デジモンアドベンチャー0   作:守谷

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 この回も結構書き直しました。

……テントモンの口調はこれでも頑張りました。


034 アグモンの決意

 リリモンのお蔭で何とか無事に逃げ出せた僕達は、

何時も寝泊りしている場所まで戻るとようやく気を抜きながら座り込んだ。

 

 

「はぁーー……ありがとうパルモン。お蔭で助かったよ」

 

「いいのよ。それよりブイモンは大丈夫なの?

私が来るまでの間一人でブラックウォーグレイモンと戦ってたんでしょ?」

 

「オレは全然平気だぜ!」

 

 

 パルモンの言葉にブイモンは元気よく飛び上がりながらそう返した。

その姿にパルモンは勿論、僕自身も改めてブイモンは無事だと安心できた。

 

 ……あの時、パルモンが来たのは偶然では無い。

僕がそろそろ究極体が作られると思い始めた日から、パルモンには予め少し離れた場所で待機して貰うようにしていた。そしてもしも空に大きな爆発が見えたらその爆発の方へ駆けつけて欲しいとお願いしていたのだ。

だからこそブイモンはあの時、エネルギー消費の割にダメージが殆ど期待できないあの技を放ったのだ。

二度目を放ったのは僕の元にパルモンが来たのが見え、この攻撃を当てられると確信したからだ。

……もしもあの時、攻撃が大きく外れ、ブラックウォーグレイモンを撒く事が出来なかったら……まだ戦いは続いていたかもしれない。

 だがブラックウォーグレイモン自身アルケニモン達に命令された通りに動いている自分に少なからず怒りを覚えていたように感じたので、もしもあの時に堂々と逃げると言っていたら逃げられたかもしれないな。

 

 ……とにかく戦いが激化する前に逃げれて良かった。

あれ以上戦っていたらブラックウォーグレイモンが、戦う事が何よりも楽しいと思ってしまうようになっていたかもしれない。

……少なくとも現時点では絶対にそれは避けたい。

何故ならブラックウォーグレイモンとは一度真剣に話がしたいから。

 

 

「今は……まだ夕暮れ時とはいえないか。

ブイモン、少し時間が経ったら……いや、今からはじまりの町へ行こうか」

 

「分かった。はじまりの町に用があるの?」

 

「まあね。それでパルモンはどうする?」

 

「そうね……ワタシも行っていい?」

 

「構わないよ。今日あんなことがあったからあの女……アルケニモン達もこれ以上騒ぎは起こさないと思うしね」

 

「あの人間ってデジモンだったの!?」

 

「うん。詳しくは歩きながら話すよ」

 

 

 パルモン達にそう伝え、立ち上がろうとしたその時、これまでと今日の疲れのせいか一瞬足がふらついたが、何とかこけない様に踏み止まれた。……その後ブイモンとパルモンに視線を向けてみるが、二体とも運よくこちらを見ていなかったのか何も言ってこなかった。

……よかった。こんな事で一々心配かけていられないからね。

 

 僕は何事も無かったように先導して前を歩きだしたブイモン達に案内されながら始まりの町へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 はじまりの町へ着いた僕達は、一先ず身を隠しながら奥へと進んで行く。

……別に見られても問題がある訳では無いけど、選ばれし子供がまだ居るか居ないかは出来れば先に確認したい。

 

 隠れながら奥へ進んで行き、中心部に辿り着いた僕達はひっそりと木蔭から中心部のデジタマエリアを覗く。

そこにはまだ孵っていない沢山のデジタマと、既に半分に割れていて、赤ちゃんデジモンの家となって居るデジタマ、そして駆け回る赤ちゃんデジモンと、その赤ちゃんデジモン達の世話をしているエレキモンやアグモン達前回のパートナーデジモンの姿が見えた。

 

