絶望を与える決闘者   作:咲き人

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どうも咲き人です。
2週間ぶりっすね。
まだまだ不定期です。


2.「勘違いから」

「はぁ……やっと、森を抜けられた……」

 

 

男は先ほどから数分経ってからやっとこさ森を抜けることができた。全くと言っていいほど目印になるものがないので本当に抜けられたのかは考えずにここまで来た。

 

 

「目の前に広がる光景が知っている場所であってほしい……頼むぅ!」

 

 

最後の言葉だけ声が高く、間抜けに聞こえるが、それほど男にとって大変だということである。恐る恐る眼を開ける。

 

 

「……よっし!『博麗神社』だ!」

 

 

男が今見ているボロボロな神社……それが博麗神社……それは幻想郷にある2つの神社の内の1つ。

男が一番幻想郷で行きたかった場所でもある。男はガッツポーズをする。

ここならゾンビも来ないだろうという考えもあった。

 

 

「それに『博麗 霊夢』がいるだろうし……」

 

 

博麗霊夢というのは博麗神社の巫女をやっている者で、主に幻想郷に仇をなす、『異変』を解決することを内容に活動している。彼女ならさっきのデュエルゾンビが生まれているこの異変に立ち向かっているのだろう。

 

 

「見つけたわ!」

 

「ん?」

 

 

話をすれば何とやら……神社の裏手から現れたのは腋出しの巫女服を着た女……件の博麗 霊夢だ。左腕には東方では見慣れないデュエルディスクが装着されている。どうやらこの世界では随分と浸透しているようでなんだか嬉しい。霊夢の言葉から察するに何故か男のことを知っているようだ。不思議には思うがそれならば都合がよいと男が自己紹介しようと霊夢の方に近づこうとすると……

 

 

「何匹も何匹もしつこいゾンビ共ね!」

 

「…………は?」

 

 

どうやら霊夢は男のことを知っているわけではなく、デュエルゾンビだと勘違いしてしまっているようだ。

 

 

いやいや、これは軽率だ。俺も霊夢も……霊夢の場合はデュエルゾンビたちとたくさん戦ってきているのにも関わらず、ゾンビ共の特徴を全然理解できていない。俺がデュエルしたゾンビの場合だと、目は白目を向いていたし、顔色もかなり悪かった。俺の場合はデュエルゾンビがたくさんいるという予想を立てた癖に、東方キャラ(主に霊夢)に

勘違いされそうな同じタイプのデュエルディスクを簡単に付けていることだ。この点はついデュエリストとしての癖がっていう言い訳も通用しなさそうだ。

 

 

「はぁ……博麗 霊夢。俺はゾンビじゃな」

 

「嘘つくのも大概にしなさい!あんたみたいに同情を誘うタイプのゾンビもいるのよ!」

 

 

前言撤回、そんなタイプのゾンビもいんのかよ……

 

 

「めんど~……くっそ、こうなればいっそのことデュエルで分からせてやる」

 

 

流石デュエル脳。全ての揉め事はデュエルで決めるというこの理……悪くない。

 

 

「「デュエル!」」

 

 

男  LP8000 手札5

 

霊夢 LP8000 手札5

 

 

「先行は私が貰おう……私のターン!」

 

「一人称が変わるタイプでもあったのね……」

 

 

あんのかよ……

 

 

「私は『ディスペアー・ストーカー』を召喚」

 

 

『ディスペアー・ストーカー』ATK2000

 

 

現れたのは包丁を持って怪しい笑みを浮かべながら霊夢を覗く様に見てくる黒の長髪の女。ストーカーという存在自体が怪しいのに服から出てくる黒い霧が更にその不気味さを深めていっている。

 

 

「『ディスペアー』?見たことないカードね……」

 

 

だって俺が作ったカードだもん。

 

 

「私はカードを2枚伏せ、ターンエンド」

 

 

 

 

男 手札2

  

  『ディスペアー・ストーカー』ATK2000

  伏せ2

  

 

 

 

「私のターン、ドロー!」

 

 

さあ、霊夢のターンだ。一体全体何デッキなんだ?霊夢っていうキャラを考えると……色々と当てはまりそうそうだな。ま、見ればいいか……

 

 

「私は手札から『沼地の魔神王』を捨て、効果を発動するわ。デッキから『融合』を手札に加える」

 

 

うむ。敵ながらいいスタートだな。さて、何が出てくる?

