インフィニット・ストラトス 鋼鉄の銀龍    作:ユウキ003

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今回は機龍の学園編入から初日の終わりまでの話です。


インフィニット・ストラトス 鋼鉄の銀龍 第1話

前回までのあらすじ

ゴジラと共に深海に消えたはずの機龍は少年の姿となり、

ゴジラの様な怪獣が存在しない世界≪ISの世界≫へと転生

してしまう。そこでISの生みの親である篠ノ之束に

保護された機龍だったが、検査の際に置いてあった試作品のISを

動かしてしまった。

 

機龍が束たちに保護されてから、早いもので一カ月以上の時が流れた。

そんなある日の朝。

機龍「束、クロエ……朝ごはんできたよ」

小さめのエプロンをかけた機龍が朝食を載せたワゴンを押してきた。

時は遡り、機龍たちが出会ってからしばらくした時だった。

この3人の中で唯一調理をしていたクロエの作る物は

普通の人間ならまず食べないような物だった。

しかし束はそれを平気で食べ、機龍も元が機械のため、必要に応じて

五感を操作できるので、問題なかった。

そんなある日、機龍がお世話になっているお礼として料理を作ったのだが……。

これも機械であるのが理由で、レシピさえあればどんなものでも作れたのだ。

その事以来、家事はクロエが、食事は機龍が担当する事になった。

 

束「おぉ!ありがとうリュウ君」

クロエ「ありがとう、お疲れさま」

そう言うと三人とも席について食事を始めた。

何でも束の発案で『食事をするときはみんな一緒が良い!』との事。

そんな風にしてどこか家庭的な空間に作り替えられていた部屋で

食事をしながら話しつつ、テレビでニュースを見ていた時だった。

束とクロエは何かを話していて、画面を見ているのは機龍だけだった。

そんな時。

キャスター『……臨時ニュースです。つい先ほど、都内のとある

      会場に置かれていたISの一機が、何と、男性の手によって

      起動させられたとの報告がありました』

束「ぶっ!?」

それを聞いてコーヒーを飲んでいた束が吹いて、机の向かい側に

座っていた機龍にかかった。

 「ゲホッゲホッ!?な、なんだって……けほっ……」

クロエ「ってそんなことより……あぁ、機龍、これで顔拭いて。

    それとテーブルも拭かないと……」

と言ってタオルを取って来て束と機龍に渡し、手っ取り早く机を拭くクロエ。

その間にもニュースは続いていた。

キャスター『繰り返し申し上げます。これは事実です。

      確認した所、男性はIS学園の試験会場に迷い込み、

      そこにあった訓練機を動かしてしまったようです。

本人の話では、学園と同じ会場で試験をしていた

      藍越学園の受援会場に向かう途中でたまたま部屋に入ったため、と

      供述していますが、現場はかなり混乱しており、詳しい情報は

続報をお待ちください』

クロエ「まさか……機龍以外にも男性ISパイロットが?」

そう束に質問するクロエだったが、当の束は画面を見て、しばらく考えた後、

おもむろに立ち上がって言い出した。

束「良し!リュウ君!君は今年の春からIS学園生だ!」

ビシッと指さした先ではタオルで顔を拭いた機龍が首を横に傾けるだけだった。

満面の笑みの束と驚愕した顔のクロエ。

そして何を言い渡されたのか、理解できていない機龍だった。

 

