一応、上鳴にしたつもりです。なってなかったらごめんなさい。
第一章 一話【ある夏の日に】
【ある夏の日に…】
朝。まだ時間は6時30分ぐらいだが、ものすごく蒸し暑く、たえられずに起きてしまった。昨日の天気予報では、今日は一日中蒸し暑いと言うことだったが、いつもより機嫌が良かったせいか、あまり暑さは気にならなかった。
今日は7月20日で、明日から夏休みにはいるのである。なので、いつも聞き流しているだけの
ちなみに、何故こんなに機嫌がいいのかというと、実は今年の上条当麻にはなんと、みんなの強敵【宿題】がほとんどないのである。約1ヶ月前、デルタフォースの三人組があまりにも成績が悪く、このままでは退学もあり得る。と知った小萌先生がどうしたらやる気がでるか考えた結果、先生はこういう行動にでたのである。尚、以下はその回想。
「上条ちゃん達三人にいい話があります。あとで私のところに来て下さい」
「「「わかりました(にゃー)」」」
「それじゃ、勉強頑張るのですよ~」
と言って、教室を出た。
放課後、職員室にて、
「…と言う訳で、次の定期テストまでに順位を最低100位上げたら夏休みの宿題なしにしてやるなのですよ」
と、小萌先生はデルタフォースにむかって言った。流石に予想外だった三人組はかなり驚いて、そこが職員室であることも忘れ、はしゃぎ出す。
「は!?マジで!!?いぃょっしゃぁぁ!!」
と叫ぶ黒髪ツンツン頭と、
「これで夏休み中いくらでも遊べるで!!夏休みは最高やぁぁぁ!!!」
と叫ぶ無駄に守備範囲が広い変態と、
「やったな!カミやん!!そしてこれで舞夏と一緒に過ごせる時間が増えるにゃー!!」
と叫ぶ金髪アロハシャツで、
まぁ、すでにわかっているかもしれないがこのあと「はしゃぎすぎだ!」と黄泉川先生に怒られたのはまた別の話。
──ということがあり、それ以来めちゃくちゃ真面目に勉強をして、(ちなみに、この三人の豹変振りに周りは『世界の終わりか?』などと言っていた)それぞれ、当麻は106位、土御門が102位、青ピが100位ジャスト順位を上げ、ギリギリ全員条件を合格し宿題免除になったのだ。
そんなこんなで学校に着き、いつもと変わらない事をしゃべり、終了式も終わって帰宅途中。……とは言っても、まだお昼であるため少し寄り道している。
(そういえば去年、ここでアリサと初めて会ったんだよな)
当麻がいるのは、去年俗に言う『エンデュミオンの奇蹟』でシャットアウラ=セクウェンツィアと一つになった鳴護アリサと初めて会った場所だった。
近くにあったベンチに腰をかけてイヤホンとケータイを取り出す。少しケータイを操作すると、イヤホンから流れてくるアリサの声。あれ以来一度も聴いていなかったため、懐かしい。
(久しぶりにアリサの歌聴いたな……)
と、考えていたその時だった──。
いきなりイヤホンがとられ、それとほぼ同時にたった今聴いていた歌の歌手が現れた。
???「私の歌がなに?」
──そこには、確かに1年前に消えたはずの1番会いたかった人、鳴護アリサが立っていた。
「な?!あ、アリサ!!?なんでここに?アリサは確か…」
「うん。一度シャットアウラちゃんの中に入ったよ」
「で、でもじゃあなんで?」
「わかんない。でも、シャットアウラちゃんの中にいても意識はあったし、たまにおしゃべりもしてたんだよ?」
「そ、そうなのか。……ま、まぁ、状況がよく分からんがいいか!…うん!何はともあれアリサは還って来たわけだし」
「うん!そうだね。またよろしく、当麻くん!」
「ああ、こちらこそよろしくな、アリサ」
こうして2人は一年ぶりに顔をあわせたのだった。
ちなみに、今回アリサの出番が少ないのは、次回、(投稿できるかわかりませんが)アリササイドで書こうと思っているので、その関係上こうなってしまいました。不定期で、できるだけ早く更新できたらと思います。