IS-イカの・スメル-   作:織田竹和

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名前:セシリア・オルコット
性別:メス
年齢:16
誕生日:不明
スタイル:おしりが良いと思います。
容姿:品のある豊かなブロンドに白い肌。青い眼。いかにもな欧州キャラ。
専用機:セシリア・オルコットとワルツを奏でるブルー・ティアーズ
初登場:6話目(学園編)

・原作ヒロインズが一人。アニメ版では一夏に惚れた理由がよく分からず、負けた瞬間音速で手の平を返したように見える。通称《チョロインのセシリア》。
・あまりキャラ崩壊していないどころかもしかして原作よりまともになったんじゃないかという数少ないキャラクター。
・恐らく原作より淑女成分が増幅している。
・他人の欠点よりも先に美点を探すタイプ。
・疑うことを知らないとってもいい子。
・常識人だが、多分弾に惚れている。
・金髪は最高なんだなあ。みつを
・本当はもっと壊れる予定だった。
・1時間ごとに紅茶を摂取しないと死ぬキャラになるはずだった。
・弾にガチ惚れしてなりふり構わずアプローチする話も少し考えていた。
・こんな格言をご存知? イギリス人は恋愛と戦争では手段を選びませんの。
・ビット兵器を使用している間は何もできなくなる、ビット操作と通常行動の切り替えのタイムラグが大きい、BT兵器の効果を発揮しきれていない、などの弱点があったが、前二つは解決。
・作中で唯一、第三世代兵器の使用と他の攻撃行動を同時に行うことができる。実は結構強いのでは。


18

白い月が浮かぶ暗い海。穏やかな波の間を、魚が一匹小さく跳ねる。

 

ゆったりとした海面だがしかし、似つかわしくない武骨な物体がきらりと光る。かと思えば、目にも止まらぬ速度で駆け抜ける。静かな空と海の間で、その2つは互いにぶつかり合いながら、さながらダンスのように、縦横無尽に飛翔していた。

 

「ぅおおおッ!」

「……!」

 

青白い刃と烈火の剣が、夜空のキャンバスに軌跡を描く。螺旋を辿りながら、互いの獲物を振りかざす。しかし互いに一歩も譲らず、一太刀も届かない。

 

縦、横、斜め、立体的な軌道で、切り上げ、振り下ろし、いなし、旋回し、永劫とも錯覚するほどの果てしない剣戟を演じ続けた。

 

そしてその2つから逃げるように、1機の黒いヘリが、両脇に2機の『打鉄』を携えて飛んでいた。『打鉄』を駆るうちの片方が、プロペラの音に負けじと大声で叫んだ。

 

「ほんっとにもう! 何がどうなってんのよぉ!」

「もう、騒がないでよ! いいから今は逃げないと……きゃあっ!?」

 

ヘリの脇を火の弾丸が掠める。当然2人にとってもすぐ傍だ。

 

「っ、おい! あんたたち大丈夫か!」

「だ、大丈夫よ! バカにしないで!」

 

一夏の問いに険しい語調で返す女性。そして一夏が気を取られた隙をつくように、真紅のラインがヘリに向かって真っすぐと伸びていく。

 

「させるかよッ!」

 

追い縋ろうとする一夏の視界を爆炎が埋め尽くす。すぐさま切り払うも、視界が晴れた先には『打鉄』とヘリが浮かぶのみ。一瞬の間に、『アマテラス』の姿は完全に消え失せていた。

 

『一夏! 後ろだ! 上からくるぞ!』

 

ヘッドセットからの声に、咄嗟に振り向く一夏。その振り向いた勢いのまま、『雪片弐型』を斬り上げるようにして振り抜く。視線の先には、今にも長剣を振り下ろそうとしていた『アマテラス』を捉えていた。相手の剣速が乗る前に、『雪片弐型』の刃がアマテラスの剣を大きく弾く。甲高い金属音が夜空に響いた。

 

「……っ」

「くそッ、武器を奪えなかったか……!」

 

長剣を手放すことこそ無かったものの、衝撃でバランスを崩す『アマテラス』。何とか『白式』から逃れようと、『アマテラス』は再度爆炎を巻き起こした。そしてそのままステルス──ハイパーセンサーのジャミングを起動する。

 

『今お前の下を通ってヘリの方へ向かった! 急げ!』

「了解!」

 

再び一夏が振り向く。一夏の視界には、やはり『アマテラス』の姿が映っていた。

 

(弾の作戦が思ったよりはまってるな)

 

一夏は出発前に施した弾の細工により、『アマテラス』の持つジャミング能力を完全に無力化することに成功していた。

 

『アマテラス』のステルス機能は、あくまでハイパーセンサーのジャミングである。つまりハイパーセンサーに頼らない肉眼、及びごく普通のカメラであれば、『アマテラス』のジャミングなど関係ない。

 

そう、現在一夏は、『白式』のハイパーセンサーを切っている(・・・・・)

 

一夏が対処可能であれば肉眼で捉え、死角は弾がカメラとヘッドセットを通してカバーする。

 

