艦隊これくしょんーDeep Sea Fleetー 作:きいこ
個人的に一番艦種詐欺してる深海棲艦は装甲空母姫だと思います、最初見たときは開幕空撃で艦載機を飛ばしてきたので“空母か?”と思ったら砲撃戦では戦艦棲艦のマストアイテムである16inch砲をぶっ放してきたので“航空戦艦?”と思う、しかしリザルトの表記は「装甲空母」。
空母の装備じゃねー!とツッコミを入れてました。
艦これアーケードにもイベントマップ的なモノが出来たらこんなトンデモスペックな装甲空母姫と戦うのだろうか…
○さあどっち?
・登場艦娘:叢雲、初雪
「じゃ、よーく見ててね」
そう言って叢雲は手に乗せた100円玉を指で弾き、上に跳ね上げる。
100円玉はくるくると回りながら重力に従って落ちていき、再び叢雲の手に落ちていく。
「はっ!」
100円玉が叢雲の手に落ちる瞬間、パン!と両手で100円玉を挟んで隠す。
「さぁ、どっち!?」
「うーん…」
手の中にある100円玉は表か裏か、それを当ててもらおうとしたのだが…
「入ってる!」
初雪は叢雲の手を指差して自信満々に答えた。
(ごめん初雪、私そんなすごいマジック出来ないの…)
○足すといくつ?
・登場艦娘:摩耶、鳥海
鳥海と摩耶は休日を利用して街のゲームセンターに来ていた、やっているのは今はやりのクイズゲームである。
「さあ!次の問題いくぜ!」
これまで全問正解の摩耶が意気揚々と次の問題文を見る。
○第4問(入力問題)
・見ると縁起が良いとされている「初夢」、出てくる数字を全て足すといくつ?
「初夢って、一富士、二鷹、三茄子ってやつだよな?」
「そうよ、だから…」
「てことは、1+2+3で答えは『6』だな!」
「あ、ちょ…!」
違うよ!と鳥海は止めようとするが、すでに摩耶はタッチパネルに表示されているテンキーで答えを打ち込んでしまっていた。
「あれっ!?」
しかし、ゲーム画面には無慈悲な不正解の文字が表示される。
「バカ!答えは23でしょ!」
「えぇ!?何でだ!?」
「初夢は一富士、二鷹、三茄子の後に、四扇、五煙草、六座頭って続くんだから!」
「あれって6まであったの!?」
「常識じゃない!」
マジか~、と摩耶はうなだれるが、ここであることに気づく。
「ん?ちょっと待て、そうなると1+2+3+4+5+6って計算だよな?答え21じゃね?」
「えっ…?」
摩耶に指摘された鳥海は暗算をやり直す。
「…あ」
「鳥海…」
自分に向けられる摩耶の白い目が痛い、そう痛感する鳥海だった。
○本当の鬼
・登場艦娘:大井、三日月、暁、南方棲鬼
「それじゃあ、今年も節分の豆まきをやっていきましょう!駆逐艦のみんな、準備はOK?」
「「イエーイ!」」
もはや鎮守府の恒例行事となっている節分の豆まき、今年も駆逐艦が豆を持ってスタンバイしている。
「今年も天龍さんが鬼をやるんですか?」
「そう思ったんだけど、やっぱり鬼に対して豆をまく節分だから、今年は趣向を変えて本物の鬼に来てもらいました」
「えっ!?」
「本物!?」
三日月と暁が目を剥く。
「それでは鬼さん、入ってきてください!」
大井の声と共に入場してきたのは…
「ドーモ、鬼デス」
特別に仕込んだ鬼柄のビキニを着た南方棲鬼だった。
「って、なんであんたが入ってくるのよ」
「本物の鬼って聞いてビビりましたけど、いつぞやの露出痴女じゃないですか、寒さで頭イカレましたか?」
「あなたたち言いたい放題ね!泣くわよ!?」
暁と三日月の一ミリも遠慮のないコメントに既に涙目の南方棲鬼。
「どうせだったら離島棲鬼の方が良かったわよ、あの艶めかしい格好は犯しがいがありそうだし」
「そうですね、あの黒ストをビリビリに破いて露わになったおクチに豆をねじ込めば良い声で鳴くと思いますよ」
「ちょ、女の子が言っちゃだめな台詞吐きまくってない!?あとヴィクトリアを何だと思ってんのよ!」
「しょうがないわね、代わりにこの露出狂を節分の生け贄にしましょ」
「そうですね、あんな格好してるくらいですから感度も良さそうですし」
「話し聞きなさいよ!てか生け贄って何!?私何されるの!?」
ダラダラと嫌な汗を流しながら南方棲鬼は顔をひきつらせる。
「大丈夫よ、女としての尊厳を失うだけだから」
「すぐに快楽の絶頂に導いて差し上げますね」
「誰か助けてええええええぇぇ!!!!!」
1時間後。
「…えーと、大丈夫?」
「…大丈夫に見える?」
そこには、艶っぽい喘ぎ声を発しながら身体を痙攣させている南方棲鬼が裸で転がっていた。
「あの子たちの方がよっぽど“鬼”よ…」
今日一日でいろんなものを失った南方棲鬼がぼそりと呟いた。
久しぶりにきれいな三日月と暁を書こうと思ったらいつもの台場のノリになってしまった、どうしてこうなった。
アーケードで早く4ー3と4ー4がやりたいです、解放はよ。