東方十六夜月~完全で瀟洒な従者の弟~   作:十六夜翔矢

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どうも、十六夜翔矢です。
他の小説の更新していて、疎かになってました!
今回は一周年記念編です!
それでは、本編どうぞ!


一周年特別編 二人だけの夜

紅魔館廊下…

 

咲夜「ふぅ…窓拭きは大変ねぇ…」

 

霊夢「手が荒れるから?」

 

咲夜「そうよ。って霊夢!?」

 

霊夢「何よー。そこまで驚く事ないじゃない。」

 

咲夜「何しに来たのよ。」

 

霊夢「私の思い人に会いに来たのよ。」

 

咲夜「あぁ…魂傑の事ね。」

 

霊夢「どこにいるかしら?」

 

咲夜「さあ。分からないわ。」

 

霊夢「ええー…咲夜なら知ってると思ったのだけど…」

 

咲夜「あ、でも厨房か図書館にいると思うわ。」

 

霊夢「分かった。ありがと♪」

 

咲夜「お易い御用よ。」

 

 

 

 

紅魔館厨房…

 

魂傑「良しっと、こんな感じかな。」

 

霊夢「魂傑〜!いる〜?」

 

魂傑「はいはい、いるぜー。」

 

霊夢「やっぱり咲夜のいう通りだったわ。」

 

魂傑「んで、何の用だ?霊夢。」

 

霊夢「その…えーっと…今日の夜、神社で一緒に飲まないかな〜なんて。」

 

魂傑「今日か…紅魔館の人間だけでパーティーする事になってて無理なんだ…」

 

霊夢「そう…悪かったわね…」

 

魂傑「ごめん…霊夢…」

 

霊夢「いいわよ。誘った私も悪かった訳だし。それじゃ。」

 

魂傑「ああ。またな。」

 

 

 

 

 

 

 

その後、霊夢は博麗神社に戻った。

 

霊夢「はぁ…」

ーやっぱり、ダメだったよね…

 

魔理沙「どうしたんだ?そんなに落ち込んで。らしくないぜ?」

 

霊夢「魔理沙…何でもないわ。」

 

魔理沙「ははーん、さては魂傑の事だな?」

 

霊夢「魔理沙…覚悟はいいわね…?」

 

魔理沙「お、おい霊夢、落ち着け、そしてスペカをしまえ…」

 

霊夢「知るかっ!スペルカード!霊符 夢想封印!」

 

魔理沙「うわわわわ!やめてくれ!被弾する!」

 

霊夢「あら?何も聞こえないのだけど?」

 

霊夢が言い放った刹那、爆発が起こった。

 

霊夢「全く…人の気も知らないで…」

 

魔理沙「いてて…手加減してくれよ…」

 

霊夢「あら、避けたの?」

 

魔理沙「避けれなかったぜ…」

 

霊夢「へぇ…もっかいやる?」

 

魔理沙「もうこりごりだ。」

 

霊夢「あっそ…」

 

魔理沙「霊夢、これだけは言わせてもらうぜ。」

 

 

 

 

「魂傑の事、信じて待って見ろ。」

 

 

 

 

霊夢「魔理沙…」

 

魔理沙「私からのアドバイスだせ!」

 

霊夢「…ありがとね。私の為に。」

 

魔理沙「これも友達の恋愛成就の為だぜ!恋の魔法使い、なめるなよ?」

 

霊夢「そうね。魔理沙の言う事、信じてみるわ。」

 

 

 

 

 

 

魂傑「はぁ…」

ー霊夢、本当にごめん…

 

咲夜「元気ないわね…どうかしたの?」

 

魂傑「ああ、姉貴か…いや、何でもないよ。」

 

咲夜「?ふ〜ん。ならいいや。」

 

美鈴「よし、こんな感じかな。咲夜さん!出来ましたよ!」

 

咲夜「美鈴、ありがと。」

 

美鈴「じゃあ私は飾り付けして来ますねー」

 

咲夜「うん。よろしくー」

 

魂傑「…なぁ、姉貴。」

 

咲夜「どうしたの?」

 

魂傑「恋をする、って大変だな。」

 

咲夜「…私には何にも言えないわ。」

 

魂傑「実はさ、今日の夜、神社で飲まないか、って誘われているんだけど…」

 

咲夜「紅魔館でのパーティーもあるからね…」

 

魂傑「霊夢には申し訳ないって思ってるよ…」

 

