『Cブロック第二回戦!今日の戦いを締めてくれるデュエリストたちはこの四名だーーー!!』
そう言って、司会の後ろのスクリーンに光が点り、画像が映し出される。最新鋭の技術使ってんのかい。
『虎丸 星&ナズーリンチームVS鬼人 正邪&ファントムチームだああぁ!』
「「「「「ウオオオォォォー!!(ノ・ω・)ノ」」」」」
アイエェェェ!?『ファントム』!?『ファントム』ナンデ!?
いやいやまじで『ファントム』?だって、漫画の『榊 遊矢』だぜ?主人公だぜ?そんなやつが正邪と組むわけがないぞ……
「……やるか」
「そうだね。お互い特に話すこともないだろう」
「おうおうお前らあんまり調子こいてると後で痛い目に会うぜ!ヒャハハ!」
「(ゴツン)」
「いった~!」
「……悪いな」
「いえいえ大丈夫ですよ……では、始めましょう」
「「「「デュエル」」」」
先行はナズーリン。
「先行は私だ。私はモンスターを伏せて、ターンエンドする」
「おいおい、その程度でいいのかよ」
「ああ、私はこれでターンエンドだと言っただろう」
星&ナズーリン 手札4
セットモンスターDEF???
「俺のターン……俺はフィールド魔法『スフィア・フィールド』を発動」
え?ま、待ってそれはオリカだけど……
え、ええ!?
嵯峨は驚きを隠せずにいた。そのためか、隣の霊夢は
「……このカードがある限り、手札の同じレベルのモンスターで『
「『No』……3日に鬼の人が使っていたカードと同じタイプですか」
「そしてこの時、エクシーズ召喚される『No』はランダムに決められる。そのため、召喚条件を無視する……俺は手札の『グローアップ・バルブ』と『アノマリリース』でオーバレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!『No.93希望皇ホープ・ガイザー』!」
『No.93希望皇ホープ・ガイザー』ORU2 ATK2500
「『ホープ・ガイザー』の効果を発動!このカードのORUの数だけランク9以下で攻撃力3000以下の『No』をエクストラデッキから特殊召喚する!出でよ!『No.30破滅のアシッド・ゴーレム』!『No.39希望皇ビヨンド・ザ・ホープ』!」
『No.30破滅のアシッド・ゴーレム』ORU0 ATK3000
『No.39希望皇ビヨンド・ザ・ホープ』ORU0 ATK3000
完全にファントムじゃねぇ……だが、遊馬先生でもアストラルでもねぇぞ。一体……誰だ……?
「その後、『ホープ・ガイザー』のORUを1つ取り除く。この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化され、このターン、特殊召喚することはできず、戦闘で相手に与えるダメージは半分になる。その代わり、『ホープ・ガイザー』は他に『No』がいるとき、破壊されない」
『No.93希望皇ホープ・ガイザー』ORU2→1
「……バトルだ。『ホープ・ガイザー』でセットモンスターを攻撃」
「ふ、セットモンスターは『おジャマ・ブルー』だ」
「な、何だそのカード!?なめてんのか!」
鬼人正邪はそう叫ぶが、ファントムは何も言わない。
「見た目で判断すると痛い目を見るぞ。破壊された『おジャマ・ブルー』の効果を発動。デッキから『おジャマ』カードを2枚手札に加える。『おジャマ・カントリー』と『おジャマジック』を手札に」
「『アシッド・ゴーレム』と『ビヨンド』でダイレクトアタック。だが、戦闘ダメージは半分だ」
星&ナズーリン LP8000→6500→5000
「……ターンエンド」
ファントム&正邪 手札3
『No.93希望皇ホープ・ガイザー』ORU1 ATK2500
『No.30破滅のアシッド・ゴーレム』ORU0 ATK3000
『No.39希望皇ビヨンド・ザ・ホープ』ORU0 ATK3000
「では、私のターンですね。ドロー……私は『昇華する魂』を発動します。そして、儀式魔法『機械天使の儀式』を発動します。手札の『サイバーエンジェル―弁天―』をリリースし、『サイバーエンジェル―韋駄天―』を儀式召喚」
『サイバーエンジェル―韋駄天―』ATK1600
「この時、召喚に成功した『韋駄天』とリリースされた『弁天』、そして『昇華する魂』の効果が全て発動します。まず、『昇華する魂』の効果で儀式の素材である『弁天』を手札に戻します。そして、リリースされた『弁天』の効果でデッキから『サイバー・プチ・エンジェル』を手札に加えます。更に『韋駄天』の効果で墓地から『機械天使の儀式』を手札に戻します。そして『サイバー・プチ・エンジェル』を召喚」