そう言い渡されてしばらくした後、今機龍は数日前にあったばかりの女性を

前にしていた。

機龍の前では足を組んだ女性が機龍の顔を見てからため息をついた。

ため息をついた女性『織斑千冬』は話し始めた。

千冬「お前の事は束から聞いている。それで、お前は現状を理解しているのか?」

機龍「YES、僕はなぜかIS適性を持っているので、この学園に送られました」

千冬「ではお前のここでの名前は?」

機龍「『篠ノ之機龍』...それが束から貰った名前です」

千冬「そうか...それと、お前の入るクラスには束の『妹』の箒がいる。

   何か聞かれるかもしれんが、準備はしておけよ」

機龍「YES」

千冬「それと、お前の『本当の』過去は私も聞いた。お前の出生もな」

機龍「……」

千冬「私はお前に同情などしないぞ。する意味も無いからな」

機龍「……」

千冬「それと、学園内ではもめ事は起こすなよ。面倒だからな」

機龍「わかりました……」

千冬「では行くぞ。付いて来い」

そう言って職員室を出た千冬に付いて行く機龍。

そんな時、彼は思っていた。

機龍『こいつも驕った人間の一人なのか』と。

やがてしばらくするとこれから機龍が通うであろう一年一組。

千冬「それじゃあ、呼ぶまでここで待っていろ」

機龍「YES」

それを確認すると一足先に教室の中に入っていく千冬。

数秒後にはなぜか拳骨の音が数回聞こえた後、女子の『きゃあぁぁぁぁ!』

と言うけたたましい声が数回聞こえた。

どうやらクラスの女子の大半は千冬を『崇拝』しているようだと理解した機龍だった。

千冬「全く......では次に、実は今廊下にお前達とは異なる変わった生徒がいる」

女子「変わった生徒?」 「どういう事?」

とヒソヒソ話を始める女子。

千冬「そしてそいつは……織斑、お前と同じ、男性ISパイロットだ」

それを聞いた瞬間、教室内が騒めいた。

女子「男の操縦士!?」 「織斑君以外に居たの!?」

    「どんな子かな~?」

などど騒ぎ始めるクラス内。

千冬「それでは……機龍、入ってこい。」

機龍「はい」

そう言ってドアが開いて入って来たのはどう見ても小学生サイズの

オーダーメイドのIS学園の男子服を着た機龍だった。

女子「子供!?」  「あの子小学生!?」

   「あの子が男性パイロット!?」 「お人形さんみたい♪」

    「銀髪がかわいい♪」  「抱っこしてみた~い♪」

途中から変な事を言い出した女子に首を傾げる機龍。

教室のざわめきを咳払いで沈める千冬。

千冬「あ~この中の大半の者は『何故小学生にしか見えない』こいつが

   ここに居るのだと疑問を持っただろうが……先日、こいつが

   IS学園の入試のテストを受けた所、国語は壊滅的だったが、

   数学、英語は満点をたたき出した……。いわゆる、天才に入る

   部類の人間だ」

最後の言葉に驚くクラスの生徒たち。

  「それでは、機龍、自己紹介をしろ」

機龍「YES……初めまして、篠ノ之機龍です。よろしくお願いします」

膝の前に両手を添えてぺこりとお辞儀する機龍。

そして、その苗字に驚く生徒たち。

女子「篠ノ之?……それってまさか……!?」

    「あの人と同じ苗字じゃない!?」

千冬「今の言葉で大体想像が着いたものもいるだろうが……こいつを

   学園に送って来たのは篠ノ之束……ISの生みの親だ。」

女子「「「「「「「「「「……え?……えぇぇぇ!?」」」」」」」」」」

箒「何と!?」

千冬「本来なら、こいつはここには来ないはずだったのだが……

   高校生並みの学力を持っている事と、男性ISパイロットと言う事で

   急きょ学園に編入する事になった。織斑」

一夏「は、はい!」

千冬「同じ男同士、機龍の面倒はお前が見てやれ」

一夏「は、はい……」

千冬「それでは機龍」

機龍「はい」

千冬「席は織斑の横の席を使え...それと、万が一問題が発生した時は

   私が山田先生に相談しろ。わかったな?」

そう言われて千冬をじーっと見上げる機龍。

  「な、何だ?」

機龍「いえ、わかりました」

席に着きながら機龍は思っていた『千冬は案外優しいのかもしれない』と。

 

