絶望を与える決闘者   作:咲き人

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29.「第九回戦!赤の王者VS勝利の青!上」

「デッキチェンジ……?」

 

 

霊夢はあまり聞かないその言葉に首をかしげる。

 

 

「それって何?嵯峨」

 

「一回戦を勝つとデッキ変えて二回戦目に行けるってやつ、大会の内容のアレに書いてあった」

 

「でも、私デッキ一つしか持ってないわよ」

 

「だったらサイドでも入れればいいじゃないか……」

 

 

そう言って、嵯峨はデッキホルダーから一つのデッキを取り出す。それはいつもから使っている『ディスペアーデッキ』ではない。

 

 

「そのデッキを使うの?」

 

「……いや、使う気が起きねぇ……」

 

「あれ?っていうかそれってバクラのデッキ?」

 

「違う。俺の二つ目のデッキだ……だが、これを使う機会はたぶんないな」

 

「ふーん……」

 

 

神妙な顔をしている嵯峨に対して、霊夢は何も思わなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さぁ、始まったーーーーー!峰城嵯峨&博麗霊夢チームVSレミリア・スカーレット&十六夜咲夜チームの戦いだーーー!先日以上の盛り上がりを見せてくれーーーー!』

 

「「「「「ウオオオォォォー!!(ノ・ω・)ノ」」」」」

 

 

「さぁてやろうぜ、hurry!hurry!ってな!」

 

「クク、外来人か。前回のお前たちの戦い、中々見物であった。それゆえに、どうだ?私のモノにならないか?峰城嵯峨……」

 

「はあああ!?お断りだっての!」

 

「いや、霊夢。そこ俺のセリフ」

 

「全く、お嬢様の我が儘もここまできましたか。まさか人がほしいとは……それではデュエルで決めましょう」

 

「待ってました!賭け事は聞かなかったことにして始めようぜ!」

 

『ヒャハハハ!俺様は楽しく観戦させてもらうぜ』

 

(頼むから出てくんなよ)

 

 

 

「「「「デュエル!」」」」

 

 

ターン順

 

嵯峨→レミリア→霊夢→咲夜

 

 

 

 

「先行は俺だ!私のターン!『ディスペアー・ナイト』を通常召喚!」

 

 

『ディスペアー・ナイト』ATK2000

 

 

「カードを2枚伏せて、ターンエンド!」

 

 

 

嵯峨&霊夢 手札2

 

・モンスターゾーン

   『ディスペアー・ナイト』ATK2000

 

・魔法・罠ゾーン

    伏せ2

 

 

 

「私のターンだ!ドロー!早速行くぞ……!相手フィールドにのみ、モンスターが存在する場合、手札から『バイス・ドラゴン』を特殊召喚!」

 

 

『バイス・ドラゴン』DEF2400

 

 

「この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力は半分になる」

 

 

『バイス・ドラゴン』DEF2400→1200

 

 

「更に『ダーク・リゾネーター』を通常召喚」

 

 

『ダーク・リゾネーター』ATK1300

 

 

「やはり早いな……」

 

「レベル5の『バイス・ドラゴン』にレベル3の『ダーク・リゾネーター』をチューニング!女王の鼓動が今烈火となる!天地鳴動の力、しかと目に焼き付けるがいい!シンクロ召喚!レベル8、我が魂!『レッド・デーモンズ・ドラゴン』!」

 

 

『レッド・デーモンズ・ドラゴン』ATK3000

 

 

「バトルだ!『レッド・デーモンズ・ドラゴン』で『ディスペアー・ナイト』を攻撃!『アブソリュート・パワーフォース』!」

 

「トラップカード『ディスペアー・バーニング』を発動!『ディスペアー』モンスターの攻撃力を500ポイントアップさせ、デッキからカードを1枚ドローする!」

 

 

『ディスペアー・ナイト』ATK2000→2500 

 

 

「だが、破壊は免れない!」

 

「それでいいさ」

 

 

 

 

 

嵯峨&霊夢 LP8000→7500

 

 

 

 

 

「カードを伏せてターンエンドだ」

 

