ある夏の日に   作:一級狙撃手

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どうも、一級狙撃手です。

本当にネタがない。誰でもいいんでネタ下さい。


それでは、本編をどうぞ。


第二章 最終話(十四話)【夏休み最終日】

今日は、8月22日。夏休み最後の日だ。明日から再び学校生活が始まる。

 

今日は、今月二回目のアリサのライブがある。

 

アリサのライブは、歌う曲はその時その時で違うので、ファンとしては、どの曲を歌うのかを当てるのも楽しいらしい。

 

今日のライブは、夏休み最終ライブという事で、いつもより少し長めの時間をとっていた。歌う曲の数も、二・三曲増やすらしい。場所は、一年前と今年の夏休み始めにアリサと出会った、俺たちにとっては思い出深いあの場所。そんな場所で、今回のライブは開かれる。

 

今は、11時を少しまわったところ。ライブ開始は十五分後だ。

 

「アリサ、大丈夫か?」

 

「何が?」

 

「いや、今日も暑いからさ、熱中症とか起こすなよ?」

 

今日の予報では、最高気温は33度になるとの事だった。しかも、いつもより少しとは言え長めにライブをするのだ。当然、熱中症の危険も高まってくる。

 

「心配ないよ。今日は一曲ごとに水分補給するから」

 

「まぁ、それならいいんだが…」

 

と、話していると、向こうから何やら大きい荷物を持ったシャットアウラが来た。

 

「お、シャットアウラも来たか。よう!シャットアウラ!」

 

「上条当麻か、久しぶりだな。それからアリサも」

 

「うん。それよりもシャットアウラちゃん、その荷物は?」

 

「ん?ああ、これはな、テントだ。今日は暑いからな。日よけ用と、機材が熱暴走する確率を減らすためにな。今日アリサが来た時に渡す予定だったんだが渡し忘れてしまってな」

 

どうやら、アリサの事を気づかってテントをもって来てくれたらしい。今でも、音楽機材はシャットアウラに預かってもらっている。変わりに、シャットアウラを毎回呼ぶようにしているのだ。前回はシャットアウラは本人の用事で来れなかったが、今回は空いていたらしい。

 

「サンキュ、シャットアウラ。助かる」

 

「なぜお前が礼を言う、上条当麻」

 

「いや、本来は彼女を助けるのは彼氏の役目なんですが、そこまで考えが至らず…」

 

「当麻くんには充分助けてもらってるよ。ありがとう、当麻くん」

 

「あ、アリサ…」

 

「当麻くん…」

 

「私の前でイチャつくなぁぁぁぁ!!!!!」

 

「ごめん…シャットアウラ。お前の気持ちを考えてなかった」

 

「なんか引っかかる言い方だなおい。それじゃ私が彼氏がいないから羨ましがってるように聞こえるんだが?」

 

「え?そうじゃ…「返答しだいでは!…お前の首が身体から離れるぞ?」…すみません。許して下さい」

 

「もぉ~、シャットアウラちゃん?あんまり当麻くんをいじめないでよ?」

 

「あ、アリサがそう言うなら…。悪い事をしたな、上条当麻」

 

「いや、いいさ。それよりもそろそろ時間じゃないか?」

 

「そうだね。後五分くらいだから」

 

そして、アリサは本番前の確認を、俺とシャットアウラは観客の方へと移動した。今日は、前回よりも人が多い気がする。だいたい三・四十人はいるんじゃないだろうか。結構な人が集まって来ていた。

 

そして、集まって来た人の中に、久しぶりにみる顔を見つけて驚いた。

 

「ア、【一方通行(アクセラレータ)】!何でお前がここに!…って、なんだその小さい御坂は?」

 

「ん?三下じゃねぇかァ。久しぶりだなァ。あ?コイツかァ?コイツぁ…なァ、名前何つったか?」

 

「ひどい!って、ミサカはミサカは憤慨してみたり!私の名前は【20001号(ラストオーダー)】だよって、説明してみたり!」

 

「へぇ、ラストオーダーって言うのか、その子。よろしくな、俺は上条当麻だ」

 

「うん!よろしく!って、ミサカはミサカは…「静かにしてろ、帰るぞ」…ゴメンなさいって、ミサカはミサカはしょぼくれてみる」

 

と、そんな事を話していると、アリサが始まりの挨拶を言う。

 

「皆さん、今日は集まって頂きありがとうございます!今日は、夏休み最終ライブという事で、いつもより少し長めにやらせて頂きます!…それでは一曲目から…」

 

こうして、アリサのライブがスタートした。

 

定番の曲から始まり、この間の新曲、そしてまたいつもの曲、最後にアンコール数曲を歌って、今日のライブが終了した。

 

「今日のライブ始めて来たけど凄かったよ!って、ミサカはミサカは言葉で表しきれないから体で表現してみたり!」

 

「ありがとね。えっと…」

 

「ラストオーダーって言うんだと。…ん?あ!思い出した!あん時のちびっ子か!」

 

「やっと思い出してくれた。って、ミサカはミサカは感激してみる!」

 

「ありがとね。ラストオーダーちゃん」

 

「なんか一方通行が父親に見えるぜ」

 

「うるせェぞ三下ァ。おいガキ、帰るぞ」

 

「ええーっ、もう帰っちゃうの?もっと話したい!って、ミサカはミサカは反論してみたり…って、本当に行かないでよっ!」

 

「なんか楽しそうな人たちだね」

 

「そうか?あの白髪もやしの方は一応学園都市の頂点なんだがな」

 

「え!?そうなの?」

 

「ああ。…ま、何はともあれお疲れ、アリサ。昼飯は…久しぶりに外食にするか。シャットアウラも来るか?」

 

「私もいいのか?なら同席させて貰おう」

 

ーーこうして、夏休み最後のライブは成功し、上条は明日から再び学校生活が、アリサは【上条アリサ】として、上条の学校に編入し、学校生活を送る、と言う生活が、それぞれ二人を待っている。




終わりました。今回の八話で第二章終了です。次回からは第三章に入ります。

予定では、上琴をサブで出す予定です。更新速度は……察して下さい。

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