東方十六夜月~完全で瀟洒な従者の弟~   作:十六夜翔矢

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どうも、十六夜翔矢です。
今回で永夜抄編は終わりとなります。
それでは、本編どうぞ!


永夜抄Ex vs慧音、妹紅

迷いの竹林…

 

慧音「待っていたぞ。満月の夜にやってくるとはいい度胸だ。」

 

咲夜「あら、すっかりお変わりになって。」

 

慧音「あの人間には指一本触れさせない!」

 

魂傑「ほぉー、言ってくれるじゃねぇか。」

 

慧音「スペルカード!新史新幻想史 -ネクストヒストリー-!」

 

咲夜「スペルカード!奇術ミスディレクション!」

 

レミリア「避けるの大変ね!」

 

フラン「そうだね!お姉様!」

 

レミリア「デーモンロードアロー!」

 

慧音「ちいっ…スペルカード! 『無何有浄化』!」

 

フラン「スペルカード!QED 495年の波紋!」

 

魂傑「スペルカード!火符 火拳!」

 

ピチューン

 

魂傑「尋常じゃない攻撃だったが、この程度じゃ肝試しにもならないぜ…」

 

???「人間以外の者達同士で討ちあう丑三つ時、人間も妖怪も無い殺伐とした夜…」

 

妹紅「こんな満月の夜だからかな?」

 

咲夜「あいにく、私は人間よ。」

 

妹紅「そう?でもね。あいにく私も人間なの。」

 

レミリア「咲夜、丁度いいわ。こんな処で人間よ。」

 

咲夜「丁度いいんですか?まだ、食事の時間には早いでしょう?」

 

妹紅「そちらのお嬢さんは妖怪ね。そりゃその大きな羽を見れば判るけど。」

 

レミリア「妖怪なんかと一緒にするな。私は誇り高き……」

 

咲夜「ここではそんなに誇り高く無い方がいいですよ。」

 

妹紅「で、妖怪と人間の二人で何をしようとしていたのかしら?」

 

咲夜「いやまぁ、肝試しを……」

 

妹紅「肝試しぃ?人間と妖怪の二人で?こんな真実の満月の下、さらに草木だけが眠る丑三つ時に?」

 

レミリア「悪い?私達はちょっと季節はずれな納涼を楽しんでいただけよ。

人間だったら大人しくお化けにでもなって、私達を喜ばせればいいのよ。」

 

咲夜「お嬢様。お化けになるんじゃなくて、お化けを演じるんですよ。人間は。」

 

妹紅「魑魅魍魎の類なんて、沢山居るじゃない。何の為にわざわざ人間が演じる必要があるのよ。」

 

レミリア「お前。人間って言ったよね。では、何故妖怪を恐れない。何故私を畏れない。」

 

妹紅「肝試しに来てるんだか、肝試させに来てるんだか……。

でも、もう私に恐れる物は何一つない。

いくら、目にも止まらぬ矢で打ち抜かれようと、いくら、里を一瞬で消す神の火で焼かれたとしても、私は死ぬ事は無い。もう肝試しも出来ないのよ。」

 

咲夜「良かったですね、お嬢様方。血吸い放題ですよ。吸っても死なないんでしょう?」

 

フラン「そうだね!ラッキー♪」

 

レミリア「駄目だわ、咲夜、フラン。こいつはもう人間じゃないよ。私は私を恐れる人間の血しか飲まない。」

 

フラン「え〜残念〜」

 

咲夜「あら残念。無限にお酒の湧く瓢箪みたいかな、と思ったのですが…」

 

妹紅「貴方、本当に人間?そんな訳で、肝試しだったらもう帰りなさい。ここは貴方達が来るような処じゃないわ。」

 

魂傑「でもあいつは、何かあるような口ぶりでしたが…」

 

レミリア「あら、私には何かあるように見えるわよ。今と、ほんの少し先の未来に。

咲夜は、ナイフは鋭く切れる割には鈍いのよ。魂傑は、刀は鋭く洗練されている割には鈍いのよ。輝夜はこいつを見つけさせる為に、肝試しを仕込んだに決まってるじゃない。絶対に。」

 

妹紅「んー。かぐやだって?やっぱりそうか。人間と妖怪が肝試しだなんておかしいと思ったよ。いつも私を始末しようとする。いつも刺客を遣わす。あいつは私が死なない事を知っているのに!蓬莱の薬を作ったのは輝夜でしょう?ふざけるのもいい加減にして欲しいわ。」

 

魂傑「蓬莱の薬…?」

 

レミリア「ほら、魂傑。私の言った通り、輝夜は私達を使ったのよ。」

 

魂傑「ええ。つまり、お嬢様は面白そうだから話に乗ったと言う事、ですよね?」

 

レミリア「ううん、暇だったからよ」

 

フラン「何だそりゃ…」

 

妹紅「肝試しの肝は富士の煙。月まで届く永遠の火山灰。 不尽の火から生まれるは、何度でも甦る不死の鳥。 甦るたびに強くなる伝説の火の鳥。 今宵の弾は、お嬢ちゃんのトラウマになるよ。覚悟しな。」

 

レミリア「咲夜、魂傑、フラン!」

 

咲夜「はい!お嬢様!」

 

魂傑「向かいましょう。妹様。」

 

フラン「うん!簡単には壊れないよね!」

 

咲夜「マジシャンズレッド!クロスファイアーハリケーン・S!」

 

魂傑「スペルカード 居合・波紋斬!」

 

妹紅「スペルカード!不死 火の鳥 -鳳翼天翔-!」

 

レミリア「チェーンギャング!」

 

フラン「スペルカード!禁忌 レーヴァテイン!」

 

妹紅「びっくりしたわ…いきなり縛られるのだから…」

 

咲夜「ダメか…」

 

魂傑「諦めるにはまだ早いぜ!姉貴! スペルカード!一刀流 飛竜 火焔!」

 

妹紅「次!スペルカード!蓬莱 凱風快晴 -フジヤマヴォルケイノ-!」

 

咲夜「シルバーチャリオッツ!」

 

レミリア「スペルカード!紅魔 スカーレットデビル!」

 

魂傑「スペルカード!三刀流 刀狼流し!」

 

妹紅「くっ…スペルカード!『フェニックス再誕』!」

 

魂傑「スペルカード!『極大消滅 メドローア』!」

 

咲夜「スペルカード!『デフレーションワールド』!」

 

レミリア「スペルカード!『スカーレットディスティニー』!」

 

フラン「スペルカード!秘弾 そして誰もいなくなるか?」

 

ピチューン

 

レミリア「ふぅ…片付いたわね。」

 

咲夜「そうですね。」

 

フラン「早く戻ろ!」

 

魂傑「そうですね。妹様。戻りましょうか。」

 

 

 

        Ex面 クリア

 

第4章 永夜異変 終




どうでしたか?
次回をお楽しみに!

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