そしてそこには選ばれし子供達の姿は見えない。どうやら既に現実世界に帰ったようだ。

……もしも居たらアルケニモン達の正体位は話しておこうかと思ったんだが居ないなら居ないで問題ない。

それよりも今日この場所に来た本命の理由であるアグモンがここに居た事に僕は安堵の吐息をもらすと、アグモン達の元へと歩いて行った。

 

 

「……! モリヤはん! それにブイモンはん等も」

 

 

 僕の存在に始めに気が付いたテントモンがそう声を上げると、その場に居た赤ちゃんデジモンを除く全員がこちらに視線を向けた。

……その視線には初対面のエレキモンのものも含まれている。

 

 

「久しぶりだな、テントモン、アグモン、ガブモン、ピヨモン、ゴマモン。

……そして君は多分初対面だね。

僕は守谷。次に選ばれた選ばれし子供の一人だ。よろしく」

 

「……オレはエレキモン。ここでベイビー達の面倒を見てるデジモンだ。よろしくな」

 

 

 エレキモンはそう自己紹介すると、すっと右手を差し出してきた。

それに答えるように僕も右手を差し出し、握手を交わす。

 

 

「………………」

 

「……どうしたのエレキモン?」

 

 

 握手をしながらジッと僕の目を無言で見続けるエレキモンに疑問を感じたアグモンがそうエレキモンに投げかけると、エレキモンはハッと我に返り謝罪しながら手を放してくれた。

 

 

「悪い悪い。同じ選ばれし子供なのにあんたがタケル達とあまりに違うからちょっと思う所が合ってな。

本当に悪かった」

 

「謝る必要は無いよ。君はここで他のデジモン達の面倒を見ている立場なんだ。

少しでも怪しい奴に警戒を覚えるのは当たり前だ。

寧ろ僕は、君がかなり賢いデジモンだと思ったよ」

 

「そう言って貰えると助かるぜ。

このはじまりの町は正確にこの場所を知らない限り、悪の存在は辿り着けないって分かってるんだが警戒するに越したことはないからな。

現に今デジタルワールドでは大人の女が荒らしまわってるみたいだし」

 

 

 エレキモンは最後にもう一度僕に謝罪すると、赤ちゃんデジモン達に散歩に行くぞと伝え、共にこの場所から離れて行った。

これからする話に自分達が居ては邪魔だと判断したんだろう。

……別に居ても問題は無かったけど、確かに話の途中とかで泣かれたら面倒だな。

僕はエレキモンの好意に感謝しながらこの場所に居るアグモン達に話しだした。

 

 

「一応聞くが、高石達はもう帰ったのか?」

 

「タケル達はついさっき帰ったよ。

もし急ぎの様なら呼んでこようか? 多分今ならまだ間に合うよ?」

 

「…………いや、いいよ。高石達にはまた別の機会に話す事にするよ。

今日の本命の目的は果たせるしな」

 

「タケルはんらが居ないのに目的が?

つまりモリヤはんはワテ等に用があったって事でっか?」

 

 

 テントモンの問いに僕は大体それで合ってると返す。

……一応アグモンだけでも良かったけど、他のみんなの意見も聞けるに越した事無いからね。

そして始めに僕はアグモン達に謎の女の正体と、その仲間について話した。

謎の女がデジモンだという事に全員驚いていたが、心底から驚いている様子では無かった。

どうやらアグモン達はその可能性を少なからず想像してたようだ。

……まあ確かにそもそもこの世界には現状普通の手段で大人の人間は来れないからね。

それを踏まえればその謎の女の正体に少なからず気が付くか。

 

 僕はこの話が長引かずに済んだことに心の中で少しだけ喜ぶと、

はぁーっと息を大きく吐いた。

……さて、ここからが話の本番だ。

 

 

「謎の女がアルケニモンという完全体だという事と、マミーモンと言う完全体の仲間が居るという事は分かって貰えたな? なら次の話だ」

 

「それが本命の話?」

 