 

 

レミリア&咲夜 手札3

 

・モンスターゾーン

   『レッド・デーモンズ・ドラゴン』ATK3300

 

・魔法・罠ゾーン

    伏せ1

 

 

 

「私のターン、ドロー!手札の『沼地の魔神王』を墓地に送り、効果を発動!デッキから『融合』を手札に加える!そして『融合』を発動!手札の『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)』2体で融合!」

 

 

霊夢のフェイバリットモンスターである2体の『ブルーアイズ』が混じり合う。

 

 

「神すら破壊する獰猛なるドラゴン達よ!今2つの魂が1つとなりて真の姿へと生まれ変わらん!融合召喚!降臨せよ!

青眼の双爆裂龍(ブルーアイズ・ツインバースト・ドラゴン)』!」

 

 

『青眼の双爆裂龍』ATK3000

 

 

「バトル!『青眼の双爆裂龍』は戦闘では破壊されず、このモンスターの攻撃によって破壊されなかったモンスターは除外されるわ!行け!『青眼の双爆裂龍』で『レッド・デーモンズ・ドラゴン』を攻撃!『滅びの双爆裂疾風弾(ツインバーストストリーム)』」

 

「ちっ」

 

「『レッド・デーモンズ・ドラゴン』撃破!」

 

「ふん、貴様のドラゴンも見るがいい」

 

「え……なっ……!」

 

 

いつの間にか『青眼の双爆裂龍』の体には巨大な剣が突き刺さっていた。

 

 

「これは妹からの送り物(プレゼント)でな……ありがたく使わせてもらおう。トラップカード『極星宝レーヴァテイン』発動!モンスターを戦闘で破壊したモンスターを破壊する!この効果にチェーンすることはできん!」

 

「くっ!『ツインバースト』がこんな簡単に……!メインフェイズ2に入り、モンスターをセットして、ターンエンド……!」

 

 

セットモンスターDEF???

 

 

 

嵯峨&霊夢 手札2

 

・モンスターゾーン 

    セットモンスターDEF???

 

・魔法・罠ゾーン

    伏せ1

 

 

 

「私のターンですね。ドローします。永続魔法『セカンド・チャンス』を発動。コイントスをするカードの効果で投げるコインの数を2つにできる」

 

「つまり、一回のやり直しが効くってことね?」

 

「そういうことよ♪じゃあ、『カップ・オブ・エース』を発動!このカードはコイントスの表裏で結果が変わる。表なら自分に、裏なら相手にデッキからカードを2枚ドローさせるカードよ。では、コイントス」

 

 

ティンと弾かれたコインは表を示した。

 

 

「ふふ、なら『セカンド・チャンス』の効果は使わず、効果を終了。デッキからカードを2枚ドロー!そして儀式魔法『大地讃頌』!地属性の儀式モンスターを儀式召喚するわ!」

 

「地属性だと……?」

 

「手札の『アルカナフォースXXI―THE WORLD』をリリースし、儀式召喚!『虚竜魔王アモルファクターP(サイコ)』!」

 

 

『虚竜魔王アモルファクターP』ATK2950

 

 

「このカードが儀式召喚に成功した次の相手ターンのメインフェイズ1をスキップさせる!」

 

「なんだと!?」

 

「そしてこのモンスターが存在する限り、融合・シンクロ・エクシーズモンスターの効果は無効となる……バトルよ!『アモルファクターP』でセットモンスターを攻撃!」

 

「くっ、セットモンスターは『霊廟の守護者』よ!」

 

 

セットモンスターDEF???→『霊廟の守護者』DEF2100

 

 

「メインフェイズ2でカードを3枚伏せて、ターンエンドよ」

 

 

 

 

レミリア&咲夜 手札1

 

・モンスターゾーン

   『虚竜魔王アモルファクターP』ATK2950

 

・魔法・罠ゾーン

   『セカンド・チャンス』

    伏せ3

 

 

 

「私のターンだ、ドロー!」

 

「このターンのメインフェイズ1はスキップされる!よって、貴女のバトルフェイズに移行!」

 