 

 

「私はフィールド魔法の『竜の渓谷』を発動」

 

 

『竜の渓谷』?というとドラゴンデッキか?いや、エレキデッキとかあったし、案外『ドラグ二ティ』だったり……

 

 

「そして『竜の渓谷』の効果発動!手札の『伝説の白石』を捨て、デッキからドラゴン族モンスター『エクリプス・ワイバーン』を墓地に送る!」

 

 

はい。まだ分からんね。『ブルーアイズ』も厄介だが、『エクリプス・ワイバーン』もまた面倒な……だが、絶対にこれだけは言う。『ドラグ二ティ』デッキではないです。

 

 

「墓地に送られた『伝説の白石』と『エクリプス・ワイバーン』の効果が発動!まず、『伝説の白石』の効果で『青眼の白竜(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)』を手札に加え、『エクリプス・ワイバーン』の効果でデッキからレベル7以上の光・闇属性のドラゴン族モンスターを1体除外する。よって、『レッドアイズ・ダークネスメタル・ドラゴン』を除外!」

 

 

ふむふむ……いい動きだね。多分、霊夢の手札に『アレ』か『アレ』がある……

 

 

「更に私は『正義の味方 カイバーマン』を召喚!」

 

 

『正義の味方 カイバ―マン』ATK200

 

 

はい、確実にブルーアイズデッキです。こんなの普通のカオドラにあんなの入ってねえもん。

 

 

「『カイバーマン』の効果!このカードをリリースし、手札から『青眼の白竜』を特殊召喚する!来なさい!『ブルーアイズ』!」

 

 

『青眼の白竜』ATK3000

 

 

「バトルよ!『ブルーアイズ』で『ディスペアー・ストーカー』を攻撃!

『滅びの爆裂疾風弾(バーストストリーム)』!」

 

 

「ぐっ……!」

 

 

 

 

男 LP8000→7000

 

 

 

 

「……破壊された『ディスペアー・ストーカー』の効果発動!このカードを戦闘破壊した相手モンスターを破壊する」

 

「何ですって!?」

 

 

ストーカーの怨念がブルーアイズにまとわりつき、苦しみの声をあげさせて破壊する。

 

 

「『ブルーアイズ』!くっ……!メインフェイズ2でカードを1枚伏せ、ターンエンドよ!」

 

 

 

 

霊夢 手札2

      

   伏せ1

   フィールド『竜の渓谷』

 

 

 

 

「私のターン!私は『ディスペアー・ソルジャー』を召喚し、効果発動!手札の『ディスペアー』モンスターを墓地に送り、デッキからカードを1枚ドローする。そしてドローしたカードがレベル4『ディスペアー』モンスターならば、攻撃力を0にして、特殊召喚する。手札の『ディスペアー・ハッカー』を墓地に送り、ドロー……引いたカードはレベル4『ディスペアー・チャレンジャー』!特殊召喚する!」

 

 

『ディスペアー・チャレンジャー』ATK1200→0

 

 

現れたのは額に『挑戦心』と書いてある鉢巻きを巻いている割には全くやる気や覇気が感じられない矛盾めいた男。それが寧ろ不気味さを漂わせている……のかもしれない。

 

 

「『ディスペアー・ハッカー』が手札から墓地に送られた場合、特殊召喚する!そして、特殊召喚に成功した時、お互いに300ポイントのダメージを受ける」

 

「くっ!その程度のダメージなら……」

 

 

 

 

男  LP7000→6700

 

霊夢 LP8000→7700

 

 

 

 

「永続魔法『連動する絶望』を発動。自分フィールドに『ディスペアー』モンスターが2体上いる時、デッキ・墓地からレベル8の『ディスペアー』モンスターを手札に加える。」

 

 

これで手札に加えるのは勿論、私の切り札!