たったそれだけのことではあるが、今この状況に置いては間違いなく有効な策だった。

 

「ユウ! 止まれぇッ!」

「私達だって!」

「いるんだからね!」

 

ヘリに迫ろうとする『アマテラス』。その『アマテラス』に背後から追いすがろうとする『白式』。そして『アマテラス』の行く手を阻むように立ち塞がる2機の『打鉄』。上手く挟み撃ちする形だ。

 

しかし策が有効であることと、それが相手を打倒し得るものであるかは全くの別問題だ。

 

「上手く翼を落とせば……ッ!」

 

一夏は白い刀を振り上げ、『アマテラス』の背面に浮いているウィングスラスターめがけて一気に振り下ろした。しかし『アマテラス』はそれを読んでいたのか、くるりと身体を翻すようにして、長刀で一夏の攻撃を受け流した。そしてそのまま流れるように、

 

「……えっ?」

 

『白式』ごと前方の『打鉄』へと弾いた。

 

「うわあああ! どいてくれえええ!」

「ちょっ、きゃああっ!」

「げふっ!」

 

『打鉄』が並んでいたところに、白式がそのまま突っ込んでいく。激しい音を立てて衝突事故を起こす3機だが、次の瞬間、彼らの視界に赤い何かが煌めいた。それは小さな煌めきから巨大な球体へと変化し、凄まじい熱量と死の気配を放っている。そして──

 

「あ、まず──」

 

──放たれる。アマテラスの手元から射出された火球は、揉みくちゃになっている一夏達へと一直線に迫る。一夏は一瞬だが、たしかに走馬燈を見たような気がした。

 

「って呆けてる場合じゃねえ!」

 

すぐさま『打鉄』を蹴り飛ばし、『零落白夜』を発動する一夏。「うぎゃっ」だの「痛い!」だのと聞こえた気がするが聞こえないふりをして刃を振るった。

 

「ぐっ、あああッ!」

 

しかしやはりタイミングが遅かったのか、上手く切り裂けずに爆発に巻き込まれる一夏。そのまま大きく吹き飛ばされながら何とか体制を整えていく。

 

(くそっ、今ので半分近く持ってかれた。次は無いな)

 

追撃に備え、剣を構える一夏だが、ここでふと気づく。

 

「あれ? そういえばユウはどこに……!」

 

見れば、『アマテラス』は一夏など気にもとめず、一直線にヘリへ向かっていた。

 

「くっそおおお!」

 

瞬時加速を使い、一気に距離を詰める。しかし先んじて動いていた『アマテラス』の方が、やはり1歩早かった。

 

「…………」

 

無言のまま、ヘリに向けて拳大の火球を放つ。一夏は必死に刃を伸ばすが全く届かない。火球は何事も無く、弾丸の様に夜空を駆ける。

 

「来たぞ!」

 

ヘリ内部から後方を確認していた男が叫ぶ。仲間の警官の声を聴き、操縦者の男は手元の操縦桿を操作すると、ヘリはその機体を大きく傾けた。

 

「そんな見え見えな攻撃が当たるか……!」

 

男達とて何もせずにただ飛んでいるわけではない。火球の弾道を予測し、機体を傾けながら高度を下げる。火球はヘリのシルエットを照らしながら、機体すれすれを飛んでいった。

 

何とか躱すことが出来たと、操縦席の男も安心していた。しかしそう簡単に事態は好転しない。次の瞬間、パッと、花火でも上がったかのように、夜空が明るく煌めいた。

 

「──なっ、何だあの数は!?」

 

ただの追撃である。一度で仕留められなかったのだから、より多くの攻撃を重ねていく。当然の行動だ。しかしそんな当たり前も、今この時は凄まじい脅威となって襲いかかる。

 

『アマテラス』は先程よりも大きな火球を10数発放った後、今度は炎の剣を作り出し、振り向きざまに、背面から迫る『白式』へと叩きつけた。

 

「うおっ!?」

 

咄嗟に受け止める一夏だが、この時まんまと足止めされてしまったことに気づく。

 

そしてヘリへ迫る巨大な火球達。操縦席の男は必死にヘリを操縦する。

 

「右だ! 今度は上!」

「クッ、流石にきついか……ッ!」

 

1発、2発、3発と、何とか回避していくヘリ。しかしいくら小回りが利くとはいえ、ヘリの機動力には限界がある。男の汗が手の甲へ落ちた、その時。

 

「っ、ぐっ、うおおおあああッ!」

 

突如としてヘリがバランスを崩した。がくがくと揺れる機内。男は思わず叫びをあげた。どうやら火球の1つがヘリのプロペラを掠ったらしい。しかし掠っただけとはいえ、プロペラを変形させてしまうには十分な熱を持っていたようだ。

 

そしてそのまま回避が取れないヘリの側面に、火球が直撃した。爆発と熱風がヘリから上がる。同時に、被弾の影響か、焼け焦げたヘリの扉が宙を舞った。

 