「くっ!何もせずメインフェイズ2に移行する!手札から魔法カード『ディスペアー・デメリット・コール』を発動!このターン、自分への効果ダメージを倍にする代わりに効果ダメージを受ける度にデッキからレベル4以下の『ディスペアー』モンスターを守備表示で特殊召喚する!」

 

「嵯峨、そのカードは……」

 

「かなり危険だが、展開はしておかないといけないからな……魔法カード『ディスペアー・エントリー』を発動!私は500ポイントのダメージを受けるが『ディスペアー・デメリット・コール』の効果で倍になる!」

 

 

 

 

 

嵯峨&霊夢 LP7500→6500

 

 

 

 

 

「そして、『デメリット・コール』の効果でデッキから『ディスペアー・ハッカー』を特殊召喚!」

 

 

『ディスペアー・ハッカー』DEF0

 

 

「『エントリー』の効果で『ディスペアー』モンスターが特殊召喚する度にデッキからカードを1枚ドロー!『ハッカー』の効果でお互いは300ポイントのダメージを受ける!『デメリット・コール』の効果で私だけダメージは倍に!」

 

 

 

 

 

嵯峨&霊夢 LP6500→5900

 

 

レミリア&咲夜 LP8000→7700

 

 

 

 

 

「ッ!『デメリット・コール』の効果でデッキから『ディスペアー・ソルジャー』を特殊召喚!」

 

 

『ディスペアー・ソルジャー』DEF0

 

 

「『エントリー』の効果で1枚ドロー!『ソルジャー』の効果発動!手札の『ディスペアー・パントマイナー』を墓地に送り、デッキからカードを1枚ドローし、それがレベル4以下の『ディスペアー』モンスターならそのモンスターを特殊召喚する!くっ……引けなかったか……ならカードを2枚伏せて、ターンエンドだ!」

 

 

 

嵯峨&霊夢 手札2

 

・モンスターゾーン

   『ディスペアー・ソルジャー』DEF0

   『ディスペアー・ハッカー』DEF0

 

・魔法・罠ゾーン

   伏せ3

 

 

 

「ククク、どうした?守ってばかりでは私たちを倒すことはできんぞ。私のターン、ドロー!私は『レッド・リゾネーター』を通常召喚!」

 

 

『レッド・リゾネーター』ATK600

 

 

「『レッド・リゾネーター』は召喚に成功した時、手札のレベル4以下のモンスターを特殊召喚することができる!私は『ランサー・デーモン』を特殊召喚!」

 

 

『ランサー・デーモン』ATK1600

 

 

「このままバトルに移行する!『アモルファクターP』で『ディスペアー・ハッカー』を攻撃!」

 

「くっ!『ランサー・デーモン』の効果か……!」

 

「その通りだ!『ランサー・デーモン』の効果を発動!1ターンに1度、自分のモンスターが相手の守備モンスターを攻撃した時、そのモンスターに貫通効果を与える!」

 

「ぐっ、うわあああ!」

 

 

 

 

 

嵯峨&霊夢 LP5900→2950

 

 

 

 

 

「『レッド・リゾネーター』で『ディスペアー・ソルジャー』を攻撃!そして、『ランサー・デーモン』でダイレクトアタック!」

 

「『ランサー・デーモン』の攻撃宣言時に墓地の『ディスペアー・ハッカー』の効果を発動!このカードをゲームから除外して攻撃を無効にする!」

 

「ほぉ、止めたか……」

 

「まだだ!リバースカード!速攻魔法『パニッシュ・リアクター』発動!カードがゲームから除外された場合、墓地のカードを1枚手札に加える!私が手札に戻すのは『ディスペアー・ソルジャー』だ!」

 

「ククク!ただではやられないということか……そうでなくてはな!メインフェイズ2でレベル4の『ランサー・デーモン』にレベル2の『レッド・リゾネーター』をチューニング!悪魔の契りがここに燃える魂となりて1つとなる!女王の一瞥に震撼せよ!シンクロ召喚!レベル6!『レッド・ワイバーン』!」

 

 

『レッド・ワイバーン』ATK2400

 