 

 

「私は『ディスペアーアイズ・クレイジー・ドラゴン』を手札に!そして、第2の効果発動!自分フィールドのレベル4の『ディスペアー』モンスター……『ディスペアー・ソルジャー』とこのカードを墓地に送り、このターン、私は通常召喚権に加え、更に1度アドバンス召喚を行う!」

 

「何ですって!?」

 

「私は2体のモンスターをリリースし、来たれ、絶望をその身に移し、人々を震撼させよ!

『ディスペアーアイズ・クレイジー・ドラゴン』をアドバンス召喚!」

 

 

『ガルルアアアアァァァ!!』

 

 

現れた絶望を眼に移したその竜はけたたましい咆哮とともに、地面を裂いて現れる。霊夢もその強大な敵を見て、敵の強さを再確認する。

 

 

「こいつがあんたのエースモンスターね!」

 

 

『ディスペアーアイズ・クレイジー・ドラゴン』ATK3000

 

 

「私の『ブルーアイズ』と同じ攻撃力……」

 

「『ディスペアーアイズ』の効果発動……召喚・特殊召喚に成功した時、お互いは自身の手札の枚数×300ポイントのダメージを受ける……『ディスペアー・ハウリング』!」

 

「しまった!私の手札は2枚だけどあいつの手札は0!」

 

 

 

 

霊夢 LP7700→7100

 

 

 

 

「バトル……『ディスペアーアイズ』でダイレクトアタック!『ディスペアーバースト』!」

 

 

 

 

霊夢 LP7100→4100

 

 

 

 

「くっ!でもやられっぱは性に合わないわ!トラップ発動!『ダメージ・コンデンサー』!手札を1枚捨て、受けた戦闘ダメージ以下のモンスターをデッキから特殊召喚するわ!来なさい『青眼の白竜』!そして捨てた『伝説の白石』の効果でデッキから3枚目の『青眼の白竜』を手札に加える」

 

 

……流石に3積みか……

 

 

「ターンエンド」

 

 

 

男 手札0

  

 『ディスペアーアイズ・クレイジー・ドラゴン』ATK3000

 伏せ2枚

 

 

 

「私のターン!私は魔法カード『トレード・イン』発動!手札のレベル8モンスターの『ブルーアイズ』を墓地に送り、2枚ドロー!そして私は手札の『沼地の魔神王』を捨て、デッキから『融合』を手札に加えるわ。そして速攻魔法『銀龍の轟砲』発動!墓地の通常モンスター『ブルーアイズ』を特殊召喚!

そして2体の『ブルーアイズ』を墓地に送り、融合!」

 

 

ゲッ……

 

 

「神すら破壊する獰猛なるドラゴン達よ!今2つの魂が1つとなりて真の姿へと生まれ変わらん!融合召喚!降臨せよ!

青眼の双爆裂龍(ブルーアイズ・ツインバースト・ドラゴン)』!」 

 

 

青眼の双爆裂龍(ブルーアイズ・ツインバースト・ドラゴン)』ATK3000

 

 

超面倒なやつ来たー……

 

 

「バトルよ!『ブルーアイズ・ツインバースト』で『ディスペアーアイズ・クレイジー・ドラゴン』を攻撃!

『破滅の双爆裂疾風弾(ツインバーストストリーム)』!」

 

 

本来は同じ攻撃力なので双方が破壊されるはずなのだが、ツインバ―ストは戦闘では破壊されない効果を持っている。

もし、今『ディスペアーアイズ』の攻撃力が3000よりも強くなっても、ツインバーストの第3の効果で除外されてしまう。ここは甘んじて喰らうしかない……

 

 

「『ディスペアーアイズ』が……」

 

「私はこれでターンエンドよ!」

 

 

 

霊夢 手札0

  

  『青眼の双爆裂龍』ATK3000

 

 

 

「私のターン……チィ……」

 

 

悔しいが何もできん。敵討ちができない……すまん『ディスペアーアイズ』

 

 

「私はこれでターンエンド」

 

 

 

男 手札1

 

  伏せ2

 『連動する絶望』

 

 

 

「……私のターン、ドロー!(何もしてこない…?伏せカードで何かしてくる気かしら?でも『奈落』や『神宣』でもないようだし……もしその可能性があったとしても……)臆さず行くわ!」

 

「!」

 