「ああ。

……今日アルケニモン達はダークタワー100本を使って『究極体』を作り出した。

それも只の究極体では無くブラックウォーグレイモンという心を持ったダークタワーデジモンをな」

 

 

 僕の言葉にアグモン達は驚愕の表情を浮かべた。

 

 

「きゅ、究極体でっか」

 

「それもよりにもよってブラックウォーグレイモンだなんて……」

 

「それにダークタワーデジモンなのに心を持ってるの!?」

 

「もしかして戦ったりしたの? 大丈夫だった!?」

 

 

 上からテントモン、ガブモン、ゴマモン、ピヨモンがそんな言葉を漏らした。

 

 

「ピヨモンの想像通り戦ったが、パルモンのお蔭もあって何とか逃げ切れた」

 

「逃げ切れたって事は……」

 

「……ああ。今もこのデジタルワールドにブラックウォーグレイモンは存在している」

 

 

 アグモンの言葉にそう返すと、アグモンは言いづらそうに尋ねてきた。

 

 

「……倒せなかったの?」

 

「…………正直にいうとあのタイミングに限っていうなら倒す事は出来たと思う。

こっちにはパルモンも居たしね。

だけど僕はあのタイミングでブラックウォーグレイモンを倒す訳にはいかなかった」

 

 

 究極体を倒せたと言う言葉と、倒せたのに倒さなかったという僕の発言にテントモン達は再び驚愕の表情を浮かべていた。

そんな彼等に理由を説明すべく僕は再び話し出した。

……ここで時間を空けたら個別に色々質問されて面倒な事になりそうだからね。

 

 

「僕がブラックウォーグレイモンをあの場で倒さなかった理由は、大きく分けて二つ。

1つは、ダークタワーデジモンだったから。

……もしもあの場でブラックウォーグレイモンを倒してしまっていたら、

アルケニモン達はこれからもダークタワーで究極体を作るようになってしまっていた可能性が高い。

……いや、最悪一度に数体の究極体を作る様な事態が起きていた可能性が有った。

だから僕はあそこでブラックウォーグレイモンを倒す訳にはいかなかった。

アルケニモン達には究極体を作るという事にはかなりのデメリットがあると理解して貰う必要があったからな」

 

「デメリット?」

 

「ああ。

まず、究極体ダークタワーデジモンを作るのには100本のダークタワーが必要だ。

これはさっき説明したね?」

 

 

 僕の問いにテントモン達は無言で頷く。

 

 

「もしも奴らの目的が僕達選ばれし子供達を倒す事ならダークタワーなんて温存せずに次々と完全体、究極体ダークタワーデジモンを作ればいい筈だ。そうすれば僕達なんて簡単に倒せる。

だけどアルケニモン達はそうはしなかった。

つい最近まで完全体ダークタワーデジモンですら出し惜しみしていた。

まるで出来ればそうはしたくなかったと言わんばかりに」

 

「……! まさかアルケニモン達の目的は……!」

 

「「――――ダークタワーをデジタルワールドに建てること!!」」

 

「……恐らくそれが正解だろう。

だからこそアルケニモン達はダークタワーを多く消費する完全体ダークタワーデジモンをつい最近まで出し惜しみしていた」

 

「ならアルケニモンはどないな理由で完全体ダークタワーデジモンを作り始めたんでっか?

モリヤはんの言葉通りならダークタワーを多く消費する完全体ダークタワーデジモンは作りたくないと思うさかいに……」

 

「もう成熟期ダークタワーデジモンだけじゃ僕達を抑えきれないと判断したんだと思う。

……いや、それ以上にアルケニモンがやられっぱなしで腹が立ったからと言う理由が大部分かもしれない」

 

 

 ハッキリ言ってそれが本当の理由だろう。

アルケニモン達の真の目的はダークタワーを建ててデジタルワールドの位相をずらし、

大人の人間でもデジタルワールドに来れるようにすることだ。

僕が必要以上にダークタワーを壊していない以上、本当なら僕達の事は放っておいてもいい筈だからね。

 