 

「これでターンを終了する!」

 

 

 

レミリア&咲夜 手札2

 

・モンスターゾーン

   『虚竜魔王アモルファクターP』ATK2950

   『レッド・ワイバーン』ATK2400

 

・魔法・罠ゾーン

   『セカンド・チャンス』

    伏せ3

 

 

 

「私の……ターン!」

 

 

霊夢は勢いよくカードをドローする。後ろからそのカードを見た嵯峨は不敵な笑みを浮かべた。

 

 

「よし!行け霊夢!」

 

「ええ!私は魔法カード『増援』を発動!デッキからレベル4以下の戦士族モンスターを手札に加えるわ!『E・HEROプリズマー』を手札に加え、こいつを召喚!」

 

 

『E・HEROプリズマー』ATK1700

 

 

「『プリズマー』の効果を発動!エクストラデッキから『青眼の究極竜(ブルーアイズ・アルティメット・ドラゴン)』を見せて、デッキからその融合素材となる『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)』を墓地に送って、『プリズマー』を『青眼の白龍』として扱う!」

 

 

名称『E・HEROプリズマー』→『青眼の白龍』

 

 

「そして魔法カード『滅びの爆裂疾風弾(バーストストリーム)』を発動!私のフィールドに『青眼の白龍』が存在する場合、相手フィールドの全モンスターを破壊する!」

 

「なるほど!やるわね……!」

 

「これで『アモルファクターP』の効果は切れた!覚悟を決めるがいいわ!魔法カード『龍の鏡(ドラゴンズ・ミラー)』発動!墓地の3体の『ブルーアイズ』を除外して融合!神すら滅ぼす穢れ無き龍達よ…今万物全てを破壊し尽くし、新たなる世界を築き上げよ!融合召喚!現れ出でよ!『青眼の究極竜(ブルーアイズ・アルティメット・ドラゴン)』!」

 

 

『青眼の究極竜』ATK4500

 

 

「バトル!『青眼の究極竜』でダイレクトアタック!『アルティメット・バースト』!」

 

「トラップカード『リダクション・バリアー』発動!戦闘ダメージを10分の1にする!」

 

「何!?」

 

 

アニメでATM(アテム)が使ったオリジナルカードか……っ!頭おかしいだろ!

 

 

 

 

 

レミリア&咲夜 LP7700→7250

 

 

 

 

 

「……ターンエンド」

 

 

流石のチートカードの効果に霊夢は悔しそうにエンド宣言をした。

 

 

 

嵯峨&霊夢 手札0

 

・モンスターゾーン

   『青眼の究極竜』ATK4500

 

・魔法・罠ゾーン

    伏せ2

 

 

 

「私のターン、ドロー……」

 

 

咲夜は一旦、動きを止める。何かを考えているのだろうか……

 

 

「いや、私はこのままターンエンド」

 

 

 

レミリア&咲夜 手札2

 

・モンスターゾーン

    なし

 

・魔法・罠ゾーン

   『セカンド・チャンス』

    伏せ3

 

 

 

咲夜は何もせず、ターンを終了したのを怪訝に思いながら嵯峨はターンを進める。

 

 

「私のターン……」

 

「スタンバイフェイズ時に永続罠『死神の巡遊』を発動!相手のスタンバイフェイズ時にコイントスを行い、表が出れば相手はこのターン、裏が出れば自分が次のターン、召喚・反転召喚を行えない!」

 

「まじかよ!」

 

 

これではさっきのターンに手札に加えた『ディスペアー・ソルジャー』を召喚することはできない。だが、コイントスが外れれば……

 

 

「1ターンたりともあなたには自由には動かせませんよ!さぁ、コイントス!」

 

 

1ドル硬貨のような銀色のコインが空から降ってきて、咲夜の手のひらに乗る。それを弾き、地面に落ちたのは……

 

 

「裏……!」

 

「いいえ、『セカンド・チャンス』の効果を発動!今の結果を帳消しにして、もう一度、コイントスを行います!」

 

 

今度は表となった……

 

 

