ファイアーエムブレム~俺の系譜~   作:ユキユキさん

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活動報告にて、貴重なご意見をありがとうございます。

引き続き意見は募集してますんで、何かありましたら足跡を。


血筋とかの変更はほんの少しだけ。シグルドとかの血筋は変わらないですよ。

考えているのは、オリキャラでディアドラの妹を作ろうかと。妹の方が原作ディアドラの立ち位置にしようかなぁ~と考えています。ディアドラが原作と違いますからね。というか、出す予定です。

因みに、レイミアは近々出る予定ですよ。


第18話 ~シレジアを発つ

ーエシャルー

 

シレジアに来て、1年ぐらい経っただろうか? 色々ありましたよ、色々。その中の幾つかを教えてあげよう。

 

 

 

 

 

俺ことエシャルは、たった1日でペガサスを乗りこなしました。男性初もあるけれど、1日で乗りこなしたのもシレジア史上に名を残す程のことらしい。その日から俺っち暇なんで、お姉様方に混じって訓練の日々っす。

 

槍の扱い方を習ったり、逆に剣を教えたり、何故かフュリーを筆頭に見習いの娘達を鍛えたり、風使いの女性達をペガサスに乗せる等の事件? を引き起こした。その結果、天馬騎士隊所属の兵が増え、実力も上がりまくり、新たなクラスも誕生したのだ。

 

わずか10騎であるけれど、ペガサスマージとかいうクラスが出来たんすよ。ペガサスに乗った風使いのことですね、機動力が凄い魔法使いってことです。まぁ乗馬能力等がまだ低いから、要訓練ってことですがね。戦術の幅が広がったと、好評を得ております。

 

後、俺が任されてしまった見習い娘達なんですが…。俺が鍛えたせいか、槍より剣の方が主力になっちまいましたよ。特にフュリーがかなり頑張って、見習いNo.1の剣使いですわ。意外な才能ですね? 元々、潜在能力が高かったからだろうけど。今では賊相手に、剣をブンブン振り回す日々です。

 

そして俺だ、俺…クラスチェンジしてしまいました! 訓練していたら、パメラさんに呼ばれて王座の間へ。何事かと思ったら、黒髪美人さんがおりました。…この方がラーナ王妃みたいです、…王様いないの? 俺の疑問をすっ飛ばして、ラーナ王妃から…、

 

「初めまして…私がシレジア王妃のラーナですよ、エシャル様。色々と聞きたいことがあると思いますが、それはこちらへ置いときましょう。」

 

両手を使って、置いとくジェスチャーをする王妃様。…なんなんだこの人!? 困惑する俺を無視して、

 

「エシャル様には、天馬騎士の叙勲を授けましょう。…別にシレジアへ縛り付ける気は、少ししかありませんよ? …シレジアを離れても、シレジアを想ってくれれば良いのです。まぁ…エシャル様程の人物が、シレジアを想わないということは無いかと思いますが…。」

 

わーい! 天馬騎士になれたぜぃ! …って、素直に喜べるかっての! 王妃様おっかねぇよ! シレジアに優しく縛り付けてきましたよ、この人! 少しとか言って、わりとガッツリじゃん! まぁ…離れても良いみたいだけど、シレジアのことは常に考えろって遠回しに言っとるし!

 

しかも、断れないっすよね? 色々とやっちまったわけだし…。俺の馬鹿! …でも後悔はしないぜ! なるようになれ、しかし! それでも俺は、トラキア中心なんでそこは分かってくれよ! …分かって言っているんだろうけど。

 

 

 

 

 

そういうわけで叙勲を受け、天馬騎士になったわけです。数年ぶりに、ステータスチェックをしておきましょうかね。

 

――――――――――――

 

名前:エシャル

クラス:ペガサスロード

LV:1

HP:46

MP:83

力:16

魔力:22

技:18

速:21

運:30

防御:15

魔防:26

移動力:11

 

スキル:追撃・連続・見切り・必殺・怒り・エリート・カリスマ

 

武器LV:剣☆・槍B・斧C・杖A・炎☆・風A・雷B・光B

 

所持アイテム:キルソード・細身の剣・細身の槍・手斧・雪霊樹の杖

 

魔法:ライブ・リライブ・リブロー・ワープ・レスキュー・ファイアー・エルファイアー・ボルガノン・メティオ・レクスフレイム・ウインド・エルウインド・ブリザード・サンダー・エルサンダー・ライト・エルライト

 

所持金:35,000G

 

――――――――――――

 

…ツッコミはしないで! 俺もビビっているから! 何処のボスですか!? ってステータスですよね? …あ、俺ってば聖戦士の血筋でしたね。しかも2つの血が…、このステータスは当然のことなんすか? 色々とやらかしているからなのかもしれん、…なんだか空飛ぶマスターナイトって感じですな!