一夏「これからよろしくな、機龍」

機龍「よろしく、織斑」

一夏「俺のことは一夏で良いぜ」

機龍「うん、よろしく一夏」

握手を交わす一夏と機龍。

その後、ホームルームを終わった後、休み時間の廊下には多くの生徒たちが

集まっていた。

一夏「うぅ……これが見世物にされるパンダの気持ちなのか?」

そう思う一夏の隣では

機龍「すぅ……すぅ……」

小さな寝息を立てながら機龍が眠っていた。

その周りでは。

女子「ねぇねぇ、あの子でしょ。男性パイロットで千冬様の弟の

   一夏って男の子」

  「え?でもあの小さな子は?」

  「何でもあのISの開発者の束博士の所から送られてきた2人目の

   男性操縦士だそうよ」

  「え!?ホントに!?……でも何というか……」

機龍「すぅ……すぅ……ぅにゅ……」

女子「「「「「かわいい~~!!」」」」

その声で機龍は起きた。

機龍「うぅん……ふぁぁ……あれ?僕寝ちゃったのか……」

欠伸をしてから体を起こし、プルプルと頭を左右に振ってから覚醒する機龍。

一夏「お?起きたか機龍」

機龍「あ、一夏、僕寝ちゃってた?」

一夏「あぁ、かわいいくらいの寝息を立てて眠ってたぞ」

と言ってちらっと廊下の方を見るが……、一部の生徒は目がハートになっているように

見える一夏だった。

そこに

箒「一夏、それに機龍、少し良いか?」

ポニーテールの少女がやって来た。

一夏「箒?」

機龍「誰?」

箒「……ここではなんだ……屋上に行こう。」

そう言われ、屋上に移動する3人。

 

一夏「それにしても、久しぶりだな。箒。6年ぶりか?」

箒「あ、あぁ……そうだな……」

そんな二人の会話を見ていた機龍。

機龍「二人は……幼馴染?」

一夏「あぁ、そうだよ。小学校の時に知り合ったんだ」

機龍「ふぅん」

一夏「そう言えば、箒は機龍に聞きたい事があるんじゃないのか?」

そう振られて機龍に向き直る箒。

箒「機龍。お前は私の姉、篠ノ之束の所から来たと言っていたな……。

  その、お前と姉さんはどういう関係なんだ?」

機龍「僕は……束に拾われた。」

一夏「拾われた?」

機龍「僕は昔の記憶、無い……。自分の名前も、機龍しか知らない。

   そしたら、束が家族になってあげるって言って、束の苗字を

   くれた。だから、僕の名前は篠ノ之機龍になった」

今言った機龍の記憶がないと言う話は機龍自身の過去が漏えいするのを

防ぐために作った嘘だった。

箒「そう、だったのか……すまなぬ、悪い事を聞いてしまった」

機龍「大丈夫、機龍は気にしてない」

その後、他愛ない話をしてから教室の戻った3人。

 

そして早速始まった授業の内容はISについてのものだった。

教壇では山田先生が話をしていて、その横では織斑先生が授業を見ていた。

山田「では、ここまでで質問がある人?」

そしてこの授業の中で話に付いて行けない生徒が一人……。

一夏だった。

一夏『このアクティブなんちゃらとか広域うんたらとか、どういう意味なんだ!?