「私は永続トラップ『竜魂の城』を発動!墓地の『エクリプス・ワイバーン』を除外して『青眼の双爆裂龍』の攻撃力を700ポイントアップさせる!」

 

 

『青眼の双爆裂龍』ATK3000→3700

 

 

「そして除外された『エクリプス・ワイバーン』の効果で除外されていた『レッドアイズ・ダークネスメタル・ドラゴン』を手札に加え、私は墓地の『伝説の白石』を除外して、『暗黒竜 コラプサーベント』を特殊召喚!そしてこいつを除外して『レッドアイズ・ダークネスメタル・ドラゴン』を特殊召喚!」

 

 

『ガアアア!!』

 

 

『レッドアイズ・ダークネスメタル・ドラゴン』ATK2800

 

 

出た。ドラゴンを呼ぶドラゴン

 

 

「『レダメ』の効果で墓地の『ブルーアイズ』を特殊召喚して、バトルよ!私は『青眼の双爆裂龍』でダイレクトアタック!『滅びの双爆裂疾風弾』!」

 

 

 

男 LP6700→3000

 

 

 

「続けて『レダメ』でダイレクトアタック!」

 

「永続トラップ『リビングデッドの呼び声』発動!私は墓地の『ディスペアーアイズ』を特殊召喚して、特殊召喚時効果を発動!『ディスペアー・ハウリング』!」

 

 

 

 

男  LP3000→2700

 

霊夢 LP4100→3800

 

 

 

 

「またそのドラゴンね……『レダメ』の攻撃を中断して、『青眼の双爆裂龍』はモンスターに2回攻撃できるから『ディスペアーアイズ』を攻撃!」

 

「……!」

 

 

 

 

男 LP2700→2000

 

 

 

「『ブルーアイズ』でダイレクトアタック!『滅びの爆裂疾風弾』!」

 

「私は墓地の『ディスペアー・ハッカー』の効果を発動!このカードを除外し、攻撃を無効にする!」

 

「墓地からモンスター効果ですって!?しぶといわね……私はこれでターンエンドよ!」

 

 

 

霊夢 手札0

 

  『青眼の双爆裂龍』ATK3700→3000

  『レッドアイズ・ダークネスメタル・ドラゴン』ATK2800

 

  『竜魂の城』表側表示

 

 

 

「私のターンッ!」

 

 

男はデッキトップのカードに力を込めて引く。相手のフィールドには戦闘破壊されない攻撃力3000の『青眼の双爆裂龍』と無限にドラゴンを蘇らせる『レダメ』が存在する。突破するには……

 

 

「ドローォッッ!!」

 

「……!何か……来る!」

 

「……私は墓地の『ディスペアー・ソルジャー』の効果発動!」

 

「また墓地からモンスター効果!」

 

「このカードを除外し、デッキから『ディスペアー』カードである『ディスペアー・ジャイアント』を墓地に送り、お互いに500ポイントの効果ダメージを与える」

 

 

 

 

男  LP2000→1500

 

霊夢 LP3800→3300

 

 

 

「そして魔法カード『成金ゴブリン』を発動、相手は1000ポイントライフを回復して、私は1枚ドローする」

 

「え、いいの?」

 

「そういう効果だから」

 

「あ、じゃあ」

 

 

 

 

霊夢 LP3300→4300

 

 

 

 

今、普通に会話したから完全に男がゾンビではないことが分かっているはずなのに霊夢は淡々と男のプレイを見ている。前々からデュエリストとしての血が強きデュエリストを求めていたのだろう。男はこの異変にかまけてお互いの了承もなしにアンティを始めたが、霊夢も相手がゾンビだからという理由で好き勝手にデュエルをしていたのだろう。霊夢は自分ですら気づいていたなかった。フッ……と口元が若干上がっていたことを……

 

 

「そして永続魔法『連動する絶望』の効果で墓地の『ディスペアーアイズ・クレイジー・ドラゴン』を手札に!」

 

「!」

 

「そして魔法(マジック)『トレード・イン』!手札の『ディスペアーアイズ・クレイジー・ドラゴン』を墓地に送り、2枚ドロー!そして!私は『ディスペアーアイズ・コア・ドラゴン』を召喚!」

 

 

『キシャアア!!』

 

 

『ディスペアーアイズ・コア・ドラゴン』ATK0

 