『サイバー・プチ・エンジェル』ATK300
「効果を発動します。デッキから『サイバーエンジェル』か『機械天使の儀式』を手札に加えます。私は『サイバーエンジェル―美朱濡―』を手札に……『機械天使の儀式』を発動。場の『韋駄天』と手札の『弁天』をリリースし、降臨せよ」
『サイバーエンジェル―美朱濡―』ATK3000
「リリースされた『弁天』と『韋駄天』の効果を発動!まずは『韋駄天』から自分のフィールドの儀式モンスターの攻撃力守備力を1000ポイントアップさせる!『弁天』の効果!『サイバーエンジェル―茶吉尼―』を手札に加えます!」
『サイバーエンジェル―美朱濡―』ATK3000→4000
「そして『美朱濡』の効果を発動!エクストラデッキから特殊召喚された相手モンスターを全て破壊し、その数×1000ポイントのダメージを与える!破壊は同時なので、『ホープ・ガイザー』も破壊です!」
ファントム&正邪 LP8000→5000
「更にこのターンのバトルフェイズに『美朱濡』は2回攻撃できます!」
「な、何ぃ!?二回目の攻撃を喰らったら私らの負けじゃねぇか!」
「バトル!『美朱濡』でダイレクトアタック!」
「手札から『バトルフェーダー』の効果を発動。このカードを特殊召喚し、バトルフェイズを終了させる」
『バトルフェーダー』DEF0
「なら、これでターンエンドです」
星&ナズーリン 手札4
『サイバーエンジェル―美朱濡―』ATK4000
『昇華する魂』
「……私のターンだ!ドロー!……チィ……」
(何だ……?)
「『モンスターゲート』を発動!『バトルフェーダー』をリリースし、通常召喚できるモンスターが出るまでデッキのカードをめくり、そのモンスターを特殊召喚する。違うなら墓地に送る……と言っても、私のデッキに存在するモンスターは10枚もないんだけどな!だから、そいつらの内の1体が出るまで墓地に送らせてもらうぜ!1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18枚目!『ユベル』!」
『ユベル』ATK0
「そして『黄泉ガエル』を召喚し、カードを3枚伏せて、エンドフェイズ時に『ユベル』の維持コストとして『黄泉ガエル』をリリースする」
ファントム&正邪 手札1
『ユベル』ATK0
『スフィア・フィールド』
伏せ3
「私のターン……(何ださっきの天邪鬼の反応は……)」
ナズーリンは疑問を胸にしまい、取り敢えずドローした。
引いたカードをそのまま発動させたということは最初のドローカードは『モンスターゲート』。この状況では恐らく使わない手はないだろう。だが、明らかに正邪は『モンスターゲート』を引いて悔しがった。
「私はフィールド魔法『おジャマ・カントリー』を発動……(望んでいたカードを引けなかったからか?いや、あそこで引くべきカードは博打の可能性があるとはいえ、『モンスターゲート』は良かったはず……ならなぜ)」
だが、この程度の情報だけでは解決しないとナズーリンは敵のモンスターである『ユベル』を見る。攻撃力0……明らかに攻撃を誘っている。
「『おジャマ・カントリー』の効果を発動!手札の『おジャマ』カードを捨て、墓地の『おジャマ』を特殊召喚する!私は『おジャマジック』を捨て、甦れ!『おジャマ・ブルー』!」
『おジャマ・ブルー』ATK0
「そして『おジャマ・カントリー』の更なる効果!フィールドに『おジャマ』モンスターが存在する場合、全てのモンスターの攻撃力守備力を入れ替える!」
『サイバーエンジェル―美朱濡―』ATK4000→3000
『おジャマ・ブルー』ATK0→1000
「『入れ替える』だァ!そこは『ひっくり返す』だろうが!」
「てめーじゃねぇんだ」
「あいた~!おま、今日2回目だぞ!」
「すまない。続けてくれ」
「あ、ああ……墓地に送られた『おジャマジック』の効果でデッキから『おジャマ・イエロー』、『おジャマ・グリーン』、『おジャマ・ブラック』をそれぞれ手札に加え、それらを『融合』のカードで融合させる。融合召喚。『おジャマ・キング』」
『おジャマ・キング』ATK0→3000
「そして『おジャマ・キング』がいる限り、君達のフィールドのモンスターゾーンを3箇所を使用不可にする」
「けっ!名前どうりなお邪魔っぷりだな!ならさっさと退場してもらおうか!永続トラップ発動!『召喚制限―猛突するモンスター―』を発動!こいつがある限り、特殊召喚されたモンスターは攻撃表示になり、特殊召喚されたターンに攻撃しなければならない!」
「……ならバトル『おジャマ・キング』で『ユベル』を攻撃!」
