ファイアーエムブレム~俺の系譜~   作:ユキユキさん

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活動報告にて貴重なご意見、ありがとうございます。

引き続き意見を求めていますので、何かありましたら足跡を残してください。既に残した方でも、新たに何かありましたら遠慮なくどうぞ。


活動報告を見まして、ダブルヒロインってありかな?と思いました。ハーレムでは無い筈。

親世代で一人、子世代で一人?いやいやロリコンか!?いや、オイフェもロリコンに・・・。

ブツブツ・・・。

あ・・・感想は後程。


第13話 ~ペガサス捕獲?

ーエシャルー

 

賊を取っ捕まえて、村に凱旋しました。捕まえた賊は村の倉庫に突っ込んで、数人の傭兵が見張っとります。賊捕縛の知らせを出したいところだが、兵士の詰め所のある町は遠い。そういうことなので、閉じ込めておく。フュリー曰く、

 

「天馬騎士の先輩方は、定期的に村へ来る筈です。村人の方々に話を聞いたんですけど、明後日ぐらいに来るみたいですよ?」

 

その天馬騎士が来たら、賊のことを報告すればいいってことね?

 

…明後日に来て、その他色々あって、賊の護送は1週間後ぐらいになるか? なげぇな、うん。見張るのも大変だぞ。…俺のワープがあれば一発だけど、牢のある場所知らんし。フュリーは知ってそうだけど、まだペガサスを捕まえていないからね。しかも、無断で出てきたわけだし。…うん、黙っとこ。ワープ云々は、天馬騎士の先輩が来てから考えよう。そんなことより、ペガサス探しだよね? 賊の脅威はなくなったわけだし。

 

「明日…明日お願いします! エシャルさん、…良いですか?」

 

上目遣いで言ってきたからねぇ、フュリーちゃん。ちゃんと付き合うから心配はいらないさ、明日探しに行くか。了承の意を込めて、フュリーの頭を撫でた。

 

緊張感があったか? と聞かれたら、まぁ…なかったんじゃね? と言うわな。それでもフュリーには、緊張感があったのだろうね。彼女は既に、部屋で寝とりますわ。フュリーは寝ているが、俺はヴォルツ達と飲んでいる。今日のことを肴に盛り上がってますよ、いやぁ~…酒が美味い! 程々に、飲み倒しましょうかね。わははははは!

 

 

 

 

おはよう諸君! 今日も俺っちは元気さ、みんなはどうかな? ってなわけで、今日も良い天気。絶好のペガサス捕獲日和、サクッと捕まえて任務を終わらせますか。そしてペガサスを必要とする娘、フュリーちゃんは半分寝ています。やる気あんのか? こやつは…。

 

会ったことはないが、ディートバって娘の気持ちが分かる。すげーイラッとくる、だけど可愛いっちゃあ可愛い。意地悪というか、弄りたくなるっつーか。そんなわけで、きちんと目が覚めるまで頬を弄らせてもらいます。おぉ~…モチモチしとるがな!

 

ムニムニ弄り倒したら、フュリーちゃんが完全に目覚めました。頬を押さえて、鼻水垂らして泣いています。俺ぁ~悪くないぜぃ、目覚めないフュリーが悪い。もち肌頬の感触が悪い、故に俺は悪くないのだ!

 

「うぁぁぁぁぁん! エシャルさんが意地悪したぁぁぁぁぁっ! 痛いよぉぉぉぉぉっ!!」

 

…俺は悪くない、悪くないのだが…この娘がウルサイ。そもそも、きちんと目覚めないのが悪いのであって…、

 

「びぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!」

 

だぁぁぁぁぁっ、もうっ! 俺が悪ぅございました!だから泣き止むんだフュリー!

 

撫でまくって、甘やかしまくったら、なんとか泣き止みました。今度から程々に弄ろう、そう決意しましたよ。弄るのは止めないんですか? …無理っすね、だって面白いんだもの。素直な反応が高ポイントですね、これ重要。

 

…うーん、今更なんだけど。フュリーってここまで泣き虫だったんか? 俺の最早うろ覚えの知識では、動乱時のフュリーは真面目ちゃんだった筈。…まだ先のことだし、そこにいくまで何かあんだろ。気にしたってしゃーなしか、現に泣き虫なんだし。とりあえず、ペガサス見付けて…だな。うん、そうだ。それでいいんだよ、気にし過ぎでハゲたらイヤだしね。

 

因みに、廊下でヴォルツとベオウルフが死んでいた。フュリーの泣き声が頭に響いたんだと、…二日酔いだったみたい。ベオウルフには、泣かせないようにしてくれとマジでお願いされた。…約束はしかねるな! だって、俺だもの! って言ったら、絶望した顔で動かなくなった。なるべく、注意することにしよう。そんなわけで、ペガサス探しに行きましょう!

 

 

 

 

朝から色々あったが、俺達は昨日の賊捕縛場所に。ペガサスって、ここら辺に出るんだっけ? なんかそんなことを言っていたような…。まぁそんなんは後で、ペガサスを探さねば。

 

「フュリーちゃんや? ペガサスは何処かね? どう探せば良いのかね? 俺は何も知らんから、君が頼りだよ。」

 

「お任せください! 努力と根性で探してみせますから!」

 

…努力と根性ってさぁ、地道に探す以外ないってこと? お任せ出来ないと思うのは、俺だけでしょうか? はぁ~…、シレジアに来て4日だっけ? フュリーを拾ってから、退屈しないね。俺に妹がいたら、こんな感じなんかな? 毎日が楽しいんだろうな、…大変だけど。…お~い、ペガサス出てこ~い!

 

ペガサス探して数時間、フュリーがむくれている。それは何故か?