ヘリはバランスを崩しており、空の上で扉を開け放てばどうなるか。空いた穴から何かの機材や備品がごちゃごちゃと掻き出されていく。そしてそれらに混じり、ふわりと浮かぶように、何かがヘリから飛び出した。

 

「────ッ!!!」

 

誰かの、声にならない叫び。飛びだしたのは一台の車椅子。正確には、一人の少女が縛り付けられた車椅子だ。『アマテラス』の攻撃による衝撃のせいか、投げ出されると同時に、少女を車椅子に縛り付けていた拘束具が外れた。

 

「…………んっ……ぇ……?」

 

少女の口からか細い呟きが漏れる。どうやら一連の騒ぎによって少女の目が覚めたようだ。黒髪の少女は自身が置かれている状況──目が覚めたら唐突に夜空に投げ出されていたことを、上手く認識できないでいた。

 

そしてそのまま自由落下を始める少女。制御を失い、墜落を始めるヘリ。『アマテラス』とつばぜり合いをしながら、両者を見つめる一夏の思考は加速していく。どうする、どうすればいい。エムを助けるのか、ヘリを助けるのか、このまま『アマテラス』を抑えるのか。

 

しかし次の瞬間、一夏の目の前で、『アマテラス』の炎剣が爆ぜた。爆風に吹き飛ばされる一夏が目にしたのは、身をひるがえし、エムに向けて火球を放とうとしている『アマテラス』だった。

 

(まずい! こうなりゃイチかバチか──!)

 

大きく膨張した火球が『アマテラス』の手から放たれた。火球はその熱をエムへと一直線に向けている。一夏は瞬時加速によって強引に火球とエムの射線上に割り込むと、火球に背を向けた。

 

 

──瞬時加速(イグニッションブースト)とは、IS操縦技術の中でも比較的扱いづらい部類の技術である。簡単に言うと、翼部から吐きだしたエネルギーを再度吸引し、その際に圧縮して再び放つことで瞬間的に加速する。ほぼ一直線にしか移動できない加速方法だが、この技術にはちょっとした裏技がある。それは、翼部のエネルギーさえ吐きだしていれば、そこに再び取り込むエネルギーは他人の物であっても代用可能ということ。失敗すれば大ダメージを負いかねないが、成功すれば攻撃を無効化し、推進力に変換することができる。ハイリスクハイリターンなテクニックだ。

 

 

火球は『白式』の背面に命中したかと思うと、そのエネルギーは『白式』に吸収されるように消えてしまう。火の粉一つに至るまで吸収しきると、今度は『白式』のウィングスラスターが赤い輝きを放ち始めた。

 

「ユウの力、借りるぜ」

 

一夏が呟いた直後、『白式』の背面で爆発にも似たエネルギーの放出が起こる。そして『白式』は文字通り、一瞬でトップスピードまで加速した。風切り音をかき鳴らしながら、『白式』は赤い軌跡を描いて夜空を疾走する。

 

「今度こそ、助ける!」

 

落下するエムの元へ一瞬で辿り着き、徐々に速度を合わせながら、一夏はその手でエムを抱き留めた。姉と瓜二つな外見の少女を見て、一夏はどこか安堵にも似た不思議な感覚に陥った。助けることができたという事実に安心したのだ。さらに咄嗟に出た「今度こそ」という己の言葉に、一夏は小さく首を傾げる。完全に停止してから、そういえばヘリはどうなったかと、一夏は視線を巡らせた。そこに居たのは、ヘリを支えながら何とか陸地へ移動させようとしている2機の『打鉄』だった。

 

「……えっ、あっ、き、貴様! 織斑一夏! 離れろ!」

 

そして抱き留められたエムはというと、目の前にある一夏の顔を見てあたふたと狼狽し、いやいやと子供が駄々をこねるように、一夏を押しのけ始めた。もがき抜け出そうとするエムを、一夏はなんとか抑えつけようと腕に力を込める。

 

「ちょっ、暴れんなよ!」

「黙れ! 貴様に助けられるなんぞお断りだ! この手を放せ!」

「やめろ! 白式を殴るな! 白式は悪くねえ!」

「ふはははは! これ以上ISを殴られたくなかったら私を解放するんだな! さもなくばそろそろ殴っている私の手が痛いのでその辺で一緒に空から落ちてきた金属片で白式に傷をつけていくことになるぞ!」

「俺は脅しには屈しない! でもこんなことでISに傷をつけたと千冬姉に知られたら何を言われるか分かんないからホントやめてください!」

「む、お姉ちゃんに迷惑をかけるわけにはいかないな。安心しろ。一定以上のダメージならばシールドで防御される。目立つような傷はつかん」

「あ、そうなのか。良かった。傷の修理も事務室に逐一報告しなきゃいけないから……あっ」

 

ようやく無駄話をしている事実に気付いたのだろう。二人は揃って口を噤み、ある一方向へ視線を向けた。

 

「……やっべ。とにかく逃げるぞ!」

 

