今回のタイトルは、久しぶりに登場のある人からみた名前になってます。
それでは、本編をどうぞ。
午前中の授業が終わり、昼休み。私は、当麻くんの席へ向かう。
「当麻くん、お昼一緒に食べない?」
「いいぜ。他の奴も誘うか?」
「うーん…あ、えっと、中津…何とかさんと話してみたいかも」
「分かった。んじゃああいつ等呼びにいくわ。……って…アリサさん?あのー…」
「一緒に行こ♪」
「…分かったよ。んじゃ行こうぜ」
そして、となりのクラス。
「ねぇさん、食堂行こうぜ」
「ちょっと待ってて、翔」
「探しもの?手伝おうか?」
「あった!よし、翔!行くよ!」
「どこにだよ…」
「アリサちゃんの…「おーい、紅、翔、飯一緒に食べねえか?」…ナイスタイミング上条!アリサちゃんは…って、いたのね。はい、これ。編入祝い」
そう言って、紅は小さな箱を取り出した。
「これは?」
と、アリサが聞く。すると、
「それ?それはね、イヤホンだよ。アリサさん音楽やってるからよく聞くかなーって思ってさ」
「ありがとう!」
「そんな事より飯にしようぜ。早く学食行きたい…」
「アリサが話をしたいって言うからさ。一緒に昼飯食べようぜ、翔」
「いいぜ、ねぇさんもいいだろ?」
「OKよ。全然問題ないわ」
「それじゃ、行こう?当麻くん」
こうして、俺たちは学食に向かった。
食堂に着くと、適当に昼飯を選んで席に座る。
「で、アリサさん?話って?」
「あ、いえ、何となく話してみたいなー、と思って。とりあえずさっきは自己紹介してなかったからさせてもらうね。私は、め…上条アリサ。今日転校して来ました」
「俺もじゃあさせてもらうよ。もうすでにしたけど、中津川翔一だ」
「私は中津川紅よ。翔一の姉。上条とは……ややこしいから当麻でいい?」
「いいぜ」
「当麻とはちょっとした縁があってね。で、私が当麻につきまとってるの」
「つきまとってるなんて言うなよ。俺は全員知ってると思うが、上条当麻だ。ここにいる上条アリサは恋人だ。一応言っておくが、苗字が同じだけだからな」
「へぇ。それにしても、上条…いや、当麻に彼女ね」
「何だよ翔。何だったらお前も作れば?彼女」
「はは、出来たらな。とりあえず飯食おうぜ」
「……ねぇ当麻、私の前であんまりいちゃつかないでよ。…はぁ、安産祈願のお守りでもプレゼントして上げようか?」
「それは抑制になってんだか、なってないんだか微妙なとこだな」
そんな事を話しながら俺たちは昼飯を食べ終え、それぞれの教室へ帰って行った。
ーー教室ーー
(アリサ目線)
教室へ入ると、当麻くんとつないでいた手を一度離してから、当麻くんの席へ向かい、そして座る。
「何か楽しそうな人達だったね」
「ああ。……でも、やっぱり学食はキツイな。久しぶりに行きたくなったから行ったけど…」
「お金?」
「ああ。まぁ、もう少し耐え凌げば給料入るけどさ、交付金。夏休み以前は弁当作ってたんだがな…」
「……な、なら、私が作ってあげようか?」
「いいのか?……でもなぁ。…あ、ならさ、当番制にしようぜ。朝飯みたいに。朝飯当番じゃない方が弁当を作る。まぁ、朝飯の残りがあればそれを入れてもいいし」
「分かったよ。じゃあ、明日から?」
「そうだな。あれ?明日って何日だ?」
「明日は24日だよ?」
「じゃあ俺が朝飯作って、アリサが弁当か」
「そうだね。よーし、頑張ろう」
「はは、そんなに意気込まなくったっていいよ。まぁ、そういうアリサも可愛いからいいけどな」
と、当麻くんが言う。すると、教室にいた人達全員が、
「「「可愛い」」」
と、復唱していた。私は、何がだろう、と思いつつ、当麻くんに可愛いと言われた事を思い出して、顔を少し赤くさせた。
気付くと、クラスの奴ら全員が、「「「可愛い」」」と復唱していた。だが、アリサはそれに気づいていないらしく、……と言うか自分の世界へ飛び立ってしまったらしい。
「アリサ」
呼びかけながら揺すってみるが、
「ほにゃ~」
訳のわからない事を言っている。どうやら本格的に足をこちらの世界から離してしまったようだ。
「はぁ、仕方がない。…まさか学校でする事になるとはな」
そういいながら、俺は覚悟を決めて、アリサにキスをした。…もちろん隠しながら。だが、人間の手の大きさでは隠せる限界があるのだ。
ーー夏なのに、さっきキスをしてから教室が寒い。
本当に寒い。もはや一桁しかないんじゃないだろうか。ふと、そんな事を考えた俺だが、さすがにこの状況が非常によろしくないのはわかる。しかしここは学校。しかもアリサは初日だ。流石に早退させるわけにはいかない。…と、考えていると、
「あれ?当麻くん?何で私が当麻くんの席に座ってるんだろ。ゴメンね、当麻くん」
「いや、いいさ。『家族』だしな。とりあえず今日は俺、早退するよ。アリサは残りの授業受けて帰ってこいよ、じゃあな」
そういいながら、俺は寒くて仕方がない教室を出て、一人帰路についた。
家に着くと、荷物をおいてベットに倒れ込む。しばらくそのままでいると、睡魔が襲って来て、俺は意識を手離した。
当麻くんが学校を早退した後、午後の授業を受けて帰宅。すると、家の前に美琴ちゃんが立っていた。
「あれ?美琴ちゃん、どうしたの?」
「ん?あ、アリサさん。いや、実は今日、黒子が部屋をちょっと壊しちゃってさ。で、友達ん家まわったんだけど、よくあるパターンの作者的都合で…って、作者ってだれだろ?まあいいや。そんな感じで、最後にコイツのとこ来たんだけど、アリサさん、アイツいないの?」
「いると思うけど…。もしかしたら買い物行ってるかも。でもいつものセールはあと30分あるんだよね。ちょっと待って、鍵を出すから」
「鍵持ってるんだ…。やっぱり信頼されてるんだね。アリサさん」
「そうだといいなぁ。はい、我が家へようこそ」
と言いながら美琴ちゃんを中にいれて、私も入る。すると、奥のベットで、当麻くんが薄い掛け布団を暑そうに蹴っとばして寝ていた。
「当麻くん、起きて、当麻くん」
だが、いくらゆすっても起きてくれない。家からスーパーまでは少し時間があるし、スタンバイしないといけないので、そろそろ家をでないとマズい時間になっていた。仕方がなく、美琴ちゃんに、
「美琴ちゃん、買い物手伝ってくれない?」
と、聞くと、
「いいわよ。久しぶりにアリサさんと話したいし」
との事だったので、美琴ちゃんと二人で買い物に行く事になった。
終わった。終わりました。終わしました。三段活用じゃない。
んーと、多分ですが、まだまだ先なんですが、夏休みの話です。
休む可能性【《大》】です。理由は春休みの時(3月終わりから4月始まり)と同じです。その間に、【とある科学の青春ラブコメは間違っている】の続きネタを考えて来ます。まだ完成ネタがあるのは三話までなので。三話は来月更新予定です。