、分かりました!正直に言います!………特に意味はないんだがアリサが今朝俺ん家に来て、そこで時間を使い過ぎて遅れそうになったから走ってたんだけど、俺のが速いから俺がおぶって来たわけ。オーケー?」

 

と、苦し紛れに言い訳を言う。これが火事場の馬鹿力か、と感心していると、アリサがやって来てしまった。

 

「何?土御門君」

 

「ああ、カミやんに上条さんをおぶって来た理由を聞いただけにゃー。で、本当なんか?」

 

と、アリサに詰め寄る土御門。

 

「え?あ、う、うん」

 

(ナイスアリサ!)

 

「まぁ、アリサちゃんがそう言うなら信じよか」

 

と、アリサの一言でその場にいた半数近くの人間は納得したらしい。他の奴らはまだ俺を睨んでいたが。……俺、信じられてなさすぎない?それとも上条さんが悪いの?あ、でも学校だとアリサも上条だから当麻さんか俺にしとけばよかった。

 

そして、この後小萌先生の指示で移動し、別の高校に行き、開会式を行った。ちなみに、今年は女子の宣誓は美琴がやっていた。

 

 

 

 

 

 

ーーこれより、第○○回、大覇星祭を開幕します!




では、今回から最終章なのか、その一つ前なのかまだ決まっていないこの章を書いていきます。

応援、お願いします。(主にコメントや評価)


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。