一夏とエムの視線の先には、こぶし大の火球を立て続けに放つ『アマテラス』。視界が完全に埋め尽くされる前に、一夏は一度、高度をぐんと上げて火球を躱し、急旋回して地上を目指し始めた。

 

「あれは確か八神優だったか? 何故学園の生徒が……」

「暴走中だ! 詳しい理由は分からねえ!」

 

叫ぶようにして言いながら、1発2発と火球を躱していく。やがて最後の1つと思しき火球を、大きく右に逸れて回避した時、今度はエムが叫んだ。

 

「──待て、罠だ! 止まれ!」

 

反射的にぴたりと停止する一夏。その直後、真上から振り下ろされた長刀が、丁度一夏の一歩先を通り抜けた。見れば、一夏が通るルートを予測していたかのように、『アマテラス』がそこににた。連続して放たれた火球により、一夏は己の行動が誘導されていたのだと気付くや否や、咄嗟に距離を取ろうと後方へ翻した。しかし至近距離で構えていた『アマテラス』は、一瞬で距離を詰めると、そのまま長刀を『白式』に叩き付けた。

 

「ぐぁっ!」

 

何とかエムを庇うも、背面に強い衝撃を受け、バランスを崩したまま弾き飛ばされる。そして無論、このような好機を『アマテラス』が逃すはずも無い。

 

「…………」

 

相も変わらず無言のまま、『アマテラス』は追撃をかけようと長刀を構えた。

 

しかしその時、

 

「……?」

 

『アマテラス』のレーダーが何かを捉え、アラートを鳴らした。直後、『アマテラス』へ向けて一条の光の矢が飛来する。

 

それは寸分違わず『アマテラス』を捉えていたが、『アマテラス』は幾何学模様の盾を展開し、あっさりと防いで見せた。

 

 

「……やはり強いな」

 

 

盾を展開する『アマテラス』にゆっくりと近づいてくる一機のIS。真紅の装甲からは桜色のエネルギーが刃を形成するようにして放出されている。

 

「ちょっと! 勝手に先行かないでよね!」

「いくら第四世代とはいえ、まさかここまで加速に差があるとは……」

 

遅れて、鳳鈴音やセシリア・オルコットをはじめとした専用機所持者たちの第一陣が到着した。

 

本来ならば頼もしい援軍が来たと、高揚感すら覚えてもいい展開だ。しかし一夏にとって、むしろ緊張の高まる展開だった。

 

「弾、今箒たちが到着した」

『────……』

 

友からの応答は無い。沈黙を遮るように、一人の少女が口を開いた。

 

「一夏。聞こえるか」

「箒……」

 

箒は『アマテラス』から視線を逸らさずに告げる。

 

「お前はその女を連れて下がるんだ。後は私達が何とかする」

「束さんの指示通り、『アマテラス』を破壊するのか?」

「……それ以外に手立ては無い。報告によると、向こうは競技用のリミッターを解除しているようだ。以前アリーナで見た『アマテラス』とは比べものにならないスペックだろう。むしろよくここまで一人で持ち堪えたな」

 

 

 

ISは兵器としてのポテンシャルを持っているが、表向きにはスポーツとして扱われている。その建前を守るために、ISには競技用リミッターというものが設定されている。

 

これはスペックに制限をかけるだけではなく、操縦者の身体を超過ダメージから守る役割も持っている。シールドエネルギーがゼロになれば敗北として判定されるが、このゼロとなる基準が異なる。

 

スポーツ基準の場合、敗北判定──即ち「エネルギーがゼロ」となる状態というのは、「これ以上は操縦者を守る上で意味を成さない」というラインに至る()の状態を指す。そして操縦者に負担がかかる前に動きが止まる。つまり僅かではあるが、エネルギーを余分に残した状態となる。

 

リミッターが解除されると、ISの稼働に必要なエネルギーが完全に無くなった時、初めてその動きを止める。例え操縦者に後遺症が残ろうが何だろうが、IS自体が動けなくなるその瞬間まで、稼働を止めることはない。つまり危険度が増す分、稼働に使用できるエネルギーもまた増えることになる。

 

 

 

「リミッターが……」

「そういうことだ。一夏、お前は下がるんだ」

「箒は戦えるのか?」

「……私だって、戦える!」

 

箒はそのまま『アマテラス』へ向けて飛翔した。刀を二本取りだし、震えを抑えるようにぐっと握りしめる。そして中距離から二種類の斬撃を飛ばした。

 

しかし『アマテラス』はまたしても盾で防御して見せる。かと思えば、巨大な火球を作りだし、箒やセシリア、鈴に向けて飛ばしていく。

 

「ちょっ、思ったより容赦ないわね。ユウ! しっかりしなさいよ! 暴走だか何だか知らないけど、そんなの気合でうひゃあっ! 危ないじゃない! 当たったらどうすんの!」

「各員散開! 波状攻撃を仕掛けて動きを誘導する!」

 

箒が指示を飛ばす。一夏は自身も動き回りながら、箒との会話用チャネルを繋いだ。

 