 

「……だいぶ話が脱線したけど、とにかく僕があの場でブラックウォーグレイモンを倒さなかった理由の一つは、これ以上究極体を作らせない為。

そしてもう一つの理由は、ブラックウォーグレイモンに心があったから。

……これはアルケニモン達にとっても予想外の事だったと思うんだけど、

ブラックウォーグレイモンには本来ダークタワーデジモンが持たない筈の心があった。

しかも決して悪とは断言できない心がね」

 

「……アルケニモン達が作ったのに悪の心じゃなかったの?」

 

「うん。まあだからといって正義の心とは言えないモノだったけどね。

でもアルケニモン達の命令に嫌悪感を感じていた様子だった。

……もしかしたら今頃、アルケニモン達の元を離れて単独行動をしているかもと思えるくらいにはね。

だからこそ僕は余計にブラックウォーグレイモンを倒す訳にはいかなかった。

アルケニモン達に究極体ダークタワーデジモンは自分達の言う事を一切聞かないじゃじゃ馬だと判断させる絶好の機会だった可能性があったからね」

 

 

 ……もしも、あのブラックウォーグレイモンがアルケニモンに忠実な存在だったのなら、僕は何が何でもあの場でブラックウォーグレイモンを倒さなければならなかった。

僕達が逃げた後に自分に忠実なブラックウォーグレイモンの姿に気を良くして、

究極体を多く作る可能性があったからね。

……あのブラックウォーグレイモンが原作と同じような性格で良かった。

 

 

「そしてここからの話が今日僕がこの場所に来た理由なんだ」

 

 

 その言葉にパートナーデジモン達は一斉に僕の方を向いた。

 

 

「僕の予想ではブラックウォーグレイモンは既にアルケニモン達の元を離れて単独行動をしていると思う。

そうなってた場合、アルケニモン達は究極体ダークタワーデジモンの扱いにくさを身を持って体験し、余程の事が無い限りこれ以上究極体は作らないようになった筈だ。

そしてそうなって居る場合、ブラックウォーグレイモンを倒してはならないという状況では無くなるんだ。

……そこでみんなに質問だ。

――――僕はブラックウォーグレイモンをどうすればいいと思う?」

 

「「「――――?」」」

 

 

 僕の突然の質問にテントモン達は質問の意図が理解出来ないと言わんばかりの表情を浮かべていた。

 

 

「……それはどういう事でっか?」

 

「質問の通りだよテントモン。

僕は明日ブラックウォーグレイモンに接触しようと思ってる。

その時にどうすればいいかを皆に尋ねてるんだ。

……僕だけの考えでは手に余る問題だと思ってね」

 

 

 僕は困った様な表情を浮かべながらそう返す。

……本当はやる事は決まっているのに。

 

 

「待ってアマキくん! どうして明日なの?

今日ブラックウォーグレイモンと戦ったばっかりで体力を消耗してるのに……!

それだけじゃないわ! アマキくん達はそれ以前に毎日戦って疲れてる筈よ!

せめて数日位休んでも……」

 

「……僕も出来ればそうしたんだけど、そうはいかないんだパルモン。

ブラックウォーグレイモンは放っておけばどんどん強くなってしまう。

心を持ってるからね。

……生まれたばかりの状況であれ程強かったブラックウォーグレイモンがもっと力を付けてしまったら誰も勝てなくなってしまう。それは避けなければならないんだ」

 

「でも…………」

 

「……ブイモン、明日戦える?」

 

 

 僕の問いにブイモンはおうと元気いっぱいに答える。

その様子は無理しているようには見えなかった。この様子なら明日には確実にフル回復しているだろう。

……もしも本当にブイモンに少しでも疲れが残っていたのなら流石に僕も作戦実行を遅らせたが……

流石は古代種で竜型のデジモンだ。

 

