東方十六夜月~完全で瀟洒な従者の弟~   作:十六夜翔矢

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どうも十六夜翔矢です。
今回から儚月抄編になります!
それでは本編どうぞ!


儚月抄編 月へ行こう!

紅魔館テラス…

 

レミリア「今日は美しい満月ね…」

 

咲夜「お嬢様、紅茶が入りましたよ」

 

レミリア「あぁ、咲夜。ありがと。」

 

咲夜「今日の紅茶はモンターニュブルーをヒントに新しい紅茶を作ってみました。」

 

レミリア「へぇ…どんな味かしら。」

 

咲夜「それは飲んでみてからのお楽しみですよ。」

 

レミリア「…一月ぶりの満月ね。」

 

咲夜「ええ。先月も満月でしたよね。」

 

レミリア「月が明るいと気分が高ぶるわ。って、どうしたの?パチェ。」

 

パチュリー「何言ってるのよ。満月は月一で来るのは当たり前でしょ。」

 

レミリア「知っていての話よ。それより、あれはどうなのよ。例の式神との話から一月よ。」

 

 

 

 

一月前

 

 

 

 

レミリア「月面に侵略?」

 

藍「はい。紫様は停滞してしまった幻想郷に存在する妖怪の生活向上を考えていらっしゃるのです。」

 

レミリア「生活向上…ねぇ…」

 

藍「考えてくださらないだろうか?」

 

レミリア「馬鹿馬鹿しい。大体、月の技術も外の世界と同じようなものでしょ?」

 

藍「いえ、月の都と外の世界では大違いです。外の世界は科学力も技術力もありますが、精神面は惨めなものですが、月の都は違います。」

 

レミリア「外とは違う?」

 

藍「ええ。それこそ今の生活を送りながら無限のエネルギーを得られるような技術なのです。」

 

「紫様も今から数え、兼ね一世紀前に月の進んだ技術を奪おうと思って月に行ったのですが…」

 

レミリア「聞いた事あるわ。確か、月の民に大敗したでしょ?それじゃぁ、今回私達で行ってもまた同じ結果になるのが目に見えてるわ。それに、一世紀も前の話を何故今更持ちかけるのかしら?」

 

藍「…一世紀前とは違い、妖怪の種族、数が増えたからです。皆が協力すれば、今度は成功する事でしょう。」

 

レミリア「…計画はどんな感じなのかしら。」

 

藍「紫様が冬に湖に映る幻の満月と現の満月の境界を弄り、そこから月に行けるようにします。」

 

 

 

 

 

 

 

パチュリー「…てな訳で、決定打に掛けているのよ。簡単に言うと資料がないのよ。」

 

レミリア「あらまぁ…どうにかならないかしら…」

 

咲夜「お嬢様、パチュリー様。香霖堂にだったらロケットについての資料があるかもしれないですよ。」

 

レミリア「あぁ…そうね、咲夜。香霖堂に行って、ロケット関係の資料を集めて頂戴。」

 

咲夜「分かりました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香霖堂…

 

咲夜「いるかしら…」

 

霖之助「ここは僕の家だ…いない訳がないだろう…真夜中であろうと。それに店に営業時間がある事を知らないのか君は…」

 

咲夜「あはは…営業時間を知らない方が緊急時に来れるので…」

 

霖之助「まぁいいよ。それで、何をお探しだい?」

 

咲夜「今日はちょっと外の世界の本を探しに…」

 

霖之助「…あまり緊急そうじゃない用だね。」

 

咲夜「月まで行けるロケットの資料が欲しいのですが…」

 

霖之助「アポロ計画関係の本かい?それならば豊富に入荷しているよ。」

 

咲夜「良かった…」

 

霖之助「この辺が良いかな。アポロ計画の全貌を解き明かす。この辺の雑誌が月ロケットの詳細が分かる資料だろう。」

 

咲夜「ふむふむ…」

 

霖之助「こんな夜中に本を探すなんてあれかい?お嬢様のわがままで…」

 

咲夜「ええ。まぁ兼ねそんな感じですよ。」

 

霖之助「あはは…大変だね。」

 

咲夜「…これ、包んでくださる?」

 

霖之助「毎度あり。」

 

 




どうでしたか?
次回には飛び立つ予定です。

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