「箒、武装だけを破壊することはできないのか? それかエネルギー切れまで待つとか」

『……そうだな。私達が暴走状態の八神よりも圧倒的な技量を持っていれば可能だったかもしれん。しかしエネルギー切れを待つ間に、私達が負ける可能性だってあるのだ』

 

器用に会話を続けながら飛び回る。そして『アマテラス』が箒たちに気を取られている隙に、一夏はゆっくりと遠ざかり、近くの小島に着陸した。浜辺には先程のヘリと2機の『打鉄』がいる。

 

「お互い、何とか助かりそうね」

 

一夏へ向けて能天気に口にする女性警官。彼女はそのまま武装を解除した。光の粒子となって『打鉄』が消失する。彼女に倣って、彼女の相方もまた、『打鉄』を消した。

 

まるで戦いは終わったと言わんばかりの態度に、一夏は苛立ちに似た何かが、内側から湧き上がってくるのを感じていた。

 

「……この子をお願いします」

「お、おい、織斑一夏。貴様何を……」

 

一夏はそっとエムを下ろすと、再びふわりと浮き上がった。

 

「あなたまだ戦う気なの?」

 

信じられないと言外に口にしながら、女性警官はため息をついた。

 

「俺はあの子を助けに行きます」

 

一夏の視線の先にいたのは、白金の装甲を煌めかせる『アマテラス』。そしてそこに閉じ込められているであろう黒髪の少女の姿があった。

 

 

 

 

§

 

 

 

 

箒は焦っていた。

 

「…………」

 

無言で佇む『アマテラス』。何度となく攻撃を仕掛けるも、その一切が通用しない。箒自身が、第4世代である『紅椿』の性能を引き出しきれていないというのもある。しかし何より、『アマテラス』は暴走状態であるが故に、戦闘への躊躇が欠片も存在しない。

 

さらに言えば、一体どこを狙っているのか、次にどう行動するかといった「読み」が非常に難しい。無機質な戦闘行動がこれほど脅威だとは思わなかった。これまで剣道で生きた人間を相手にしてきたことも、読み辛さを後押ししていた。

 

もしかしたら、IS操縦者としての訓練を長く積んできた者達にとっては、さして苦でもないのかもしれない。しかし箒はこれまで碌にISに触れてこなかった。むしろISを避けてすらいた。足を引っ張りたくない。無力でいたくない。そんな思いから手にしたこの『紅椿』を、箒は完全に持て余していた。

 

ハイパーセンサーのジャミングについては、束の作ったアップデートパッチによって対策済みだが、その程度では焼け石に水だった。

 

「これだけの人数でも仕留められないなんて。さすがに予想外ですわね」

「さっきまで一夏は一人で戦ってたのよね。とてもじゃないけど信じられないわ」

「……ヘリには護衛として2機の打鉄がついていた。さらにヘリと『白式』という行動原理の全く異なるターゲットがいた状態で、意図せずとも『アマテラス』を攪乱できていたのだろう」

 

そんな予想を立てたところで、自分達にとっては無意味だ。『アマテラス』の圧倒的な速度と火力を前に、手をこまねいていることしかできない。

 

(『アマテラス』は不調だと姉さんから聞いていたが、どういうことだ。本当に勝てるのか?)

 

実際のところ、何故彼女たちは『アマテラス』を仕留められていないのか。

 

そもそも一夏とて『アマテラス』に有効打を与えられていない。さらに言えば、箒は未だ実践に対する覚悟ができていない。明らかに一人、動きが悪い者がいる。性能を引き出す以前の問題として、『アマテラス』からすれば箒は完全に穴となっていた。そんな箒をフォーメーションの中心に据えているのだから、勝てるはずが無かった。

 

「箒! そっち行った!」

「え……?」

 

考え事をしていたからだろうか。目と鼻の先に『アマテラス』が迫っていたというのに、箒は気付くことができなかった。

 

しかし箒とて伊達に10年近く剣道を続けてきたわけではない。『アマテラス』の長刀が迫るが、咄嗟に両手に刀を取りだし、片方の刀で受け止めた。そしてもう片方の刀を振りかざし──

 

「…………」

 

──静止。無言の『アマテラス』、その中にいる八神優に、刃を振り下ろすことが出来なかった。IS学園に来てからできた最初の友人を、箒は斬ることができなかった。そんな箒を、『アマテラス』は強引に押しのけ、長刀を消し、その手に火球を作りだした。

 

「あ……」

 

さながら小さな太陽だった。一瞬で夜空を照らし、箒の姿を浮かび上がらせる。無様に体勢を崩し、今にも焼き尽くされんとする姿を。

 

終わった。そう確信した箒だったが、直後、『アマテラス』の姿が掻き消えた。

 

「一夏!」

 

鳳鈴音が叫ぶ。見れば、そこには『アマテラス』にしがみつくようにして、海面へ真っ直ぐと高速で落ちていく『白式』。

 