 

「心配してくれてありがとうパルモン。

だけど見ての通り、ブイモンはパルモンが思ってるよりもずっと頑丈なんだ。

勿論今日はかなり疲れたと思うけど、普段はそれほど力を使うほどキツイ戦いはしてないからね」

 

「勿論ブイモンもそうだけどワタシは……

 

「……それにブラックウォーグレイモンの存在は本当に危険なんだ。

仮に……仮に善の心を持っていたとしてもね。

放置する事は絶対に出来ないんだ」

 

 

 ……これは本当に心からの本音だった。

ブラックウォーグレイモンの存在は、存在しているだけでデジタルワールドを歪ませるほど強力だ。

しかも原作を見る限り、ダークタワーの性質を持っているせいか、この世界を安定させる存在であるホーリーストーンとの相性は最悪だ。

もしもブラックウォーグレイモンが今の状況で一度でもホーリーストーンの存在を感じ取ってしまったのなら本当に不味い事になってしまう。

ただでさえこの世界は原作よりも何故か四聖獣の力が弱まっている世界だ。

そんな世界でホーリーストーンを何個も破壊されたら……きっとこの世界は壊れてしまう。

 

 そんな僕の本気の思いが伝わったのかそれ以上パルモンが追及して来ることは無かった。

 

 

「……それで僕はどうすればいいと思う、『アグモン』?」

 

 

 僕の言葉で全員の視線がアグモンに集まる。

 

 

「……正直に言うとこの質問はアグモンに聞きたくて来たんだ」

 

「ボクに?」

 

「うん。同じくウォーグレイモンになれるアグモンに」

 

「ボクは……………」

 

 

 アグモンは少しだけ俯くが、直ぐに顔を上げた。

その表情に迷いは無かった。

 

 

「ボクは一度そのブラックウォーグレイモンと話がしたい」

 

「……倒しに行くつもりでも仲間になって貰うつもりでもなく?」

 

「うん。ボクはそのブラックウォーグレイモンがどんなデジモンか知らない。

本当に倒さなきゃダメなデジモンなのかも、仲間になってくれるかも知れないデジモンなのかも。

――――だがら一度直接会って話してみたい!

倒すとか仲間になってらいたいとかはその後で決めたい」

 

 

 真剣な眼差しで僕を見つめるアグモン。

その眼差しを僕は俯いて考える振りをして躱した。

……本当は僕はこうなる事を何処かで分かっていた。

そう、アグモンならこう言ってくれるだろうと心の中で確信していた。

だから僕はあえてアグモンに質問を投げかけた。

……もしも、僕がアグモンに明日ブラックウォーグレイモンに会いに行くから付いて来てほしいと話してもきっとアグモンは付いて来てくれていただろう。

それこそが僕の信頼するアグモンだ。

だが僕に言われてブラックウォーグレイモンに会いに行き話をするのと、

アグモンが自分の意志で考えて、その上でブラックウォーグレイモンに会いに行って話をするのでは気持ちの持ちようが少なからず違うだろうと僕は考えた。

……明日の話し合いは出来れば成功させたい。

そう考えたからこそ僕はあえてこんな回りくどいやり方を選んだ。

 

……僕自身もブラックウォーグレイモンに伝えたい言葉などはあるが、今日の戦闘の事がある為、きっとブラックウォーグレイモンは僕とは本気の話し合いなんてしてくれないだろう。

……アグモンの話の後でもない限り。

 

 テントモン達もアグモンがそう答えを出したのならこれ以上口は挟まないと言った様子だった。

 

 

「……分かったよアグモン。じゃあ明日一緒にブラックウォーグレイモンを探しに行こうか」

 

「OK!」

 

 

 そう言って僕はアグモン達に背を向け、何時もの場所へと帰って行った。

……少なくとも今はこれ以上アグモンの顔を直視する事は出来なかった。

 

 


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