 

スキルにカリスマが増えてます、何故でしょうか? みんなと仲良く訓練したり、色々と挑戦したりしただけなんだけどね。まぁ、増えることは良いことだ。日々の訓練の成果だと思うけど、槍と斧も扱えますよ。

 

槍はトラキアにいる時もカナッツ君達とよく訓練していたし、シレジアでもパメラさんが相手をしてくれてましたからね。斧は、兄貴とデマジオ君に習ってたし。自分の才能が恐いよ、ハイスペック過ぎる気がするよ。悪くないけれど、強いにこしたことはないしね。後、レヴィンとつるんでいたら風も上がりました。

 

杖も手に入れたんだよね、雪霊樹の杖ってヤツ。なんかスコルとハティが拾ってきたんさ、雪霊樹の枝を。たまには遊んできなさいって感じで、2頭がいた場所に連れてきてそん時に。因みに、ディアドラも連れてきたよ。行きたいって、初めて我が儘というかお願いをしてきたからね。

 

…察しの通り、ハティは既にディアドラの愛馬だよ。ハティの奴、嫌がっていたわりには引き合わせたらなつきやがった。ちょっとイラッときましたが、美少女とペガサスって組み合わせが良かったんで許しました。まぁそんなわけで、枝を2つばかり拾ってきたんで杖に加工しました。ディアドラとお揃いです、…ディアドラの機嫌がすこぶる良かったのを覚えています。

 

因みに、魔法って魔導書も杖も必要ないじゃん? 普通に使えるわけだし。杖を持っていて何か意味があるの? って思っていたけど、ディアドラ曰く、

 

「杖を持つことにより、魔法の精度が上がるんですよ。精度が上がれば、魔法の威力や命中率、発動速度等が上がります。杖の種類によっては、自身の能力にも影響を与えるそうです。」

 

…杖を持っていた方が強いってわけね、簡単に言うと。あー後、パメラさんの話では雪霊樹ってレアみたいです。人の手で入手することは不可能なんだって! ラッキー、流石は俺!

 

今更だけど、ディアドラも特殊なペガサスナイトになってしまいました。…ペガサスシャーマンだって、正直なんじゃそら! ってヤツですよ。一応、ステータスを教えましょう。

 

…何故知っているのかって? 俺にも理由が分からんけど、見えたんだからしょうがないじゃん? 因みに、仲の良い人のステータスしか見えませんぞ。兄貴とかトラバントとか、そんな感じで。モブ的な人達は見れないっす、これって転生特典とかいうヤツですかね? 神様に感謝ですかね? まぁそんなわけで、俺が見たディアドラのステータスっす。

 

―――――――――――

 

名前:ディアドラ

クラス:ペガサスシャーマン

LV:2

HP:30

MP:38

力:6

魔力:17

技:10

速:18

運:10

防御:8

魔防:17

移動力:10

 

スキル:追撃・見切り

 

武器LV:剣C・斧C・杖B・光☆

 

所持アイテム:光の剣・ガンドルフの手斧・雪霊樹の杖

 

魔法:ライブ・リライブ・レスト・サイレス・ライト・エルライト・ライトニング・リザイア・オーラ

 

所持金:3,000G

 

――――――――――――

 

あははははは! 俺の知ってるディアドラじゃねぇし! つーかペガサスシャーマン、魔法オンリーじゃないし。剣は俺が教えたからだけど、斧って…。ガンドルフの手斧ってのがあるから、教えたのは兄貴なんだろう。俺が色々やっていた時、ディアドラも色々と頑張っていたみたいね。お兄さんは嬉しい! けど、複雑っす。