もはや誰も止めることはできなかった。巨大な火球を携えたまま、『アマテラス』と『白式』は夜の海に激突する。直後、質量すら感じるほどの爆発音を轟かせ、海が爆ぜた。

 

「一夏、八神、そ、そんな……」

 

箒の弱々しい呟きは、巨大な水しぶきにかき消された。

 

 

 

 

§

 

 

 

 

ふと気づくと、周囲の空間全てが黒く染まっていた。何一つ存在しない。ひたすら漆黒の無が広がっている。そんな中を、一夏と優は一糸纏わぬ姿で漂っていた。

 

「一夏、俺を斬れ」

「……え?」

 

呆然とする一夏。優の口調や自分達の恰好については何も気にならなかった。しかし今の言葉を聞き捨てることはできない。

 

「斬れって……それは」

「本気だ。文字通りの意味だ。俺を……『アマテラス』を斬れ」

「っ、できるかよ! そんなこと!」

「いいからやれ。殺す気で来い。このままだと誰も守れないぞ」

 

漂いながら口論を続ける二人。口論というより、優の一方的な言葉に対し、一夏が一方的に激昂している。しかしそれも終わりを迎えることとなる。黒い空間の果てに、白い光が煌めいた。その光は黒を塗りつぶすように広がり、一夏と優の視界を埋め尽くした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ……ここは……?」

 

思わず呟く一夏。光が消えると、そこには先程までとは全く異なる景色が広がっていた。

青い空、白い雲。そして青い海と白い砂浜。海の中で遊ぶ幼い少女と、その少女を眺めながら、浜辺で横向きに寝転がる優。まるでテレビを見ているような姿勢だ。

 

「白髪ロリか……こういう時ロリコンじゃない自分が非常に勿体なく思う今日この頃」

 

凛とした、良く通る声。優の声だ。一夏は優の言葉に、浅瀬で水と戯れる少女を見た。

そして一夏は気付く。白いワンピースに白いつばの大きな帽子をかぶった少女は、その帽子の下から長い白髪を靡かせていた。そして改めて、自分が見ていた対象が女の子であることに気付く。

 

「あれ? 俺、あの子が女の子だって知ってたのか? ユウに言われて気付いたのに、言われる前から女の子だと思ってたし。俺はあの子を知ってるのか?」

 

疑問が口をついて出る。普段なら胸のうちに留めておくような言葉も。しかしそのことに対して違和感などありはしない。いつの間にか自分と優がIS学園の制服を着ていたことにも驚かなかった。

 

改めて周囲を確認する一夏。海辺であるということと、枯れ木が何本か立っていること以外には何も情報を得られそうにない。やがて一夏は寝そべっている優の元へ歩み寄った。

 

「なあ、ユウ」

「なんだ?」

「ごめんな。俺があんなこと頼んだせいで、『アマテラス』が暴走したんだろ?」

「ああそうだ。お前のせいだな。だがこれは俺の責任でもある。気にするな。いや嘘。ちょっとは気にしろ。でも気負い過ぎるな」

「何だよそれ」

 

普段以上に饒舌な優。一夏は苦笑を零しつつ、優の隣に腰を下ろした。すると優は少女を眺めたまま、躊躇いもなく口を開いた。

 

「エムって娘、お前の妹らしいぞ。正確にはそのクローンだったか」

「そうなのか?」

「何なら『一夏』って名前も、元々はあの娘の物らしい」

「そっか。なんか納得したよ」

「あ? 納得?」

「ああ。ずっと引っかかってたんだ。俺はあの子のことを知ってるんじゃないかって。学園の地下の時も、あの子と戦うことを無意識のうちに拒絶してたみたいでさ」

「そうか」

 

優は小さく呟いて、徐に上半身を起こす。そしてそのまま正座しつつ、一夏を正面に捉えた。

 

「本当にすまなかった。申し訳ない。ごめんなさい」

 

頭を下げる。土下座のような姿勢だ。黒い髪が白い砂浜にばさりと垂れる。冗談のような光景に一瞬面食らう一夏だが、すぐさま疑問が湧き起こる。

 

「なんで謝るんだ?」

「お前らの状況、俺のせいかもしれない」

「そんなわけないだろ」

 

すぐさま断言する一夏。優は静かに顔を上げ、再び一夏にその相貌を覗かせた。その表情は不安と罪悪感、そして未知の未来への恐怖に歪んでいた。

 

「でももしそうなら俺は、これ以上お前と一緒にいたら、お前をもっと不幸にするかもしれない」

「俺が不幸だなんて決めつけるなよ。俺は俺の選択でここにいる」

「その選択すら、俺の力が影響を与えているとしたら?」

「それでも俺は後悔しない。不幸だなんて思わない。今俺がいる状況に対して俺が抱えている感情は間違いなく俺のものだ。だからユウが気にする必要はない。ユウのせいじゃない」

「まあ、分かった。お前だけならまだ良いだろう。けどな、お前が不幸な目……いや、お前にとっての幸運にめぐり逢う度に、他の誰かが傷つくかもしれないんだ」

「だったら、俺はその人達を守ってみせる。そのための力もある」

 

