やはり俺が元スプリガンなのはまちがっている。 作:世間で言うジョージさん
更新は不定期です。
転生とか書いてみたかっただけです。
基本は俺ガイルのストーリーに沿っていきます。
少し加筆、修正しました。
俺はどこにでもいるような高校生だ。
ボッチという事を除けばだが。
高校の入学式の日に交通事故に遭い、ボッチ生活をスタートさせる。誰とも関わらない日々を過ごし、二年生へと進級。その後、『高校生活を振り返って』という作文を提出したところ、先生はそれをお気に召さないのか、俺を奉仕部という部活動へ強制入部させる。
どうやら俺の捻くれた根性や性格の更正が目標らしい。
部活動は嫌いだ。憂鬱で退屈な時間を過ごさないといけないとか拷問すぎる。
そんなわけで初日の帰り道での事である。
自転車での帰り道。俺は部長である雪ノ下雪乃からの毒舌を思い出し、イライラしていた。だが、美少女だ。そんな事を思いながら信号が赤になったので止まり、少しクールダウンしようと自転車を押して帰る事にした。
信号が青く点灯した時に、ふと視界の隅に犬に散歩されてるように引っ張られる女の子を見つけた。
そして反対側からは黒塗りの高級車らしきものが走ってくるのが見える。
何コレ?デジャブ?
何のお約束だよ。まさか、な?
お約束どうり、女の子の手から離れる犬。そして車道へ飛び出す。急な犬の飛び出しに急ブレーキを踏む高級車。しかし間に合わないだろう。そこまで考えていた時には、もうすでに身体は動いて犬を助けに入っていた。
衝撃と共に、薄れゆく意識の中で俺は呪詛を呟く。
「ま、たか……よ……」
そして、お約束どうり病院で目覚めました(笑)
今回は骨折などはなかったものの、それでも1週間程の入院らしい。
目覚めた俺に、愛する妹の小町からの冷たい視線が降りかかる。
「もう!おにいちゃん!あれほど交通事故には気をつけてって言ったのに!小町的にポイント激低だょ!!」
そう言った小町の眼は赤くなっていた。またもや泣かせてしまったらしい。
「すまん。お兄ちゃん約束破っちまったな。ゴメンな。」
俺は小町の頭を撫でながらそう言うと、小町は天使のような笑顔を俺に向けた。
「けど、犬を助ける為にってのは小町的にはポイント高いよ!けど、もうあんな真似はやめてね?小町、小町は……グスッ」
泣き出す天使の頭を撫でながら、兄想いの妹に心打たれていた。
泣き止んだ小町との面会も終わり、一人になった俺は何気なく呟く。
「A・M(アーマードマッスル)スーツでも着てりゃ良かったな。」
ん?A・Mスーツ?なんだソレ?
自分でも何を言ったのかわからぬまま、知らない単語が自分から出てきた事に驚く。その瞬間、膨大な量の情報が一瞬にして俺の脳内へと流れ込んでいた。
俺はこんなこと知らない!
俺はこんな経験などない!
俺はこんな奴は知らない!
俺はこんな場所は知らない!
俺は、俺は………そうだ、俺は………!
「……思い……出した………。」
俺は自分を思い出した。
正確には前世の記憶だろうか。
自分じゃない感覚が自分の中にある違和感が俺を襲い、その日を境に俺の人生が変わっていく、そんな予感がしていた。
書き方をコロコロ変えてしまい、すみません。