咲夜「私でも紅魔館でのパーティーを優先するわ…」

 

 

 

 

その日の夜…

 

レミリア「じゃあ、始めましょうか。」

 

咲夜「はい。それでは」

 

 

 

「「「「「「「かんぱ〜い!」」」」」」」

 

 

 

フラン「わ〜!でっか〜いケーキだね!」

 

咲夜「妹様、このケーキは魂傑が全部やったのですよ。」

 

フラン「魂傑が一人で!?凄いね!」

 

魂傑「あはは…ありがとうございます。妹様。」

 

パチュリー「…美鈴の中華も美味しいわ。」

 

レミリア「そうね。流石中華の達人と言いたいわ。」

 

美鈴「ありがとうございます。お嬢様にパチュリー様。」

 

こあ「咲夜さんの洋食も美味しいです!」

 

咲夜「ふふ。ありがと♪小悪魔。」

 

魂傑「…はぁ」

 

レミリア「あら?どうしたの?魂傑。一人だけうわの空よ?」

 

魂傑「お嬢様…」

 

レミリア「何かあったのかしら?」

 

魂傑「いえ…何でもないです…」

 

レミリア「何でもない感じではないと思うのだけれど?」

 

魂傑「ほ、本当に何でもないです…」

 

レミリア「分かってるわ。霊夢の事でしょ。」

 

魂傑「…はい。お恥ずかしいながら。」

 

レミリア「行ってあげなさい。きっと、霊夢も待っているわ。」

 

魂傑「しかし…」

 

レミリア「確かにパーティーは大事だけど、これは私からの命令よ。」

 

魂傑「お嬢様……分かりました。行って来ます!」

ー霊夢、本当にごめんな!お前の気持ちを分かってやれなくて!今行くよ!

 

バタン

 

咲夜「行ってしまいましたね…」

 

レミリア「良いのよ。咲夜。いずれあの二人は幸せになるのだから…」

 

美鈴「恋のパワー、ってやつですね。」

 

フラン「良く分からないや。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

博麗神社…

 

霊夢「本当に綺麗な満月ね…」

ー魂傑、来るかな…

 

魂傑「霊夢!」

 

霊夢「魂傑!?」

 

魂傑「はぁ、はぁ…ごめんな…霊夢の事分かってやれなくて…」

 

霊夢「うう…来てくれた…」

 

魂傑「霊夢…泣くなよ…」

 

霊夢「うん…ほら、一緒に飲もう?」

 

魂傑「ああ。その為に来たんだから。」

 

 

 

 

魔理沙「私の言った通りになっただろ?アリス。」

 

アリス「そうね…それじゃ、帰りましょ。」

 

魔理沙「そうだな。帰るか。」

ーじゃあな。幸せになれよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢「それじゃ、乾杯。」

 

魂傑「乾杯。」

 

霊夢「そういえば、パーティーは大丈夫なの?」

 

魂傑「お嬢様に霊夢の元に行ってあげなさいって、言われてな。」

 

霊夢「なるほど。」

 

魂傑「まさか、お嬢様に見透かされていたとはな。」

 

霊夢「レミリアの能力ならば先読み出来るじゃない。」

 

魂傑「あはは…そうだな。」

 

霊夢「そういえばさ、紫からこんなの貰ったんだけど。」

 

魂傑「何これ?」

 

霊夢「中には…液体が入ってるわね。」

 

魂傑「だな。」

 

霊夢「飲んでみる?」

 

魂傑「いや…俺はやめとくよ。」

 

霊夢「じゃあ私が飲むわね。」

 

魂傑「うん。」

 

霊夢「飲んでみたけど…」

 

魂傑「何も起きないな。」

 

霊夢「そうね…」

ーあれ、身体が火照って…

 

魂傑「ん?霊夢、熱でもあるのか?」

 

霊夢「いや…何か身体が火照ってきた…」

ーしかも何かうずうずして来たんだけど!?

 

魂傑「おいおい、大丈夫か?」

 

霊夢「大丈夫じゃない…中入る…」

ー下半身に何か液体が伝ってる…

 

魂傑「手伝うよ。 よいしょっと。」

 

霊夢「あうっ…///」

 

魂傑「変な声出すなよ…」

 

霊夢「ご、ごめん…///」

 

魂傑「ったく…」

 

二人が神社の中に入ってから襖が閉まった。

 

 

 

 

その後、魂傑が帰ったのは朝になってからだったのは、二人だけが知る事となる。

 




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