一夏は優の手を取り、その目をじっと見つめた。

 

「そしてユウ、今俺は、お前を守るためにここにいる」

 

そして優は一瞬何かを堪えるような素振りを見せる。口元をきゅっと結び、小さく俯き、わなわなと震えた。そして──

 

「──誰が頼んだんだよ」

 

──言い放った。

 

「誰かが、お前に、一度でも、守ってほしいと頼んだのか?」

「ゆ、ユウ?」

「答えろよ」

「いや、それは……。でも俺は」

「ああ、知ってるよ。誰かを守りたいんだろ? ご立派ご立派。いい言葉だな。だけどな、そいつはお前のエゴだ。誰かのために守るんじゃない。自分のためにやってんだよ」

「そ、そんなことは」

「無いってか? いいやあるね」

 

一夏の手を振りほどく優。その目には確かな怒りが浮かんでいた。

 

「お前は守るという行為に依存しているだけだ。そうしないと自分の世界を保てないから。大切な誰かを失うことの恐怖に抗えないから」

「や、やめろ……っ」

「やめない。よく聞け。お前のその願いはな、はっきり言って迷惑なんだよ」

「なんで、だって俺は、ただユウやみんなを守りたくて、誰も失いたくなくて、俺もユウみたいになりたくて」

「黙れ。お前の言う『みんな』が、お前の願いと、そして俺のせいで傷つくんだ。俺のいない所ならどんな思想や理念を持ったって構わない。けどな、俺は運がめちゃくちゃ、そりゃあもう神懸かり的に良いからな。叶える、いや、叶えてしまうんだよ。そういうのを」

 

一夏の言葉を待たずに、優は長々と吐きだし続ける。

一夏の願いによって、『誰かを守る』ために必要な物──守るための力、守られる存在、そしてそれを脅かす存在までもが用意されてしまう、と。

 

「だから俺は誰も巻き込むなと願った。俺の幸運のせいで誰かが不幸になるのが嫌だった。なのにお前はここにいる。お前の願いと俺の願いが競合した結果、俺の運が競り負けたのか、運以外の要素が絡んだのか。あるいは俺の願いとお前の願いを可能な限り両立させようとした結果なのかもしれないな」

「あ、あの」

 

一夏が小さく手を上げる。優は若干の苛立ちを感じながらも、顎でしゃくって一夏に続きを促した。

 

「えっと、ユウは、俺が不幸になるのも嫌だったのか?」

「? ああ。そうだよ」

「そっか……そっか」

「あ? 何だよ」

「いや、なんか嬉しくて」

「は?」

 

怪訝な表情の優。しかしどうでもいいと思ったのか、ため息を1つついてさらりと流した。

 

「まあいい。とにかくお前の言う『誰かを守りたい』ってのはただの傍迷惑な自己満足に過ぎない。今すぐそれを捨てるか、それが無理なら俺がお前の前から消える」

「なっ……! ま、待ってくれユウ! 俺はユウと一緒にいたいんだ! だから助けに来たのに!」

「……お前が俺を守りたいと思うと、俺に脅威が迫る。それはまだいい。だけど俺に向くはずだった脅威が他人を傷つけるのは駄目だ」

「だから、他の人達だって俺が守るから!」

「巻き込まれる側にもなってみろ。いい加減独り善がりを振りかざすな」

 

平行線。互いに譲らず、結論は未だ見えない。声を荒げる一夏に対して、比較的平静に話すことを努めていた優。しかしついに痺れを切らし、一歩踏み込んだ。

 

「はぁ……。分かんねえやつだなお前」

 

砂浜を優の足が踏みつける。そして一夏に近づき、その襟元を掴んでぐっと引き寄せ、叫んだ。

 

「お前のイカくせえオナニーに他人巻き込んでんじゃねえって言ってんだよ! いい加減にしろ! 独り善がりで自己満足で、結局みんなを危険に晒して! お前一人が気持ち良くなってそれで終わりじゃねえか! 誰のためでもない、お前がお前のために他人を傷つけてるってことを自覚しろ!」

 

非常に珍しい優の怒声に、一夏の思考は一瞬空白に支配された。しかしそんな一夏の都合など知ったことでは無いと、優はさらに言葉を重ねた。

 

「……なあ一夏。俺とお前が一緒にいると、俺やその周囲だけじゃない。お前だって傷つくかもしれないんだぞ? この前のエムみたいに、いつかお前の大切な人と戦うような時も来るかもしれない。お前が守りたいと思った相手を、お前の手で傷つけるかもしれない。その時に辛い思いをするのはお前だ。それでもいいのか?」

 

問われ、一夏はふと気付く。今がまさにその状況ではないかと。

 

「もしそうなりたくなければ、今すぐ学園に戻るか──」

 

一夏が言葉を挟むよりも早く、優は口を開いた。

 

「──俺を斬れ」

 

 