「ヒャハハハ!永続トラップ『革命―トリック・バトル』発動!こいつは戦闘での上下関係を『ひっくり返す』!」
本来ならば
「何!?これは……」
「ヒャハハハ!言ったろ!戦闘での上下関係を『ひっくり返す』ってな!『革命―トリック・バトル』の効果で、攻撃表示同士の戦闘が行われる場合、攻撃力の高い方が破壊される!」
「そういうことか……だが、戦闘ダメージは君が、」
「勿論、『ユベル』の効果で戦闘ダメージを0にしているぜ。そして更に更にぃ!『ユベル』の効果を発動!このカードが攻撃された時!攻撃してきたモンスターの攻撃力分のダメージをてめぇらに与える!」
「何だと!?ぐっ……!」
星&ナズーリン LP5000→2000
「さぁさぁ、その『ブルー』も攻撃してきなよ!」
「くっ、『おジャマ・ブルー』で『ユベル』を攻撃……」
「ヒャハハハ!『ユベル』と『革命―トリック・バトル』の効果はつど~う!『ナイトメア・ペイン』!」
「ぐうぅぅ!」
星&ナズーリン LP2000→1000
『なんということだーーー!まさかのカウンターコンボにより、一気に虎丸 星&ナズーリンチームのライフポイントが1000ポイントになってしまったーー!』
「フィールドに『おジャマ』モンスターがいなくなったので『美朱濡』の攻守は元に戻る」
『サイバーエンジェル―美朱濡―』ATK3000→4000
「だ、だが、戦闘破壊された『おジャマ・ブルー』の効果でデッキから『おジャマ・デルタハリケーン!!』と『おジャマジック』を手札に……加え、速攻魔法『神秘の中華鍋』を発動し、『美朱濡』をリリースして、攻撃力か守備力のいずれかの数値分、自分はライフを回復する」
星&ナズーリン LP1000→5000
「……え?なんで4000も回復してんの?」
「はぁ……『神秘の中華鍋』の効果はフィールドを参照する効果だからだ」
「え、あ……そ、そうなんだふーん……あ、った~!?なんで殴った!?」
「……悟れ」
「そして、メインフェイズ2に入り、私は魔法カード『おジャマンダラ』を発動。1000のライフポイントを支払い、墓地の『おジャマ・イエロー』、『おジャマ・グリーン』、『おジャマ・ブラック』を特殊召喚」
星&ナズーリン LP5000→4000
『おジャマ・イエロー』ATK0→1000
『おジャマ・グリーン』ATK0→1000
『おジャマ・ブラック』ATK0→1000
「そして魔法カード『おジャマ・デルタ・ハリケーン!!』を発動!私のフィールドに『おジャマ』三兄弟がいるとき、相手モンスターを全て破壊する!」
「何だとぉ!?……な~んてな!ヒャハハハ!『ユベル』が破壊されたので、デッキから進化した姿で特殊召喚するぜ!出でよ!『ユベル―
『ユベル―Das Abscheulich Ritter』ATK0
「第二形態だと!?……カードを伏せて、ターンエンドだ」
星&ナズーリン 手札2
『おジャマ・イエロー』ATK1000
『おジャマ・グリーン』ATK1000
『おジャマ・ブラック』ATK1000
『おジャマ・カントリー』
『昇華する魂』
伏せ1
「俺のターン……ドロー……『スフィア・フィールド』の効果を発動。手札の『光の住人クレパール』と『
『No.92偽骸神龍Heart―eartH Dragon』ORU2 ATK0
「『Heart―eartH Dragon』はこいつが戦闘で発生するダメージを俺の代わりに相手に与える効果を持つ……『ユベル』とは違い、こいつは自身が攻撃しても効果を発動できる。いつまで耐えられるかな、バトル『Heart―eartH Dragon』で『おジャマ・イエロー』を攻撃」
「くっ!」
星&ナズーリン LP4000→3000
「……このままターンを終了する。だが、『ユベル第二形態』の効果を発動。このカード以外の全モンスターを破壊する!」
「なっ!」
「この時、ORUを持った状態の『Heart―eartH Dragon』は復活する」
『No.92偽骸神龍Heart―eartH Dragon』ORU0 ATK0
「更にORUととして墓地に送られた『光の住人クレパール』の効果を発動。『人造天使トークン』を2体特殊召喚する」
『人造天使トークン』ATK300
『人造天使トークン』ATK300
ファントム&正邪 手札1
『ユベル―Das Abscheulich Ritter』ATK0
『No.92偽骸神龍Heart―eartH Dragon』ORU0 ATK0
『人造天使トークン』ATK300
『人造天使トークン』ATK300
『スフィア・フィールド』
『召喚制限―猛突するモンスター』
『革命―トリック・バトル』
伏せ1