東方十六夜月~完全で瀟洒な従者の弟~   作:十六夜翔矢

16 / 44
どうも、十六夜翔矢です。
今回は妖夢との真剣勝負です。
それでは、どうぞ!


妖々夢5面 vs妖夢

冥界への結界の前で、霊夢、魔理沙と合流した。

 

事実、この二人は紅霧異変の時もいたから、いてもおかしくない。

 

そんな事はさておき、結界を破り最終決戦の場であろう場所に着いた。

 

冥界…

 

魂傑「ここが冥界か…しっかし長い石段だな。」

 

魔理沙「さっさと上まで行こうぜ☆」

 

 冥界に到着し、長い石段の半分を登った時だった。

 

魂傑「うおっと!…いきなり斬撃かよ…ったく、どういう歓迎だよ…」

ー相手は刀の使える奴、だな。

 

咲夜「さぁね。…そこに居るのは分かってるの。出て来なさい。」

 

妖夢「貴方達、人間ね。」

 

魔理沙「人間だが、どうかしたのか?」

 

妖夢「貴方達の持っているなけなしの春を全て頂くわ。さぁ、出しなさい。」

 

霊夢「嫌よ。嫌な予感しかしないもの。」

 

妖夢「だったら、力ずくで奪うだけです!」

 

魂傑「面白れぇ、やってみろ。…それも勝つことが出来たらの話だがなぁ!」

ー久しぶりに本気で対戦出来る相手じゃねぇか!剣士としての血が騒ぐぜ!

 

咲夜「へぇ…せいぜい頑張りなさい。もっとも、時間を止めてでも時間稼ぎが出来る私達に勝てるかしら?」

 

魂傑「姉貴、霊夢、魔理沙。ここは俺がやる。相手は刀を使うからな。それに、久しぶりに剣士としての血が騒ぐ…もちろん、後で合流するさ。」

ー今の俺は幻想郷(ここ)に来た時の…一匹狼の剣士だぜ。紅魔館の執事じゃなく、一匹狼のなぁ!

 

咲夜「…そうね。じゃ、ここは頼んだわよ。」

ーやっぱり、私の弟ね。

 

霊夢「私達は先に行くわよ!」

ー私は早く帰りたいのよ。早くして頂戴よ。

 

魔理沙「行こうぜ!この先の館に!」

ーどんな奴でも、マスパでぶっ飛ばすぜ!

 

妖夢「この先は行かせません!行くなら、叩き斬るだけです!」

ー幽々子様の長年の夢を邪魔する者は容赦しない!

 

妖夢が先に進もうとする三人を斬り掛かろうとした時であった。

剣と剣の強い交わりが、妖夢の注意を三人から逸らす事となった。

 

魂傑「お一人忘れてますよ。剣士さん。」

ー姉貴、霊夢、魔理沙!ここは俺に任せて先に行くんだ!

 

妖夢「そうですね…白玉楼の庭師、魂魄妖夢!いざ、参らん!」

ーこの人、かなり腕は上…と考えるべきでしょうかね!

 

魂傑「紅月と闇夜の守護者、十六夜魂傑!いざ、尋常に勝負!」

ー今の腕がどこまで通じるか、試すか…本気でな!

 

妖夢「スペルカード!幽鬼剣 妖童餓鬼の断食!」

 

魂傑「スペルカード!三刀流 焼鬼斬り!」

 

              キィンキン

 

魂傑と妖夢がバトルを始めた頃…

 

咲夜「始まったわね。」

 

霊夢「まぁ、大丈夫でしょ。だって、咲夜の双子の弟でしょ。」

 

魔理沙「確かにな。魔法とか見せてもらったけど、強いからな。」

 

霊夢「ここで留まってないで早く行きましょう。」

 

咲夜「そうね。行きましょうか!」

 

咲夜達が頂上に向かい始めた頃…

 

妖夢「まだまだです!」

 

  「スペルカード!餓王剣 餓鬼十王の報い!」

 

魂傑「スペルカード!三刀流 黒縄・大竜巻!」

 

              キィンキンキン

 

ーくそ、結構厄介な相手だな!…どうするかな!

 

妖夢「どうしました!攻撃してこないならこっちから行きますよ!」

 

  「スペルカード!獄界剣 二百由句の一閃!」

 

ーここでスペル…!?…いいじゃねぇか!やってやらぁ!

 

  「三刀流 凶炎斬!」

 

妖夢「弦月斬!」

 

             キィンギィンキン

 

魂傑「次はこっちから行くぜ。…さぁ、どう避ける!?」

ーふぅ…まだまだ行けるな!

 

妖夢「相殺しますよ?私の刀で!」

ー 声のトーンが一段階下がった?…つまり、ここから本気ってことかなっ!

 

魂傑「九山八海斬れぬ物なし…スペルカード!三刀流奥義 三・千・世・界!」

 

妖夢「スペルカード!獄神剣 業風神閃斬!」

 

               キィン

 

       剣と剣が交わった瞬間、気の奔流が起こった。

 

妖夢「なっ…!」

ー 鍔迫り合いになった!幽々子様の為には負けられない!

 

魂傑「くっ…!」

ー 力負けする前にどうにかしねぇとな!

 

鍔迫り合いの状態を二人が解いた瞬間であった。

 

魂傑「隙有り!」

ー鍔迫り合いから体制を戻すのに、タイムラグがあった…そこが狙いだ!

 

妖夢「しまった!」

ー鍔迫り合いに夢中になり過ぎた!

 

魂傑「これで…終わりだ!」

 

  「苦難上等、好むものなり修羅の道…スペルカード!九刀流 阿修羅 弌霧銀!」

 

              ピチューン

 

魂傑「ふうー…」

ー中々強かったな…油断してたら負けてた…

 

妖夢「貴方、強いですね。」

ー 私の師匠より強いかも…私はこの人に憧れてるのかな…?

 

魂傑「いいや、まだまだだぜ。立てるか?」

 

妖夢「ええ。大丈夫です。」

 

魂傑「じゃ、約束通り、先に行かせてもらうぜ。」

ー姉貴達が心配になって来た…

 

妖夢「どうぞ、行って下さい…」

ー疲れたなぁ…

 

 

 

            5面クリア




どうでしたか?
今回は妖夢vs魂傑の剣士対決でした。

…それにしても、剣同士の対決は書くのが難しいなぁ。


技解説

・三刀流 焼鬼斬り
・三刀流 黒縄・大竜巻
・三刀流奥義 三・千・世・界
・九刀流 阿修羅弌霧銀

 元ネタはゾロの技。詳細はwikipediaをどうぞ。

・三刀流 凶炎斬

 刀に炎を宿して、縦横無尽に動き回る技。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。