そう言った直後、強烈な潮風が砂浜を駆け抜けた。紙が風に揺れる。咄嗟に目を閉じ、腕で顔を庇う一夏。やがて風が収まる。一夏が目を開くと、そこに優の姿は無かった。

 

「ユウ……? ユウ、どこに……」

 

一夏が一歩踏み出した時、潮騒が一夏の足元を濡らした。ふと見れば、優のいた痕跡を波が静かに攫っていく。

 

「……嫌だ。ユウがいなくなるなんて、そんな……」

 

優が自分の前から消えてしまう。それを避けるためにはどうすれば良いのか。

 

「……ユウの言葉に従うわけにはいかない。学園には戻れないし、ユウを傷つけるわけにもいかない。そもそも俺はユウを助けに来たんだ。ただ戦って勝っても意味がない。ユウの安全を確保した上で勝たないと」

 

「でも俺がユウを守ろうとすればするほど、ユウに危険が迫る。だからユウは、俺に誰も守るなって言ったけど、でも、だったら今の状況から、一体誰がユウを守るっていうんだ?」

 

やはり誰かが彼女を守らなければならない。そしてその誰かは己でありたい。他の誰かに任せたくない。

 

「ん? あれ?」

 

待て、何かがおかしい。思考が立ち止まる。

 

「──あ、そっか」

 

そしてはたと気付く。自身が大きな勘違いをしていたことに。

 

「俺は別に、誰かを守りたいわけじゃない」

 

そう、守ることそのものが願いだと、いつしか勘違いしていた。

 

「大切な人達と一緒にいたかった。なのにいつの間にか、誰かを守ることが目的になっていた」

 

手段と目的の逆転。守るという行為は、本来手段でしかないというのに。どうしてこんなにも簡単なことを履き違えていたのだろうか。

 

「そうだ。ユウやみんなと一緒にいたい。それが一番の願いだった。そのために、俺は誰かを守れるようになりたいと思ったんだ」

 

一夏が口にすると、先程まで浅瀬で遊んでいた少女が、いつの間にかじっとこちらを見つめていたことに気付く。

そして小さく微笑んだかと思うと、少女を中心にして景色が塗り変わっていった。果てのない青天が広がっていたはずだが、まるで紙についた火が燃え広がっていくように、瞬く間に周囲が夕焼け色に染まっていく。

 

景色が完全に夕方になると、先程までこちらを見ていた少女も、優のように消え失せていた。そしてその代わりに同じ場所に立っていたのは、ISのようなものを纏った黒髪の女性。

 

女性は静かに訊ねる。

 

「──力を、欲しますか?」

 

唐突な質問。しかし対する一夏は疑問を挟むことなく、ゆっくりと、力強く頷いた。

 

「──何のために?」

「ユウと一緒にいるために。だから俺は、彼女を守り、助ける力が欲しい」

 

 

「じゃあ、行かなきゃね」

 

ふと声のした方を向くと、そこには白髪の少女が佇んでいた。周囲は青空に染まっている。一夏は少女に向けて手を伸ばした。

 

「ああ、行こう」




名前:五反田弾
性別:♂
年齢:自称666万と16
誕生日:どうせ5月とかその辺
スタイル:かけられそうな胸をしている。いいよこいよ。
容姿:赤い髪に謎のヘアバンド。設定的にはイケメンらしい
初登場:2話目(中学編 中学2年生)

・真の主人公。真の保村。一夏の親友。こんな男に誰がした。
・どこにでもいる普通の高校生……だったんだけど、ええーっ!? わたしが魔王の生まれ変わりー!?
・前世は魔王だったりカイザーオブダークネスルシフェルだったりと大忙し。
・趣味はネトゲ。最近エロゲにも手を出した。
・自身の肉体美に絶対の自信を持っているし、世界の財産だと思っている。
・全宇宙で最もメイド服を着こなせる存在であると専らの噂を流している。
・ラウラに邪気眼を仕込んだ師匠的存在。
・発言は謎に包まれており、ミステリアスな雰囲気が素敵と思っている。
・なぜIS学園に入学しているのかは未だに良く分からない。
・クトゥルフ神話的にはどちらかというと神話生物の類。
・邪気眼系厨二発言と外宇宙的電波発言によって相手はSANチェック。
・シドニー・マンソン(初登場38話目 激闘!ユーチューバー編)とはかつて拳で語った間柄。
・作中トップクラスの灰色のやつ撫でシスト。
・おおきくなったらぷいきゅあになりゅ。
・みんなが放っておかないゆるふわ愛されボーイ。
・全ての存在を愛している博愛主義者。
・多分オータムは弾に惚れているが、弾自身はみんなのものなので。
・常識人になれと言われれば常識人になれるタイプのキチ。
・毎晩寝る前に世界を救っているぞ!



次回では優と一夏が激アツなラブコメを繰り広げます。
そして次回で「お前が福音になるんだよ!編」は終わります。その次が最終章です。完結が見えてきました。おでんちくわ、頑張ります。

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