「これでこのターン、あなたはモンスターを召喚・反転召喚できない!」

 

「おのれ~……!このままバトルだ!『青眼の究極竜』でダイレクトアタック!『アルティメット・バースト』!」

 

「手札から『アルカナフォースⅩⅣ―TEMPERANCE』の効果を発動!このカードを墓地に送り、戦闘ダメージを0にする!」

 

「全く持って硬すぎる……これでターンエンドだ!」

 

 

 

嵯峨&霊夢 手札4

 

・モンスターゾーン

   『青眼の究極竜』ATK4500

 

・魔法・罠ゾーン

   伏せ2

 

 

 

ターンが返ってレミリアのターン。『レッド・デーモン』通称『レモン』のゴリ押しデッキなので、うちの霊夢と被ってますね。やな予感……

 

 

「ドロー!手札から『レッド・スプリンター』を通常召喚する!」

 

 

『レッド・スプリンター』ATK1700

 

 

「『レッド・スプリンター』の効果!自分フィールドにモンスターが存在せず、このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、手札・墓地からレベル3以下のモンスターを特殊召喚する!墓地より現れよ!『レッド・リゾネーター』!」

 

 

『レッド・リゾネーター』DEF200

 

 

「『レッド・リゾネーター』の効果を発動!このカードが特殊召喚に成功した時、フィールドのモンスターの攻撃力分、私のライフを回復させる!選択するのは『青眼の究極竜』だ!」

 

「なっ」

 

 

 

 

 

レミリア&咲夜 LP7250→11750

 

 

 

 

 

何とライフ差、8800。

 

 

「レベル4の『レッド・スプリンター』にレベル2の『レッド・リゾネーター』をチューニング!灼熱の龍よ!女王の威光によりてその姿を現せ!シンクロ召喚!レベル6!『レッド・ライジング・ドラゴン』!」

 

 

『レッド・ライジング・ドラゴン』ATK2100

 

 

「『レッド・ライジング』の効果を発動!墓地の『リゾネーター』モンスターを特殊召喚する!再び現れよ!『レッド・リゾネーター』!」

 

 

『レッド・リゾネーター』DEF200

 

 

「レベル6の『レッド・ライジング・ドラゴン』にレベル2の『レッド・リゾネーター』をチューニング!漆黒の闇を裂き天地を焼き尽くす孤高の絶対なる女王よ!!万物を睥睨しその猛威を振るえ!シンクロ召喚!レベル8!『琰魔竜 レッド・デーモン』!」

 

 

『琰魔竜 レッド・デーモン』ATK3000

 

 

「『レッド・デーモン』の効果を発動!このカード以外の攻撃表示モンスターをすべて破壊する!『真紅の地獄炎(クリムゾン・ヘル・バーン)』!」

 

「速攻魔法『次元誘爆』!『青眼の究極竜』をエクストラデッキに戻し、除外されているモンスターをお互いに2体特殊召喚する!」

 

「私の除外ゾーンにはモンスターはいない」

 

「私は2体の『青眼の白龍』を特殊召喚!」

 

 

『青眼の白龍』DEF2500

『青眼の白龍』DEF2500

 

 

「『レッド・デーモン』の効果を使うターン、私は『レッド・デーモン』でしか攻撃できない……仕方ないな。『レッド・デーモン』で『青眼の白龍』を攻撃!『極獄の裁き(アブソリュート・ヘル・ジャッジ)』!」

 

 

『レッド・デーモン』のブレスが『ブルーアイズ』を焼き殺す……だが、こちらもただ単に霊夢の魂のカードを破壊されたわけではないぞ……

 

 

「この瞬間、墓地の『霊廟の守護者』の効果を発動!自分のドラゴン族モンスターが破壊された場合、墓地のこのカードを特殊召喚する!」

 

 

『霊廟の守護者』DEF2100

 

 

「更に!破壊されたのが通常モンスターならば手札に加えることができる!『青眼の白龍』は手札に加わる!」

 

「メインフェイズ2に入り、カードを1枚伏せて、ターンエンドだ」

 

 

 

レミリア&咲夜 手札1

 

