今回は妖夢との真剣勝負です。
それでは、どうぞ!
冥界への結界の前で、霊夢、魔理沙と合流した。
事実、この二人は紅霧異変の時もいたから、いてもおかしくない。
そんな事はさておき、結界を破り最終決戦の場であろう場所に着いた。
冥界…
魂傑「ここが冥界か…しっかし長い石段だな。」
魔理沙「さっさと上まで行こうぜ☆」
冥界に到着し、長い石段の半分を登った時だった。
魂傑「うおっと!…いきなり斬撃かよ…ったく、どういう歓迎だよ…」
ー相手は刀の使える奴、だな。
咲夜「さぁね。…そこに居るのは分かってるの。出て来なさい。」
妖夢「貴方達、人間ね。」
魔理沙「人間だが、どうかしたのか?」
妖夢「貴方達の持っているなけなしの春を全て頂くわ。さぁ、出しなさい。」
霊夢「嫌よ。嫌な予感しかしないもの。」
妖夢「だったら、力ずくで奪うだけです!」
魂傑「面白れぇ、やってみろ。…それも勝つことが出来たらの話だがなぁ!」
ー久しぶりに本気で対戦出来る相手じゃねぇか!剣士としての血が騒ぐぜ!
咲夜「へぇ…せいぜい頑張りなさい。もっとも、時間を止めてでも時間稼ぎが出来る私達に勝てるかしら?」
魂傑「姉貴、霊夢、魔理沙。ここは俺がやる。相手は刀を使うからな。それに、久しぶりに剣士としての血が騒ぐ…もちろん、後で合流するさ。」
ー今の俺は
咲夜「…そうね。じゃ、ここは頼んだわよ。」
ーやっぱり、私の弟ね。
霊夢「私達は先に行くわよ!」
ー私は早く帰りたいのよ。早くして頂戴よ。
魔理沙「行こうぜ!この先の館に!」
ーどんな奴でも、マスパでぶっ飛ばすぜ!
妖夢「この先は行かせません!行くなら、叩き斬るだけです!」
ー幽々子様の長年の夢を邪魔する者は容赦しない!
妖夢が先に進もうとする三人を斬り掛かろうとした時であった。
剣と剣の強い交わりが、妖夢の注意を三人から逸らす事となった。
魂傑「お一人忘れてますよ。剣士さん。」
ー姉貴、霊夢、魔理沙!ここは俺に任せて先に行くんだ!
妖夢「そうですね…白玉楼の庭師、魂魄妖夢!いざ、参らん!」
ーこの人、かなり腕は上…と考えるべきでしょうかね!
魂傑「紅月と闇夜の守護者、十六夜魂傑!いざ、尋常に勝負!」
ー今の腕がどこまで通じるか、試すか…本気でな!
妖夢「スペルカード!幽鬼剣 妖童餓鬼の断食!」
魂傑「スペルカード!三刀流 焼鬼斬り!」
キィンキン
魂傑と妖夢がバトルを始めた頃…
咲夜「始まったわね。」
霊夢「まぁ、大丈夫でしょ。だって、咲夜の双子の弟でしょ。」
魔理沙「確かにな。魔法とか見せてもらったけど、強いからな。」
霊夢「ここで留まってないで早く行きましょう。」
咲夜「そうね。行きましょうか!」
咲夜達が頂上に向かい始めた頃…
妖夢「まだまだです!」
「スペルカード!餓王剣 餓鬼十王の報い!」
魂傑「スペルカード!三刀流 黒縄・大竜巻!」
キィンキンキン
ーくそ、結構厄介な相手だな!…どうするかな!
妖夢「どうしました!攻撃してこないならこっちから行きますよ!」
「スペルカード!獄界剣 二百由句の一閃!」
ーここでスペル…!?…いいじゃねぇか!やってやらぁ!
「三刀流 凶炎斬!」
妖夢「弦月斬!」
キィンギィンキン
魂傑「次はこっちから行くぜ。…さぁ、どう避ける!?」
ーふぅ…まだまだ行けるな!
妖夢「相殺しますよ?私の刀で!」
ー 声のトーンが一段階下がった?…つまり、ここから本気ってことかなっ!
魂傑「九山八海斬れぬ物なし…スペルカード!三刀流奥義 三・千・世・界!」
妖夢「スペルカード!獄神剣 業風神閃斬!」
キィン
剣と剣が交わった瞬間、気の奔流が起こった。
妖夢「なっ…!」
ー 鍔迫り合いになった!幽々子様の為には負けられない!
魂傑「くっ…!」
ー 力負けする前にどうにかしねぇとな!
鍔迫り合いの状態を二人が解いた瞬間であった。
魂傑「隙有り!」
ー鍔迫り合いから体制を戻すのに、タイムラグがあった…そこが狙いだ!
妖夢「しまった!」
ー鍔迫り合いに夢中になり過ぎた!
魂傑「これで…終わりだ!」
「苦難上等、好むものなり修羅の道…スペルカード!九刀流 阿修羅 弌霧銀!」
ピチューン
魂傑「ふうー…」
ー中々強かったな…油断してたら負けてた…
妖夢「貴方、強いですね。」
ー 私の師匠より強いかも…私はこの人に憧れてるのかな…?
魂傑「いいや、まだまだだぜ。立てるか?」
妖夢「ええ。大丈夫です。」
魂傑「じゃ、約束通り、先に行かせてもらうぜ。」
ー姉貴達が心配になって来た…
妖夢「どうぞ、行って下さい…」
ー疲れたなぁ…
5面クリア
どうでしたか?
今回は妖夢vs魂傑の剣士対決でした。
…それにしても、剣同士の対決は書くのが難しいなぁ。
技解説
・三刀流 焼鬼斬り
・三刀流 黒縄・大竜巻
・三刀流奥義 三・千・世・界
・九刀流 阿修羅弌霧銀
元ネタはゾロの技。詳細はwikipediaをどうぞ。
・三刀流 凶炎斬
刀に炎を宿して、縦横無尽に動き回る技。