 

 

 

 

 

ヴォルツ率いる傭兵旅団も、半年前ぐらいにシレジアから離れました。というか、半年も村に留まっていた馬鹿集団。ひたすらにロマンを追い求め、懐寒い日々を過ごしたみたい。ベオウルフがブチブチ文句を言っていたからな。だが文句を言いつつも、シレジアからの依頼を受けては維持費を稼いだりしていた。やっぱりヴォルツの片腕だけありますな、大将にはやりたいことをやらせてそれを支える。ベオウルフはかなり優秀ですわ、部隊に一人は欲しいですね。

 

そんな彼らは、今頃アグストリアにいるだろう。なんでも傭兵仲間から助っ人を頼まれたとか、ベオウルフが言っていたよ。よく村に知らせが届いたね? と問い掛けてみれば、シレジア軍経由で届いたみたい。…シレジアの依頼を多くこなしていたから、その情報からってことみたいだね。その助っ人を頼んできたのは、ここ最近名を上げてきたレイミア傭兵団ってとこらしい。ヴォルツが昔、面倒を見てやったみたいで、その繋がりからってことのようだ。なんでも海賊がどーのってことらしいよ。

 

シレジアから旅立つ時、多くの天馬騎士、風使いのお姉さん達に見送られてましたよ奴等。レヴィン情報だと、依頼をこなしつつヨロシクしていたみたいです。シレジアに繋がりを残して旅立つヴォルツ達、…頭にラーナ王妃の顔がチラつく。…奴が仕組んだことではなかろうか?と思ってしまうぜ。

 

 

 

 

 

他にも色々あるんだけど、キリがないので簡単に。

 

レヴィンが、勝手に俺を親友にしました。シレジア既成事実事件? を手伝ったからだと思う。なんとか巻き込まれつつ解決に導いたら、妙に馴れ馴れしくなりました。

 

ヴェルダン・トラキア・シレジアを飛び回っている時、トラバントに第一子が生まれました。それを聞きつけた俺は、兄貴と一緒にトラキア城へ乗り込み、一方的に祝ってきました。口ではうるさい、迷惑だ、早く帰れと言っていたけど、トラバントは終始口元がニヤけていたのを見逃しませんでした。このツンデレめ! 因みに男の子で、アリオーンと言う名前に決まったそうですよ。

 

ペガサスのハティを、ディアドラにプレゼントする時に知ったことがある。ディアドラって、双子の妹がいるみたいです。妹の名はヘル、ディアドラと違って外へ出ることが出来ないようだ。なんでも特殊な娘みたいで、超過保護で世間知らず、箱入りお嬢様って感じの妹なんだって。自由の利くディアドラの話を、毎日楽しみにしている良い娘さん。自慢の妹だって、ディアドラが言っていました。いつかは会ってみたいものです。

 

シレジア軍の面々に、ヴェルダンで採れた野菜をあげまくった。この間、兄貴に持ってけ! って沢山持たされたんだよね。田舎のおばちゃんみたいなことをしないでほしい、貰っても食いきれんってばよ。悪くするぐらいなら、人にあげて食べて貰いますよ。軽い気持ちであげてたら、凄い喜ばれたというか感謝された。

 

シレジアは雪の世界故に、新鮮な野菜が貴重で高価みたいやね。トラキアと同じようなもんですわ、…今のトラキアは違うけど。そのせいで、多くの女性に熱い目で見られるようになりました。…数少ない男性陣にも人気ですわ、俺。そんな俺の防波堤がパメラさん、彼女には頭が上がりません!

 

 

 

 

 

…そんな日々が続くわけがなく、俺はシレジアを離れることになった。トラキアから連絡というか、一時的に戻った時にトラバントから聞いたんだけど、ヴォルツ達からの助っ人要請みたい。

 

流石は傭兵を生業としていたトラキア、…それとヴォルツというかベオウルフ。言ってなかったけど、俺のトラキア所属を見抜いていたか。故にトラキアを通しての助っ人要請、俺が断ることの出来ないやり方だ。まぁ頼まれたら、普通に要請を承諾しますけど。何だかんだで知り合いだし、というか気になっていたし。なかなかに手強い相手なのかな?

