今日は、すずかちゃんと一緒に、はやてちゃんの家に遊びに来ているよ。
この雰囲気、懐かしいなぁ。こっちの世界では初めて来たけれど、前世では良く来ていたから、なんだか不思議な感じなの。
はやてちゃんと初めて会ったのは、先週の土曜日。校外学習が終わった翌週末の出来事だよ。
すずかちゃんと図書館に行ったときに、偶然出会ったの。
やっぱり、私たちと同じ図書館を利用していたんだね。
私たち以上の常連って言っていたから、今まで会わなかったのが不思議だなぁ。
すずかちゃんに誘われていなかったら、図書館に行かなかったから、すずかちゃんには感謝だね。
ちなみに図書館に行く前は、校外学習の時のお礼という事で、すずかちゃんの家でお昼をご馳走になってたんだよね。
忍さんも同席していたんだけど、忍さんとは海で会って以来かな?元気そうで何よりだね。
食事の席で、忍さんから「菜之君は、すずかの事をどう思っているの??」って訊かれたんだけど・・・。
急な質問だし、忍さんのことだから、何か意図があるんだろうなぁ。すずかちゃんは、珍しく驚いた顔をしているし。
まぁ、裏を読んでばかりじゃ仕方がないから、素直に「掛け替えのない親友ですよ」って答えたの。
忍さんに「今は”まだ”親友なのね。まぁいいわ、これからもすずかをよろしくね」って言われたから、笑顔で「頼まれなくても、すずかちゃんは大事な人ですから。任せてください!」って言ったら、すずかちゃんが恥ずかしそうにしていたの。すずかちゃんは照れ屋さんだね。
楽しい食事の時間も終わって、すずかちゃんが「図書館に本を返しに行かなくちゃ」って言っていたから、一緒に行くことにしたの。
リニスに何か本を借りてあげないとって思っていたから、ベストタイミングだよね。
図書館に着いて「良さそうな本がないかなぁ」って、すずかちゃんと探している時に、はやてちゃんと遭遇。
はやてちゃんは車椅子に乗っていて、本が取り難そうだったから、取ってあげたの。
ちょうどその本が恋愛小説で、すずかちゃんの好みと一緒だったから、早速意気投合していたよ。
女の子の仲良くなる速度は、いつ見ても凄いよね。元女性の私が言うのもなんだけど。
私は私で、はやてちゃんと料理トークで盛り上がったけど。
はやてちゃんが料理が好きなのは、前世の経験で知っているからね。
「オーブンの料理なら私も得意やで。今度食べに来てな」って言われたから、すずかちゃんと遊びに行くことにしたの。
料理のことについて、意見を言い合える友人がいるって言うのは良いよね。
それはそうと、この時期のはやてちゃんって、「闇の書」の影響で、暫くは車椅子生活なんだよね。
ヴォルケンズもいないし、生活はどうしているんだろう??
はやてちゃん曰く、「ヘルパーの人が来て色々やってくれるんよ」だって。
でも、それでも子供の一人暮らしは大変だよね。
ロッテさんとアリアさんの気配がするから、特に身の危険とかはないだろうけど。
こんな小さなときから、一人暮らしをしていれば、料理も上手くなるはずだよね。
私が色々と考えているのを傍目に、はやてちゃんは現在料理中。今日のメニューは「豚スペアリブのバーベキュー風味」だって。う~ん、本格的!!
私とすずかちゃんで「手伝うよ」って言ったんだけど、「お客はんなんだから、ゆっくりくつろいどって」って言われちゃったから、大人しく出来上がりを待っているの。
はやてちゃんの料理の腕前は、前世で実感しているから楽しみだなぁ。
ワクワクしながら、料理の完成を待つ鷹町菜之葉でした。