ある夏の日に   作:一級狙撃手

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どうも、一級狙撃手です。

今回はオリキャラ二人が出てきます。一応関連でもう一人(名前しか出てこないけど)出てきます。

あと、後書きに軽く説明をいれておきます。前書きに書くとモロネタバレになるんで…



それでは、本編をどうぞ。


第三章
第三章 一話(十五話)【登校初日】


昨日で夏休みが終わり、現在登校中。俺にとっては久しぶり、アリサにとっては始めての登校である。

 

「アリサ、今日の自己紹介は何て話す予定なんだ?」

 

「うーん、当麻くんの彼女だって事は伏せといた方がいいんだよね?……まぁ何とかなるよね、きっと。当麻くんも見てくれてるし」

 

「そうだな。まぁ、これからお互い頑張ろうぜ。あと一ヶ月もしないうちに大覇星祭もあるしな」

 

「大覇星祭?…そう言えばあったね。私は、去年出てないんだった。今年は当麻くんと出られるかな?」

 

「そうだな。…っていうか、今年も親来んのかな?」

 

「去年は来たの?」

 

「ああ、去年の大覇星祭には来てたよ。…そう言えば美琴の母親の美鈴さんと初めて会ったのも大覇星祭だったな」

 

「美琴ちゃんのお母さん?」

 

「ああ。……えっと…あの、アリサさん?何で俺はすっごく睨まれてるんでしょうか?」

 

「いや、当麻くんの浮気候補っていっぱいいるんだな~、と思っただけだよ?」

 

「う、浮気って!俺はアリサしか…」

 

この後、学校につくまでずっとアリサは機嫌が悪かった。

 

 

 

学校について、アリサを職員室に案内して教室に向かう。一応、鳴護アリサのそっくりさんという設定らしいが、…まぁ、そんなのすぐバレるだろうな。

 

「おぃーす」

 

「お、カミやん!久しぶりやなぁ!」

 

「青ピか。あれ?土御門は?」

 

「今はトイレ行っとるで」

 

「そうか。…お、来た。よう、土御門」

 

「カミやんかにゃー。久しぶりだにゃー」

 

などと話していると、

 

キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン、とチャイムがなり、それぞれ席につく。そして、先生が入って来た。

 

「皆さん静かにするのですよ!今日は重大な連絡があるのです!」

 

と言った先生に対し、吹寄が、

 

「その、お知らせというのは何ですか?先生」

 

「よくぞ聞いてくれました。実はですね、このクラスに転入生がくるのですよ」

 

「先生!男ですか?女ですか?」

 

吹寄に返答した先生に対して、素早く青ピが突っ込む。

 

「まぁまぁ、落ち着いて下さいなのですよ。では、いいますよ?……………やったぜ野郎ども!残念でした、子猫ちゃん達。どうぞ入ってきて下さい」

 

そう言われて、教室に入ってきたのは、(設定上)鳴護アリサにそっくりな人だった。

 

当然、クラスはざわめきだった。一部の何人かは、俺の方を見たが、無視した。そして、

 

「まずは自己紹介からなのです!」

 

「え、えっと……か、上条…アリサです。よろしくお願いします。よく、歌手のARISAと間違われます」

 

と言う自己紹介。一応成功したらしい。クラスのほとんどは、アリサの事をARISAのそっくりさんだと思ってくれていた。…だが、現実はあまくはなかった。

 

「じゃあアリサさん、質問にゃー。ここにいる男が誰だかわかるかにゃ?」

 

「さ、さぁ?」

 

何とかつないだアリサだったが、土御門のが一枚上手だった。

 

「なら、こうしても構わないにゃー」

 

と言いながら、俺を羽交い締めにする。そこで、アリサは策略にはまってしまった。

 

「と、当麻くん!」

 

………。クラスが、静まり返った。ただ一人、小萌先生だけは少しニヤッとしていた。

 

そして、止まっていた刻が動き出すように、クラスのほぼ全員が、俺に飛びかかってきた。

 

「テメェ上条!あんな可愛くてアリサちゃんに似てる子にまで手を出したんか!」

 

そこに、さらに姫神が追撃をしかける。

 

「あれ、じゃあ恋人は?」

 

その言葉に、再び教室が静まり返る。そして、一人がどういう事かを聞くと、姫神が、

 

本物のアリサと付き合っている、と言い出した。

 

その言葉に、クラスの土御門と青ピ以外の男子全員が、

 

「「「そうか。ちょっと癪だがやっとフラグを回収したか。…これで俺たちにも春が」」」

 

と言い、クラスの女子のほとんどが、俺に突撃してきた。当然、攻撃する訳にもいかず、

 

「くそっ!【Exacerbate】!」

 

魔術を使い、身体能力、その他諸々の力を【増幅させる】。この魔術は、姫乃が考えた魔術で、もちろん、異能の力なので、【幻想殺し】の適用範疇にある。では、なぜ打ち消されないのか。それは、実態がないからである。【幻想殺し】は、【右手で触れたもの】を打ち消す事ができる。だから、ステイルの炎や、インデックスが放ったドラゴンブレスも消す事ができた。だが、この魔術の目的はあくまで【増幅(強化)】であり、【攻撃】ではない。そのため、実態がある必要がないのだ。そして、身体の内側から強化するため、もし【Exacerbate】で【幻想殺し】を増幅しても、打ち消されないのだ。

 

こうして、俺はクラスの皆が落ち着くまで逃げ回る事になった。

 

 

 

 

結局、アリサがARISAだということはすぐにばれた。ただ、学校側が、あまり騒ぐと退学にする、冗談じみた措置をとり、あまり騒ぎにはならなかった。

 

 

 

とあるクラス。

 

アリサは、今は女子達に囲まれて色々話している。そんなアリサを見ていると、後ろから声をかけられた。

 

「よう、上条。……本当に転校してきたのか」

 

「はぁい、上条。アリサさん凄い人気だね」

 

どうやら中津川姉弟も噂を聞いて来たみたいだ。

 

「久しぶりだな、紅、翔」

 

中津川姉弟は、姉を中津川紅(なかつがわこう)といい、弟は中津川翔一(なかつがわしょういち)という。紅はレベル4で【物体反射《テレポートミラー》】という能力を使う。翔一はレベル3。能力は【具現精製《オールユーズ》】ただ、レベル3のため、あまり大きなものは精製できない。

 

この二人は、ローマ正教との戦いの時に共闘している。

 

「相変わらず上条はフラグ立てまくってるな。…って、そうか。ARISAも上条だったな」

 

「何?アリサさんって戸籍いれてんの?......あ、来たみたい。アリサさーん」

 

「えっと…どなたですか?」

 

「そういえば会うのは初めてだったわね。私は中津川紅よ」

 

「えっと、鳴…上条アリサです。当麻くんの友達ですか?」

 

「ああ。こっちの黒髪に赤がまじったやつは中津川翔一だ。紅の弟だよ」

 

「翔一だ。よろしくな、【上条】アリサさん」

 

「何か今妙に苗字を強調したな」

 

「まぁいいじゃんかよ。おっと、そろそろ休み時間終わるぜ。じゃな」

 

「私も帰るよ。じぁね~、上条さん達」

 

 

殺されるような事はなかったが、疲れそうだ…。そんな事を感じた上条当麻と上条アリサだった。




はい、オリキャラ二人が出てきました。能力の説明に関しては、要望があれば説明します。活動報告の『自由欄』に書いてください。


あと、魔術の件ですが、英語なのは柏柳姫乃が日本人だったから、という事で。(これに関してはもう目をつむって下さい)

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