  ……そうだ!機龍はどうしている!?アイツも男だけど、

   この内容に付いて行けてるのか!?』

ばっと横の機龍を見るが視線に気づいた機龍は『どうしたの?』と

言いたげな瞳を向けてくるだけだった。

その瞳を見て、表情をひく付かせる一夏。

山田「織斑君、何かありますか?」

一夏「え、えっと、あの……」

山田「質問が有ったら聞いてくださいね。何せ私は先生ですから」

そう言われ、おずおずと挙手する一夏。

一夏「あの、先生……」

山田「はい、織斑君」

一夏「ほとんど全部わかりません」

山田「え!?全部ですか!?き、機龍君はどうですか?」

機龍「大丈夫、全部わかってる」

一夏「ま、マジかよ」

と、そこに後ろで見ていた千冬が前に出てきた。

千冬「織斑、入学前に渡された参考書は読んだか?」

一夏「あ。あの分厚い奴ですか?」

千冬「そうだ、必読と書いてあっただろ」

一夏「いや、間違えて捨てました」

と言った瞬間

   『バアァァン!』

持っていた出席簿で平手打ちのように一夏を叩く千冬。

千冬「後で再発行してやるから、一週間以内に覚えろ。それと機龍」

機龍「はい」

千冬「こいつの勉強を手伝ってやれ。できるか?」

機龍「YES、可能です。参考書の内容は暗記しています」

千冬「では頼むぞ……全く、お前の頭は小学生以下か。

   世話する相手に世話されてどうする?」

一夏「い、いや、それ以前にあの量を一週間じゃ無理が……」

千冬「やれと言っている。二度も言わせるな」

鋭い眼光に射抜かれて、それ以上何も言えなくなる一夏だった。

 

その後の休み時間

早速機龍に教えてらいながら教科書の判らない部分の勉強を始めた一夏。

一夏「このアクティブなんちゃらって、何なんだ」

機龍「それはアクティブ・イナーシャル・キャンセラー、日本語に訳すと

   能動的慣性無効化装置」

一夏「えっと、つまり?」

機龍「物体の動きを自分の意思で止められる装置……サイコキネシスを

   イメージしてみて」

一夏「それって、物に触れずに動かす超能力の?」

機龍「そう、AICはそんな感じ……。でも、これを載せてる機体は少ない。

   それと、AICの他にはPICと呼ばれる装置がある。PICは

   ISが飛ぶための基本」

一夏「そのAICとPICって何が違うんだ?」

機龍「PICはあくまで自身のISが飛ぶための装置……だから自機のIS以外には

   作用しない。でもAICは自分以外の機体の動きを止められる。

   要約すると自機以外に効果が及ぶかの有無が違い」

一夏「そうなのか……。じゃあこのパッケージって?」

機龍「それは簡単、ISの装備の事。ISに装備する後付けの

   装備の事。例えばISのAはナイフしか持っていないとする。

   でもパッケージを使って装備を増やしたAは銃も使えるようになった」

一夏「そうなのか……。悪いな機龍、色々教えてもらって。」

機龍「問題ない。続ける」

そう言って再び機龍から色々教えてもらう一夏。

 

そんな時だった。

???「ちょっとよろしくて?」

一夏「ふぇ?」

機龍「?」

???「まぁ!何ですの、そのお返事は!私に話しかけられるだけでも

    光栄なのですから、それ相応の態度と言う物があるのではないのですか!?」

一夏達の後ろに金髪の少女が立っていた。

一夏「悪いな、俺は君が誰だか知らないし」

???「なっ!?何ですって!?」

一夏「機龍、お前は知ってるか?」

機龍「知らない」

???「なっ!?そちらのあなたまで...私の名はセシリア・オルコット!

    イギリスの代表候補生にして、入試主席のエリートなのですよ!

    そんな私を知らない!?」

一夏「なぁ、機龍」

機龍「何?」

一夏「代表候補生って何だ?」

それを言った瞬間、クラス中の女子がずっこけた。

機龍「そのまんまの意味、IS世界大会に出る各国の代表の候補の事」

その問いに対してあくまで淡々と答える機龍。

一夏「へ~」

セシリア「信じられませんわ!この国の男性はここまで無知だったなんて。

     とにかく!本来であれば私のようなエリートとクラスを共にし、

     話しかけられるだけでも幸運なのです!そこを理解していますの!?」

一夏「そうか、それはラッキーだ」

セシリア「バカにしてますの……。そちらのあなたはどうなのですか?」

機龍「興味ない」

セシリア「な!?あなた!私の話を聞いてましたの!?私はエリートなのですよ!?」

機龍「それはあくまで肩書、そんな物に興味はない。機龍にはエリートかどうかなんて

   どうでも良い」

と、バッサリ切り捨てる機龍。

セシリア「なな!……、ふん!まぁ良いですわ。……私はエリート、そのような

     侮辱にいちいち怒ったりはしませんわ。それにエリートたる者、

     下々の者には寛容でなければなりませんし、わからない事があれば

     まぁ、泣いてお願いすれば教えて差し上げなくもないですわね。」

一夏「必要ないな。今は機龍に教わってるし」

セシリア「で、ですが私は入試の際に教官を倒したエリート!