 

現れたのは『ディスペアーアイズ・クレイジー・ドラゴン』の雛にも見える小さい竜。これほど小さくなると『ディスペアー』モンスター特有の禍々しさというかグロさも緩和されている。

 

 

「そして私は装備魔法『戦慄する絶望』を『ディスペアーアイズ・コア・ドラゴン』に装備!」

 

「一体何が起きるの!?」

 

 

ワクワクが止まらない。俺も霊夢も……

 

 

「『ディスペアーアイズ・コア・ドラゴン』の効果発動!1ターンに1度、自分フィールドの『ディスペアー』モンスターの攻撃力の合計よりも高い攻撃力を持つモンスターが相手フィールド上に存在する時、そのモンスターを破壊する!私のフィールドの『ディスペアー』モンスターの攻撃力の合計は0……よって、私は『青眼の双爆裂龍』を破壊する!『ミニチュア・ハウリング』!」

 

 

『キャアアン!』

 

 

小柄の黒き龍がか弱い咆哮を起こすと、何の奇跡か『青眼の双爆裂龍』が有無を言わずに壊れていく。

 

 

「『青眼の双爆裂龍』が……!」

 

「そして装備魔法『戦慄する絶望』の効果!装備モンスターの効果で装備モンスターよりも攻撃力が高いモンスターを破壊した時、

そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを与え、その数値分の攻撃力をアップする!」

 

「くっ!」

 

 

 

 

霊夢 LP4300→2800

 

 

『ディスペアーアイズ・コア・ドラゴン』ATK0→1500

 

 

「そして私が引いた最強カード……速攻魔法『ビッグ・リターン』を発動!『1ターンに1度』しか発動できないカード効果をもう一度発動できる!」

 

「何ですって!?」

 

「私のフィールドの『ディスペアー』モンスターの総合攻撃力は1500……だが、『レッドアイズ・ダークネスメタル・ドラゴン』の攻撃力は2800!よって発動条件は満たしている!やれ!『ディスペアーアイズ・コア・ドラゴン』!『ミニチュア・ハウリング』!」

 

 

『キャアアン!』

 

 

「そして装備魔法『戦慄する絶望』の効果で『レッドアイズ・ダークネスメタル・ドラゴン』の攻撃力の半分……1400ポイントのダメージを与え、『ディスペアーアイズ・コア・ドラゴン』の攻撃力を1400ポイントアップさせる!」

 

 

 

 

霊夢 LP2800→1400

 

 

『ディスペアーアイズ・コア・ドラゴン』ATK1500→2900

 

 

「嘘……さっきまで攻撃力が0だったのに……」

 

「バトル!『ディスペアーアイズ・コア・ドラゴン』でダイレクトアタック!『ミニチュア・バースト』!」

 

「キャアアアア!」

 

 

 

 

霊夢 LP1100→0

 

 

 

 

「ふう……強いのね、あんたゾンビだなんて言いがかり言っちゃってごめんなさいね」

 

「流石に分かっていたか……俺は『峰城(みねしろ) 嵯峨(さが)』だ。よろしく、博麗 霊夢」

 

「ええ、よろしく。またいつかデュエルしましょう」

 

「ああ望むとこ」

 

「おーい!霊夢ー!」

 

 

遠くから霊夢を呼ぶ声が聞こえる。霊夢はその声の主を知っているのか、はぁ……とため息をついて霊夢は嵯峨に話す。

 

 

「また『魔理沙』の奴だわ……嵯峨悪いけど、ウチに上がってて頂戴」

 

「おう分かった」

 

 

『霧雨 魔理沙』……魔法使いか……じゃあ、一体何デッキなんだろうな~。あー戦いたいな~。

 

 

そんなふうに嵯峨は考えながら博麗神社へと向かって歩いて行った。

 




どうだ。霊夢はまさかのブルーアイズデッキなんだよ。でもほらアークファイブだとヒロイン取り敢えず融合やってるから……(ブルーアイズの本領はシンクロだけど)

注:うp主はつい最近まで嵯峨天皇という存在を知りませんでした。

3/27:友人から嵯峨のライフ計算が間違っているとのご指摘を受けて訂正しました

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