 

「…なんでエシャルさんの下に集まるの? …天馬騎士は女の子しかなれないのに。…うぅ~、私にも構ってペガサスさん!」

 

3頭のペガサスが、俺に体を擦り付けているのだ。

 

最初はフュリーも喜んでいたよ? ペガサス見付けたぁ~! ってさ。俺も任務終了かと思っていたのだが、ペガサスがフュリーを素通りして俺の下に来たのだ。なんで俺んとこに来んのさ! と思ったものの、なつかれて悪い気はしないよね? …ムツゴロウモードになりますよね、それが当然の流れだよね。固まるフュリーに、

 

「たまたまだよ、たまたま…。よしよーし、…次はフュリーのとこにもペガサス来るって。…こらこら、そんなに舐めちゃイカンよペガサスちゃんや。」

 

ペガサスと戯れながら、フュリーを励ます。ムキーッて顔をしているフュリーちゃん、そんな感情を剥き出して…。ペガサスが出てきても、なつかれんよ…それじゃあ。

 

案の定、2頭目のペガサスは、

 

「止めろ、止ぁめぇろぉよぉ~! わははははは!」

 

俺の下に来て、じゃれついてきた。2頭のペガサス挟まれて、舐めまくり攻撃を食らっとります。くすぐったいったらありゃしない、…チラリとフュリーを見てみる。

 

「……うぅ~。」

 

目尻に涙を溜めて、唸っていますね。…次だ次、次いってみよー!

 

3頭目、やっぱり俺んとこに来る。

 

「ちょ…止めろって! マント引っ張んな、服引っ張んな! あっちにも構ってやって、ピーピー泣いちゃうから! あ…コラ!ちょいちょいちょい…!」

 

3頭のペガサスになつかれるのは嬉しいが、それはそれで恐怖にもなる。ゆーても野生の馬っすからね? 力が強いんですよ? んで、デカイんですよ? それが3頭、思い思いにすり寄ってくるんよ。おっかねーすわ、可愛いんだけどね…。フュリーもメソメソと泣いとるし、なんつーかツイてるようでツイてないよね…俺。

 

なんとか1頭だけ、フュリーに擦り付け…なつかせることに成功した。メソメソ泣いていたフュリーだが、今はご満悦だ。これでペガサス捕獲任務は終了、フュリーはスタートラインに立つことが出来た。

 

「えへへぇ~…、ペガサスさぁ~ん♪」

 

めっちゃ猫なで声で、ニマニマしている。見習い天馬騎士となってこれから先、厳しい訓練が待っているというに…幸せな娘やで。大丈夫なんか? ちょっと心配。目的は果たしたわけだし、村に戻ろうかと思うのだが、

 

「この2頭はどうすれば…、帰る気配が一切ないのだが…。」

 

帰りなさいって促しても、すり寄ってくるばかり。…どうしましょ?

 

結局、この2頭も一緒に村へ。手を尽くしても、帰ってくれませんでした。仕方がないから連れて帰り、先輩天馬騎士が来た時、どうすればいいか聞いてみるとしよう。そういう結論に達しました、考えても分からんからな。フュリーはペガサスにデレデレしている、故に役立たず。ペガサスをどうにかする知識を持ち合わせていない、所詮は見習い前の女の子ってなわけかい。早く先輩天馬騎士の人、来ないかな? 2頭になつかれ相手にするのは、マジで疲れんだぜ? ホントに…。

 

 

 

 

ペガサスと戯れて疲れ果てた俺は、朝までぐっすり眠りましたよ。心地よい疲れではないけれど、ぐっすり…とね。んで、ドアをノックする音で目覚めるわけで。ドアを開けるとベオウルフがいて、

 

「よぉ、おはようエシャル。昨日はご苦労さん…てーのはいいとして、お前さんとチビにお客だぜ? 天馬騎士のべっぴんさんが会いたいとよ。確実に、外のペガサス3頭とチビのことだろうよ。」

 

おー来たか、天馬騎士。ペガサス付きでフュリーを引き渡し、2頭のペガサスのことを相談せねば。すぐに行くとベオウルフに伝え、惰眠を貪るフュリーを起こすとしますか。

 

フュリーをベッドから引き摺り降ろし、準備を終えてからペガサスの下へ。そこで、天馬騎士のべっぴんさんが待っているらしい。フュリーはまだグズっている。眠いし、無断で出てきたことを怒られるっていうのもあるからな。まぁ、俺の知ったことではないけど。フュリーの襟首掴んで持ち上げる、ジタバタするが知らん。相手を待たせているんだから、ダラダラしているわけにはいかんからな。

 

ピーピー泣くフュリーと共に、ペガサスの下へ行くと、

 

「なんとも見事な毛並み、…見惚れるペガサスだ。我らの中に、これ程のペガサスはいまい。」

 

俺の方のペガサスを、微笑みながら撫でているべっぴんさんがいた。……俺は無言でフュリーを落とす、悲鳴を上げるがどうでもいい。悲鳴に気付いたべっぴんさんは、こちらを見る。目と目が交わり、よく顔が見える。白みがかった緑の長髪、鋭さの中に優しさを宿す瞳、雪のような白い肌、蠱惑的に笑みを浮かべる口元。俺の生涯でNO.1の美人さんだ! 心の中で叫んでしまう。そんな俺に対し、その美人さんは、

 

「朝早くから申し訳ない、私はシレジア天馬騎士隊のパメラと言う者。そこの泣き虫を含めて話を聞きたいのだが、よろしいだろうか?」

 

その言葉にフュリーは小さな悲鳴を、俺は大きく頷いて了承の意を伝えるのであった。




ピクシブにパメラの絵があります。昔書いたヤツですが。

探してみて、それを参考にしてね。

何年前だったかな?

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