ドラえもん のび太のがっこうハザード   作:味噌神のスペリア

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えんせいのじゅんび

生活部の部室に

五人が集まっていた

 

「遠征ですか?」

 

「えぇ…この学校じゃ 薬などの救急道具があんまり無いの

だから、少し離れたリバーシティ・トロン・ショッピングモールに遠征しようと思っているわ」

 

「確かにあそこなら、薬など色んなものがありますよね」

 

「えぇ…学校にあるワゴン車で行けば

もし生き残りの人が居れば救出が出来るわ

それに、缶詰やカップラーメンなどを持って帰れば

食料は安心出来るわ」

 

慈の遠征の提案

すると、のび太が手を上げる

 

「慈先生 いいですか?」

 

「はい のび太君 どうしましたか?」

 

「すいません…僕はこの町に来て

日は浅く あんまり町の事は詳しくありませんが

もし出来るなら、皆の家も回れる用にルートの変更は出来ますか?」

 

「えぇ…大丈夫ですが どうしてですか?」

 

すると、のび太は立ち上がり

四人に説明を始めた

 

「僕たちが学校に避難して三日立ちましたが

もし家に逃げ遅れた人がいるなら、救出も考えたいんです

ですが、今はリバーシティ・トロン・ショッピングモールに行くのが目的です

ですので、皆の家族だけでも様子を見に行って

助かるなら、助けたいんです」

 

「…そうね…分かったわ あとで、のび太君

地図のルートを書くのを手伝って貰ってもいいですか?」

 

「はい…僕で良ければ」

 

「じゃあ、明日の朝に出発するわ

今日はゆっくり休んで 明日に備えてください」

 

慈は立ち上がり

生活部の部室から退出した

 

「なぁ…のび太 ちょっといいか?」

 

「はい」

 

のび太は胡桃の後について行くと

ついた場所は屋上だった。

 

「…夕日 綺麗だな」

 

「そうですね…」

 

二人は屋上から見える景色を見ていた

すると、胡桃はのび太の袖を掴む

 

「私さ…ガサツで女の子らしくないんだけどさ…

本当はゾンビを殺す時…凄く怖いんだ…

寝る時なんか…怖くてさ…ゆきを抱き締めて寝てるんだ…

もし…誰かが襲われてゾンビになったら、私は耐えれない…殺す事だって絶対にしたくない…でも、私たちがちゃんとしないとゆきを不安にさせてしまう……だから、今日だけ…今だけ…背中を貸してくれ……怖くなくなるまで…」

 

「はい…胡桃先輩は頑張りましたよ…胡桃先輩が居るから

僕は安心して戦えます…だから、今は泣いても大丈夫です…ここには、誰も居ませんから…」

 

「ッ…うっ…うわあぁぁぁぁぁ!!」

 

胡桃が泣き止むまで

のび太は背中を貸した

彼女も無理をしていた

どんなに強くても ゾンビは元は人だ

後から来る罪悪感に襲われると

誰だって怖くなる。

のび太だって当時は

怖かったはずだ…だから、彼女の気持ちが分かり

彼女を誉め 背中を貸した。

 

夕暮れが優しく

二人を照らしていた。

 

 




閲覧 ありがとうございます

胡桃ちゃん可愛い…
胡桃ちゃんがメインヒロインになりかけてるw
さて、最後には修羅場になりますかな?

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