ドラえもん のび太のがっこうハザード   作:味噌神のスペリア

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くるみ

遠征が始まって、二時間が過ぎた。

途中 ガソリンスタンドに寄り

ワゴン車の燃料を補給し、悠里、由紀の家を回って行くが

誰も居なかった。

 

「お父さんとお母さん…居なかったよ」

 

「大丈夫よ ゆきちゃん…きっと両親は無事な筈よ」

 

悠里は由紀を慰め

胡桃は、窓の景色を見ていた。

いつも見る景色とは違う、今の現状…

ゾンビになり死んだ者や そのゾンビがもし

自分の両親だったら…辛く悲しい事だろう

 

「着きましたよ」

 

のび太の声で胡桃は意識が戻り

周りの景色を見ると、目の前には

自分の家の玄関前だった。

 

「…ちょっと行って来る」

 

胡桃はワゴン車から降り

自分の家の中に入った。

 

胡桃が見たのは、物が散らかったリビング

そして、赤い血…胡桃は自分の家なのに

違う家に来た感覚に襲われていた。

そして、胡桃は自分の部屋に入るが

そこには、誰も居ない。

 

「パパ…ママ…」

 

胡桃は自分の部屋に合ったぬいぐるみを抱き締め

自分のベッドに寝転ぶ

 

「…私、どうしたらいいの…」

 

すると、胡桃は

紙とペンを取り出し

何かを書いた。

 

「ふぅ…じゃあ、行って来ます」

 

胡桃はドアを閉めた。

胡桃が書いた紙にはこう書かれていた。

 

『パパとママへ

私は今、巡ヶ丘学院高校にいます。

もし近くに寄ったら 来てね

 

胡桃より』

 

 

「お待たせ!両親は居なかった…早く出発しよう」

 

胡桃はワゴン車に乗り込み

皆に言った。

 

「分かったわ」

 

慈は何も言わず車の運転を再開させた。

そして、障害物もあり

大幅にルートを変更したりして

今日は、安全では無いが

ワゴン車を停め 近くの駐車場エリアで一夜を過ごすことになった。

 

胡桃はワゴン車から出て

夜の空の景色を見ていると

そこに、のび太が現れた。

 

「寝れませんか?」

 

「のび太か…少し寝れないんだ」

 

「隣、いいですか?」

とのび太が聞くと胡桃は頷いた。

 

「空が綺麗ですね」

 

「そうだな…」

 

「胡桃さん…辛い時は、皆が居ます

一人で抱え込むと辛くなります…」

 

「のび太…昨日も言われたな…そうだな…私さ

好きな人が居たんだ。その人は陸上部で私もその人に憧れて陸上部に入ったんだ…私さ マネージャとか似合わないからさ…その人が見れたらそれで幸せだったんだ…でも、あの事件でその人はゾンビになってしまって…両親がもしゾンビになっていたら…多分、私…立ち直れないかも知れない…今は、ゆきやりーさん、めぐねぇやのび太だって居る…私が頑張らないと…私は…ッ!?」

 

のび太は胡桃を抱き締め

落ち着かせる。

 

「大丈夫です…胡桃さんは頑張っていますよ。

背中を任せて戦えるのは、胡桃さんが傍にいるからです

だから、二人で皆を守りましょう…この地獄から脱出出来るまで」

 

「あぁ…そうだな…なぁ、もう少しだけ…このままで居てくれ…」

 

のび太は胡桃を抱き締める

のび太は誓った。

必ず 皆を守ると…

 

 

 

 




胡桃がヒロイン過ぎる…胡桃 かわいい

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まだ分かりませんが出来るなら、更新します!

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