ある夏の日に   作:一級狙撃手

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はい、どうも一級狙撃手です。

今回はちゃんと十七話の続きです。なぜ先に十九話を投稿したかと言いますと、その話を先に思い付いたからです。本当にそれだけです。


それでは、本編をどうぞ。


第三章 四話(十八話)【かつての想い人1・参】

お風呂から美琴ちゃんが上がって来て、交代で今度は私が入る。当麻くんはさっき隣に住んでる土御門さんに呼ばれて、今は土御門さんの家にいる。

 

取りあえずゆっくりお風呂に入ろう。

 

 

 

お風呂から上がると、美琴ちゃんが部屋で携帯をいじっていた。

 

「誰にメールしてるの?」

 

「黒子……、うーんと、アリサさんのライブの後に入ったファミレス覚えてる?十人くらいで行ったとこ。あの時に、私の向かい側に座ってた茶髪のツインテールの女の子いたでしょ?」

 

「……そう言われると…、いたような、いなかったような…」

 

「まあいいや。で、その黒子に、今夜は泊めてもらう、って事をメールしてたの」

 

「そうなんだ。《ガチャッ》「ただいまー」おかえりー、当麻くん」

 

「お帰りなさい」

 

取りあえず当麻くんが帰って来たので、一緒に夕飯の支度をする。夕飯はいつも二人で一緒に作る、と言うのが私と当麻くんのルールだ。ちなみに、朝は、偶数の日を当麻くんが、奇数の日を私がそれぞれ担当している。まぁ、簡単に言うと、一日交代だ。で、お昼ご飯は、朝ご飯の担当じゃなかった人が作る。というのが基本になっている。(もちろん学校の時はお昼ご飯担当の人が弁当を作る。)

 

今日は、麻婆豆腐(マーボーどうふ)を作る事にしたので、当麻くんにそれを伝えて、それぞれ作業を開始する。

 

今回の場合、私の担当は具材を切ることになる。豆腐や、ネギなどを二人分…じゃなくて美琴ちゃんを入れて三人分作る。以前、インデックスちゃんと住んでた時は、三人分じゃなくて五人分だったから、ちょっと変な感覚になる。人数は同じなのに作るのは二人分も違うなんてね。

 

そうこうして、しばらくすると、料理が出来上がった。

 

「よーし、出来たぞ。アリサ、皿だしてくんないか?」

 

「分かった。……んしょ!はい、当麻くん」

 

「ありがとう。………これで、よし!そっち持ってくぞ」

 

「あ、出来たんだ。今日は麻婆豆腐にしたんでしょ?」

 

「ああ。アリサも美琴も買い出しサンキュな」

 

「お礼なんかいいよ、当麻くん。私は当麻くんの彼女だし、当麻くんにはお世話になってるんだから」

 

「……アリサ」

 

「私は彼女ではないけど、今日は泊めてもらう訳だしね」

 

「……美琴」

 

と、そこで、当麻くんの携帯がなった。

 

「悪りぃ、ちょっと出て来る」

 

そう言って当麻くんはこの場を離れた

 

『………分か…た。……返し…くれ。……とさ、夏祭……そう、……あ、よろしく』

 

しばらくして、当麻くんが戻って来た。

 

「誰から?」

 

「紅からだった。教科書を俺が貸しっぱだったって話。それから、夏祭りの浴衣をタダで貸してくれるように頼んどいた」

 

「あ、ありがとう。当麻くん」

 

「あれ?アンタ、まだそのストラップ付けてたんだ」

 

そう言った美琴ちゃんが指していたのは当麻くんの携帯に付いているカエル…もとい、ゲコタのストラップだった。

 

「ああ、これか。何か捨てるのもしのびなくてな。なんなら美琴に返すけど?」

 

「いや、私の携帯にも付いてんの知ってんでしょ~が」

 

……………ん?聞き間違いだよね?ワタシノケイタイニモツイツンノシッテンデショウガ?私の携帯にも付いてる!?……つまり、当麻くんとお揃いって事?

 

「へぇ~、美琴ちゃんがそんな泥棒猫だったとは知らなかったなー」

 

「ど、泥棒猫!?私が!!?」

 

「あ、あの?アリサさん?」

 

「ちょっと当麻くんは黙っててね♪」

 

「………はい。(美琴、さようなら)」

 

「あ、そうだ、当麻くんにも話があるから♪」

 

「………はい。重々承知しております」

 

 

 

 

 

ーー(以下より、アリサさんに変わりまして上条目線で行きます)ーー

 

結果から言うと、俺の携帯に付いていたゲコタストラップはアリサに回収された。

 

経緯は……、知らない方が皆さんのアリサへのイメージを守る事が出来るだろう。裏の顔…と言うか、うん。簡単に言うとめちゃめちゃ怖かったですはい。レベル5を負かすレベル0って…。ちなみに、俺も美琴も終始ガクブルしながら頷いてるのが精一杯でした。

 

それも終わり、今は仲良く夕飯を食べている。

 

「アリサさん、麻婆豆腐おかわりもらっていい?」

 

「うん。……はい、どうぞ」

 

「なぁアリサ、暑くないのか?」

 

そう。仲良く食べてはいるのだが、さっきからアリサは俺にくっついているのだ。今だって俺のすぐ隣に座って俺に寄っ掛かっている。

 

「うん♪ぜんぜん」

 

「そうか、ならいいんだ」

 

そう言いながら、俺はアリサの頭を撫でる。すると、アリサは顔を緩めながらさらに寄りかかって来た。

 

「そう言えば、16日の遅夏祭りには美琴も来んのか?」

 

「私は佐天さん達と回ることになってる」

 

そう。今年は、大覇星祭の三日前に大覇星祭の前夜祭と称して夏祭りがあるのだ。俺とアリサはすでに行く事が決まっているため、中津川家にも浴衣を貸してもらえるように頼んでおいた。

 

「ふぅん。まあいいや。飯終わったら流しに置いといてくれ。俺は風呂行って来るわ」

 

こうして、また今日と言う名の一日が幕を閉じようとしていた。




やっと終わったぁ~。

そしてまた、恒例の【ネタが無い症候群】にかかってしまったらしいです。

多分このままだとさらに更新ペース落ちる。

まぁ、そうならないように頑張りますが、『とある科学の青春ラブコメは間違っている』にメインの座を奪われそうなんですよね…。ポッとでの作品があそこまで人気が出るとは思ってませんでしたが。

まぁ、そんな訳で、いつになるかわからない次回をよろしくお願いします。

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