 

1年近くいたけど、なかなかに濃い日々を送れただろう。そんなシレジアを俺は旅立つのだ。

 

「それじゃあ俺は行きますよ、シレジアのみんな…世話になったね。たまにフラッと来る時があるかと思うけど、そん時はよろしくお願いするよ。」

 

スコルに乗って、見送りに来てくれた方々にそう言う。真っ先に反応したのは、レヴィンとフュリーだった。

 

「待っていろよ、親友にして好敵手のエシャル! 暫くしたら俺も旅立つことになるだろう、同じ空の下での再会を夢見てやる! その時にぎゃふんと言わせてやるからな!」

 

旅立つなよ国に残れよ! 王位継承問題でアレなのは分かるけど、父親と母親を支えろ馬鹿! 言っても無駄なんだろうけど、…シレジア大丈夫かな?

 

「エシャル師匠! 私…もっと強くなって、師匠の名に泥を塗らないように頑張ります! もう、泣き虫なんて言わせませんから! …なんですか、その目は! 信じてませんね?酷いですよ…! …ぐすん。」

 

フュリーちゃんは泣き虫から、真面目な脳筋系少女になってしまった。泣き虫を無くそうと、厳しい剣の訓練をしたからだろうか? 賊討伐の際、サポートをするだけにしてフュリーに任せたのが悪かったのだろうか? まだ、泣き虫なところは無くなりきれていないけどね。

 

そして、マーニャさんにパメラさんの二人。彼女達にはかなり世話になった。…マーニャさんは、押し売り気味だったが。

 

「エシャル様がシレジアを旅立たれるなんて、とても…とても悲しく思います。エシャル様のお供として隣にいたいと心から思いますが、国と妹を置いていくことは出来ません。……うぅ~…。」

 

マーニャさんは優秀だから、一緒に来てくれたら嬉しいけどね…。そのままの勢いで、結婚とかまでいきそうで恐い。俺も悲しいけど、…ついてくるなんて言われなくて良かったと思ってます。

 

「エシャル殿、色々とありがとうございました。貴方のお陰で、我々は更なる高みへといくことが出来ました。…その、…お体にお気を付けください。再び、貴方様に会える日を心待ちにしていますので…。」

 

パメラさん、凛々しいお顔で目を潤ませるのは反則です! …惚れてまうやろ~! と叫びたい衝動にかられます! それと待つとか言っていますが、わりとすぐ会えるかと思いますよ? 俺ってば、ワープ使いですから!

でも…俺は言わない! 空気を読んで!

 

 

 

 

 

俺はスコルに乗って、空へと徐々に上がっていきながら、

 

「それでは皆さん、また会いましょう!」

 

軽く手を振り、ウインクと笑顔を置き土産にしてシレジアを旅立つ俺。いざ往かん! アグストリア諸国連合へ! 俺のことも、多少は分かるかもしれんしな!

 

 

 

 

 

因みに、エシャルが笑顔でウインクをした結果…、

 

「「「「「エシャル様…。」」」」」

 

マーニャを筆頭とした天馬騎士、風使いの女性陣がいつまでも見送っていたそうな。パメラも…、

 

「……きちんと寝れるか心配だ、…夢に出てきそう。」

 

ボソッと呟いたとか。それを見ていて聞いていた、レヴィンを筆頭とした男性陣は…、

 

「「「「「ケッ!!」」」」」

 

と、嫉妬の風が吹き荒れていたらしい。




オリジナル武器

雪霊樹の杖:シレジアの森に生きる、樹齢1000年を超える木の枝で作られた杖。エシャル・ディアドラ専用 〔武器LV:杖B・魔力+5〕

ガンドルフの手斧:ガンドルフが、ディアドラの為に作った特製の手斧。ディアドラ専用 〔武器LV:斧C・威力:4・重さ:6〕


次回はアグストリアの前に、閑話的なモノが入る予定です。最初は、ヴェルトマー公爵家の話かな?


エシャルが強い、だって主人公だもの!

本格的に戦うことは少ないので、大丈夫です!たぶん!

ディアドラもクラスチェンジ!そして妹の名前が!

どうなるかは分かりません!

因みに少しずつ、オリキャラが出てくる予定です。

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