・モンスターゾーン

   『琰魔竜 レッド・デーモン』ATK3000

 

・魔法・罠ゾーン

   『セカンド・チャンス』

   『死神の巡遊』

   伏せ3

 

 

 

「私のターン、ドロー!」

 

「スタンバイフェイズ時に『死神の巡遊』の効果を発動する!コイントスは任せたぞ咲夜」

 

「はい。お任せください」

 

 

弾かれて地面に落ちたコインは裏を示している。

 

 

「うぐっ!せ、『セカンド・チャンス』の効果を発動して、もう一度コイントスを行います!」

 

 

慌てて咲夜は『セカンド・チャンス』の効果を発動する。レミリアに任された手前、失敗できないからだろう。

二回目のコイントスの結果は……表。

 

 

「ほっ」

 

「でも、そのカードは特殊召喚は封じられないわ……トラップ発動!『苦渋の黙札』!『霊廟の守護者』をリリースして、そのモンスターと同名以外の同じ種族・属性・レベルを持つモンスターを手札に加える!私が手札に加えるのは『暗黒竜コラプサーペント』!そしてこのカードは墓地の光属性を除外することで特殊召喚できる!墓地の『青眼の双爆裂龍』を除外して特殊召喚!」

 

 

『暗黒竜コラプサーペント』ATK1800

 

 

「『青眼の白龍』を攻撃表示に変更!」

 

 

『青眼の白龍』DEF2500→ATK3000

 

 

「バトルよ!『青眼の白龍』で『レッド・デーモン』を攻撃!『滅びの爆裂疾風弾』!」

 

「ちぃ!トラップ発動!『スカーレッド・コクーン』!『レッド・デーモン』に装備し、モンスターとバトルする時、相手の表側表示のモンスターの効果をダメージステップ終了時まで無効にする!」

 

「だけど、相打ちには変わりないわ!」

 

「くっ!」

 

「そして自分フィールドのドラゴン族モンスターが破壊された場合、墓地の『霊廟の守護者』の効果を発動!このカードを特殊召喚!」

 

 

『霊廟の守護者』DEF2100

 

 

「更に墓地に送られた『青眼の白龍』を手札に加え、『暗黒竜コラプサーペント』でダイレクトアタック!」

 

「受けよう!」

 

 

 

 

 

レミリア&咲夜 LP11750→9950

 

 

 

 

 

「メインフェイズ2に入り、手札から『トレード・イン』を発動!手札の『ブルーアイズ』を墓地に送って2枚ドロー!よっし!いいカードを引いたわ!『ドラゴニック・タクティクス』を発動!『霊廟の守護者』と『暗黒竜コラプサーペント』をリリースして、デッキから『白き霊龍』を特殊召喚!」

 

 

『白き霊龍』ATK2500

 

 

「墓地に送られた『コラプサーペント』の効果でデッキから『希白竜ワイバースター』を手札に加える!そして『白き霊龍』の効果を発動!『死神の巡遊』を除外する!」

 

「なんですって!?」

 

「そして墓地の『コラプサーペント』を除外して『希白竜ワイバースター』を特殊召喚!」

 

 

『希白竜ワイバースター』DEF1800

 

 

「最後に速攻魔法『超再生能力』を発動!このターンのエンドフェイズにこのターン中に私がリリースか捨てられたドラゴン族モンスターの数だけドローする!このままターンエンド!私が手札から捨てた・リリースしたドラゴンの数は3体……よって、3枚ドロー!」

 

「エンドフェイズ時に墓地の『スカーレッド・コクーン』の効果を発動!墓地の『レッド・デーモンズ・ドラゴン』を特殊召喚する!甦れ我が魂!」

 

 

『レッド・デーモンズ・ドラゴン』ATK3000

 

 

「懲りないわね……」

 

 

オマエモナー(嵯峨の心の声)

 

 

 

 

嵯峨&霊夢 手札3

 

・モンスターゾーン

   『白き霊龍』ATK2500

   『希白竜ワイバースター』DEF1800

 

・魔法・罠ゾーン

   伏せ1

 

 

 

 

 


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