     ですから!」

一夏「教官なら俺も倒したぞ?」

セシリア「何ですって!?私だけと聞いていましたのに!?」

一夏「まぁ倒したっていうか、突っ込んできたのを避けたら壁にぶつかって

   自爆しただけだったんだけどな。……機龍はどうだった?」

機龍「僕は戦って無い……戦いは嫌いだから……」

そう言って俯いてしまった。

一夏『あれ?何か悪い事聞いちまったかな?』

結局その後、興奮したセシリアだったが予鈴が鳴ると自分の席に戻って行った。

 

その後、さらに残って勉強していた一夏と機龍の所に山田先生がやって来て、

一夏と機龍は学生寮で生活する事になった。

帰り道、一夏と並ぶ機龍の表情は曇っていた。

一夏「お前、さっきから暗いけど大丈夫か?」

機龍「ううん、束達と離れ離れだと思うと……寂しくて。」

そう言いながら俯いた機龍の瞳は潤んでいた。

それを聞いた一夏は隣を歩いている機龍の肩に手を回した。

一夏「大丈夫だって!俺や箒もいるし、千冬姉もいる。俺ってお前よりバカかも

   しれないけどさ。俺は年上なんだから頼ってくれよ」

機龍「一夏……うん、ありがとう。」

その後手を繋いで一緒に歩いた二人だったが

後ろで鼻血を出した数名の女子が倒れた事は知る由も無かった。

 

一夏と別れた機龍は教えられた部屋の前まで来た。

   『コンコン』

部屋をノックする機龍。

???「はい?誰?」

機龍「今日からここで生活するように言われた機龍です。

   ……中に入っても良いかな?」

???「どうぞ」

機龍「失礼ます」

中に入ると青い髪で眼鏡をかけた少女が部屋の据え付けのパソコンに向かっていた。

やがて操作の手を止めた少女が機龍の方に向き直った。

簪「……話は聞いている。私は更識簪……よろしく。」

機龍「篠ノ之機龍です。よろしくお願いします」

頭を下げる機龍。

簪「機龍は内側のベッドを使って……。荷物は届いているから。」

それだけ言うと簪は再びパソコンに向かったきり、機龍の方を見なくなった。

機龍自身は届いていた荷物を確認した後、何をするでもなく、ベッドの上で

ゴロゴロしていた。

そしてしばらくした後

   『キュゥゥゥゥ』

機龍のお腹が鳴った。それを聞いた一瞬手を止める簪。

機龍「お腹空いた……」

そう言った機龍は立ち上がって部屋を出て行こうとした。

簪「あ」

それを咄嗟に止める簪。

機龍「何?簪?」

簪「よ、よかったら、私も一緒に行っても良いかな?」

この時、簪が機龍に声を掛けたのは好奇心だった。

機龍「良いよ。一緒に行こう」

簪の誘いを快諾した機龍。その後二人は食堂に行き、一緒に食事をした。

その際には周りからの視線が凄かったが機龍自身は我関せずと

言わんばかりに食堂の夕食を味わっていた。

 

その後、簪、機龍の順番でシャワーを使い、二人ともベッドに入った時だった。

機龍「あの、簪」

簪「何?」

機龍「お休み」

簪「あ……。うん、お休み」

一度は躊躇うが、薄い笑みをこぼした後、機龍に返事を返した簪。

暫くすると2人とも眠りにつき、一日を終えた。

 

こうして学園にやってきた機龍は一夏達と出会い、簪と言うルームメイトを

得たのだった。

     第1話 END

 

 




次回はセシリアとの決闘前まで書きたいと思います。

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